蕩ける ~その後の話~

[蕩ける ~その後の話~]


シウミンが目を覚ますと
隣に寝ているはずのルハンの姿が見当たらなかった

「俺・・・」

ぼんやりとした頭で何かを思い出そうとする

体中がだるくて
ベットに寝たまま天井を見つめていると
誰かが部屋に入ってきた

「しうちゃん・・起きた?」

「ルハン・・・」

自分の声が掠れて別人のようになっている

ビックリしてルハンの顔を見ると
そこには目の下にクマを作ったやつれた顔があり
ますますビックリして体を起こそうとすると
下半身に違和感を感じて固まってしまった

「今お風呂くんできたから・・入りに行こう」

ルハンはシウミンをシーツでぐるぐる巻きにして
大事にお姫様抱っこをして運んでいく

その時シウミンは下半身からドロリと流れ出てくるもので
夕べの事を思い出して真っ赤になる

(俺・・俺・・穴があったら入りたい・・
いや穴が無くても穴掘って隠れたい)

風呂場に到着すると
ルハンがシウミンの体を綺麗に洗い始めた

切れ切れの記憶から
想像を絶するような風景を思い出し
シウミンは茫然とする
その間何事も無かったかのように
ルハンはシウミンの体を綺麗に洗い流して
湯船に入れてくれた
そして自分も体を洗って一緒に入ってきた

自分の事を
いっさい見ようとしないシウミンに気づき
ルハンが耳元で囁く

「しうちゃん・・・夕べの事覚えてるの?」

耳まで真っ赤にしてシウミンは小さくうなずく

限界を超えてまでルハンを欲しがった自分・・
何度も何度も頂点まで達し・・・
最後にはルハンの泣きが入るまで激しく求めた事・・・

「しうちゃん・・あれはダンドリスの成分のせいだって」

ルハンの言葉にシウミンは顔をあげた

「俺たちには何の変化もないけど・・・
しうちゃん達地球人が生で食べると
『淫乱』になるんだって・・・」

淫乱になる果物・・・・

昔噂を聞いた事があった・・・それがあれだったのか・・

「大丈夫だよ・・・しうちゃんの乱れた姿は俺しか知らない」

「ルハン・・・」

「俺だけが知ってればいいの・・他のヤツには絶対に見せない」

「お前の眼の下のクマ・・すごくやつれている・・・
あんな俺の姿みて・・嫌になったんじゃないか?」

シウミンの言葉にルハンはニッコリほほ笑む

「あんなに魂のすべてで俺の事を欲していたんだよ
嫌なる訳ないじゃん・・もう嬉しくて嬉しくて・・・・
でも体力的に最後まで付きあえなくて悔しかった位」

そういうとシウミンを自分の方にむかせて
両手で頬を優しく包み込んだ

「ルハン・・・」

「たまには獣の様にエッチするのも新鮮かもね」

「・・・・・・」

「そのためには俺体力つけなくちゃ・・・今回へばったから」

「バカ・・・」

「うん・・・バカだよ・・・しうちゃんのためならバカになれるもん」

シウミンは小さくほほ笑むと
自分の頬を包み込んでいるルハンの右手にkissをした


「今日は1日のんびりしながら過ごそうね」

「そうだな・・・風呂あがったらコーヒーでもいれるよ」

シウミンは
自分の頬を包み込んでいるルハンの両手を掴んで
湯船から立ちあがった


激しく求めあうのも愛かもしれない

でも自分達は静かに優しく空気の様に一緒にいたい・・・・

シウミンはルハンの髪をクシュっとなでて

「今日も髪を乾かしてやるからな・・・」とタオルをルハンに向かって投げる

「うん」

ルハンの笑顔でシウミンの心は蕩けるように
シウミンの笑顔でルハンの心は蕩けていくのだ

この日は
2人でぴったりと体を寄せ合ってソファに座り
1つのイヤホンを分け合って
ずっと音楽を聞いていた

あまりにも自然過ぎて
周囲の誰もが揶揄う余地もないくらいだった





おしまい



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蕩ける

いつも遊びにいらして下さる方々
ありがとうございます
インフルも完全完治いたしました
後はこの一か月・・・次の職場移動がどうなるか
その事で心痛いくらいです

今回のお話は
いつもお世話になっている
シウミン君グッズの取りまとめをして下さる
amuさんにささげるお話です
お忙しい中ご自分の時間を割いて
取りまとめに送金に梱包に・・・
本当に頭下がります
私には何もできませんので
amuさんにこのお話を書いてみました

