馴れ初め 後編

[馴れ初め]  後編  プラネットより愛をこめて 番外編


ん? ここどこ?

ルーハンはぼんやりした頭で自分の現状を把握しようとする

どうやら誰かに背負われているようだ

誰かって? 誰? まさか・・・

「うわっ!!!」

「こらっ!!!もうすぐ着くから背中で暴れるな」

シウミンの声がして

自分がシウミンに背負われているとルーハンは確信する

「やだ・・・おろして・・」

「もう部屋につくから・・暴れるな!!!」

うっ・・・

急に暴れたためかルーハンの胃が逆流を起こし始める

「ううう・・・ぎもぢわるい・・・・」

「うわっ待て!!!」

カードキーをドアにあててシウミンは急いで部屋に入った

「うううう・・・」

「まだ!!!!まだ我慢しろっ!!!!」

シウミンは自分の上着のポケットから

スマホや財布を取り出してテーブルの上に投げ出すと

ルーハンを背負ったままバスルームに飛び込んだ


おええええええええええええ・・・・・

間一髪で頭から嘔吐物を被らずに済んだけど

シウミンのスーツはルーハンの嘔吐物で汚れてしまった

「おやおや・・・」

シウミンはルーハンの服を脱がすと

「綺麗に洗ってやるから、大人しくしてなさい」そう言って

自分の嘔吐物で汚れているルーハンを丁寧にシャワーで洗い始める


シウミンにしてしまった行為にショックを受けたルーハンは

そのままおとなしくシウミンに身体を洗ってもらい

清潔なバスローブを着せられてベットに座らせられた

「俺もシャワー浴びて来るから・・眠かったら寝てていいぞ」


シウミンはシャワーから上がると

バスローブを羽織ったままフロントに電話をして

汚物まみれになった2人の服のクリーニングを頼む

取りにきたボーイにチップをはずみ服を渡してベットルームに行くと

さっきと同じ姿のままのルーハンの姿を見つけて驚く

「ルーハン・・・どうした?」

シウミンの声にあわてて涙をぬぐうルーハン

「何で泣く? あんなこと位で泣くことあるか?」

呆れたようにシウミンが言うと、

ルーハンは顔をあげてその大きな瞳から涙を流した

「ごめんなさい・・・少佐にゲロゲロしちゃって・・・」

「そんな事くらい別にどうって事ないから・・・泣くな」

「・・・・・」

「服は明日の朝までにはクリーニングできるそうだ・・下着も洗濯だしたから」

「少佐・・・なんでそんなに優しいの?」

「は? ルーハンはわざとやった訳じゃないだろう?」

そういうとシウミンは優しくほほ笑む

シャワーを浴びて洗いざらしの髪はいつもと違い

ボーイッシュな少女のように見える

ルーハンが一目ぼれした可愛い姿のシウミンが目の前にいた

「お・・俺・・・少佐が好きなんだ・・・こんな気持ち初めてで・・・」

シウミンは黙ってルーハンの横に座った

「今までしてきたのは恋愛じゃなかったと思える位・・・

監禁されていた少佐を助けてから

毎日少佐の事ばかり思い出されて・・・

胸が痛くて・・会いたくて・・・涙がとまらくて・・・・」

「でもタオに言われるまで、その思いが『好き』だと気づかないで・・・」

「ありがとう」シウミンはルーハンに向かって優しくほほ笑む

「だからワインを酔うほど飲んだんだね」

「俺・・・男だよ・・・男に好きだと言われても引くよね・・・」

シウミンは「らしくない」ルーハンにクスっと笑う

「そんなに俺の事を気に入ってくれてありがとう・・・

俺たちってまだ会うのって2回目だよね・・・お互いに何も知らないんだよ」

ルーハンはシウミンを黙って見つめる

「まずはお友達から・・・でいいかな?」

「え?」

「あと少佐って呼ぶのもやめてほしいな・・・友達なんだから」

ともだち・・・ルーハンは口の中で復唱する

「シウミン・・・シウちゃん・・・しうちゃんって呼んでもいい?」

「いいよ」

「しうちゃん・・・これからも会ってくれるの?」

泣きそうな顔が嬉しさで笑顔に変わった

(なんか可愛いな~そしてルーハンって面白い子だな)

