七夕狂想曲

お久しぶりです

「運命」がまだ途中ですが

今日は七夕という事で七夕の話をあげます

以前「バレンタイン狂想曲」というタイトルで

SM学園を舞台とした学園ものを書きました

この時は高校生パロでしたが

今回はショタEXO・・・園児パロでの七夕話です

おばかverです・・・SJ兄さん達も出演します





[七夕狂想曲]


SM幼稚園の前に花屋の軽トラックが停まった


「待ってたよ~今年は注文し忘れて焦ったけど

さすがにスジュ花屋さん!!!うちの分確保してくれて助かった」


園の中からバタバタと現れた園長のイトゥクが

リョウクを引き連れてペコペコとお辞儀しながらやってくる


「いえ・・・毎年注文あるのに今年は無いから・・・

不思議に思ったんですが

ただの注文忘れだったんですね~」

花屋のキュヒョンが笹の束を渡しながら営業スマイルを放つ






「うくちゃん・・・これ・・」

「イエソンさん・・・紫陽花って・・・花言葉しらないんですか?」

リョウクは花屋の配達に便乗して

幼稚園にやってきたイェソンに

嫌そうな顔をして冷たく言い放つ


「紫陽花の花言葉って『浮気』や『移り気』ですよ」



少し離れたところで話をしていた

イトゥク園長と花屋のキュヒョンは

青紫色のとても綺麗な紫陽花を手にしたイェソンと

それを冷たい視線で見つめる

リョウク保育士のやりとりを息を飲みながら見つめていた


「それにしてもイェソンさん・・・何度も玉砕しても凝りないね~」

「その何度でも這い上がるバイタリティ素晴らしいと僕も思います」




「この紫陽花は青紫色なんだよ・・・だから花言葉が違うんだ」

「うつり気じゃないんですか?」

「青紫色の紫陽花は『あなたは美しいが冷淡だ』という花言葉なんだ

うくちゃんにピッタリでしょう?」


イェソンの言葉を聞いてリョウクは

驚きに目を見開いて紫陽花を受け取る


そのやり取りを見つめていたイトゥクとキュヒョンも

口を開けたまま言葉が出ないでいた・・・・・・・




そのころ幼稚園の講堂では七夕集会が開かれていた

しかし笹がまだ届いてなかったので

先生たちの時間引き延ばしで「七夕」の紙芝居を見たり

短冊に願い事を書いたりしていた


「りじちょー先生!!!!!おりしめ様と ちこぽち様は会えないの?」

チャニョルが紙芝居をしてくれたヒチョル理事長に聞いてくる

その大きな瞳には涙があふれてこぼれそうだ

「ニョル!!!おまえバカ?

今りちじょーが年に一回会えるって言ったじゃん」

ベッキョンがチャニョルの頭を叩きながら言った

ぽろ・・・

涙がぽろりとこぼれる


「あーっ!!!!チャニョルが泣いた~」

短冊を手にしていたチェンが大きな声で叫ぶ




「てんてい~ににたんが寝てます」

「はぁ? 紙芝居前に起こしたのに・・・なんて早業だ」

ウニョク保育士は、ぐっすり眠っているカイを肩に担ぐと

少し早いお昼寝タイムだと隣の部屋に連れて行く


「ににの代わりに

短冊に願い事書かなくちゃ」

セフンがあたふたとクレヨンを手にしていると

「もう書いたよ」とディオがセフンに短冊を渡した


「僕もおひるねしようっと」

ディオは小さくあくびするとトコトコと隣の教室に行った


『チキンをたくさん食べれますように』

『チキンをじょうずにつくれますように』

セフンはその二枚の短冊を見て

「チキン?・・・とうだっ・・・」

「てふんは可愛いひよこさんが欲しい」と短冊に書き入れる






「ねぇ~ねぇ~しうちゃんは何かくの?」

「願い事か・・・サッカー選手になりたい・・・とか?」

講堂のすみっこに座り込んだルハンとシウミンは

短冊に何を書くのか2人で頭を悩ませている


「るぅはぁ・・・サッカー選手でもいいんだけど~

しうちゃんとおり姫とひこ星みたいになりたい」

ルハンの発言にシウミンは首をかしげて

「はあ? おり姫とひこ星って・・・・年に一回しか会えないよ」

シウミンの指摘にルハンは黙って口を尖らしてシウミンを睨む

(しうちゃんのバカ・・・こいびとになりたいって意味なのに・・)


