自業自得 プラネット番外編


自業自得・・・・自分の行いの報いを自分が受けること。一般的には悪い報いを受ける場合に用いる


[自業自得] プラネット番外編


~クリスの館~

「今日ってルーハンが

シウミン少佐を連れてくるって言ってたよね」


キッチンでリンゴを剥きながらギョンスがタオに聞いてきた


「うん・・ルゥちゃんずっと少佐の家に入り浸ってたから

洋服を取りに戻ってくるって連絡あったよ」


そう答えるタオが興味深そうにギョンスの手元を見ている


「美味しそうなリンゴだね」


タオの隣にいたカイもギョンスの手元を見つめている


「まったく・・・お前ら・・・」


ギョンスは苦笑すると剥き終わったリンゴを一切れずつ

タオとカイの口に詰め込むと


「今からアップルパイを作るからリンゴはもうダメ

後は焼きあがってからのお楽しみだよ」と2人を睨む


「はーい」タオは元気よく返事をすると


「ギョンスに怒られるからあっちに行ってようね~」と

カイの腕を引っぱってリビングへ消えていった


その様子を見ながらギョンスは小さくほほ笑む




ルーハンが一目ぼれをして恋人になってもらったというシウミン

ギョンスとカイはまだ正式に会ったことはない

国防省の情報部の少佐ですごいエリートだけど

むちゃくちゃな捜査のやり方で周囲は迷惑している・・・

だけどすごく男前な性格でカッコいい

これはタオとレイから聞いた話をギョンスなりに解釈したシウミン像


ギョンスとカイはルーハン達の仲間だけど

超金持ちの彼らとは違い施設で育った孤児だった

2人とも生きていく上で裏社会ともつながりがあり

そのルートを欲しがったクリスと知りあって今では仲間として生活をしている


クリスにルーハンにレイにタオの4人は実家が超金持ちだったので

あまりにも生い立ちが違いすぎて妬みや嫉みの対象にすらならなかった

そして超金持ちは心が広くできていて

2人とも居心地の悪さは感じることがなかったが

仕事じゃない時はどうしてもギョンスとカイは2人で過ごすことが多かったのだ



「シウミン少佐ってコーヒーが好きだって聞いたけど・・・・

スイーツってどうなんだろう・・・アップルパイ位は食べるかな?」


ギョンスは最近クッキングスクールのお菓子コースに通っている

これもルーハンがシウミンべったりになって

泥棒の仕事も減ってきたために自由な時間が増えたからだった

来客のおもてなし用にパイを焼くなんて・・・

まだ見ぬシウミン少佐に思いをはせる


どんな人なんだろう・・・楽しみだな・・・

ギョンスは嬉しくて無意識に鼻歌を歌いながら次の工程に進んで行った





「たっだいま~♪しうちゃん連れて来たよ~♪ 今日お泊りできるって」


「ルゥちゃんお帰り~!!!しょーさ!!!久しぶり~」


リビングからタオが玄関まで走ってきた


前髪を下ろしてニット帽をかぶり

ダッフルコートを着ているシウミンは

どう見てもボーイッシュな女の子に見える

中のセーターは少し大きいのか

袖で手の先が半分隠れていて可愛い


ルーハンの声で玄関まで出てきたギョンスとカイは

自分達の想像と違う可愛い人に一瞬戸惑ったが

ルーハンが一目ぼれしたのに妙に納得していた



「こらっ!!!!!タオ!!!!てめえ~しうちゃんに抱きつくんじゃねぇ!!!!」


「やだっ!!!!!しょーさに久々に会うんだもん」


シウミンを思いっきり抱きしめたタオの背中を

ルーハンは大人げなく思いっきり蹴飛ばす

シウミンを取り合って2人でぎゃあぎゃあ騒いでいると



ぴんぽーん


表の門の呼び鈴の鳴る音がした


「誰だろう・・・」レイが不思議そうにインターホンに出ると同時に


奥からクリスが青ざめた顔で走ってくる


「ルーハン大変だぞ!!!!!!あのサーデグが今日来るって連絡あった」


「ええええええええええええええええ????????????」


ルーハンが真っ青になってその場で慌てふためくと


「サーデグ・・・今着いたって・・・もう玄関までくるよ」レイがのんびりと答える


「うわぁぁぁぁぁどうしよう・・・どうしよう・・・」


ルーハンが動物園の虎のようにその場でぐるぐる歩き回る

その顔は半分泣きべそかいている状態だった



「タオ・・・サーデグって誰だ?」


シウミンは自分に抱きついたまま固まっているタオに声をかける


「え? あ・・の・・その・・・アラブの油田王の放蕩息子・・・るぅちゃんの・・」


「ルーハンの何だ?」


タオがシウミンの問いかけに答えられずに口ごもっていると

玄関の扉が勢いよく開いた


「おおっクリスにレイ!!!!久しぶりだね!!!出迎えありがとう・・・

そしてわが愛しの君は? ルーハンはどこだ?」


玄関に現れた男は大柄で身長はクリスとあまり変わらないが

胸板はあつくかなりガタイが良い

アラブ特有の口髭を蓄えているが肌のつやから30歳前半ぐらいと見える

頭にはターバンを巻きスーツを着ているという

最近海外でよく見かけるアラブ人スタイルで立っていた



タオに抱きつかれたまま気配を消してシウミンはその男の様子を観察する

仕事柄初対面の相手を短時間で分析するのは得意だった

そしてシウミンはこのターバン男がルーハンの元彼であると結論を出した


(元彼? いやあいつは今でも彼氏のつもりのようだ・・・)


そして過去に何があったのか知らないがルーハンは

クリスの背中に隠れるようにしがみつき視線はキョトキョトと定まらない


横にいるレイは心配そうにターバン男とルーハンを交互に見つめていた


「おおこんな所に隠れるなんて・・・相変わらずおちゃめな私の愛しの君」


そう言うとターバン男はクリスの背中から簡単にルーハンを引きはがし

思いっきり抱きしめ愛の言葉を囁きながら熱い口づけを交わしたのだった
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自業自得 2 プラネット番外編