「じゃあまず、お互いの情報交換でもしようか?」

シウミンが楽しそうにほほ笑むと

ルーハンも嬉しそうにほほ笑んだ

2人は一晩中いろんな話をしても話題が尽きるとこがなかった

ルーハンは今までの恋愛がゲームのようなもので

本当の恋愛はシウミンが初めてなんだと実感する

シウミンが自分の初恋の相手だと思うと胸が甘酸っぱく疼く

しうちゃん・・・大好き・・・

ルーハンはきらきらした瞳でシウミンを見つめる


シウミンも実は救出にきたルーハンに恋をしていた

でもこのことは内緒・・・

シウミンは自分がSなんだと実感したのだった


お互いが初恋だった2人は

恋人同士になるのにそんなに時間はかからなかった
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悲しいけど受け入れないといけないんですかね?

ルーハンの訴訟・・・噂が本当になってしまいました

私はハンチョルペンのヒチョルペンです
そして今はるーみんペンのシウペンです
なので余計に衝撃が大きかったです

タオのメッセ(今は削除されたのかな?)
レイのメッセを読むと知っていたように受け取れます

きっとシウミンも知っていたんでしょうね

北京公演が最後だと感じたのかな・・・分かりませんが

実はウチのPCが調子悪くてずっと更新できませんでした

あわてて修理に出して戻ってきたのに・・・・



今はメンバーの気持ちを想うとなんにも言えませんね・・・特にリーダー



あとSJに八つ当たりされている方もいらっしゃるようですが
それも見当違いだといいたいです

クリスの時に番組的に苦渋の選択で言葉を選んで話をしたヒチョル
そのヒチョルを叩いていた人たち・・・なんでどうして・・・です

今回はラスでのトゥギの発言を叩く人たち・・・なんでどうして・・
そんなパワーあったら全力でEXOを応援すればいいと思います

チケット取るのに必死こいて待っていたEXOの日本公演・・・
ルーハン抜きの10人になってしまいました・・・悲しいです

でも残りのメンバーの頑張りを応援したいと思ってます
私は1日しか当たりませんでしたが・・・・


シウちゃん・・・きっと全力で頑張るよね・・・その姿みて泣くんだな・・・私


ここは妄想の世界なので続けるつもりです
まあハンチョルをずっとひきづってきた私ですから

リアル妄想は無理だけど創作るーみんは続けます
PCが調子悪くなる前に書いた話あるのであげます



あともう一つのFC2小説の方は
完全に違う世界なので続けて書いていきます

出会い  プラネットより愛を込めて番外編

[出会い] プラネットより愛を込めて番外編


多分・・・今回は死ぬかもしれない・・・

混沌とした意識の中でシウミンはそんな事を考えていた


プラネット国情報部の少佐であるシウミンは

今回は某国のスパイ活動の拠点となっている企業への潜入捜査に加わっていた


本当に些細なことから拘束されて、拷問に等しい尋問を毎日受けている

部屋に同時期に拘束された自称泥棒の若い男と

2人で監禁生活となって10日が過ぎた


タオと名乗る若い男は「屈辱で死にたい」と泣いていたので

「死ぬのはいつでも出来る・・今は生き延びることを考えろ」と

励ましの言葉をかけ、気を紛らわすためにいろんな話をするようになった

もともと人懐っこいタイプだったのかタオはすっかりシウミンに懐いて

「しょーさ」「タオ」と呼び合うようになった



秘宝を盗むために潜入してきてドジって拘束されたタオは

毎日拷問状態のシウミンを心から心配し

拷問を変わってあげたいと言って泣く・・・・


ボロボロの姿で戻ってくるシウミンは本当の弟のようにタオを気遣って

心折れそうな時でも気丈にふるまう事ができた


「もうすぐルゥちゃん達が助けに来てくれるから

だから・・しょーさ頑張って!!!!!」


タオがいつも話をする「ルゥちゃん」

いつの間にかシウミンにとって興味深い人物となる


「ルゥちゃんは天使みたいに超かわいいんだけど・・・

悪魔みたいに超怖いの・・・タオの事いつも思いっきり蹴るんだよ・・殴るときグーなの」


「ルゥちゃんに『可愛い』って言っちゃダメ・・・

ルゥちゃんは『男の中の男』を目指しているから」


「ルゥちゃんはサッカー選手になりたかったから

サッカーが超うまいんだよ~」