ルハンは自分の気持ちを分かってくれないシウミンに

気持ちがあふれだして思わず涙がこぼれ出てしまった


「るう・・・なんで泣いてるの?」

「しうちゃんのバカ・・・こいびとになりたいの」

「こいびと?」

まだ幼稚園児のシウミンには「恋人」という概念が分からない

もちろんルハンもちゃんとした意味は分からないまま

本能でその意味を理解しているだけだったのだが・・・


シウミンはしばらく考えて

「いいよ・・・こいびとになってあげる」

シウミンの言葉にルハンは泣き止んでニッコリほほ笑んだ

天使と呼ばれている極上のほほ笑みを

惜しげもなくシウミンに見せて


「こいびと・・・しうちゃんは・・るうのこいびと・・」

と何かの呪文のように唱えるとシウミンの手を握りしめる




「るう? 願い事書いた? 」

レイが奇妙なダンスをしながら2人の所にやってきた

七夕集会の前にドンヘ保育士から習ったダンスを

レイが自分なりにアレンジしたもので

紙芝居をやっている間も忘れないようにと

ずっと自主トレしていたのだ



ニコニコしながらシウミンに抱きついているルハンに

レイは首をかしげながら床に置いてある短冊を見る


『しうちゃんとこいびとになる』の『こいびと』部分が消されて

『しうちゃんとけっこんする』になっていた

シウミンが書いたと思われる短冊も

『サッカーせんしゅになる』がマジックで塗りつぶされて

『るはんとけっこんする』となっていた


「え~ふたりはけっこんするんだ・・・すごいね~」

何が凄いのか分からないけど

一応レイはほめる・・・

幼稚園児ながらすでに社会性を身に着けていたレイなのだ




「ほらぁ~おまえら~笹が届いたから短冊とりつけるぞ」

理事長のヒチョルが

イトゥク園長が担いできた笹を振り回して大きな声で叫ぶと

あちこちから短冊を手にした園児が集まってきた



「おうっ!!!!お前ら結婚するのか? 仲良くやれよ」

ヒチョルはルハンが手にした短冊を読むと

にやりと笑って笹に取り付けてくれた

ルハンはしっかりとシウミンの腕を掴んだまま

綺麗な顔で嬉しそうにほほ笑む


「しうちゃんの手に何か書いてあるよ」

タオが気が付いて大声で叫んだ


「うん・・・・」シウミンは困ったように笑う

タオの声に園児がわらわらと集まってきた


「ルハン・・・?????

何でしうちゃんの手にルハンの名前が書いてあるの?」



「しうちゃんと るぅは・・・こいびとになりました

だから大人になったら、けっこんします」

ルハンの発言に周囲の園児たちはざわざわと騒ぐ

「こいびとだから・・・しうちゃんは、るぅのものです」


それを聞いたヒチョルは思わず吹き出した

「あっははははは・・・だから名前書いたのか

自分の持ち物には名前を書きましょう・・・って先生たち言ってるからな」


ヒチョルはシウミンの小さな手を掴んで

マジックで書かれたルハンの名前をなぞった


「先生も昔・・・好きな子の手に自分の名前を書いたっけなぁ・・・」

ヒチョルは幼馴染で恋人のハンギョンの事を思い出して

急に胸がキュンとする

幼稚園時代にハンギョンの手に自分の名前を書いたのだ


「シウミン・・・お前大変だけど覚悟決めたんだな・・・」

ヒチョルはそう言うとシウミンの頭をなでる

シウミンはニッコリとほほ笑むと

「ルハンは僕のものだから離しません」と言い放った

ヒチョルは満足そうに笑うと

2人の短冊とルハンの名前の書かれた手を

デジカメで撮影した










2人の幼稚園時代の約束は

成長するとともに忘れられていたが

お互いに好きな気持ちは持ち続けていたので

この日の証明写真が決め手になって

大人になってからルハンはシウミンにプロポーズをする



その話はこの七夕の日から20年以上過ぎてからの出来事となる







おしまい


グダグダですみませんでした・・・・・
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七夕狂想曲 その後

