エチオピア イルガチェフェ

いつも遊びに来て下さる方々ありがとうございます

最近またまた更新が遅れてしまいすみません・・・

「想う」の続きを書くつもりで忙しくて・・っていいわけです・・

中継ぎのつもりで短編ルーミンをあげます

北京公演で2人は密会していると・・・妄想中な宗文です





エチオピア イルガチェフェ



~北京~


「ルーハン!!!いるか~? 預かりもの持ってきた」

ルハンの家にマネージャー代わりの友人が

小さな箱を抱えてやってきた


「なんだ? 」


部屋着のままくつろいでいたルハンは

玄関から友人を中に招き入れて箱を受けとる


「映画製作会社にファンから届いたプレゼントだそうだ」


「日本からだ・・・今日本で映画公開中だったよな~」


あっ・・・


箱を開けたルハンは同封の手紙を読んで黙ってしまった


「どうしたんだよ」

友人が箱を覗き込むと、

そこにはコーヒーの1人分用のドリップパックが沢山入っている

友人はそのパックを取り上げて眺めてみたけど

どうやら日本語で書いてあるので豆の種類が読めないな・・・と

ブツブツ言いながら、ルハンの握りしめていた中国語で書かれている手紙を

覗き込んで声に出して読んだ


「ルーハンの映画素敵でした。私たちはお礼として、今日本で流行っている

コーヒーを送ります。豆の名前は、エチオピア イルガチェフェです」


友人の声を聞いてハッとしたルハンはすぐに笑顔を作り


「これってアイスコーヒーで飲むんだよ・・美味しいんだ・・・

ミン・・俺の好きな豆なんだ・・・・

お前にも淹れてあげるよ・・・座って待ってて」


ルハンは箱を抱えたままキッチンに向かっていった





~ソウル~


シウミンは北京での仕事のために荷造りをしていた

久しぶりなので少し緊張する・・・ルハンに連絡してないけど元気かな・・

この間SNSに上がった写真では少し疲れているようだった・・・


「コーヒーでも飲むか・・・・」


先日、事務所あてに日本のファンからコーヒーの贈り物があった

パッケージが日本語なので豆の種類が分からないな・・と思ってたら

たまたま事務所にいた日本語の先生がカタカナを読んでくれて

自分の好きなコーヒー豆だということが分かった

日本で流行ってるのかな? そう思いながらシウミンは

かつて一緒にこのコーヒーを飲んでいた恋人の事を思い出した


~♪


「あっ・・ルハンだ」

たった今考えていた恋人からの電話に『以心伝心』という言葉を思い出す


「よぼせよ~」


「しうちゃん!!!!今大丈夫?」


「ああ・・・どうした?」


「うん・・急にしうちゃんの声が聞きたくなって・・・」


「偶然だな・・俺も今お前の事考えていたんだ」


シウミンの言葉にルハンは思わず声をつまらせた


「ルハン? どうした? Weiboの写真疲れてるようだったけど・・体調は大丈夫か?」


「いま・・・しうちゃんの好きなコーヒー飲んでるの・・・

しうちゃんが俺の事考えてた・・って聞いて・・会いたくなっちゃった」


ルハンのぼそぼそと呟くような声が、寂しさを表しているように思える


「まさか?エチオピア イルガチェフェか?」


「うん・・そうだよ・・日本のファンが送ってくれた・・・

日本で流行っているのかな?」


ルハンの言葉を聞いてシウミンは小さく笑い出した


「しうちゃん? どうしたの?」


「俺も今その豆を淹れて飲んでる・・・お前と同じコーヒー・・・

それも日本のファンから送られたもの」


「えっ?????俺たち同じコーヒーを今飲んでるの?」

ルハンの声が弾む

電話の向こうでチョーうれしい!!!!という声が響いて

いつものルハンに戻ったようでシウミンはホッと息を吐いた



「やっぱり俺たち運命なんだ」と大はしゃぎのルハン


お前は馬鹿が付くほど明るい方が似合うよ・・・

シウミンは心の中でそう呟き


「あさって仕事で北京入りなんだ・・」とルハンに告げる



「ええええええええ?????何でそれ最初に教えてくれないのっ!!!!