[自業自得 2] プラネット番外編


ギョンスはシウミンの顔から感情が抜けていくのを目の当たりにした

パリパリパリ・・・その姿を心を氷が閉ざして行くようだった


そうちょっと前に

カイと一緒に見た映画で雪の女王が氷の宮殿を作った場面のように

シウミンの周囲は氷で閉ざされていくかのように思えた



まずい・・・このままじゃこの人・・・心閉ざす・・・・



ギョンスは無意識にシウミンの腕をつかむと

「ここは放っておいてあっちで暖かいコーヒーでも飲みましょう」と

玄関先の喧騒を無視するように奥のキッチンへと歩きだす


シウミンはギョンスの一言で我に返り

カイに背中を押されて玄関を後にした




「はいどうぞ・・・シウミン少佐」

ギョンスが暖かいコーヒーをシウミンの前に差し出した


シウミンが黙ってギョンスの顔を見つめる


「まだ自己紹介してませんでしたね・・・僕はギョンスといいます

タオ達の仲間です。でも現場担当じゃないので

今まで少佐とお会いする事なかったですね。タオやレイから噂は聞いてます」


シウミンはギョンスの話を聞くとニッコリとほほ笑んだ


「君がギョンスくん・・・そして隣がカイくんだね・・・俺も噂はルーハンから聞いてる

2人とも優秀なスタッフだって・・・でも仲間で友達でもあるって言ってたよ」


ルーハンが自分たちの事をシウミンに話しをしていた事を知り

ギョンスとカイはお互いに顔を見合わせて恥ずかしそうにほほ笑んだ


「甘いものはお好きですか? 僕アップルパイを作ったのでどうぞ」

ギョンスはアップルパイを一切れ取り分けてシウミンに渡す


「あの場から連れ出してくれてありがとう・・・

ああいう場合どう対応したもんだか分からないから助かったよ」


「ルーハンは自業自得なんです」

ずっと黙っていたカイが唐突に口を開いた


「自業自得?」


「ええ・・あの人は自分に好意を寄せている人の気持ちを

利用するだけ利用して、飽きると捨ててたんです」

カイが嫌そうな顔をして話し始める

「俺・・・ルーハン好きだけど・・

あの人の誰彼かまわず平気でエッチできる所とか

恋愛に関してルーズな点は嫌いなんだ」


ギョンスがカイの腕を掴んで話しを止めさせようとするが

カイは自分の腕をつかんだギョンスの手を反対の手で優しく包み込んで

小さく大丈夫だから・・・と伝える


シウミンは興味深げな表情をしてカイに続きを話すように促した


「サーデグは、その恋心をルーハンに上手く利用されてました・・・

サーデグは恋人のつもりでいたようです・・・ルーハンはセフレ扱いだったのに」

「でも少佐に出会ってルーハンは変わりました。今までの遊び相手をすべて切って、

本当に身ぎれいにしてから少佐に告白したんです・・・俺驚きました」


シウミンは小さくほほ笑む

カイが言葉に詰まったように黙ってしまったので

ギョンスがその続きを話し始める


「初めて恋を知った中学生のようにドキドキしながら

食事ものどを通らずに少佐の事ばかり思ってたんですよ」