「へぇ~俺もサッカー選手になりたかったんだ・・・

ここから出られたら一緒に試合でもしたいかもな」



シウミンの心の中にはまだ会ったことのない「ルゥちゃん」で

いつの間にか一杯になっていた


タオの話を聞いていると愛されないで育ってきた自分の知らない世界を感じて

羨ましくまた微笑ましく思う


タオ達が美術品泥棒を始めた理由も「暇つぶしのため」という事に驚いた

「みんな超お金持ちだからお金のためじゃなくて、

悪いことをしている所から泥棒してお金に困った所にあげるの・・・

タオたち『義賊』やってます」


そんなタオと励まし合いながら頑張ってきたが

今回の尋問はかなりきつかった


あばらが数本折れたかもしれない息がくるしい

後・・・歩けないように腱も痛められた・・・自分では歩けないし動けない


いつまでも口を割らないシウミンに

苛立ちを覚えた敵側の拷問に近い攻めが始まった為だった


「しょーさ・・死なないで・・頑張って!!!!」

タオが泣きながらシウミンの体を抱きしめる


もうダメかな・・・俺・・・シウミンがそう思った夜

2人の状況は一変する


シウミンの体を抱きしめながらタオがウトウトとしていると

天井でギシギシという音が微かに鳴り響いた


ねずみにしては大きいな・・・シウミンがぼんやりと天井を眺めていると

端の方の天井板がめくれ、そこから人影が降りてきた

「タオ・・・大丈夫か?」

「ルゥちゃん!!!!!待ってたよ!!!!!」

タオが顔をくしゃくしゃにして口を尖らせながら答えた


ルゥちゃん?????


シウミンがタオの言葉に反応して顔を少し動かすと

そこにはオールバックの髪型で目つきの鋭い美丈夫な青年が立っていた

天使というより太陽神アポロンのような凛々しい姿だった


こいつがルゥちゃん????想像と違うじゃん・・男前だな・・・


消え入りそうな意識の中でシウミンはそんな事を感じ

助けに来てくれたという安堵からか意識を失った


「タオ・・・その人は誰だ?」

「しょーさ。一緒に捕まってしょーさだけ毎日拷問されてたの」

「拷問? 情報部関係者かな?」


ルゥことルーハンはそう言うと

タオの腕から意識のないシウミンを受け取った


酷いな・・・あちこち骨折しているし

腱も切れているかもしれない・・


拷問の痕が残るシウミンの体をみて少し眉をひそめた

その時痛そうにシウミンの顔がゆがむ・・・


ドキン・・


ルーハンの心臓が急に激しく鼓動し始める

シウミンの顔を見てルーハンのドキドキが止まらなくなってくる


なんだ・・なんだこれは・・・この感情は・・・


「ルゥちゃん一人で来たの?」タオの呼びかけに何とか平常心をたもち

「クリスが外で騒ぎを起こしている・・・レイも爆弾を仕掛けているから

爆発音がしたらすぐに逃げ出すからな」そう言ってシウミンを自分の肩に担ぎあげた


扉の鍵を難なく開けて廊下に出ると、すぐに爆発音があちこちでし始めた

「タオ!!!!お前はけがしてないみたいだから自力で逃げろ!!!」

「え?」

「俺はこの人を担いで走るからな!!!!」

「ええええ??????」

「迷子にならないように、しっかり俺の後を走って来いよ」


そういうとルーハンはシウミンを担ぎ上げたまま走り出した


「ルゥちゃん!!!!!待って~!!!!タオを置いていかないで~!!!!」










俺・・・やっぱり死んだんだな・・・タオごめんな・・

天国ってあるんだな・・・天使が俺を見つめて泣いている・・・

ん? 天使? あれ? この顔どこかで見たぞ・・・・・


シウミンがぼんやりと目を覚ますと病院のベットの上だった

天使だと思ったのは気を失う前に見た「ルゥちゃん」

シウミンの手を握りしめたまま涙を流している


「しょーさ!!!!気が付いたんだね~良かった~」

タオの声がして自分は死んでない助かったんだと理解した


ぼんやり周囲を見回すと数人のイケメンが自分を見つめている

雰囲気からして多分タオの仲間の『義賊』なんだろう


「肋骨が数本折れてて肺に刺さるとこだった・・・

あとアキレス腱もやばかったみたいだよ」


周囲からクリスと呼ばれたモデルのような顔をした男性が

シウミンの現状を説明してくれた



で・・・目の前のこの「ルゥちゃん」は何で俺の手を握りしめて泣いているんだ?