絶対に会いにいくから!!!!レイやスホ使って密会してやるから」


ますますテンションが上がってきた恋人にシウミンは苦笑し

手にしていたコーヒーを一口のんだ


ああ・・・この豆は美味しいな・・いつ飲んでもフルーティだな

そんな事を思いながら恋人との会話を続ける





~Dコーヒー企画部~


今年の夏は「華やかでマスカットのような甘酸っぱい味わい」

というフレーズで展開していた豆が

想定外の売り上げを上げていて在庫がなくなっている

夏も始まったばかりなのに・・・だ


それも不思議な事に豆や店頭売りはそんなに伸びは変わらないが

ドリップパックのセットが飛ぶように売れているのだ

企画を担当していたメンバーは想定外の売り上げに喜びが半分

理由が読めないために戸惑いが半分というのが事実だった


「なんで? 一人用のドリップパックばかり売れるんだ?」


「もう在庫がなくて、あちこちの店舗から問い合わせが殺到してます」


生産すべきかどうか生産管理部にお伺いをたてないとダメか・・・・

企画部のチーム長は頭を悩ませていた・・・




日本のルミラーが

離れ離れになった恋人たちのために

思い出のコーヒー豆を送り

またルミラー同士のソンムル用に送り合っている・・

その事が想定外の売り上げを上げているなんて

誰も予想していなかった事が原因だったのだ



おしまい

この話はフィクションです





Dコーヒーに

ドリップパックを買いに走り回わりました

どこの店も売り切れでなくて・・・4件目にやっと買えました

近所にDコーヒーのないシウペンに送ったのは私です(笑)
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永遠に

[永遠に]