「サーデグは自分に自信があるからルーハンからの別れ話も

頭から信じてないんでしょうね・・・やはり自業自得なんですね」


ギョンスが小さくため息をついてコーヒーを一口飲む


3人の間に流れる沈黙を破るかのようにドタドタと走ってくる足音がした


「ずるい~っタオもアップルパイ食べる~」


あの場にいない3人でこっそりアップルパイを山分けしているんだろうと

タオが勝手に思い込んで慌てて走ってきたのだ


「大丈夫だよ・・・ちゃんとタオの分はあるから焦らないでいいよ」

ギョンスが苦笑して

アップルパイを一切れ皿に乗せてタオに手渡す


「よかった~!!!!」タオは大喜びでシウミンの横に座って

瞳をキラキラさせながらアップルパイに食らいついた


「今あっちはどうなってるの?」

ギョンスがタオに紅茶のカップを渡しながら聞くと


「ん? るぅちゃん? 自業自得だから」と答えてパイを食べ続ける


「あーっカイ!!!!!それ2個め? ずるい~っタオも2個食べるっ!!!!」


カイにギョンスにタオにまで「自業自得」と言われたルーハン

自分と出会う前はどんな生活をしていたんだろう・・・・

ここまで言われるなんて・・・笑うしかないな・・・


シウミンは苦笑しながらも思考を巡らせてみる

日頃の口ぶりからも経験は豊富だろうな・・・と感じてはいたが

仲間からも呆れられるような恋愛を重ねていたんだろうか



でも今は違う・・・

ルーハンの言葉や態度からは誠意を感じ取ることができる



シウミンは小さく頷くとギョンスに声をかけた


「悪いけど・・スーツを貸してくれないか?

カイやタオのだとサイズが合わないから・・・

ギョンスのがあれば・・・

あと整髪料があればそれも頼む・・・・・」


突然の申し出に3人は驚いてシウミンの顔を見つめた

自業自得 3 プラネット番外編

[自業自得 3] プラネット番外編


うわぁどうしたらいいんだ・・・・

ルーハンは人生最大の危機に陥っていた

今自分を抱きしめて離してくれない大柄な男は

確かに「元彼氏」とも言えなくもない



この世に生れ落ちてからルーハンはその美貌と

話術の上手さと頭の回転の速さで人生を好きなように生きてきた

実家も金持ちで何の苦労もなく

自分の笑顔ひとつですべてが思うまま動いていく

サーデグもそんなルーハンの虜になった1人で

油田王の父を持つ彼の財力と人脈を利用したかったルーハンが

その恋心を上手く勘違いさせていたのだった


たしかにルーハンは誰とでも軽々しく寝ることができた

男としての意識の高い彼は「抱かれる事」はルーデグしか許さなかった

沢山いたセフレの中でもルーハンを抱けたのはサーデグだけだった



「どうしました私の愛しの君・・・しばらくすぎて忘れましたか?」

サーデグは口髭をルーハンの頬にすりすりと摺り寄せながら

腕の中でもがくルーハンを苦も無く力で押さえつける


「やめろっ!!!!お前・・・」

ルーハンは何とかこの大男の腕の中から抜け出そうともがく


くっそう・・・このバカ力がっ!!!!