他の方々も読んで感想など残して下さるとうれしいです



[蕩ける]   偶然による必然的な出会い番外編


ソリップの朝は早い

農作業が中心で
午前中に作業を終えると
午後は研究や趣味などの
好きな時間に費やすメンバーがほとんどだった


「あ~そうだ~さっきねぇ~
美味しそうな実見つけたんだぁ~」

タオが昼食後のリビングで
袋から何かを取り出した

「それって・・ダンドリスか? 俺好き~」

「この星にダンドリスが成ってるのか・・
気づかなかったな」

ルハンが大喜びで
果物らしきものの実をタオから受け取ると
台所でそそくさと皮をむいてくる

クリス、タオ、レイとヤチェ星人が集まって
ルハンの盛ってきた皿に群がった

「うん・・・美味しいねぇ~」
4人でワイワイと食べている所に
チェンとシウミンがやってきた

「しうちゃ~ん!!!
これダンドリスって言って美味しいんだよ」

あーんして・・とルハンに言われて

パクリ

「ウミニヒョン!!!!!!」
横のチェンがビックリして大声をあげた

ルハン達が食べていたので
無意識に一口食べてしまったけど
この果実は初めて発見されたものだったのだ

今までのシウミンなら
果実の成分を分析して
安全性が確認されてから口にしていたはずだった

そのあまりの無防備さにチェンが驚いたのだった

「あ・・そうだったな・・悪い・・・
チェン・・この果実をギョンスと一緒に分析してきてくれ
俺は・・一口食べてしまったから安静にして様子みるから」


「えーっタオ達が食べても全然大丈夫だよ~
何か毒でも入っているみたいな言い方~やだなぁ~」

「タオ・・ごめんな・・俺たち地球人って意外とヤワなんだ
アレルギーとかいろんな面でヤチェ星人よりも劣ってるから
お前達が大丈夫でもダメなものもあるから・・・
一応検査してみるだけから・・・」