シウミンside


ここは・・・どこだろう・・・

シウミンは時代劇に出てくるような大きな門の前に立っていた

通り過ぎる人々の腰位の高さしかない自分は

幼い子供のような小ささだと思った

なぜそう思ったのが不思議だったがそれよりも

自分はずっと誰かを待って門の前に立っている自覚も持っている

通り過ぎていく大人は時代劇に出てくるような服装で

その場に佇んでいる自分の事も見向きもしない

誰にも気づかれる事なくずっと佇んでいる・・・・・・


その様子を第三者の様に見つめている自分もいる

待っている誰かが来てくれない寂しさと不安から自然と涙があふれてきた

そして日が暮れて1日が終わっていく

もうずっと何日も何か月も何年もそこに佇んでいる気がしてきた

そのうち疲れたシウミンはしゃがみこんで涙をぬぐいながら

いつまでも来ない待ち人を待ち続けている・・・・・・・








「ヒョン!!!ヒョン!!!!起きてますか? 疲れているんですか?」

残業中のオフィスで

自分の机で意識を飛ばしていたシウミンに

後輩のチェンが声を掛けてきた

「あ・・・悪い・・ちょっと寝てた・・・」

シウミンはたった今

見ていた夢を頭から追い払うように

頭を左右に振って頬を両手で軽く叩く

「あと少しだ・・・終わらせて帰ろう・・・」



またあの夢を見た・・・

シウミンは子供の頃から同じ夢を何度も見ていた

時代劇で見るような景色で

大きな門の前で誰かを待っている幼い自分

悲しくて寂しくて夢から覚めても

心の中が寂しくてポッカリと穴が開いたように感じている・・・・








ルハンside


ルハンは夢の中でいつも走っている

誰かを探して必死になって走り続けている

そして見つけられなかった消失感で立っていられなく

その場に座り込む

見つけられなかったと失望しながら1日が過ぎていく・・・・


そんな夢を何度も繰り返してみていた

夢から目覚めた後は

虚しさと寂しさでやるせない・・・・



「ルハン・・・出張に持っていく資料はできた?」

レイに言われてハッとしてルハンはあわててファイルを取り出した

「なにぼんやりしてるの?明日の打合せは大事なんだよ」

「お前に言われたくないね・・・ちょっと考え事してただけだ」







「初めましてSM商事のレイです」「ルハンです」

「初めましてプラネット企画のシウミンです」「チェンです」

ルハンは初めて会う取引先の相手を見て驚愕する

相手も自分の顔を見て驚いて息を飲む





会社の近くのカフェで

ルハンは取引先のシウミンと名乗った人物を待っている

打合せが終了した時に

ルハンは他の2人に気づかれないようにメモを渡された

時間と場所だけの書かれたメモ


初めて会った相手なのに懐かしかった

説明のできない程の衝撃を感じて魂が震えた

「遅れてすみません・・・」

ルハンの後ろからシウミンの声がする

その声を聞いただけで涙があふれそうになる

振り向くとシウミンの瞳からも涙があふれそうになっている

ルハンは黙ったままシウミンの袖をとるとcafeの外に出た




初めて会ったのに分かった・・・

俺が夢の中で待っていたのはルハンだったと・・・




顔を見て魂が震えた・・・

ずっと探していたのはシウミンだったと気が付いた・・・・





愛し合った魂は

記憶をリセットされた後でも

その愛の記憶は魂に刻み込まれている・・・・


ルハンとシウミンが見続けていた夢は前世の記憶

前世で愛し合った魂は今世で出会ってお互いの存在を感じ合う



愛している・・・愛している・・・・

生まれ変わっても愛するのはあなただけ・・・

何度生まれ変わっても見つけ出してみせるから・・・・


永遠に途絶える事のない愛の輪廻の中で

ルハンとシウミンは出会って愛し合う・・・・








~♪

「しうちゃーん!!!!お誕生日おめでとう」

「ルハン・・・お前今日ライブだろう? 起きてていいのかよ」

「一番最初におめでとうって言いたかったの!!!しうちゃんだって上海でライブでしょう?」

「俺たちよりもお前の初めてのソロライブの方が大事だろう!!!」

「うん・・・しうちゃんのために今日にしたんだ」

「ごめんな・・・仕事入って行けないし」

「うん・・・分かってたよ・・・」

「お前・・・俺の分のチケ・・ご両親に渡したんだろう?」

「うん・・・俺・・・親の分手配するの忘れてたから・・・」

「側にいてられないけど・・・頑張れよ」

「うん・・・しうちゃんの為に歌う曲があるんだ・・・・」

「・・・・・・・・」

「しうちゃん・・・俺と出会ってくれてありがとう」

「ルハン・・・」

「しうちゃん・・・・愛している・・・離れていても・・・」

「ルハン・・・俺も愛しているよ」

「しうちゃん・・・・ごめんね・・・」

「ばか・・・泣くな・・・ソロライブ頑張れよ」





2016年3月26日

シウミン君の27歳の誕生日
北京でルハンの初めてのソロライブがありました
シウミン君は自分の誕生日を
仕事のために訪れていた上海でメンバーに祝ってもらいました











喧嘩

[喧嘩] 


~この話はジョンデsideのルーミン話です~



ミンソギヒョンが喧嘩をした

相手はもちろんルハニヒョン

珍しく電話で声を荒げていたので

隣の部屋にいた僕は

ビックリして耳をそばだててしまった


しばらくすると「もういい」と言い残して電話を切ったようだ

口論となるとルハニヒョンの方が勝つ

ミンソギヒョンはすぐに黙ってしまうからだ

ビックリした僕はすぐにイシニヒョンに電話をして

事の顛末を伝えて解決方法を聞こうとした



「そんなの~ほっとけばぁ~」

イシニヒョンが面倒くさそうに答える


「でもミンソギヒョンが

あんなに大声だすの珍しいですし・・・」


「痴話げんかでしょ~

どーせルハンが色々と文句言ったんじゃないの」


「?」


「ほっとけば良いんだよ~

一緒にいるときだって喧嘩してたじゃん」


イシニヒョンに言われてみて確かにそうだったと思う


ルハニヒョンが些細な事で焼きもち焼いて

ミンソギヒョンが怒って・・

2人で口きかないって何度もあった

でもすぐに仲直りして

喧嘩する前以上に

いちゃいちゃ状態に戻ってたので

喧嘩していたという記憶は忘れていた


それから僕は仕事が忙しくて

2人の喧嘩の事はすっかり忘れていた・・・・・




「今日はマネージャー抜きでの

『二人旅』というコンセプトでお願いします」


僕とミンソギヒョンの2人でドライブしながら小旅行をする・・

2人のプライベート感が出せればいいという仕事が入った

僕たちは中国で活動していた時に

2人だけの韓国人だった事もあり

当時からすごく仲がいい・・・

お互いがB型というのもあって

一緒にいてすごく楽な関係だと思う



PDから絵コンテを見せられながら

大体の流れを台本通りにしてトーク内容は2人に任された


ミンソギヒョンが車を運転して

運転席に小型カメラが設置されている

「TAXI」みたいだな~

僕たちはカメラの存在を忘れて楽しくトークをしていた


林みたいな場所に連れていかれると

自由に楽しく動いてくださいと指示された


あれ?

今日のミンソギヒョンが・・・何か・・僕にまとわりついてくる

何か変だな・・・・

林の中で りすにでも懐かれたみたい・・・

何かヒョン・・・可愛らしさがあふれ出てますけど・・・

そんな感じで僕もドキドキしながら撮影した


食事の時に

ミンソギヒョンは

いつもメンバーが脱線すると注意してくれる・・

今日もそんな感じだと思っていたのに・・・

あれ?