ルーハンが小さく悪態をついているとクリスが助け舟を出してくれた


「いつまでも玄関にいても何だろうから・・・リビングへ行こう」

「今、お茶入れるから・・・サーデグ・・ルーハン行こう」

レイが気の毒そうな顔をしてルーハンを見た


レイと目があったルーハンはとても大事な事を急に思い出す

(あっ!!!!!しうちゃん・・・)


ルーハンは慌てて周囲を見回すがシウミンの姿は見えない


(しうちゃん・・こいつ見て帰った? まさか・・・でも・・・)

ルーハンの顔が急に青ざめた


しうちゃん・・・どうしよう・・・るうとこいつのkissシーン見たよね

るうの事嫌いになった? どうしよう・・・もしそんな事になったら・・・



俺・・・生きていけない・・・・

自業自得 4 プラネット番外編

[自業自得 4] プラネット番外編


リビングに移動しても

サーデグはルーハンを胸に抱きしめたまま離そうとしない


「サーデグ・・・離せ・・・お前とはもう切れたんだから離せ」


ルーハンは無理やり大男の胸から脱出しようともがくが

そんな別れ話は聞いてないと腕の力を緩める事はしない


見かねたクリスがルーハンをサーデグから引き離してくれた


「お茶いれたよ・・・ジャスミン茶でいいかな」


レイがいい香りのするお茶をみんなの前に置くと

ギスギスしていたその場がふんわりと和んでくる


一呼吸おいてルーハンがくちを開いた


「サーデグ悪いけど・・俺・・恋人できたんだ

だから今までそういう関係だった奴らとはもう会わない事にした」

「全員に別れのメールをした・・・お前のとこにも行ったはずだ」



「またまたわが愛しの君・・・私の愛を確認したいがために

そんな話を作って・・・可愛い人ですね~

でもいつもあなたは私の元に戻ってくる・・・今回もそうでしょう?」


自信満々にサーデグはそう言い放つと

ソファに座って悠然とお茶を飲んだ


「レイ・・このジャスミン茶は香りが最高ですね」


(くそっ!!!!何言ってもこいつには効かない・・・

今はっきりしないと・・・しうちゃんに本気で嫌われる)


「俺は今回は本気だ・・・今までの俺と違うんだ

あの人と出会って俺は生まれ変わった・・・・

あの人を失ったら・・・俺は死ぬ・・・」


その言葉を聞いてサーデグは顔をあげて

真偽の程を確かめるようにルーハンの顔を凝視した


「今までのこいつの行いを見ていると

信じられないかもしれないけど本当なんだ

今まで屑のようだった生活態度もすべて人並みになってきたし」


クリスのフォローと言えないフォローを聞いて

サーデグは小さく笑った


「私でさえルーハンの生活態度を変えることが出来なかったのに・・・

そんな相手は本当にいるのですか? 作り話じゃないんですか?