ペットボトルの水をもってシウミンは自室に戻って行った


「しうちゃん・・・」

心配になったルハンはコーヒーを淹れてから部屋に行く

するとベットの上でぼんやりとしているシウミンの姿が見えた

「しうちゃん・・どうしたの? 大丈夫?」

さっきダンドリスを食べて5分くらいしか経ってない
なのに何か様子が変だ

あわててコーヒーのトレイをサイドテーブルに置いて
ルハンはシウミンの顔を覗き込んだ


ゴクリ・・・


いつものキリリとした瞳がぼんやりとしている
ルハンの事を見上げるが焦点が合っていない
額に手を置いてみると何となく微熱がありそうな感じだ

「しうちゃん!!!!!」

ルハンが肩に手をあてて体を前後に揺らしてみると
ルハンの方をぼんやりと見つめてくる
「るあ・・に・・俺・・なんか・・へん・・だ・・」


そういうとルハンに抱きついてくる

「しうちゃん・・・」

ルハンはシウミンを見つめて再度唾を飲み込んだ


色っぽい・・すごくつやっぽい

男前のシウミンではなく男を惑わす艶さを持った
まるで遊女のような笑みでルハンを見つめる


これは・・完全にトリップしてしまった人の表情だ・・

ヤチェ星人は体質的に麻薬等の影響を受ける事はない
しかし侵略して植民地化にするときに
侵略相手に薬を使ったりした事があるので知っていた


「は・・に・・」


「しうちゃんゴメン!!!!!!だめだ~我慢できないっ!!!!!」

トリップしてしまっているシウミンに罪の意識を持ちながらも
ルハンは目の前の豹変した恋人を無視する事は出来なかった

いつもと全く違う愛の営みに全てをゆだね
蕩けそうな甘い甘いシウミンを堪能する事に
全神経を集中したのだ


何度も何度もエクスタシーを感じて
完全に失神しているシウミンを
ベットにそっと寝かせて
ルハンは部屋からリビングにやってきた


リビングにはチェンとギョンスとベッキョンが
コーヒーを飲みながらルハンが来るのを待っていた


セフン達の部屋から大音量の音楽が流れ出ている
クリスとレイはセフンとタオの対応でもしているのか
対戦型ゲームをして盛り上がっているようだった

「ウミニヒョン・・どうですか?」

いつもと違って髪は乱れたまま
首筋にはkissマークの付いたままのルハンに
チェンとギョンスは表情一つ変えずに聞いてきた

「うん・・・何かすごかった・・・・」

「さきほどの果物の成分なのですが
麻薬ほどすごい成分はありませんでしたが
生で食べると媚薬ぐらいの効果が出そうな成分でしたね」
チェンがルハンに結果を告げる

「食べると淫乱になる果物・・何か以前ネットで見た事あったな」
ベッキョンが成分結果のデーターを見ながら呟く

「それにしてもあのヒョンにしては無防備すぎましたね
以前だったら絶対に口にしてないのに・・・」

「それだけルハンが信頼に値する存在だって事だよ」

「で・・しうちゃんのあの状態って・・どのくらい続くの?」

「生の果実を一口でしたよね・・・・
成分分析して計算した結果・・・・
12時間は持続されると思います」

「あと・・・10時間・・・」

ルハンは先ほどの濃厚な2時間を思い出してため息をついた

いつもとは全く違う
恋人の何度も何度も自分を求め続ける行為に
最初は嬉しかったけど・・・
最後は己の体力の限界に辛くなってきていた


「どうせ明日になればいつものヒョンに戻るんだから
腹くくって美味しく頂けばいいじゃないですか」

ギョンスが真顔で凄い発言をして周囲が驚いたけど
いつものシウミンを知っているだけに