いつもよりも凄く優しい・・・

僕は少しの違和感を感じながら

収録を続けていた


ミンソギヒョンに

優しくされたり懐かれると凄く嬉しい反面

イシニヒョンがいなくて良かった・・・とコッソリ安堵する



最後のインタビューの時に

ミンソギヒョンの口から爆弾発言があった


僕たち2人の関係は・・・と聞かれた時に

家族・・兄弟・・そんな返事をしてくれると思ったら


「妻みたいですね」


その言葉を聞いた時に僕の脳裏には

ルハニヒョンの能面の様な無表情の顔が浮かんできた


僕はあわてて「家族みたいです」と訂正いれたけど・・


そうか・・・まだ喧嘩中だったんだ・・・

だから林の中でも妙に僕にまとわりついてきたし

今の答えだってそうだ・・

この番組がネットで

中国にいるルハニヒョンにも見れると知って

わざとだ・・・



ひょえ~勘弁してください・・・僕はまだ死にたくありません・・・

ルハニヒョンが本気で怒ると無表情になるんだよ

ミンソギヒョン知らないでしょう・・・

その顔って綺麗だから余計に背筋がぞっとして

生きた心地がしないんだ・・・・

僕たち弟は何度もそんな怖い目に合ってるだよ~

2人の喧嘩に僕を巻き込まないでよ~



後からPDに放送日を聞いて

僕はそれまでに対策を考えようと思っていた・・けど

丁度日本でのペンミと重なってしまい

その事をすっかり忘れていた

ベクを使って

ミンソギヒョンとルハニヒョンの喧嘩がどうなってるか

こっそり探りを入れてもらったら・・・まだ喧嘩中のようだった



ひょえ~

ルハニヒョンが台湾で仕事あるみたいだから・・・

それが終わった辺りに僕に怒りの電話が来そうだ・・・

それまでは日本のペンミに全力をつぎ込んでおこう・・・






日本での3日間のベンミが終わって

皆で夕食を食べていたら

ネット大好きチャニョルが

スマホいじりながら驚いたように言った

「ルハニヒョン・・・台湾に出入り禁止くらったよ」

「はあ?」

その場にいた皆が意味わからないと言うように

チャニョルの顔を見る


「ルハナは今日は台湾で番組の収録中だぞ」

ミンソギヒョンがチャニョルに怪訝そうに言う


喧嘩中でも相手のスケジュールは把握してるんですね

さすがルーミンです・・・僕は感心してしまった

チャニョルが芸能記事を

みんなに分かる様に読み上げてくれた


台湾に入国する時に「観光ビザ」でスタッフ一同入国して

テレビ番組の収録をしていた

本当だったら「就労ビザ」じゃなければいけないのに

台湾の法律でルール違反をしたものは

5年間台湾への入国を拒否される・・・との事だった


「それって明らかに番組制作側のミスですよね」

ギョンスが冷静に言うと

ミンソギヒョンが珍しく青ざめた顔で部屋を出て行った


「中国って台湾も自分達の国の1部だと思ってるからね~

台湾側からだと違うのに・・」

ベクが冷静に意見を言う


へぇ~珍しい・・・

ベク・・・お前そんな考え持ってんだ・・・

まてよ・・・中国の事だから・・・ヒチョルさんの受け売りか?

そんな気がする・・・お前自分の意見なんてないじゃん・・・・

危うく騙される所だった・・・・



「ミンソギヒョン・・・ルハニヒョンに電話してるんでしょ・・

みんな食事を続けましょう・・・」

セフンの言葉に皆は頷きながら食事は続いた




帰りの飛行機で

隣のミンソギヒョンにそれとなく

ルハニヒョンの事を聞いてみると


「スタッフの落ち度だけど

ルハナが台湾に入国禁止になったのは確かだった

すごく落ち込んでた」


「それで?」


「俺たち今年の後半から日本での活動が始まるだろう?

だからルハナも日本進出しろって言った」

ミンソギヒョン・・・凄い発想です・・・


「そうすれば・・・俺たち日本でも会えるだろうし////////」


真っ赤になったミンソギヒョンを見つめて

思わず吹き出しそうになったけど・・

ぐっとこらえて真面目な顔を作った


僕への恐怖の大王からの電話はまだこない・・・

いっそのことすっかり忘れて

あの番組は見ないままでいてほしい・・・





僕は金浦までの残りの時間を眠る事にして

2人の喧嘩が仲直りできて良かったと胸をなでおろしていた




おしまい



この話は少しの真実とほとんどの妄想で出来てます

エクストラスーパームーン

[エクストラスーパームーン]

*Eternalと設定は似てますが全く違うものとしてお楽しみください*



20161114 68年ぶりエクストラスーパームーン


「今日は大事なお客様がくるから、ちゃんと正装しておきなさい」


城の主であるハンギョンが一族の居候のルハンにそう告げると
自分は衣裳部屋にこもって衣裳選びに没頭していた


一般的にドラキュラとして知られている種族とよく間違えられているが
ハンギョン達の種族は闇の一族と呼ばれ
ドラキュラ族とは一緒にされたくない・・・・そう常に思っている

成金と一緒にしてほしくない由緒正しい一族だという誇りを常に持っていた

まだ一族になりたてのルハンは
全てにおいて誇りと威厳にみちた人々には煙たさを感じていた
そんな中でハンギョンは人間世界に上手く入り込んで
柔軟な思考をもった話の分かる人物 (ルハン調べ)だったので
ハンギョンの城に居候を決め込んで
今ではわが城の様にふるまっている