そんな稀有な相手に会ってみたいものですね」




「その相手は俺です」

リビングの後ろの扉からスーツ姿のシウミンが現れた


「しうちゃん!!!!!!」


スーツをきりりと着こなして髪の毛も整髪料でツンツンと逆立て

プラネット国防省情報部のシウミン少佐の姿のシウミンがそこにいた


「あれ~少佐今日は可愛い姿で来たのに・・いつ着替えたの?」

レイがみんなが心に思った疑問を口にすると

「しっ!!!」クリスに指で口を塞がれた



シウミンは営業スマイルを浮かべて

サーデグに話しかける


「初めまして、私はシウミンといいます。ルーハンの現在の恋人です」


堂々と面と向かって挑戦状をたたきつけるかのような瞳で

シウミンはサーデクを見つめる


ほほ笑んではいるが瞳は全く笑っていないシウミンに

サーデグはゾクリと体を震わせた


ルーハンをめぐっての雄と雄との戦いでその場の空気は凍りつくようだった


ルーハンはシウミンに嫌われたと思った・・・・

でもシウミンはいつの間にか正装をしてきて

サーデグに所有権の正統性をめぐって戦いに現れてくれた



しうちゃん・・・カッコよすぎる・・・


ルーハンの瞳から涙があふれて止まらない

「サーデグ・・・俺・・しうちゃんが好き・・・

しうちゃんを失ったら生きていけないくらい愛している

だから・・・俺のことあきらめて・・・」


ルーハンのそんな顔をサーデグは初めて見た

涙でぐちゃぐちゃになって綺麗な顔もかなり崩れている

シウミンの背中に泣きながらしがみつくルーハンは

今まで見たことないくらい、とてもみっともない姿だった


そのルーハンを愛おしそうに見つめるシウミンの姿に

この2人の絆の強固さを嫌でも感じさせられた

自業自得 5 プラネット番外編

[自業自得 5] プラネット番外編



「あなたの知っているルーハンと

今のルーハンでは別人のように違います

こいつは俺と出会って変りました」


シウミンは右眉をくっと上げると得意げにほほ笑む


「俺もこいつと出会ってかなり変わりました

俺たちはお互いが必要なんです・・・

サーデグ・・・あなたにはもう奥さんが3人もいるじゃないですか

俺たちはお互いが唯一無二の存在なんです」


唯一無二の存在・・・・


サーデグは自分の口の中でその言葉を繰り返してみる

そして自分をまっすぐに見つめるシウミンに悲しそうにほほ笑んだ


「ルーハンへの未練から申し訳ないことをしたね

別れ話のメールは貰っていたが信じられなかったんだ

だから自分の目で確かめに来た・・・・

君達をみて・・・諦めがついたよ・・・・

もう邪魔はしない・・2人を祝福しよう・・・」


「さすがサーデグ・・・名前通りの人ですね

あなたの「真心」伝わりました」


シウミンがニヤリと笑う姿をみて

(どこかの国の情報部にいるという切れ者のの少佐の噂をきいてたが、

その少佐が・・・このシウミンなのか・・・)

サーデグはぶるっと体を震わすと敵にしなくて良かったと密かに思う










「しうちゃん・・・るうの事嫌いにならない?」

「ルーハン・・俺と知りあう前の事だろう・・」


リビングからルーハンの部屋に移動して

今ルーハンのベットに2人で腰かけている

シウミンは背中にへばり付いたルーハンを自分の胸に抱きしめ

優しくその耳元で囁いた


「タオやギョンス達に自業自得と言われたお前の行動に

呆れはしたけど嫌いにはならないよ・・・もう泣くのは止めだ」


ルーハンは小さくうなずくと


「しうちゃん・・・カッコよすぎ・・・大好き」と小さく囁いた


「あーあこのスーツ・・・ギョンスから借りたんだぞ・・・

涙でべちょべちょにしやがって」


「ごめん・・・」


下を向いたルーハンの顎を指先で支えて上を向かせると

シウミンはいつもと違った少し怖い感じの表情でルーハンを見つめた

「しうちゃん・・・」

「俺・・・今初めての感情で頭の中がぐちゃぐちゃしている・・・

どす黒い感情が胸の中がぐらぐら煮えくり返っている・・・」

「・・・・・」

「今日はお前に愛されるミニちゃんにはなれそうもない」


シウミンの言わんとすることに気付いたルーハンは

思いっきり可愛い顔を作って

「今日はしうちゃんが・・・るぅを好きなようにしていいよ・・・

るうを抱いて・・・・」と小さく囁く


その言葉を聞いたシウミンは荒々しくルーハンをベットに押し倒した








シウミンはギョンスからスーツを借りて着替えている途中で

自分の心の中にどす黒い感情が生まれてきたことに気付いた

初めて感じるマイナスな感情に戸惑ったが

すぐに冷静にその感情を分析してみる


「これが嫉妬というものなのか・・・」

その黒い感情は自分の意思とは関係なくどんどん大きくなっていく

サーデグからルーハンを取り戻したシウミンは

嫉妬の感情に支配されつつあった

ルーハンを抱いたことのあるただ一人の男のサーデグ・・・

その事実が嫉妬の原因になっている


ルーハンはそんなシウミンの心内を理解し

シウミンが嫉妬の感情に支配されるほど

自分に執着している事実に喜んだ


だからいつもと異なる愛される方を受け入れたのだった・・・・
プロフィール

宗文san

Author:宗文san
るーみん大好き宗文です。2人の幸せを祈ってます。ここでは2人の妄想話が主になります。BLが苦手な方は読まずにお帰り下さい。

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