シウミンの???????だらけの顔に気づいた別の男性が

えくぼの目立つやさしい笑顔でシウミンに説明をしてくれた


「少佐は3日間こん睡状態から目覚めなかったんだよ

このルーハンは毎日少佐の手を握りしめてお祈りしてたんだ

だから目覚めて嬉しくて涙腺崩壊中なんだよ」


「み・・3日・・も・・か?」


目の前のルーハンと目があった

涙だらけの顔だけど必死で笑顔を作っている


なんか・・・可愛いな・・・


シウミンの心臓がドキンとする


「君が助け出してくれたんだね・・・ありがとう・・・」

シウミンが上手く口が回らずにたどたどしくお礼を言うと

ルーハンはシウミンの手を握りしめたまま何度もうなずいた

これが2人の出会いだった




愛されないで育ったシウミンは「愛」というものが良くわからなかった

物が沢山ある中で育ったルーハンは「真実の愛」が分からなかった

全く違う環境で育った2人が出会いそれぞれ特別な感情を持ち

お互いの気持ちが通じるまで少し時間がかかった



ルーハンは「本能で愛する」性質を持っていたが

シウミンは「理性で愛する」性質を持っていたために

分かり合えるまで時間がかかってしまう


それからルーハンが自分の気持ちに気づいて

シウミンに猛アタックを開始する

その時にはすでにシウミンも自分の気持ちに気づいていたのに

なかなか靡かないのは「愛されることに慣れてなかった」からだった





「痣になってるね・・・」

愛し合った後にお互いの温もりを感じながら微睡んでいると

ルーハンがシウミンの肌に残っている拷問の痕を

そっと撫でながら呟いた


「ハニ・・あの時お前が来てくれなかったら俺は死んでたな」

「あれは運命の出会いだったんだから」

シウミンがこの時の話をするとルーハンはいつもそう言って笑う


大事な仲間を助けに行って「運命の人」と出会えて・・

だから「助けられた」って思いはもうおしまい!!!!!