ハンギョンも若い一族の居候を嫌がらずに好きにさせていた

ルハンが一族に加わったのは本当に偶然な事だったのだが
その時一緒に人間から一族に加わったレイという人物も
一緒に居候を決め込んでいた



「ルハン~リボンが上手に結べないよ~」

ソファでぼんやりしていたルハンの元にレイがやってきた

どうすればそんな変な結びになるのか・・・・
不思議な形の団子状態になっているリボンタイをつかみながら
レイは泣きそうになっている

「今日の大事な客って誰? ってなんでこんな結びにしたんだよっ!!!」
ルハンは眉間に皺を寄せながら団子状態のタイをほどいていく

「ああ・・ハンギョンさんの大事な人だろう? 魔族の美人さんだよ」

ルハンは一度だけ見たことのあるハンギョンの恋人の顔を思い出した

すごく美しい人だが目力が半端なく
あのハンギョンが完全に尻に敷かれている状況を思い出して小さく笑った

「あと・・魔族の見習いの子を連れて来るって・・・」

「お前なんでそんなに詳しいんだよ!!!!!」

「賄の人たちが大騒ぎしてたから情報収集してきた」
しれっとしてレイは笑っている


古くから闇の一族と魔族は長老同士が仲が悪く
二つの種族の交流は全くなかった

別の種族の主催のパーティなどで同席するぐらいだった

ある時ハンギョンがその手のパーティに出席し
そこで魔族の1人に一目ぼれをした
相手もハンギョンに一目ぼれにちかい状況で
2人は瞬時に恋に落ちたのだ

それ以来2人はお互いの長老の苦言もなんのその
堂々と交際宣言し周囲の雑音など蹴散らしていた

その2人のすがすがしいバカップル度は
見ている人が恥ずかしさを通り越して称賛する程だった

しかし2人の間には障害が多すぎて
まだ一緒に暮らすことはできないが
時間をやりくりして
お互いの屋敷を行き来して甘い時間を過ごしている




魔族の見習いの子・・・って・・・もしかして・・・

ルハンは以前ハンギョンの荷物持ちをして
人間界に入り込んだ時に
彼の恋人も荷物持ちとして
可愛い子を連れていた事を思い出した

お互いに目で挨拶しただけだったけど
ルハンの心にその姿はしっかりと焼き付いていた


「よしっ!!!!」

大きな掛け声を出すとルハンは衣裳部屋に飛び込んでいった

もしその子なら何とか連絡先とか聞きださないと・・・
カッコいいと思ってもらえるようにしないとね・・・・・


あわてふためくルハンの後ろ姿を見て
レイは意味深にほほ笑んでいた・・・








「ヒチョル様~もう少し魔力を安定させてください!!!!!」


100年ぶりの真ん丸満月の浮かぶ夜空を
クラッシックカーがふらふらしながら飛んでいた


「シウミンにチェン!!!!もっとしっかり運転しろっ!!!!」

「ハンドルが取られます・・・ハンギョン様の所まで持ちません」
シウミンの一言にヒチョルが首をかしげる

「ちょっと車体が重すぎたか・・・待ってろ・・何とかするからな」

ヒチョルは手にした薔薇を模った手鏡に呪文を唱えると

そこに映し出されたハンギョンの姿をうっとりと見つめる

鏡の中のハンギョンはテレビ電話の様に
ヒチョルに向かって声をかけた

『今どこまで来てるんだ?』

「うん・・・近くまでいるんだけど・・魔力不足で空から落ちそう」

『うわっ!!!今から使い魔よこすから・・踏ん張れ』

「はやくしろ・・・俺・・お前不足が長すぎて・・パワーが足んねぇんだよ」


その会話が終わるか終わらないかのうちに

ふわり・・・

車は大きな足に捕まれ
自力で空を飛ぶよりも何者かに運ばれている状態になる

な・・・何?