お久しぶりです

「運命」がまだ途中ですが

七夕狂想曲の大人になったルーミンを書きます



[七夕狂想曲 その後]



幼稚園で、あれほど仲良しだったルハンとシウミンは

住んでいる地域が違ったので

小学校と中学は別々の学校に通う事となり

高校も運動部は強いが

勉強はそこそこの学校に進学したルハンに対して

運動部もそこそこ強い進学校に進学したシウミン

普通だったら幼稚園時代の事は忘れ大人になってしまうところだ


幼稚園時代は子供同士が仲良しでも

お互いの家のライフスタイルが違ったりすると

親同士のコミュニケーションは無かったりする



しかし2人ともサッカーに熱中していたおかげで

2年生の時に運命の再会をする事が出来たのだ






「おい・・・ルハン・・・さっきから何をぼんやりしてる?」

チームのキャプテンがルハンを心配して声をかける

2年生になり3年の引退と共に新チームとなった

ルハンは1年の後半からずっとレギュラーだった

新チームとしての初めての大きな大会

周囲が緊張する中でルハンだけが自然体で

別にぼんやりしていたわけではなかったのだ

そしてルハンの視線の先には、

これから対戦する学校の選手がいた


「あの学校は今年は侮れないぞ・・・油断するなよ」

キャプテンの話も今のルハンの耳には入ってこなかった



あのちっちゃい子・・・白くて猫みたいな目をした・・・可愛い・・・

1年生かな? ・・・って腕にキャプテン章巻いてるじゃん・・

って事は俺らとタメ? 2年生なのか?

俺・・・初めて対戦するのに・・・あいつの事知ってる気がする

何でだろう・・・懐かしい・・・・胸が痛い・・・・


試合が始まってからも

ルハンはずっと相手校のキャプテンから目が離せない



それは相手校にいたシウミンも同じだった

サッカー強豪校にいたルハンは有名人

ルックスもプレーも一流となれば目立つことこの上ない

その有名人のルハンがずっと自分を見ている・・・

シウミンはその事に気が付いた

マークされあうポジションじゃないのに

少し離れたところからずっと見つめている


そしてその感覚はシウミンの心をざわつかせる

試合に集中しようとしても何かがひっかかる




プレーに集中できないルハンはシュートが決まらない

そのおかげか1-0という僅差でルハンの学校が勝利した



「おい・・・ルハン・・・お前の今日のプレーは何だ!!!!」

さっさと着替えを済ませたルハンは

顧問の雷が落ちる前に荷物を持って控室を出ようとしていた

「こらっ!!!! どこに行くんだ!!!!」

顧問の怒鳴り声に控室のドアを閉める直前で振り向いた

「今日のプレーは確かに注意力散漫でした・・・反省してます

お小言は明日まとめて聞きます・・・今このチャンス逃したら・・

俺・・・一生後悔するんで・・・すみません・・・」

そう言い残してドアを閉める・・・




「相手の方がやはり上だったな・・・

お前達も頑張ったけど・・・やはりルハンを中心に強かったな」

シウミン達は善戦した試合だったと顧問の評価を得た

負ければ悔しいけど・・・相手が上だったと感じる事も多かったので

次回につながる様に練習を頑張ろう・・・と話がまとまって解散となった

マネージャーに細かい指示をだして控室を最後に出る


え?