たまにはいいんじゃないの・・・的な空気感が漂っている


「うん・・・美味しくいただきますけど・・・・
俺・・・明日・・・干からびてるかも知れない・・・・」


「このダンドリスという果物は
熱を通せば成分が変化起こします・・
僕たち地球人でも食べられるようになります」

結果を知らせたチェンに向かってルハンが心配そうに言う

「この果物の成分結果って・・レイ知ってるか?」

「レイさんは・・まだですが・・・」

ルハンは小さくため息をついてチェンに警告する

「あいつ・・知っててやらかすからな・・・・
チェン・・・お前・・これから生のダンドリスには気を付けた方がいい」

「え??????」

引きつった顔のチェンをその場に残し

「体力つけるか~しうちゃんを愛し抜くためだ~」
ルハンはそういうとキッチンに向かっていく


「ソリップでは生産中止にするしかないね・・
それともマンネリ化を防ぐために時々使う?」
ベッキョンが意味深にニヤニヤしながらチェンの顔を見つめる


「研究棟に一把だけ移して、あとは根絶しましょう」

ギョンスがニヤリと笑うとダンドリスを取りに外へ向かった


おしまい



どうも濡れ場の書けない宗文です・・・すみません・・・

Fairy

Fairy


全ての生き物が幸せを感じ始める季節
春はそんなウキウキした気分になるな・・・
ルハンはそんな気分で足取りも軽く
クリスの屋敷に遊びに来ていた

「うわっ久々に来たな・・この屋敷・・・」

「そうか?お前といつも遊んでいる気がするけど
屋敷にきたのは何年振りなんだ?」



2人は親が従妹同士というのもあり
年齢も近いし趣味も合うので
よくつるんで遊ぶことも多かった

「ん・・・20年ぶりくらいかな・・・」

「あ・・迷子になって泣いて発見された・・・あの時以来
あーだから屋敷にはこなくなったのか?」

クリスが昔を思い出したようにクスクスと笑うと
ルハンはムスっとした顔でその尻を蹴り上げた

「うっせぇ!!!!泣いてねぇーし・・って記憶ないもん」

「はいはい・・・わかりました・・・
今夜は部屋を自由に使っていいけど・・・
迷子にはならないようにね」

「あーっうるせぇ~!!!!!」



食事を終えてから通されたゲストルームで
ルハンは1人で考え事をしていた

20年前にこの広い屋敷で迷子になって
1日行方不明になっていたのは事実

そしてその間の記憶が全くないのも事実

最近当時の夢を見る事がある
目覚めると内容は覚えてないけど
自分はすごく幸せだった・・

上手く説明できないけど
そんなモヤモヤした気持ちが溜まって
色々とハッキリさせたい・・・と
クリスをなんとか言い含めて泊まりに来たのだ・・

「泊まりに来れば何か分かるかと思ったけど
何をどうしたらいいのか・・わっかんねぇ~」

バタン

ベットに大の字になって天井を眺めていて
ふとある事に気が付いた

「あれ? やっぱり・・・」

部屋を良く観察すると
壁紙のつなぎ目が微妙に違っていて
そこを重点的に探すと隠し扉が見つかった

部屋からの隠し扉を抜けると
そこはらせん階段の踊り場だった

屋敷の塔の最上階まで続くらせん階段

屋敷の誰もが存在を忘れたような
昔からある・・でも誰も使っていない
まるでおとぎ話に出てくるような階段・・・

「知ってる・・この階段知ってる」

ルハンは高所恐怖症なのにも関わらず
小さいときにこの階段を
ひたすら上がった記憶がよみがえってきた

何かにせっつかれるように
ルハンは必死で階段を上がっていく

この階段を上がれば会えるんだ・・
会えるって? 何に? 誰に?