運転席のチェンとシウミンが恐々と窓から顔を出して見上げると
ハンギョンの使い魔である巨大なドラゴンが
大きな羽を羽ばかせて車を運んでいる途中だった


2人が驚いた口をふさぐ暇もないうちに
車はハンギョンの城に到着した

最初っからドラゴン寄越せよ・・・
2人が心の中で思った事は主には内緒






「ヒチョル・・・きれいだよ」

大きなスリットの入ったチャイナドレスを着たヒチョルは
自慢の美しい脚をハンギョンに惜しげもなく見せると
ニッコリとほほ笑む

その瞬間からハンギョンの目じりは下がり
鼻の下まで伸びているかのような
日ごろの端正なハンサムさが失われ
すごく残念な顔が現れた


後ろに控えていたルハンとレイは
ハンギョンの端正な顔を
そこまで崩す要因の恋人の顔を見つめた

相変わらずとても綺麗な顔をしていて
久々の逢瀬のせいか
特に今日は色香がにじみ出て
ハンギョンの首に腕を回し
熱い口づけを仕掛けてくる



ヒチョル・・・愛してる・・・

ハンギョン・・・俺も・・・・


あっと言う間に2人だけの愛の世界に入っていく・・・

周囲の事も全くお構いなし・・・いつもの事だ・・・



残されたルハン達は、どうしようか・・・とキョトキョトしていたら
ヒチョル側のお付きの子達も
同じように引きつっているのに気付いた



あっ・・・あの子がいた・・・

ルハンは色の白い大きな猫目の見習いの子をじっと見つめる
ご主人のチャイナドレスに合わせたのか
見習い2人とも可愛いチャイナ服を着ている
そしてルハンの視線に気づいた1人は
ルハンと気づくと真っ赤になって視線をそらせた

「ねぇ・・・君・・・この間会ったよね・・・」

視線をそらせたまま小さくうなずく

その姿の可愛らしさにルハンは全身鳥肌が立つほど興奮する

「名前・・・教えて・・・俺はルハン・・・闇の一族」

ルハンの言葉に小さく顔をあげて

「俺・・・シウミン・・・ルハンの事知ってる・・・有名だから」

恥ずかしそうに上目使いで自分を見上げている可愛い子

「シウミン・・・シウミン・・・・可愛い名前だね・・・」

ルハンの言葉にシウミンは、はにかむ様に笑った





ずっどーん



ルハンの心にキューピットの放ったバズーカ砲が命中した


突然シウミンの手を取ったルハンは

「俺と付きあってください!!!!!真剣交際をお願いします」と頭を下げた


え?

ビックリしたシウミンがルハンの顔を見つめると
ルハンはその端正な顔を惜しげもなく崩して泣いている

え?ええええ?

驚いて言葉を発しないシウミンにルハンは続ける

「俺・・・俺・・シウミンと付きあえなかったら・・・悲しくて死んじゃう」

はい?

急に力強く抱きしめられてシウミンは大きな猫目をさらに驚愕で大きくする

驚いて少し開いたシウミンの口がルハンの唇で塞がれた


あっ・・・・ルぅ・・は・・ン・・・


シウミンの体から力が抜けていく・・・
ルハンのkissは魔法の様だ
シウミンの体を溶かしてしまいそうだ・・・・










「カップリング成功ですね」
「うん・・ルハン前から気になってた子があの子だったんだね」


残されたレイとチェンは
ルハンとシウミンの熱いkissを満足気に眺めていた

チェンがふと振り向くと
主人たちの姿が見えない

「あれ?ヒチョル様たちがいない・・・・」

「最近会えてなかったから・・・
今頃、寝室で張り切ってるんじゃん」

レイが何気なく凄い事を言う



「あっちでお茶でも飲もう・・・食事の準備はできてるけど
ハンギョン達が落ち着いてからだね~」

レイがえくぼの出る可愛い顔でチェンの腕を掴んだ

「僕もチェンと親密な関係になりたいと願ってたんだ」

窓から外の月を指さして

「ほら・・・僕たち2人の事を祝福しているようじゃない?
僕たちの今後の事をちゃんと話あわないとね」

真っ赤になったチェンの腕を掴んで
レイは楽しそうに居間に向かっていく






今日は100年ぶりのエクストラスーパームーン

巨大で真ん丸なお月さまが
恋人たちを明るく照らしてくれている


庭園のベンチでルハンに
優しく抱きしめられているシウミンは
話の展開について行けずに
ぼんやりとしていた



あるパーティで見かけたカッコいい人
ハンギョンと一緒だったから
闇の一族だと推測できた
そのイケメンぶりから「ルハン」と
すぐに名前も知る事ができた


でも自分は目立たない地味な存在で
主人どおしが恋人でも
ルハンの相手にはなれない・・・そう思って諦めようとしていた
でも片思いの辛さからチェンにだけは話をしていた