1人で部屋を出たシウミンの目の前に

さっきまでの対戦相手のルハンの姿があった

明らかに自分を待っていたという感じで

壁に寄り掛かったまま自分の事を見つめている



お互いに見つめあったまま言葉が出ない


でも何だろう・・・懐かしい・・・

シウミンの胸が懐かしさで溢れそうになる

目の前のルハンに笑いかけた


すると・・・ルハンの瞳から涙が一滴落ちた・・・・


ドキン・・シウミンの胸がドキドキしはじめた


知ってる・・・この泣き顔・・・・




そういえば・・・

幼稚園の時に、泣いてばかりの綺麗なおとこのこがいた

すごく仲良しだった・・・毎日一緒に遊んでいた・・・

幼稚園卒園しても同じ小学校に行くと思っていて

入学式にその姿がなくて寂しい思いをした・・・


そしてその子はいつも俺の手に名前を書いていた

マジックで「るはん」って・・・・



シウミンは自分の手をルハンの方に差し出した


「もう名前書かなくてもいいの?」

「しうちゃん・・・・・」






るぅは・・・しうちゃんと結婚するの・・・

家に帰ってから親に報告すると

男の子同士は結婚できないと親に諭されて

大泣きした事を思い出した

小学校もそのまま一緒だと思い込んでいて

入学式にシウミンの姿が見えずに大泣きした・・・

不思議だな・・・ずっと忘れていた

すごく大事な思い出だったのに・・・・


シウミンはルハンに近づいて涙を優しく拭った


10年たってもお互いの気持ちは変わってなかった

幼稚園時代の初恋の相手と再会して

そしてまたお互いに魅かれ、愛し始めている・・・


「会いたかった・・・会いに来てくれてありがとう」

「しうちゃん・・・・・」


誰もいないスタジアムの暗い廊下の隅で

シウミンはルハンの頬に優しく手を添えて

その唇に自分の唇を重ねた


幼稚園の時にファーストキスをルハンに奪われたっけ・・

そんな事を思い出しながら今度は自分からkissをする


この時はまだ幼稚園時代に

結婚の約束をした事は思い出せてなかった


お互いに好きあっていた事だけが確認でき

この再会以来2人は愛を育みあう

そして

ある事がきっかけで幼稚園時代の約束を思い出し

ルハンがプロポーズする事となるのだった







おしまい

ヘタレの決意 前編

いつも遊びにいらして下さる方々ありがとうございます

「運命」が途中ですが

七夕の時に書いた話の その後のその後がありますので

先にそちらをあげます・・・・すみません・・・




[ヘタレの決意] 前編 ~七夕狂想曲 その後のその後~


高校時代にサッカーの試合で対戦して

偶然とも必然ともいえる運命の再会を果たしたシウミンとルハン

10年たってもお互いの事が好きだと自覚してから

何とか2人で過ごす時間を作り出そうと奮闘するが

違う高校に在籍し、家も近所ではない上

お互いにサッカー部の練習も多く

結局、週に一回顔が見れるかどうかの状況だった

進学校のシウミンはそこに勉強する時間も含まれるため

いつもルハンがシウミンの家の近所まで出向いて

何とかお互いの気持ちを確認しあっていた




大学進学の話が出るころには

身も心も固く結ばれて

お互いに離れたくない気持ちでいっぱいだったが

どうあがいても同じ大学に行くことが困難だったため
(偏差値の違いが2人の壁となっていたのだ)

ルハンがシウミンの志望大学の

近くの大学に行くことで妥協点を見出した
(ルハンは大学にこだわりは持ってない←)


そして再会から2人で入念に練り上げた計画を

大学合格時に実行する事となった


そう

「ルームシェア」という名の「同棲」だ


いつかはお互いの両親にカミングアウトする予定だが

今は離れていた10年間を取り返すかのように

いちゃいちゃしていたい・・・2人はそう考えて

とりあえず友人として2人で部屋を借りたのだ


もしかしたら親が部屋に来るかもしれないと

一応部屋は二つ別々にベットも別・・・

とはいえ恋人になった2人に部屋もベットも一つで十分

そんな事で大学も卒業しそれぞれ就職してしても

2人の蜜月な「ルームシェア」は続いていた




「ルハン~朝だぞ」

「うーん・・起こして~」

ルハンはベットの中から手だけだしてシウミンを呼ぶ

「まったく・・早く起きろよ」

シウミンはすでに身支度を整えている

小さくため息をつくと

ベットまで来てルハンにおはようのkissをし

それから2人分の朝食を用意してコーヒーを入れる


寝ぼけ眼のルハンはあくびをしながら

パジャマのまま席にすわった


2人は同じ会社に就職したが

企画と営業という職種の違いから

出勤の時間に少しズレが生じている

いつも早く出勤するシウミンが

朝食の準備をする事になっていた



~♪~

2人の愛の巣でもあるマンションに

早朝からインターフォンが鳴る


早朝だから宅急便でも郵便やでもない

こんな時間に押しかけて来るのは・・・1人しかいない・・・

2人は顔を見合わせて苦笑すると

シウミンは席を立って玄関に向かい

ルハンは大慌てでパジャマをスーツに着替えた


「おはよう♪」

ドアの向こうに立っていたのはシウミンの妹のユナだった


続く

ヘタレの決意  中編

[ヘタレの決意] 中編  ~七夕狂想曲 その後のその後~


シウミンの妹の突然の訪問で

朝のいちゃいちゃタイムが失われたルハンは

面白くない気持ちを抑えつつ
(けっして顔には出さず愛想笑いは欠かさず)

