チョコレイト

いつも遊びにいらして下る方々ありがとうございます

2月ももう終わり
気づけば3月ですよ・・・
2月はインフルに罹ってしまったため
気づいたらバレンタインも終わってしまっていて・・・

でもバレンタインの話は書きたい・・・


今頃書きました

宗文には珍しくリーマンでのルーミンです
会社員ルーミンはほかの作家さんが結構書いていらして
読んでいて好きだったりします

宗文書かなくても・・・って思ったのですが
とりあえずお付き合いください


[チョコレイト]


ルハンは社会人1年目のバレンタインを迎えるにあたり
周囲に宣言をしていた

「義理チョコも本命チョコも貰わない!!!!!
無理やり渡されてもホワイトデーのお返しはしない」

同期のチャニョルと
「モテる男の双璧」と言われていたが
仕事の会話はするけれどそれ以外の話を
女性と全くしないルハンは謎めいた男として
逆に興味の対象となっていたのだ

宣言の理由は
入社時に一目ぼれした人がいて
その人以外眼中になく
ヘタにチョコを貰って
その人との関係がこじれると嫌だったからだ

関係と言っても「友達」までなんとかたどり着いただけで
本来のヘタレ体質から「告白」なんてできもせず
ひたすら愛する人の親友として横をキープしているだけ・・・


はぁ・・・・

会社を出ると空からパラパラと雪が降ってきている

あんなに周囲に宣言したにも関わらず
お返しは絶対にしない・・と言ったのにも関わらず
ルハンの元にはバレンタインのチョコが20個位来ていた

ロッカーにあった紙袋を取り出して
その中に適当に突っ込んで手に提げて
待ち合わせしているcafeに向かって歩いていた

「しうちゃん・・・何て思うかな・・・はぁ・・・・
俺はしうちゃんから貰いたいのに・・・無理だよな・・」

ルハンが片思いしている親友のシウミンと
今日はcafeで待ち合わせをしていた

しうちゃんはチョコ貰ったのかな・・・

それを考えると凹んできた
自分では告白もできないくせに
シウミンが本命チョコを貰う・・・
その様子を想像するだけでも胃が痛くなる

「ルハン!!!ここだよ~」

cafeの奥まった席でシウミンがこちらを向いて
笑顔で手を振っている

ああ・・・今日も可愛い・・・

ルハンとシウミンは部署が違うので
フロアーも異なり
社内ではなかなか会う事ができない

時間が合えばランチや会社帰りに会ったりしてるが
ほとんどがルハンからのマメな連絡の賜物だったりする

アイスアメリカーノを頼んでシウミンの向かい側に座った

「ルハン・・・チョコいっぱい貰ったね~」

「しうちゃんは? しうちゃん本命チョコ貰ったの?」

「俺? 義理チョコだけだよ・・・
ルハンだってその袋に沢山入ってるじゃん」

「もう・・無理やり押し付けてくるから・・・
チョコ捨てちゃおうかな」

「捨てる? 食べないの? 」

「うん・・こんなに食べたら肌荒れしそうだし・・・」

ルハンの泣きそうな顔に肌荒れという言葉を聞いて
シウミンはクスクスと笑った

「何がおかしいの~」

「ごめんごめん・・・チョコ要らないなら俺に頂戴」

「え?」

「あのさ~
これからちょっと行きたい場所あるんだよね
時間あったら付き合ってくれないかな」

「うん・・るう暇だからいいよ付きあうよ」

『付きあう』というフレーズが
ルハンの頭の中でぐるぐる回る

ルハンの欲している意味とは違うけど
ちょっと嬉しくてニヤニヤしてしまった

「じゃあ行くか・・・」

「えっ!!!!しうちゃん・・・その紙袋いっぱいのチョコ!!!!何それ」

シウミンが立ち上がる時に
足元に置いてあった袋を持ち上げた
大きな袋にチョコが沢山入っている
ルハンのチョコよりも数が多いかもしれない

「これ? チャニョルから貰ったの・・・」

「はぁ?」

ルハンが凄い顔をしてシウミンを見つめる

シウミンは笑いながら自分の言葉を訂正した

「チャニョルが貰った義理チョコを預かってるんだよ」


そういうとルハンの手を掴んで大通りまで出てTAXIを拾った



「この坂道を上がるとすぐだから」

シウミンに言われて夜道をチョコの袋を持ってルハンは歩く

質問したい事はあるのにシウミンははぐらかして答えてくれない
ルハンは不満で唇を尖らしながらシウミンの後ろを付いて行った

坂の上古ぼけた家が見えてきた
そしてその家の呼び鈴をシウミンが押した








「いつもありがとうね・・・子供たちも喜ぶわ」

年配のふっくらとした女性が
リビングで2人にお茶を出してくれた

「あっ・・この袋はチャニョルからです・・
今日用事あって代わりにもってきました」

「まあ・・こんなにたくさん」

「こっちの袋は・・ここにいるルハンからです」

「まあ・・ルハンさん・・・ありがとうね」

意味が分からずにキョトンとしたままのルハンは
女性にお礼を言われてとりあえず頭を下げた

「しうちゃん・・・」

「ああごめんな・・・説明しないまま連れてきちゃって」

ルハンはシウミンに説明を求めるように見つめる

「ここの養護施設は
俺とチャニョルがゼミの研修でお世話になったんだ
大学の時はクリスマスとか時々手伝いに来てたの」

「本当に助かってます」

「シスターにはこちらこそ・・・教わる事が多くて感謝してます」

「バレンタインの義理チョコを子供たちに・・・って事なんだね」

「そうそう・・・結構高級なチョコもあるから
子供たち喜ぶだろうなって・・・それで今日届けに来たんだ」

ルハンはシウミンの顔を見て蕩けるようにほほ笑んだ

しうちゃんのそんな所も大好きなんだ・・・