チェンは忙しいヒチョルの代わりに
ハンギョンと逢引のスケジュール調整を任されていた
ハンギョンも忙しいのでそちらはレイが担当していた

チェンから相談を受けたレイが2人を取り持ってくれたのだ



片思いで辛くて諦めようと思っていた相手が
実は自分の事を気にかけてくれていた・・・
好きだ、付き合ってほしいとまで言われた

ルハンの胸の中でシウミンは嬉しすぎて涙から止まらない
自分の首筋に水滴が落ちてくるのを感じて
ルハンも泣いているんだろう・・・と思った


「ルハン・・・」

「なに?」

ルハンが優しくほほ笑んでシウミンを見つめる

「ルハン・・・ずっと好きだったんだ・・・」

ルハンの手が優しくシウミンの頭をなでる

「次のスーパームーンまで100年・・・
俺たちにとってそんなに長くない・・・

次のスーパームーンもその次のスーパームーンも
しうちゃんと一緒に観たいな・・・」

そういうと蕩けるようなkissをくれる

「うん・・・ずっと一緒だよ」










「それにしてもデカイ満月だよな」

ハンギョンの寝室の窓から満月を見つめてヒチョルが呟いた

久々に肌の温もりを確かめ合った恋人同士は
頭を寄せ合いながら外の月に視線を合わせる


「あーあシウミンとチェンをほったらかしのままだ」

「今更ヒチョル・・・何言ってんの?」

「まあ・・お前んところのルハンとレイが相手してくれてるからいいか」

「ふふふ・・・ルハンもレイもヒチョルの所の子達を狙ってるよ」

「ふん・・・この間からこそこそしてる・・って感じてたけど・・・それか?」

「ふふ・・・気づいてましたか?」

楽しそうにハンギョンは笑うとヒチョルの体を抱きしめる


「バーカお前の考える事は俺さまにはバレバレなんだよ」

お前がずっと俺だけを愛してくれる事も知ってるさ・・・
俺だってそうだ・・・・俺だって愛している・・・

あんな綺麗な月を見ているとつい願い事したくなるよな・・・

俺の願い事・・・たった一つだけ・・・

ずっとハンギョンと一緒にいられますように・・・



ヒチョルが心の中で満月に願った事はハンギョンには内緒
何故ならばヒチョルは人一倍恥ずかしがりやだったから・・・





100年に一度のエクストラスーパームーン

恋人たちの甘い時間を演出してくれる大事な大事なお月さま








おしまい

20161114 68年ぶりエクストラスーパームーン2





ハンチョルの話を思いついて、ルーミンをおまけしました・・・

ストロベリームーン 前編

6月になりました関東地方も梅雨入りです
が・・梅雨らしからぬ晴天続きですね

CBXのイベントも行くつもりで午後有給をとったのですが
なかなか仕事終えられず
気づいたら2時・・・
もう代々木公園はすでに凄い人になってました
(東京に移動するのに時間かかるので・・・)
諦めて1人でLineライブを見ていた宗文です

「共に生きる」がまだ途中ですが
6月9日は「ハンチョル記念日」でした
そしてなんとその日は満月がピンクに見えるという
「ストロベリームーン」の日だったそうです

なので以前ここで書いたハンチョルの話の続編を書きました
もちろんルーミンも含まれてます

まだ読んでない方はカテゴリー「るーみん短編」にあるので
先に読んだ方が分かりやすいかと思います
http://lu7xiu99.blog.fc2.com/blog-entry-200.html




[ストロベリームーン]