2人から少し離れたソファに座って

テレビを見ながらコーヒーを飲んでいた

テレビでは7時のニュースを女子アナウンサーが読んでいる

(最近この子化粧が濃くなったな・・・)



そんなルハンの様子などお構いなしで

ユナはルハンがさっきまで座っていた椅子に座った


「母さんがお兄ちゃんの所に持っていけって・・・

お兄ちゃん時間が読めないから

朝来るしかなかったのよ」

「それにしても・・・お前・・・早すぎないか?」

「お兄ちゃんは、この時間もう起きてるの知ってるもん」


出されたカフェオレを飲みながら

ユナは大きな荷物をシウミンに渡す

「江原道のおばさんが送ってくれたので

半分お兄ちゃんにあげるって・・・韓牛の味噌漬けだってよ~」

そこまで言うとルハンの方を向いてニッコリとほほ笑む

「ルハン君と仲良く食べなさい・・・ってお母さんが」


自分の名前が出てルハンはとっさに振り向いた

シウミンが溺愛する妹のユナは意味ありげな顔をしてほほ笑んでいる

まだ家族にはカミングアウトしていなかったが

この妹はすでに自分達の関係に気づいてるんじゃないか・・・

ルハンはそんな気がしてユナが何となく苦手だった


「そうだ~お兄ちゃん達の卒園したSM幼稚園が50周年だって」

「もうそんななのか・・・俺たち卒園して20年か・・・」

「でね・・記念式典があるんだって~私の所に案内きたよ~

お兄ちゃん達にも案内きてたはず・・・って実家に届いてるんだろうね」

「記念式典って・・・俺たち関係ないだろう?」

シウミンが朝食の食器を片付けながらユナに言う


「式典の後に大規模な同窓会があるんだって~

お母さんたちが当時大騒ぎしていたイケメン先生たちも来るんだって」


それだけ言い残すと

「今日は一限から授業なの~」とユナは去って行った




「同窓会か・・・ルハン誰か覚えてる?」

「小学校一緒だった奴は分かるけど・・・」

「卒園してから一度も行ってないもんな・・・」

「しうちゃん・・・時間大丈夫?」

「わっやばっ!!!!ルハン先に行くわ」

「後片付けしておくから・・・遅刻するよ」

シウミンは大慌てで飛び出そうとしたが

玄関で急に立ち止まり

ソファに座るルハンのもとに戻ってきた



「いってきます」 CHU


あわてて走り去るシウミンの背中を

ルハンは崩れそうな笑顔で見送る

どんなに忙しくても

どんなに喧嘩中でも

「おはよう」と「いってきます」のkissは必須

忠実に守ってくれるシウミンをルハンは愛しくてたまらない



俺たちも就職して4年・・・

幼稚園時代の事ってあまり記憶にないけれど

シウミンと毎日過ごしていた場所・・・

同窓会かぁ・・・・・


ルハンは天井を見上げて大きくため息をつくと

どこかに電話をかけた





続く

ヘタレの決意 後編

[ヘタレの決意] 後編  ~七夕狂想曲 その後のその後~




「よお~久しぶり!!!!」

「あれ・・・・名前なんだっけ?」

「うっそ~面影ないじゃん」




SM幼稚園創立50周年を記念しての

大規模な同窓会が新しく作られた体育館で行われている

中学や高校の同窓会と異なり

幼稚園では幼過ぎて

本人たちの記憶が曖昧な事が多いのか

同窓会は出席率は良いとは言えない

しかし出席率は良くなくても50年の歴史から

会場の体育館はかなりの卒業生で賑わっていた




「ルハーン」

「うわぁ~元気してた?」

「シウミンだぁ~」

「俺の事わかる~?」



ルハンとシウミンが会場に到着すると

かつての同級生がすでに集まっていて

2人に声をかけてきた


『27期卒業』と書かれたボードには

10人分の席が用意されている

他の学年は5~6人集まれば良い方なのに

この学年がこれだけ集まったのは

ルハンが小中一緒だった仲間に連絡したから。

そこから顔の広いチャニョルの呼びかけで

参加できるメンバーが集まったのだ



テーブルには卒園アルバムが置いてあり