毎回そう言ってルーハンはシウミンに優しく口づけをする


そんなルーハンのポジティブさがシウミンは大好きだった

同性同士の愛の営みで愛される側に回っても

ルーハンが相手だから嫌悪もなく自然と受け入れる事ができた


愛に飢えていたのかもしれない・・・

沢山の愛情を注いでくれるルーハンは

自分にとっても「運命の相手」だったんだろう

「ハニ・・・愛している」

「ミニ・・・絶対に離さないからね」




2人きりの時は素直に甘えてくるシウミンが

人前ではかなり冷たい対応に

今ではすっかり慣れたルーハンは

「俺って・・・しうちゃんに対してだけのドMだったんだな」と

ぽつりとつぶやいた


それを聞いたレイが笑いながら

「ギャップ萌えがいいんでしょ? 2人だけの時の呼び方もあるんでしょ?」と言う


「普段男らしくて超カッコいい少佐が、

俺の腕の中で可愛く甘えてくるのは最高に萌えるね・・・」

と顔面崩壊させて惚気まくるルーハンだった









おわり


以前に書いたものですPCが復活したのであげました

とある1日・・・・プラネット番外編

[とある1日]  プラネット番外編


プラネット国 国防省情報部 

部署の響きは超エリート集団のように思えるが

実際はワーキングホリックの少佐とその部下達だけの少数人数で構成されている

若くして情報部の少佐となった「氷のシウミン」ことシウミン少佐は

仕事命の人物で、一度任務に就くと達成させるために無謀とも言えるような

無茶苦茶な行動も当たり前だった為に部下がどんどん減っていき

今では熱烈な少佐ファンの4人だけが残っていた


見た目はつめたそうだが一度心を開くとものすごく面倒見のいい少佐なので、

今では少佐と4人の部下達の結束は固い


部署的なもので監視カメラ(二重スパイとかあるので)のある部屋でも

少佐と4人の部下達は目で会話をすることができたのである



ブルブル

ブルブル

さっきから机の上の少佐のスマホがブルブルと震えている

どうやら電話がかかってきたようだ


チェンが気になってシウミンの方を見ていると

シウミンはその画面を見てブツっと電話を切った


(うわっ・・・出ないで切ったよ・・・この人・・・)


シウミンがそんな態度をとる人物は一人しかいない・・・

(ああ可哀そうにルーハンさん・・今少佐すごく機嫌が悪くて・・

タイミング悪すぎたよね・・)


チェンは心の中で悲しんでいるだろうルーハンに同情しながら

先ほどの少佐と部長のやりとりを思い出していた




「なんでこの必要経費が認められないのですか!!!!!!」

「上はこんな捜査の仕方を望んでないんだよ・・・もう少し普通に捜査できないのかね」

「はぁ? 普通ってなんですか? 」


前回潜入捜査した時にドジったチャニョルが捕まりかかった

そこを力技で助け出しつつも証拠品を押収して結果オーライになったのだが

人命優先という旗の下

車から建物から破壊しまくって顰蹙をかったのも事実


「これってハリウッドのアクション映画ですか?」と誰もが感じるような状況下になっていた

破壊されたものは保険担当者が卒倒しそうだったがなんとか保険でまかなえたが

自分たちが使ったものに対しての必要経費が出してもらえずに

シウミンが部長に食ってかかっていたのだった



部長とのやりとりから2時間ほど過ぎたけど

シウミンの機嫌は直っていないようだ


(今日はみんなで飲んで帰りましょうよ・・・

書類整理ばかりで少佐もストレスたまってるみたいだし)