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~sideルハン~

「ルハン~ルハン~」

俺がスーツのタイを結んでいると
悲鳴に近い声で呼ばれた

振り向くとレイが
どうすればそんな結びになるんだ・・と言うような
ブラウスのリボンタイ部分を団子状にして
部屋に飛び込んできた

まるでデジャブだな・・・これ何度目?
正装するたびに毎回これかよ・・・

「お願い~直してよ~」

「リボンタイが結べないなら
ネクタイにすればいいのに」
俺がため息まじりにそう言うと

「チェンがこのブラウス似合うって言ったんだもん!!!」
そういいながらニヤけてくる

最近やっとチェンを堕としたレイは
やたらめったらラブラブ度を俺にアピールしてくるけど

ふん・・俺としうちゃんの方がラブラブだよ


レイのタイを直して部屋から出てくると
今日の主役が廊下をウロウロと
落ち着きなく歩き回っている

仕立ての良い上質の白のタキシードが
とても似合っているハンギョンは
長年の恋人だったヒチョルと今日婚礼をあげる事になった

闇の一族のハンギョンと魔族のヒチョルは
お互いに仲良くない長老たちの妨害にも屈せず
愛をつら抜き・・・その愛を通しぬいた

長老たちも反対する気力も失せて
やっと添い遂げる事になったのだった
傍で見ていても全力で応援したくなるくらい
2人の愛は強固だった

いい加減なように見えても
ちゃんと周囲の祝福を得てからの挙式がいい・・と
ヒチョルが言ったために
出会ってから今日までに時間がかかってしまった

俺もそんな男気のあるヒチョルに
ハンギョンはすっかり尻に敷かれてると
感じる事も多い


「ハンギョン・・・大丈夫?」

俺が声をかけるとその端正な顔を歪めて
「胃が痛い」と返事をする

俺の苦笑いの顔をみてハンギョンも苦笑した

「俺も大変だが・・・ルハン・・お前も今日は決めろよ」

今度は俺の胃が痛くなってくる



俺の大好きなシウミンは
ヒチョルの元で魔族見習いをしている
正確には「見習いをしていた」だ
昨日の時点で無事に見習いを卒業したらしい

ハンギョンからその話を聞いた時に
このおめでたい日に
自分も決めてやろうと心に誓った


「ご主人様・・ヒチョル様が到着されました」


その報告を聞くとハンギョンは玄関に向かって走っていく

ヒチョルが着いたとなると、しうちゃんも一緒・・・

そう思ったとたん
俺もいつの間にか走って玄関に向かっていた






~sideシウミン~

「ヒチョル兄さん・・・月が綺麗ですね」

「ああ・・俺の好きなピンク色だ」

「兄さんの挙式に間に合って良かったです」

「リョウク・・・戻ってきてくれてありがとう」

ヒチョル様はそう言うと
被っているベールを外しほほ笑んだ
ハンギョンさんから贈られた
白いチャイナドレスが似合ってる

僕たちの種族でも
ヒチョル様はダントツに美しい人だと僕は思う
そして挙式を迎える今日は
一段と美しさに磨きがかかっている


今日はヒチョル様とハンギョンさんの挙式が行われる
ハンギョンさんの屋敷で
一族の長老たちをも招待しての大宴会になる予定だ

そして夕べ
僕とチェンは「魔族見習い」からの卒業を
突然言い渡された

「俺も結婚してあいつの屋敷に住むから
お前達も見習い卒業だ・・
これからは1人前として独立しろ」

突然言われたのでまだ心の準備が出来てないけど
この挙式のお手伝いが僕の最後のお勤めになるようだ

「チェンにシウミン・・・僕のいなかった2年間ありがとう」

数日前にヒチョル様の元にあらわれたリョウクさんが
僕たちにねぎらいの言葉をかけてくれた

僕たちが丁度魔族見習いになった時に
今までヒチョル様のお世話をしていたリョウクさんが
修行に行く事になって・・・
人生ってどうなるか分からないな
ヒチョル様の所にこなかったら
ルハンと出会う事もなく
今の様に愛し合う事もなかった・・・・


「ヒチョル~」

屋敷の奥から大きな声がしたかと思ったら
ハンギョンさんが必死で走ってくる
その姿を見ながらヒチョル様は右手でカウントを始めた
1・2・3・・

「おっせ~ぞ・・・
あまりにも待つんだったら帰ろうかと相談していたんだ」

ハンギョンさんが泣きそうな顔をして
僕たちの方を見るから
苦笑しながら首を横に振る

久々に会うヒチョル様が照れているんだと
すぐに気が付かないくらい
ハンギョンさんも舞い上がってるようだ



ハンギョンさんがヒチョル様をお姫様抱っこをして
玄関から奥に走り去って行くと
引き換えにルハンが走ってきた


「しうちゃん・・・」

「ルハン・・・久しぶり」

今日のルハンも正装した姿がすごくカッコいい
どこかの国の王子さまのようだ

「しうちゃん・・・その服かわいいね」

ルハンが目じりを思いっきり下げてニコニコしている

ヒチョル様はハンギョンさんとの逢瀬の時は
ハンギョンさんの好みのチャイナスタイルが多い
今日も婚礼用の白のチャイナドレスだったので
お付きの僕とチェンもチャイナ風の服装だった


「へぇ~君がルハン? 残念だけど僕たち挙式の準備で
今から忙しくなるから用事があるなら後にしてね」

リョウクさんが意地悪な笑顔でルハンに言い放つと
僕とチェンを促して控室のほうに向かっていく

「ごめんね・・・」

「後で必ず会ってくれる? 言いたい事があるんだ」

ルハンが緊張した顔で僕に言う

「うん」

僕も見習いを卒業した事を報告したいから小さくうなずく







~sideルハン~

「あのヒチョルのお世話しているリョウクさん
『リア充撲滅』が趣味なんだって~」

いつの間にか横にいるレイが俺に囁く

「リア・・撲滅? なんだそりゃ」

「知らない~そんな噂聞いたよ~」

ぼんやりした雰囲気なのに情報収集力は俺よりもある
レイのそんな所は凄いと思う


「はい・・頼まれた奴・・作ったから」

「ありがとう・・・さすがレイだ」

俺はレイから受け取ったものを大事にしまうと
婚礼の行われるホールに向かって歩き出した


続く

長くなってしまいました・・・
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宗文san

Author:宗文san
るーみん大好き宗文です。2人の幸せを祈ってます。ここでは2人の妄想話が主になります。BLが苦手な方は読まずにお帰り下さい。

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