集まったメンバーは懐かしそうに広げて大騒ぎだ

「ルハン・・・お前女の子みたいだったな・・・」

「これニョルかぁ? あっ目ん玉と耳でかいの変わってない」

「このちっちぇえのベクじゃん」

「チェーン!!!!!昔からラクダみたいな顔してる~」

「この白くてコロコロしてるのって・・・シウミン?」

「コロコロって言うなぁ~!!!!」

「包子~可愛かったよぉ~」


みんなで写真を指しながら

薄れかけている記憶を呼び戻していると

綺麗な顔をした男性が2人テーブルに近づいてくる



「おおおっここの代はすっげ~覚えてるぞ」

「ああ有名人が沢山いるもんね」


「うわっ理事長と園長だ」

アルバムを見ていたベッキョンがビックリして

アルバムの写真と本物を見比べる


「写真と変わんない~なんでですか?」

チェンが驚いて尋ねると

「俺たち・・・実はドラキュラなんだ~

だから歳取らないの~」と理事長のヒチョルがケタケタと笑う


「僕たちはまだ若いの・・・アラフォーなんだよ

君たちの時には大学卒業したばかりでこの仕事に就いて

卒園して20年だろう? 今の君たちの年よりも若かったね」

園長のイトゥクは当時と変わらないエクボを見せて

年齢不詳の笑顔をみんなに振りまく


「おっお前ら・・・ルハンとシウミンだろう・・・よく覚えてるぞ」

そう言うとヒチョルはシウミンの手をつかんで

自分の顔の方へ向ける

「なんだ・・・今日は名前ないのか?」

ドキン・・

シウミンは自分の手の甲に

「ルハン」と名前を書かれていた事を思い出して

思わず頬を染めた

「しうちゃん!!!!」

シウミンの手を握っていたヒチョルの手を

ルハンが笑顔で振り払う


「ほんとにお前ら変わってねぇ~昔の事覚えてる?」

ヒチョルが楽しそうに笑い

「ドンヘ~早く持って来い」と後ろのテーブルに声をかけた


「27期~この代の動画は七夕まつりの時のがメインです」

タブレットを沢山もっていたドンヘと呼ばれた男性が

ルハン達のテーブルに27と書かれたタブレットを置いていく


タブレットには七夕まつりというタイトルが現れ

保育士達が撮りためていた動画を編集したものが入っていた






「りじちょー先生!!!!!おりしめ様と ちこぽち様は会えないの?」

小さなチャニョルがヒチョルに聞いてくる

その大きな瞳には涙があふれてる


「ニョル!!!おまえバカ?

今りちじょーが年に一回会えるって言ったじゃん」

小さなベッキョンがチャニョルの頭をパコンと叩く

ぽろ・・・

涙がぽろりとこぼれる


「あーっ!!!!チャニョルが泣いた~」

短冊を手にしていた小さなチェンが大きな声で叫ぶ




「てんてい~ににたんが寝てます」


ウニョク保育士は、

ぐっすり眠っているカイを肩に担ぐと

隣の部屋に連れて行く

小さなディオはウニョク保育士のエプロンを掴んで

その後ろをトコトコと付いて行く


『チキンをたくさん食べれますように』

『チキンをじょうずにつくれますように』

二枚の短冊が映り

撮影者のドンヘ保育士の声で

「セフン君はお願い事は何?」と入っている


「てふんは可愛いひよこさんが欲しい」という言葉と共に

可愛い笑顔が大写しになった




「ほらぁ~おまえら~笹が届いたから短冊とりつけるぞ」

理事長のヒチョルが

イトゥク園長が担いできた笹を振り回して大きな声で叫ぶと

あちこちから短冊を手にした園児が集まってきた



「おうっ!!!!お前ら結婚するのか? 仲良くやれよ」

ヒチョルはルハンが手にした短冊を読むと

にやりと笑って笹に取り付ける

『しうちゃんと けっこんする』

短冊が画面に大写しになった


ルハンはしっかりとシウミンの腕を掴んだまま

綺麗な顔で嬉しそうにほほ笑んでいた


「しうちゃんの手に何か書いてあるよ」

タオが気が付いて大声で叫んでいる


「うん・・・・」シウミンは困ったように笑う

タオの声に園児がわらわらと集まってきた


「ルハン・・・?????