ベッキョンからこんな内容のメモが回ってきて


すばやく目を通したチェンとセフンは、後ろの二人にOKサインを送る

監視カメラの位置を確認しながらチェンがシウミンの机の前に立つ


「この書類に関してなんですけど・・・」と全く違う質問をしつつ

カメラに背を向けて見えないのをいいことにシウミンに回ってきたメモを見せた


「お前この部分にサインと日付が抜けているんだよ」と答えながら

すばやくメモを見たシウミンはニヤリとチェンに笑いかけてOKの返事をした


この一連の流れは、固い絆で結ばれている情報部ならではのチームプレーであった



部屋の監視カメラから見切れている席のチャニョルがスマホで店を予約し


座高が高い分手元がカメラから隠れるセフンは

スマホを素早く操ってタオに連絡を入れる






「しうちゃん・・・電話切った・・・出ないで切った・・・」

「少佐は僕たちと違って勤務中なんだよ・・・忙しいんだよ」

さっきからウジウジといじけてうるさいルーハンを

レイが優しくなぐさめる




「るぅちゃん~!!!!今せふんからカトク来たよ~

今日情報部で飲み会あるんだって~」

タオがスマホ片手にバタバタと走ってくる


「しょーさ超機嫌悪くて・・・完全防音個室完備の居酒屋でやるって」


「ほら少佐は忙しくて電話に出られなかったんだよ

デスクワークのストレスがMaxになってんだね~」


「しうちゃん・・・」ルーハンが思わず生唾を飲み込んだ


ストレスのたまったシウミンはベットの中では半端なくルーハンを求めてくる

それを思い出してルーハンの顔は妄想で綻んできていた


「るぅも行く!!!!タオは場所知ってんでしょ?」

「ルーハン・・・顔・・凄いことになってる・・・」

レイの言葉も耳に入らずルーハンは出かける準備に余念がない

「お持ち帰りしてもホテルに行ってもいいように準備万端♪」


「タクシー呼んだから~僕外で待ってるね~」

最初から参加するつもりのタオもすっかり準備が整っていて

鼻の穴をふくらませてドヤ顔で走って行った



「レイ・・・悪いけどお前も付き添って行ってくれないか?」

一部始終を見ていたクリスが困ったような顔をしてレイに頼む


「わかった・・・大騒ぎにならないように付き添ってくるね」



3人を送り出したクリスは『完全防音個室』の居酒屋で

これから起きるであろう事を想像してソファに深く沈みこむと

頭を抱えながら溜息をひとつついた・・・・・・





おしまい

居酒屋にて 「とある1日」の続き

[居酒屋にて]  プラネット番外編


居酒屋の『完全防音個室』に興味津津だったタオは

行ってみて普通の日本式居酒屋の個室と変らない事に少しがっかりした

何がどうなっているのかという自分なりの妄想はなかったのだが

いつも聞かないような響きのものだったので

想像を絶するものが用意されているのかと期待していたのだ


居酒屋「のぞみ」で合流したシウミン班とルーハン班は

日本風の畳部屋に上がりこんですっかりくつろいでいた


「好きなものなんでも頼め~」

シウミンがそう言ってテーブルの一角にドカッと座ると

素早くその隣をルーハンが陣取る

そのあまりにも自然な素早い反応に

周囲のだれもが一瞬息をのんだ


残りのメンバーがそれぞれ好き勝手にテーブルに着くと

店員が人数を確認して一人ひとりにおしぼりを配り

「当店のご利用は初めてでしょうか?」と笑顔で聞いてくる


「ああ大丈夫だよ。飲み放題食べ放題3時間コースで頼む」

シウミンの注文に店員が笑顔で答えるとメニューを置いて去って行った


「注文ってどうするの?」

タオが隣にすわったセフンに聞くと

その場に置いてあったカラオケ店で曲選択に使うような機械を指さして

「あれで注文するんだよ」と言われた


「日本風居酒屋だから、とりあえず中ジョッキと枝豆な・・」というシウミンの言葉に

「るぅも、中ジョッキと焼き鳥盛り合わせ・・塩でね」とルーハンも注文する

残りのメンバーもメニューを片手にあーだこーだと大騒ぎだ


注文してしばらくすると・・・・

チャリラリララ~♪

駅のホームで流れるような音楽が聞こえてきてタオは思わず周囲を見回した

「何? 今の何?」

「おお~注文品が到着したんだよ」セフンとチェンが部屋の隅にあった襖をあけると・・

座った胸の位置ぐらいの高さに線路が敷いてあって

注文をした品物が新幹線にひかれて運ばれてきている


「きゃあああああ♪♪♪何これ~すっごい~!!!!!」

初めて来店したタオは大騒ぎ、レイも黙ったまま不思議そうに線路の続く方に頭を向ける


「飲み物みんなに配って~」チェンが手早く飲み物を新幹線から取り出して空にすると

線路の上の部分のある赤いボタンを押した


「きゃふ~面白い~」


空になった新幹線は厨房へと戻っていく

「注文品は全部この電車でくるの?」

キラキラした瞳でタオがセフンに尋ねると

あまりの喜びようにセフンもニコニコといろいろ答えてくれた


「レイさん・・・頭突っ込んだら危ないですよ」

構造に興味をしめしたレイが線路の先の方を覗き込んでいたので