そう思いながら下を見ないようにして
どんどん進んでいく

もうすぐ最上階・・というところで
かすかに歌声が聞こえて来た


懐かしい歌声にルハンはその歩みを速めていく





「ディオや~さぼってないで!!!仕事しろっ!!!!」

「ヒョン~ニニが寝てます~」

「ああっもう!!!!!
本日の予定出荷量に間に合わなくなるぞ」

「ヒョン~BGM流しますね~
みんなあと少し頑張れっ!!!!」

♪サラダブラ・メディカブラ・ビビデバビデブ♪

ここは幸せを運ぶと言われる妖精の工場

工場長のシウミンを筆頭に
「幸せのタネ」の製造に大忙しだ

妖精9人で当番制で製造しているが
最近さぼりを覚えたメンバーもいたりして
シウミンの頭を悩ませている・・・

「チェン!!!!!そっちの綿毛に取り付けて送り出すのは?」

「ヒョン~なんとか全部終わりました」

「ベク~そっちの鳥さんに運んでもらう分は?」

「今スホヒョンが鳥さんに遊ばれてます~」

「誰か何とかしてやってくれぇ~!!!!!!!!」


やっとの思いで今日の出荷を追えて
それぞれその場で座り込んでいると
突然チャニョルが叫びだした

「ひょーん!!!!人間が覗いてる~!!!!!!」

その瞬間

妖精たちはワタワタと部屋を走り回って
なんとか隠れようとして部屋の隅に逃げていく

シウミンは窓から覗いている人間に
見覚えがあったので
目の前まで歩いて行った

「お前・・なんでまた・・」

「あ・・・見つけた・・・しうちゃん・・だよね」


***************************************



「とりあえずお茶でもどうぞ」

レイが妖精達の食器の中で
一番大きなバケツにお茶を並々とそそいで
チェンと2人がかりでルハンに渡す

妖精達もそれぞれ自分のマグを手にして
ルハンに対治するようにちょこんと座っていた

ルハンはお茶を人差し指と親指二本でつまんで
一口で飲み干した

妖精達の工場は小さくて
ルハンは中に入れない
らせん階段に座ったまま
窓から中を覗いていたのだった

「あの時泣いてた子なの?
大人になったんだね~」
スホがルハンの顔を見上げながらポツリと呟いた

「あの時の事・・今の今まで忘れてた・・俺
ここでみんなに遊んでもらって楽しかったのに」

「せっかく記憶を操作して忘れさせたのに・・
何でまた来たんだ?」

懐かしそうな顔をしたルハンの前に
険しい顔をしたシウミンが立って話を進めていく

「忘れさせた? 何で?」

「妖精の掟で
人間と触れ合ってはいけないとなってるからだ」

「そんな・・・あの時から俺・・」

「すとーぷっ!!!!!それ以上言わなくていい」

何故か真っ赤になったシウミンがルハンの言葉を遮る

+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++


ナカナイデ・・

らせん階段で泣いていた俺に優しく響く声

お腹すいた・・

そう呟いた俺を声だけで誘導して最上階の部屋に導いた人

そこについたら
黄色や赤や青の三角帽子をかぶった
妖精さんが食べ物と一緒に俺を待っていた

妖精達は子供と遊ぶのに慣れているのか
不安と空腹で泣いていた俺を
上手にあやしてくれた

俺をあやすために始めたゲームも
いつの間にか自分達で夢中になって遊び始めて
気づくと黄色の帽子をかぶった妖精と2人で
その様子を眺めていた

「もう悲しくない? 大丈夫?」

色白で大きなつりあがった瞳の妖精さんは
どうやら俺を部屋まで導いてくれたその人だった

「ありがとう・・俺・・ルハン・・名前教えて」

俺が名前を聞くと少し躊躇しながら小さい声で
「シウミン」と答えて頬を染めて顔をそらした

ドキン


6歳の俺には
初恋すら分からなかったけど
今考えれば
あの胸の疼きは初恋の始まりだった

小さな子供の俺よりももっと小さな妖精
その手を握りしめたまま離せないでいた

でも塔の上を飛ぶカラスの鳴き声で
妖精達も時間を心配しだして
シウミンが
俺を階段下まで送ってくれることになった

高所恐怖症の俺は
らせん階段を下るなんて
足がすくんで動けない・・と
そう思ったが
俺の肩に乗って
いろいろと話かけてくれたシウミンのおかげで
怖い思いなしで下まで下る事ができた

そしてシウミンからおまじない・・ってされて

そうだ記憶がなくなっていたんだ・・・

あのおまじない・・・おまじないって・・・・




「しうちゃん・・俺あの時から・・しうちゃんが好きなんだ」

ルハンの発言に妖精達はビックリして飛び上がる

「ひょん!!!!人間に名前教えちゃったんですか?」

チェンがビックリしてシウミンの顔を見る

シウミンは頬を赤く染めたままうつむいて無言のままだ

「名前がどうしたの?」
ルハンの問いにスホが答えてくれた

「僕たちは人間に名前を教えない
名前を知った人間はその妖精の主人となる事が出来る」

へ?