何でしうちゃんの手にルハンの名前が書いてあるの?」



「しうちゃんと るぅは・・・こいびとになりました

だから大人になったら、けっこんします」

ルハンの発言に周囲の園児たちはざわざわと騒ぐ

「こいびとだから・・・しうちゃんは、るぅのものです」



「そうか・・・お前ら頑張れよっ」









ヒチョルの声で七夕祭りの動画は終わった




幼稚園時代の事だから

ほとんど記憶に残ってない

でも今動画を見せられると

ぼんやりとその当時の記憶がよみがえってくる



「俺って・・・昔からしうちゃんに執着してたんだな」

ルハンが呆れた様にぼそっと言う

シウミンはルハンの自分への愛情が

このころからだったと知り

恥ずかしくて真っ赤になっている


「で・・・お前らの関係って? 今どうなんだよ」

幼稚園時代の動画で結婚宣言をしていたルハンを見て

ベッキョンが興味深そうに2人をのぞきこんでいる


「うん・・・まあ・・・ルームシェアしてる・・・」

恥ずかしそうにボソッと返事をするシウミン


ルハンはタブレットを見つめたまま何かを考え込んでいた




俺・・・

高校時代に再会してから

好きだとか愛しているとか言ってきたけど

勢いのまま同棲しちゃって・・・ちゃんと言う事言ってない

こんなガキの時にはちゃんと言ってたのに・・・・



ルハンは小さくうなずくと

シウミンの前にひざをついて座った

貴婦人の前で礼をする騎士のように・・・・


突然のルハンの行動に

雑談でもりあがっていた

他のメンバーもルハンに視線を移す

隣のテーブルに移動していたヒチョルとイトゥクも

何事かと視線をルハン達のテーブルにうつした



「しうちゃん・・・俺ずっと言いそびれていた事があるんだ」

「え?」

不思議そうな顔をして

ルハンを見つめるシウミンの瞳を

しっかりと見据えてルハンはハッキリと言った


「しうちゃん・・・・俺と結婚してください・・・・

パートナーとして一生涯側にいてください」


同窓会の席で皆の見ている前で

突然のプロポーズに

シウミンは目を大きく見開いたまま瞬きを数回した


「再会してから好きだとか愛してるとか言ってたけど

正式なプロポーズしないまま今日に至ってしまったから・・・

ガキの頃の俺の方が今よりも何倍も男前だった・・・

七夕の短冊に書いた通り

俺はしうちゃんと結婚したい・・・」

「ばか・・る・・は・・・ん・・・」

シウミンの瞳は涙であふれそうになっている

「しうちゃんの返事は?」

勢いでみんなの前でプロポーズしてしまったけど

ヘタレの性格が顔を出し始めてきた・・・・

中々返事をしてくれないシウミンに

ルハンの顔は悲しそうに歪んでくる


「俺は・・・」

シウミンがニコッと笑うとルハンに抱きつく

「OKに決まってるだろう!!!!!」



ぱーん

ぱーん

ぱーん


突然ルハンとシウミンの周囲からクラッカーが鳴った


「ほんとは結婚報告に来たんだと思ってたんだ

なんだプロポーズしてなかったのか・・・」

ヒチョルがケッケッケと笑いながら

クラッカーのごみをイトゥクに渡す

「今日のイベントにクラッカー用意しておいたんだ」

イトゥクはニコニコしながら

手際よくごみ袋にクラッカーのカラを集める



やっと言ってくれた・・・ヘタレにしては頑張った方だな・・・

ルハンに抱きついていたシウミンは心の中でホッとする




「ルハンは僕のものだから離しません」


そう言い切った幼稚園時代のシウミンを思い出して

ヒチョルは2人を優しく見つめる



完全に尻に敷かれるタイプだな・・・ルハン・・頑張れ・・

そう心の中でエールを送り、その場をイトゥクと笑顔で離れて行った





おわり


プロフィール

宗文san

Author:宗文san
るーみん大好き宗文です。2人の幸せを祈ってます。ここでは2人の妄想話が主になります。BLが苦手な方は読まずにお帰り下さい。

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