チェンが笑いながらレイの腕を引っ張った


「ここの個室は完全防音になってるから、どんなに騒いでも大丈夫

注文はあの機械に打ち込んで、品物はこの電車が運んでくるから

店員は最初の人数確認だけに来てもう来ないよ・・・・」とセフンの説明に

「あの監視カメラもこの線路部分ぐらいしか撮れてないから

少佐が座っているあのあたりは完全に死角になってんだよね~」とチェンが補足する


「いつもここ使って何してるの?」レイが不思議そうに尋ねると

「少佐のストレスがたまると・・ここでカラオケ大会したり、ダンス大会してる」

ベッキョンがメニューをのぞきながら答えると

「シウミン少佐ってダンス切れっきれなんだよ~驚くから」

チャニョルもメニューを覗き込んで次の注文に余念がない


「はあ?」


情報部のみんながダンス大会したりカラオケ大会したり・・・なんか想像できない・・

タオは頭を数回振って妄想するのをやめた

そうだ・・今日は飲み会で楽しまないと・・・


乾杯をしてからもう無礼講状態で

情報部のメンバーは好きなものを好きなだけ注文して盛り上がっていた


「ルーハン・・・あれじゃ誰も近づけないね・・」

レイがそっとタオに耳打ちするとタオがルーハンを見てため息をついた

「あそこだけ別時空だよ・・・るぅちゃんの視界に他の人が入り込んだら

その視線で殺されかねないぐらい凄いオーラだしてる・・・」


壁側に座ったシウミンの横にぴったりと体を摺り寄せて座るルーハン

一応前のテーブルには酒類とつまみ類はたくさん置かれているが

誰もその近くまで行こうとはしない

たとえ酔っぱらったにしても、ルーハンの体から発する殺気を感じて

酔いも一瞬でさめるだろう・・・


シウミンはそんな事お構いなしで楽しそうにお酒を飲んでいる

シウミンの前では可愛いルーハンを保ちながらも

誰も近づくなオーラを背中から出しまくっているルーハンに

もはや拍手を送りたいぐらいだとレイは小さく笑った


「おせふん~タオ酔ってしまいました~」


「ニョル~ダンスバトル今から始めるぞ~」


「僕はダンスよりも歌いたい~!!!!!!」


酔っぱらった部下達の楽しそうな様子を見ながらシウミンが笑っている

その白い肌がほんのりとピンク色になっていて

彼も少し酔っているんだとルーハンはシウミンを見つめて思った

その後の展開を楽しむためにお酒を控えないとダメ・・・と

ルーハンはアルコールには酔ってなかったけど

隣にいて見つめているだけでシウミンに酔っていた


「しうちゃん・・・」思いっきり甘えた声でシウミンに耳打ちをする

ん?

シウミンが隣のルーハンの方に顔を向けた

ものすごく優しい笑顔・・・ルーハンの胸がキュンキュンし始める

ルーハンのシウミンを見つめる瞳の中にハートが飛び散っている

くすっ

シウミンはそのハートを確認するように

お互いのおでこをくっつけてルーハンの瞳を覗き込む

そして小さく笑いながらルーハンに優しく口づけをした

(ああ・・・しうちゃんダメだよ・・もう我慢できないよ・・)




ダンスをしたりカラオケしたりゲームをしたり

同年代の男の子が何人も集まればバカ騒ぎとなる

タオもすっかり情報部のメンバーとともに盛り上がって楽しんでいた


「あれ? 少佐がいない・・・ルーハンもいない」

レイがぼんやりと周囲を見回していると

「たぶん先に帰ったんでしょうね・・・」とチェンが苦笑している

レイは他のメンバーみたいにどんちゃん騒ぎはせず

チェンを相手にメニューにあった日本酒を片っ端から注文して

2人で利き酒遊びをしていたのだった

なので今かなり酔いが回っている


チェンはレイの様子を気遣って自分は飲むのを抑えながら

一緒になって利き酒をしていたのだった


「あールーハンの奴・・少佐をお持ち帰りしたんだね~

あいつ最初からヤる気満々で来たからねぇ~飲み会なのに」と言って

レイはへらへらと笑いだした


「レイさんって・・・笑い上戸なんだ・・」

チェンは周囲を見回すと時計を確認して頷く

「あと30分で解散!!!!!!支払いは少佐が済ませてるから・・・

みんな忘れ物ないように・・・僕はこの人送っていくから」と言い

レイに上着をきせて抱えるように先に出て行った



「ニョル~まだ騒ぎ足んね~なぁ」ベッキョンがそう言うと

「2次会はいつものカラオケに行きましょう~今予約するね~」とチャニョル

「おせふん~タオは酔っぱらってしまいました~」

今日このセリフは何回聞かされたんだろう・・・

セフンは小さくほほ笑むと

見た目と中身の全く違うタオのギャップにすっかりヤられてしまった自分に気づく


酔っぱらってふにゃふにゃになったタオを抱えながら

セフンはチャニョルとベッキョンの後に続いて

夜の繁華街へと消えていったのだった








おしまい
プロフィール

宗文san

Author:宗文san
るーみん大好き宗文です。2人の幸せを祈ってます。ここでは2人の妄想話が主になります。BLが苦手な方は読まずにお帰り下さい。

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