ルハンは良く分からなくて首をかしげていると

「ウミニヒョンもルハンと一緒って事でしょ?」
ベッキョンが大声で言い放つ

「ウミニヒョンもルハンが好きで名前教えて
記憶を消すためにチューしたんでしょ」

「ルハンがヒョンの名前言ったから
もうルハンがご主人さまになっちゃったよ」

シウミンは頬を染めたまま両手で顔を隠していた

「そうだったのか~」
レイがえくぼを見せながら妙に感心して手を叩く

「ヒョンあの頃から時々ぼんやりしてたもんね
好きだったんだね~」

「恋煩いだったんだ」

「両想いだったんだね良かった」

わいわいと妖精達がそれぞれの意見を述べ始める

ルハンは何だか良く分からないけど
自分に風は吹いてきていると感じ
手のひら程のシウミンを両手で包み込んだ

「ヒョン~もう覚悟きめて!!!!
ここから卒業しなよ」
眠そうな顔をした妖精が1人
ボトルを手にルハンの前にやってきた

「これ・・人間になれる薬・・
相思相愛の相手がいるときに効くやつね」

「カイ・・・ありがとう・・」

「人間になってもたまには遊びに来てね」

「ヒョン~スホヒョンの事は任されるから」

「幸せになってください」

涙涙で妖精達とシウミンのお別れの挨拶が続いている

一緒に涙目でその様子を見ていたルハンの背中を
誰かがツンツンとつついた

ルハンが振り返ると
青い帽子をかぶった三白眼の妖精が低い声でルハンに囁く

「ウミニヒョンを泣かせたら殺しに行きますから
覚えておいてくださいね」

:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

らせん階段で泣いていた人間の男の子
すごく可愛くて一目で好きになっていた

彼の恐怖を和らげるために
声だけで誘導して部屋に連れていき
みんなの協力で笑顔も戻り
しばらく遊んだりしてすごした

キラキラした瞳で自分を見つめる瞳に
心臓がバクバクして止まらない
ルハンという人間の男の子を
どうやら本気で好きになってしまっていた

彼を送り届けるときに
辛いけど記憶を消すことにして
唇にkissをした

このkissの思い出だけで生きて行こう
もう2度と合わないだろう


なのに
おとなになったルハンは
また俺の前に現れた・・
あの頃と同じキラキラした瞳で俺を見つめる

そして消したはずの記憶の欠片から
俺の名前を思い出して口にした・・・


もう俺は・・・
ルハン・・お前のものになってしまったんだよ
あの頃から
こうなるような予感があったのかな・・・







らせん階段を下りると言う事が
ルハンにとって
ものすごく怖い事だと今更ながら思い出す

シウミンが耳元で
元気が出るように囁き続けたおかげで
なんとか下までたどり着けた

やっとの思い出たどり着いた地上へのご褒美だと
ルハンはシウミンに早速人間になってもらった

そして大人になっているルハンは
大好きな人との大事な初めての夜を手に入れ
恋人同士になった実感をたっぷり味わったのだった

そして翌朝

シウミンの事を
クリスにどう説明したら良いか困って
四苦八苦していると
まるで全てを分かっているかのように

「おめでとう結婚式には呼べよ」との言葉だけで
クリスは深く追求せずに大人の対応を取ってくれた


「しうちゃん・・俺についてきてくれてありがとう」

「うん」

「これからもずっと愛してるからね」

「うん・・俺も愛している」

クリスの所から借りた服が女性用だったけど
人間になっても
ルハンより一回り小柄なシウミンには似合っていて
色白でつりあがった大きな瞳は
人間になっても美しさを損なう事はなかった

それから2人は幸せな結婚をし
2人の間には可愛い男の子が生まれた
(妖精さんには性別はなく希望通りの性になれたのだ)

ルハンは幸せ過ぎて端正な顔が崩れてしまいそうなくらいだ

時々シウミンの仲間の妖精さん達の事も考える
今何をしてるのか・・
今でも幸せのタネを作り続けているのかとか・・・

そしてある時
息子の昼寝に付きあって寝ていると

どこかで聞いた事のある歌声が耳に響いてきた

♪はいほー♪はいほー♪

自分達の周りを
はいほーはいほーと妖精達が楽しそうに歩いている気配がする

へっ?

「ウミニヒョンを泣かせてませんよね」低い声が耳に聞こえて来た

ええええ

飛び起きるとクリスの屋敷にいた妖精さん達だ

1人驚いていると
シウミンはニコニコしながら
「みんなでウチに引っ越してきたんだって」と答える

「きゃーこの子がウミニヒョンの子供?」

「可愛いっ可愛いっ超かわいいっ」

「ほっぺがムニムニ~♪」

「あ・・ルハンさん・・今日からお世話になりますね」

スホがぺこりとお辞儀をする

「ああ・・どうも・・いらっしゃい」


茫然とするルハンをよそに
赤ちゃんと楽しく遊び始める妖精さん達だった



おしまい

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久々の更新です

いつも遊びにいらして下さる方々
ありがとうございます

2月ですね
実は宗文はインフルエンザにかかって
4日間も寝込んでおりました
そのうち2日はインフルと分からず
葛根湯などを処方されていたので
それ飲んで・・ダウンしてました
インフルと分かってからタミフル飲んだので
何とか回復しましたけど

この寝込んでいた時の妄想を
話にしてみました
うつらうつらしてての妄想なので
まとまりもなく
おちもありません・・

良かったらお付き合いくださいませ

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可愛い~その2

昨日日比谷でキムソンダル見てきました

日比谷シャンテで衣裳展していたので
また見て・・・地元のイオンと同じものでした・・が
今回はシウミン君使用済みの草履が展示されてました

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映画は何度見ても楽しいし
シウミン君は可愛いです

スンホ君の除隊後の姿を初めてみて・・・
すごく大人になったな・・って感じました

小学生の頃からとても演技が上手で
我が家では「あの眉の太い子」って呼んでました

先生はエイリアン8

イケメンですねにもカメオ出演でコンビニ客として出てましたよね

そう実は宗文はスンホ君を何気に見守ってきているのです←何様wwww

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彼のドラマは「プロポーズ大作戦」が好きです

演技が上手だからどんな役でも出来るけど
私は彼の笑顔が好きだからコメディが好きです

でも・・・やっぱこの子が最高だわな・・・・

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まだ公開されていない地方でも
早く上映されますように・・・・・

埼玉って上映するのかな・・・
プロフィール

宗文san

Author:宗文san
るーみん大好き宗文です。2人の幸せを祈ってます。ここでは2人の妄想話が主になります。BLが苦手な方は読まずにお帰り下さい。

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