「卒業してから
ほとんどお手伝いに来れずにすみません」

シウミンが頭を下げると

シスターはニコニコしながら

「あなた達の後輩が来てくれるから大丈夫よ
お仕事がんばってね・・・」と答えてくれた

玄関まで出てくると

「お兄ちゃん~」と子供たちが数人家から出て来た

「今日は時間なくてごめんな・・またゆっくり遊んでやるから」

「絶対だよ」

子供たちにもみくちゃにされているシウミンの姿を
ルハンはうっとりと眺める

俺のしうちゃん・・・やっぱり素敵だな・・・



「今日は付き合ってくれて・・ありがとう・・」

「ううん・・・俺のチョコも役に立って・・何か嬉しい」

「腹減らないか? 良かったらウチでメシくってけよ」

「え?」

ルハンが驚いてシウミンの顔を見つめると
シウミンは恥ずかしそうに顔を背けて
慌てた様に手をあげてTAXIを拾った



しうちゃん・・・しうちゃんの家に行くの初めて・・・
親友だけど・・外で遊んでばかりで・・・
これって・・・・

TAXIの中でルハンが悶々といろいろ考え込んでいると

「降りるぞ」とシウミンに手を引っ張られた



「うわっ・・・きれい・・」

きちんと片付けられた部屋は
シウミンの性格を表しているようだった

ルハンも潔癖症にちかいくらい綺麗好きだったが
シウミンもそれに近いものがあるようだ

「大したものは作れないけど・・座ってて」

いつも自炊をしていると話を聞いていた

ルハンはソファに座ってテレビをつけてニュースを見る
時刻は9時過ぎになっていた

しばらくするといい匂いがキッチンからしてくる

「鍋?」

「うん・・・残り物の野菜を入れただけのチゲだけどね」

熱々の鍋を2人でたべる

ルハンはそれだけでも嬉しくて嬉しくてたまらない

美味しいと頬張るルハンを見つめて
シウミンも嬉しそうだ

「ごちそうさま」

「デザートもあるから待ってて」

「デザート?」

シウミンは手早く鍋と食器を片付けると

テーブルに小さな鍋を出した

「チーズフォンデュ?」

「ふふ・・チーズフォンデュの鍋を使って・・・」

「ああっチョコレートフォンデュ?」

「うん・・・今日はバレンタインだろう・・だから」

そういうとシウミンは
バーナーに火をつけて鍋の中のチョコを溶かす

一口に切った果物の乗った皿をルハンの前に置いた

金串にイチゴをさすと鍋の中のチョコにつける

「ルハン・・・あーんして」

あーん・・・ぱくり


「うん・・美味しいよ」


食べてからルハンは気が付いた

これってもしかして・・・しうちゃんからのバレンタイン?

「しうちゃん・・・」

シウミンが恥ずかしそうにルハンを見つめていた

「これって・・・本命って受け取っていいの?」

小さくうなづくシウミン

「じゃあ・・・俺も・・・」

ルハンはバナナを金串にさすとチョコをつける

「しうちゃん・・・あーん」

驚いて目を丸くしていたシウミンも
ルハンの意図が分かって小さく口をあけた

「しうちゃん美味しい?」

コクリ

「俺・・・ずっとしうちゃんが好き・・・
だから他の奴等からのチョコ貰いたくなくて
あんな宣言したんだ・・・」

ルハンの告白にシウミンは真っ赤になって下を向いたまま

「しうちゃんは・・・俺の事好き? 言葉で聞きたい」

シウミンは恐る恐る顔をあげてルハンを見つめる

「俺も・・・ルハンが好き・・・友達としてじゃなくて・・別の意味で」

シウミンから一番欲しかった言葉をもらえて
ルハンはもう顔が崩れ切って喜びを表していた

「しうちゃん・・・・」

「ルハン・・・」

初めてのkissはチョコレイトの味がした


***********************************************

「あれ? 今日シウミン休み?珍しいね」

「うん・・部長に電話あって体調不良らしいよ」

昼休みに食事に誘いに来たベッキョンがチェンに尋ねる

「体調不良? 風邪かなにかかな?」

「部長が声がガラガラだった・・・って心配してた」

「え~シウミンも休みなの~?」

レイが2人の会話に入ってきた

「も? も・・って」
ベッキョンが不思議そうにレイに聞く


「めずらしくルハンも体調不良だって~」

「ふーん・・・風邪ひくのも一緒なんて・・本当に仲いいんだね~」
チェンがニコニコしながら言う


スマホでメールを読んでいたチャニョルは
3人の会話を聞いて言葉に詰まる
メールの相手は養護施設のシスター
昨日のバレンタインチョコのお礼だった

メールによると・・

シウミンはルハンと一緒に行った
そのルハンはシウミンに熱烈アプローチしていた・・・
そして昨日はバレンタインだ・・・


まさかな・・・
チャニョルは自分の頭の中に浮かんだ考えを否定するように
頭を左右に振った

「何やってんだよ!!!ぼーっと突っ立ってんじゃねぇよ~」
ベッキョンが後ろからチャニョルの頭を叩いた

「飯行くぞ~」

「まって~置いてかないでよ~」

小さい体で偉そうに前を歩くベッキョンの後ろを
大きなチャニョルが必死で追いかけていく

その姿が面白いと
レイとチェンが笑いながら付いて行った




おしまい











スポンサーサイト
プロフィール

宗文san

Author:宗文san
るーみん大好き宗文です。2人の幸せを祈ってます。ここでは2人の妄想話が主になります。BLが苦手な方は読まずにお帰り下さい。

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR