願う ~5~

願う ~5~


ルハンが奇跡的に助かってから三週間が過ぎた

その間寝たきり状態だったが

家族とミンソクの献身的な介護のおかげで

だんだん容体もよくなってきた

そろそろ体を起して体につながっているチューブも

少しずつ外していくこととなった


今日はルハンの担当医が状況説明にやってくる日



ミンソクは医師の通訳としてルハンの横にいた


「ルハンさん・・・ご気分はいかがですか?」


「だいぶよくなって来ました・・でもまだ痛いところとかあります」


「もう少ししたら体を動かすことからはじめましょうね」


「はい・・・俺・・脚の感覚がないんですけど・・骨折してるんですか?」


ルハンの一言に周囲の人々が息をのんだ


「ルハンさん・・・非常に言いにくいのですが・・・」

担当医からの言葉をミンソクは自分の言葉になおしてルハンに伝える


「ルハン・・・あのね・・良く聞いてほしいんだ・・・

今回の事故・・・

悪天候の中の無理なフライトと操縦ミスによって

飛行機は山にぶつかったんだ

そして機体はぐちゃくぢゃ・・

火災が起きなかったから死者は6人で済んだそうだ」


ルハンはミンソクの顔をじっと見つめて次の言葉を待つ


「ルハンの命は助かった・・・だけど失ったものもあるんだ・・・」

そう言うとミンソクはルハンの体を起し

背中の部分にクッションを置いて優しく抱きしめながら

そっとルハンの体に掛けられていた毛布をはがす


「・・・・・・・・」

ルハンが自分の下半身を見て息をのむのが分かった


「ルハン・・・お前の左足・・・膝から下が無いんだ・・・

ぐちゃくぢゃになった機体の残骸に挟まれてて

お前の命を助けるために切断された・・・と聞いている」



「う・・・うそだ・・・うそ・・・俺の・・あし・・」



「うわぁぁぁぁぁぁ俺の足・・・俺の足が!!!!」



ルハンの叫び声が病室に響きわたる




ミンソクは黙って、泣き叫ぶルハンの体を抱きしめるしかできなかった
スポンサーサイト

願う ~6~

願う~6~


足を失った事実を受け入れる事が出来ず

しばらくルハンは感情を失い人形のようになっていた

体は回復していきチューブなど外されていったが

いくら話しかけても返事をしてくれることも無く

ぼんやりとしている・・・・

ミンソクの大好きな笑顔を見せてくれることがなくなった


それでもミンソクは一生懸命にルハンに話しかけて世話を焼き続けた

返事をしなくても、ミンソクはルハンの要望を上手に汲み取ることが出来き

ベテランの看護師も舌を巻くほどの献身ぶりだった


しばらくして

ルハンの腰の具合が良くなってきたので車いすの利用が許可された

ミンソクはルハンを車いすに乗せて

気晴らしに庭を散歩することにした


すっかり痩せてしまったな・・・


ルハンを抱き上げて、筋肉が落ちてしまった体を

丁寧に車いすに座らせる


ミンソクを映してキラキラと輝いていた瞳は

何も映していないようにどんよりと濁ったままだった


車いすをしばらく押していくと

芝生が植えられている小さめの広場がある

小児病棟の建物が近くにあるので

入院中の子供たちの遊び場所になっていた

広場の横にベンチがあったのでルハンの車いすをとめて

ミンソクはベンチに腰をおろす


広場は子供たちの笑い声でにぎやかだった

木陰になるようにルハンの車いすを少しずらしながら

いつも通りにミンソクはルハンに話しかける


「いつの間にか夏が終わって行くんだな・・・特にこっちでは

秋が来るのが早いんだね・・・」

ルハンからの反応はもちろんない・・・

それでもミンソクは笑顔で話しかけていく


そこに

コロコロ・・・

ボールが転がってきた・・・

子どもが遊びで使うサッカーボールだった


「Per favore raccolga una palla」


ルハンはその声にハッとして

転がってきたボールをしばらく見つめると

声をかけてきた少年の方を向いて小さくうなずいた

そして車いすの足元に転がってきたボールを

手を伸ばして拾った


「Grazie !!!」


ボールを追いかけてきた少年がルハンに大きく手を振る

ルハンはボールを少年に向かって投げると

少年に向かって手を振って

それからミンソクに向かってほほ笑んだ


「俺・・・ずっとサッカーしかしてなかったな・・・・

サッカーのない生活なんて・・・全く分からないよ・・・

俺・・・これからどうしたらいいんだろう・・・

どうすればいいと思う?・・・・ミンソク?」

そう言うとミンソクの事を見つめた


さっきまでとは違い、しっかりと意思の通った瞳だった

ミンソクはルハンが覚醒した事に安堵し

車いすに座っているルハンの手を優しくにぎりながら話をする



「今すぐに答えを見つけなくてもいいんじゃないかな?

とりあえず今は体を回復させて・・・

それから普通の生活が出来るようにリハビリ頑張って

退院してソウルに戻れるように・・・そっちが先だと思うよ」


「う・・ん・・」


ルハンはミンソクの言葉に納得したかのように小さくうなずき

それから何かに気づいたように目を見開いてミンソクに尋ねる



「お前・・・ミンソク・・そういえば・・仕事どうしたんだよ」


ミンソクは今更の質問に小さく笑うと

ルハンはそれに気づいて唇をとがらせながら頬を膨らませた


「今は休職中だよ・・・弁護士事務所に理由を説明して無期限の休職中」


「それって・・俺のために?」


「そんな顔するなよ・・俺の弁護士資格は国家資格だからさ・・・

たとえ今の事務所クビになっても大丈夫・・・ただ収入ゼロだけどな」


「ごめん・・」


「俺さ・・・お前が意識不明の時に思ったんだ・・・世間体の事なんか考えずに

自分のやりたい事をやろうって・・・だから俺がお前の世話をしたくてしてるの」


「・・・・・」


「ルハンを失う事を考えたら、眠れないくらい怖かった・・・

ずっと隠していた想いを打ち明けずに逝かれてしまったら・・・

後悔してもしきれないって・・・・」


「え?」


「俺・・・お前の事が好きなんだ・・・ずっと前から・・・

『親友』って言葉でごまかしてたけど・・・この気持ちは親友なんかじゃない」


ルハンは想定外の言葉がミンソクの口から発せられて

驚きのあまりに言葉が出なかった


その様子をみたミンソクは自嘲気味に笑うと

「ごめんな・・ルハンにとって俺は親友だよな・・」と続けた


すると急にルハンが大きな声で叫んだ


「違う!!!!」


「俺も親友じゃない!!!!!」

ルハンの言わんとすることが伝わらずにミンソクはキョトンとしている


もどかしくなったルハンは

自分の手を握っているミンソクの腕をひっぱった


うわっ!!!!


ミンソクは車いすに覆いかぶさるような体制になった

お互いの顔がすぐ間近にある・・・しばらく見つめあう状態となって



ルハンは意を決したようにミンソクの唇に自分の唇を重ねた

夏休み・・・

願うの更新が滞っててすみません

夏休みというものになってしまい・・・

ちょっと帰省などしてしまって続きが書けませんでした

来週もちょっと旅に出ますので今週頑張りたいと思います



帰省の折に東北の作並温泉という場所で一泊したのですが

そこの露天風呂に・・・・


CL2CbsEUYAA3vgd.jpg


「鹿のぞきの寝湯」というのがあって・・・

これを見つけた時の私のテンションは↑↑

でもこれを分かち合える人が周囲にいない・・・テンション↓↓

鹿がのぞくんですよ・・・この露天風呂・・・もろ「しうちゃん!!!!るうが狙っているよ」じゃないですか~


あー頭の中いつでも「るーみん脳」なんだなぁ・・・自分・・・

こんな話書いてないで続きを書けよ!!!って事ですよね

すみません・・・・「鹿のぞきの湯」の話を誰かに聞いてもらいたかっただけです・・・

いつも遊びにいらしてくださいる方々

本当にありがとうございます・・・・・

続き・・・頑張ります・・・・・

願う ~7~

願う ~7~



「俺もずっと好きだった・・・お前の事が・・・

邪な気持ちを忘れようと女遊びに走ったこともある・・・

だけど・・・忘れることが出来なかった・・

でも怖くて告白も出来なかった・・・

せめて親友のままで良いからずっと側にいたいって・・

そう思ってたんだ」


突然くちづけされて

驚いて目を見開いたままのミンソクに

ルハンがやっと自分の想いを伝えた



「ルハン・・・俺・・お前・・・いつも彼女がいたから・・

てっきり・・・俺の事は『親友』なんだと思ってた・・のに・・」


「初めて会ったときから・・ミンソクに魅かれてた・・・

だから一緒にいたくて・・・フットサルチームに誘ったんだ」


「え? そんな昔から?」

ミンソクの驚く顔が可愛くてルハンは小さく笑った


「なんだよ!!!!俺たち・・・両想いだったんじゃないか!!!!!」


唇を尖らせて文句を言うミンソクにルハンは優しくキスをする

お互いの存在を感じ合うkissだった


ミンソクの瞳から涙があふれてくる

ルハンはその涙を指で優しく拭うと

ミンソクの頬に手を添えてもう一度kissをしようと顔を近づけた


その時・・・

「あの~ここ子供たちがたくさんいるんだけど・・・」

2人の頭上から聞いたことのある声がした


「!!!!!!!!!!」

2人が同時に顔をあげるとユナが気まずそうな顔をして立っていた


「ユナ・・・お前・・せっかくいいところだったのに・・・邪魔すんなよ」


ルハンが嫌そうな顔をして妹にむかって文句を言う


キスをしている所を見られた恥ずかしさから、

ミンソクの頬は真っ赤になっている


「お兄ちゃんすっかり元に戻ったわね!!!!

ミンソクオッパのkissのおかげね」


「・・・・・・」


「ヘタレ兄ちゃん・・やっと告白したの?

もうずっと前から見ていてイライラしてたんだよ」


「え?」


「まったく・・・周囲はみんな気づいてたのに

2人だけ分かってなかったなんて・・・ほんとに鈍感なんだね」


ユナの言葉にルハンとミンソクは

お互いに顔を見合わせて恥ずかしそうに笑った


そんな2人の様子をユナは嬉しそうに見つめ


「もう大丈夫よね」と言ってから神妙な顔をした


「お兄ちゃん・・・私たちもうソウルに戻っていい?」


「え?」


「1か月近くトリノにいて・・父さんも母さんも限界みたい

お兄ちゃんの容態が落ち着いたら家に帰りたいって言ってたの」


ルハンが事故にあってからもうすぐ1か月になろうとしている

海外生活などしたことのない両親にとって

言葉の通じないヨーロッパでの生活は、ストレスのたまるものだったようだ



「ユナちゃん・・・俺がずっと見てるからルハンの事は大丈夫だよ」


ミンソクの言葉にユナは笑顔でうなずいた


「今朝の状態では、まだダメかなって思ったけど

すっかり元に戻ったから

ミンソクオッパに看病をお任せして帰国します」


そしてルハンの方を向いて

小さい子供がするようにイーっという顔をしてから

「お兄ちゃん達のお邪魔はしませんから~

好きなだけイチャイチャしてください」と言って

病室の方へ走って行った



「なんだよっ!!!あいつ!!!!」

ルハンも小さい子供の様にぷんぷんしている姿をみて

やはり兄弟なんだな・・・とミンソクは微笑んだ



「俺たちも病室に戻ろう・・・

ルハンの今後のリハビリについても相談しないと」


ミンソクがルハンの車いすを押して病室に戻ろうとすると


「えーもう戻るの? イチャイチャできないじゃん」

唇をとがらせて文句を言う


そんなルハンの耳元にミンソクは何かを囁いた

「!!!!!!!!」

ルハンはミンソクの言葉を聞いて急に静かになって

恥ずかしそうにほほ笑んだ


「これからリハビリ辛いと思うけど・・・俺が一緒にいるから

大丈夫だよ」


「うん」


ルハンの笑顔をみて

ミンソクはこれから待ち受けているリハビリ生活も

2人で乗り越えられる・・・そんな確信を持った



ルハンの家族が帰国するとすぐに

ミュンヘンの宿舎にあったルハンの荷物を全て

ソウルに送る手続きをした


ルハンとミンソクは日本の病院でリハビリする事を決意して

2人で渡日する事になった

願う ~8~

願う ~8~


日本の病院に転院してリハビリを始めたのは

義足の技術が日本が一番すぐれていると確信したからだ

ミンソクはルハンに

義足でフットサルが出来るぐらいまでに

回復してほしいと思っていた


大好きなサッカーを

家庭の事情で

断念しなければならなかった自分の過去を思い出し

せめて趣味程度でも

ボールを追いかけられる体までになれたら・・・と思う



失った部分は左足のひざ下だけ・・・

それは不幸中の幸いと言えるものかどうか

ミンソクには分からない


でも2人が両想いだった事実が判明してから

ルハンのリハビリに取り組む姿勢は鬼気迫るものがあった


特にここ数カ月は義足でのリハビリが始まった為

社会復帰が近くまで見えてきたせいなのか

側にいるミンソクでさえ舌を巻くほど努力をしていた


それでも必死さは表に出さず

いつも笑顔で「パラリンピックでメダル取るからね」と

周囲を笑わせながらリハビリに頑張るルハンの姿は

他の患者達にも良い影響を与えていた




「ルハン~ミンソク~元気?」


リハビリ室の入口の所から懐かしい顔が2人に声をかけてきた

「レイ!!!!」


華やかな芸能人オーラをまき散らしながらレイが入ってくる

韓国でモデルと俳優の仕事で少しずつ名前が売れてきたレイだけど

日本ではまだそれ程認知されていない


それでもレイの放つ芸能人オーラに

周囲の日本人もいつの間にか魅入ってしまっていた


「久しぶりだね~元気だった?」

ルハンが嬉しそうにレイとハイタッチを交わした


今日はルハンの義足が出来上がる日

新しい義足をはめて微調整のために動かしている姿を見て

レイは不思議そうな顔をして見つめる


「本当にルハンの足・・・無くなっちゃったんだ・・・

でも新しい足出来て良かったね」

デリケートな話題なのにスルッと口に出してしまうレイに

相変わらずだな・・とルハンは苦笑しながら聞いていた


ルハンの友人達は

日本に転院してから見舞いに来てくれるようになった


悪態をつき合うような友人達との交流で

ルハンは益々ポジティブになって

すっかり昔のルハンに戻りつつあった


ミンソクはそんなフットサル仲間に本当に感謝している


「義足がルハンの足に馴染んだら、またみんなでフットサルやろう」

ミンソクが笑顔でレイに言う


「こいつ最近運動してないんじゃねぇの? 大丈夫かよ」と

ルハンがレイに悪態をつく


「あールハン知らないんだぁ~僕この間テレビ出たんだよ~

『追いかけっこ』って奴で無事に最後まで逃げ切ったんだから」


「え? レイあの番組に出たの? 凄いじゃん」


テレビをあまり見ないミンソクでも知っている国民的番組

レイがそこに出られるまでになっていたとは・・・

ルハンもミンソクも驚いた反面嬉しくなった


仲間がどんどん社会に出て頑張っている姿を見て

昔は負けてたまるか・・そんな気分になったけど

今は違う・・・

その頑張る姿に

自分達がパワーを貰っている気がしている・・・・

ここ数年本当にいろんな事が起こりすぎていたな・・・

ミンソクがそんな事を考えていると


「ミンソク~ルハンと先に病室に戻ってるね~」

レイがルハンの車いすを押しながら楽しそうに去っていった


その後ろ姿を見つめながら

ルハンが自立できるまでもう少し・・・

自分も休職中の弁護士の仕事をどうにかしないと・・・

ミンソクはいろんな想いがめぐって、小さくため息をついた


十年間も両想いだったのに、お互いに気づかなかった・・・

あまりのヘタレさと鈍感さで笑ってしまう・・・

最近やっと告白しあって両想いになったけど

ルハンのケガの事とか病院だとかいろんな理由でキスどまりだった


ルハンは隙あらば「ミンソクが欲しい」と言ってくるけど・・・

退院が本決まりになった辺りで

2人で暮らす部屋でも探そうかな・・・

そんな想いがミンソクの頭の中を過り、ルハンとの甘い時間を想像して

顔が自然と赤くなるのを感じ、ミンソクはその場から動けないでいた




「ねぇ~ルハン~

今日は事務所の社長からの伝言持ってきたんだ~」


病室に入るなりレイがルハンの耳元で囁いた


「社長って? お前の所属するプラネットエンターの社長か?」

レイは笑顔で頷くと


「あのさリハビリが終わったら、うちの事務所に入らないかって」


え?


レイの話によると

事務所側は

サッカー選手時代からルハンの容貌に眼をつけていたそうで

今回の事故で選手生命は絶たれたけど

その生まれ持っての容姿が埋もれてしまうのはもったいない

それを生かすための仕事として

モデルやタレントをしないか・・という誘いだった


ルハンにして見ればリハビリ生活に明け暮れていて

日常生活が出来る位の回復が目標だったため

その先の事なんて考えていなかった・・・その余裕すらなかった


でも義足で通常の生活が出来るまであと少し

そろそろ本腰で自分の将来と向かい合う時が来たのかもしれない


それよりも自分の世話に専念して

弁護士の仕事を何年も休職しているミンソクの事が心配だった


自分が日常生活だけでなく仕事が出来るまで回復すれば

ミンソクも弁護士の仕事に復職してくれるかな・・・

ミンソクと気持ちが通じ合ってから

ルハンは2人の将来について

いろいろと考えるようになっていた


これからの人生をパートナーとして一緒に歩んでいくために

俺のするべきことって・・・


ルハンはしばらく考えてレイに笑顔で答える

「ありがとう・・・前向きに考えさせてもらう・・・」

願う ~Last~ 前編

願う ~Last~  前編


4年後


「お兄ちゃん!!!!もうすぐ本番だよ!!!

どうせ相手はミンソクオッパなんでしょ!!!

一緒に住んでるのに今更何を電話してんのっ!!!」


テレビ局の楽屋で本番直前に電話で話をしているルハンに

妹のユナが大きな声で怒鳴っていた


「あっ!!!!うっせーな!!!分かってるよ!!!!」

ルハンはユナに文句を言うと電話を続ける


『もう本番なんだろ?俺は事務所でテレビで見てるから・・

電話切るぞ』



「ミンソク~今日・・生放送なんだ・・俺たちの事話してもいい?」

ルハンの言葉に電話口のミンソクが一瞬黙った

そしてすぐに大きな声で笑い出した


『俺たちは何も恥じることはしていない。

俺の仕事はそんな事では揺るがないよ。

お前が公表したいならいいよ・・・

それでお前がマスコミの標的にされたとしても

何かあったら俺が守るから・・・俺はルハンを信じてるからな』

ミンソクの力強い言葉にルハンは少し涙ぐんだ


「うん・・・名誉棄損とかの裁判沙汰になったらお願い・・

俺の顧問弁護士さん・・・愛してる・・」



「ルーハーン!!!!早くスタンバイしてくれ!!!」

チャニョルがルハンを探しに来て、急いでスタジオに連れていく


「あれ? お前いつからプロデューサーからADに格下げになったの?」

憎まれ口をたたくルハンの頭を小さく小突くと


「この番組は俺の担当じゃないけど特別に

ルハン様のお世話係に立候補したんだぞ」

2人はくすくす笑いながらスタジオセットの所にやってきた



今日はルハンがタレントになって初めて、トーク番組に出演する

それも視聴率の良い国民的番組でもある「ヨンエさんの波乱万丈」


国民の誰もが名前と顔を知っていたサッカー界の王子様「ルハン」が

5年前の悲劇的な事故から蘇ってタレントに転身し

今では、そのイケメンルックスを惜しげもなく崩しながらの

体当たりレポートや芸人顔負けのリアクションのグルメレポート等

毎日のようにテレビに出ていて「国民のお兄さん」とまで呼ばれている



今までプライベートを公表してこなかったルハンがトーク番組に出る

それだけで高視聴率が期待されていた


「よろしくお願いします」

セットの椅子に座る前に

MCの大女優に礼儀正しく挨拶をするルハン


女優はニッコリとほほ笑みながら

「今日は生放送よ・・・覚悟できてる?」と囁いた

ルハンも負けじとその綺麗な顔に最高の笑顔を浮かべてうなずいた


そして本番スタートの合図とともに番組は始まった




~ギョンスの店~


ルハンがあの有名な番組の生放送に出演すると

チャニョルから聞いたフットサルのメンバー達が

急きょギョンスの店を貸し切りにして集まることになった

こじんまりとした店内にテレビを持ち込んで

ギョンスの好意で出された料理を食べながら番組をみんなで見ている


「この番組ってさぁ~母ちゃんが好きで見てるけど・・・

結構プライベート突っ込んでくるよね~」

ベッキョンが前菜を食べながら話す


「おっ!!!このカナッペ旨い!!!!ギョンス最高!!!」


「ルハン大丈夫かな・・・昔からこういうの苦手だったし・・」

スホが心配そうにテレビを見つめる


「そうだね~サッカー以外は本当に残念な人だったもんねぇ~

でもその残念さが今ではうけているんだから不思議だね~」

レイがワインを飲みながら楽しそうに話す


「ってかさ・・レイは仕事大丈夫なのかよ~」


「ん~? 知らないけどマネが何とかしてくれるんじゃないの?」

今ではすっかり売れっ子のレイだけど

昔と全く変わっていない天然ぶりに

周囲の仲間たちも今まで通りの付きあいをしている


「なんか懐かしい写真とか出てるぜ!!!

中坊の頃だ~俺らと一緒の写真だ~

みんなガキガキしてる~」

ベッキョンの笑い声に皆がテレビ画面に集中した




*すみません・・・後編に続きます・・・

願う ~Last~ 後編

願う ~Last~ 後編


「ミンソク・・・あのテレビに映ってる子がお前のパートナーか?」

ひまわり法律事務所の所長のドンウが、テレビを見ながら呟いた


「あ・・そうです・・高校時代からの付き合いです」


「あの顔ならサッカー選手の時から知ってるぞ・・・

そんな有名人とお前がパートナーとはねぇ・・・」


ミンソクが弁護士として再就職する時に

街弁として弱者救済に走り回っている姿を知って

自分から門戸を叩いて雇ってもらった

給料はそんなに出せないぞ・・・そういいながら

同性の恋人がいる・・・と

カミングアウトしたミンソクを笑顔で迎えてくれた人だった


生放送のトーク番組・・・ルハンが何を発言するのか・・・・

ミンソクは黙って画面を見守るしかなかった






番組はMCの大女優が

ルハンの今までのサッカー選手としての華々しい経歴について紹介している

「そういえばルハンさんは、イケメンで女性に凄くおモテになったでしょう」

「え・・・まあ・・・それなりに・・・」

ミンソクへの想いを吹っ切ろうとして

手あたり次第に女性と付きあっていた時があった

ルハンはその当時の事を思い出すと今でも冷や汗が出る

引きつった笑顔でその場を乗り切った

トークはドイツリーグでの活躍に移り

飛行機事故の話になる

「あの事故で私たちも皆ルハンさんの事を心配しました」


ルハンは義足である事を隠さず公表している


「おかげさまで優秀な新しい足のおかげで

今でもフットサルを楽しむ事は出来てます」


「でも1年以上にわたるリハビリは大変だったでしょう?」


「はい・・・足を失ったときの衝撃でしばらく抜け殻状態でした

でも僕を家族と一緒に真摯に支えてくれた人がいたから

今の僕がいるんです」


ルハンの言葉にMCの瞳がキラリと光る


「家族と一緒に支えてくれた人・・・と言うと恋人ですかね?」


今度はルハンの瞳がキラリと光った

満面の笑顔で「そうです」と答える


「今まで噂のなかったルハンさんに恋人がいらっしゃるんですね」


スタジオの裏側で関係者がざわついてきた

スキャンダルか特ダネか・・・・

この番組はプライベートにかなり突っ込むトークから

時々特ダネが発する場合があった

今日もそれを期待して芸能記者たちが張り込んでいる


スタジオの横で番組を見ていたチャニョルは、スマホを操ってTwitterを見る

「ルハンの恋人」のトレンド入りを確認してからため息をついた

事前にルハンからミンソクとの事を発言すると聞かされていたので

どうなるか息をのみながら見守っていた


「僕はもう30歳になります。恋人がいてもおかしくない歳です。

ぼくは10年間片思いをしてて・・・死に損なってからその想いが伝わりました」


「10年間も・・・ルハンさんみたいなイケメンが片思いですか?」

MCの驚いた顔にルハンは小さく笑った


「こう見えても僕は小心者で告白が出来なかったんです」

「・・・・・」


「僕が死にかけた時・・・いわゆる臨死体験をしたんですけど」

「はい・・・」


「綺麗なお花畑を歩いてるんですよ・・・僕の前をチームの先輩達が歩いていて」


「僕たちが向かっている先は明るくてなんか綺麗な場所で・・・後ろを振り向くと

そこは闇で真っ暗で・・・・」


「臨死体験された方はみんなお花畑の事いいますね」


「はい・・一生懸命歩いている僕の耳に・・・僕の好きな人の声がしたんです

僕を呼んでいるんです・・・そして僕の名前を呼びながら泣いているのが聞こえたんです」


「ルハンさんを必死で死の国から呼び戻そうとしてたんですね」


「僕はその泣き声を聞いて・・・・誰が泣かせたんだと腹を立てて・・・・・

まあ僕のせいなんですけど・・・」


ルハンは話を切って楽しそうに笑った


「僕の大事な人を泣かせた奴を殴ってやろうと思って

声のする闇の中を走って行ったんです・・・すごくしんどくて大変でした」


「まあ・・・殴ろうと思って?」MCの大女優も楽しそうに笑う


「必死で走って走って・・・気が付いたら病院のベットの上でした

僕は危篤でずっとこん睡状態だったそうです」


「こん睡状態から目覚めた理由が面白いですね」


「目を開けたら家族のほかに・・・僕の大事な人が僕の手を握ってました

そして泣きじゃくっていた顔を必死で笑顔にしようとしてて・・・」

ルハンの瞳が涙で潤んできていた


「可愛いな・・・ってその時思いました・・・片思いのまま告白できずにいたけど

命が助かったから・・・今度こそ告白しようと決意しました」


「僕がリハビリしていた時に・・・その人は自分の仕事を休職して支えてくれました

小心者の僕がまだ告白できずにいたら・・・向こうから告白してくれて」


「あら・・まあ・・・」


「なんと僕たち・・・お互いに片思いだと思っていたんです・・・10年間も・・・」


「まあ・・・どうしてお互いに片思いだと思ってたんですか?」


MCの質問にルハンは覚悟を決めた様に息を小さく吐いた


「僕がずっと好きだった相手は・・・『親友』だったからです」


ざわっ・・・スタジオの横がざわつき始める


「親友って事は・・・ルハンさんと同じ男の方って事ですか?」

「はい」

MCは笑顔でルハンに話の続きを促した


「僕は・・・男性が好きな男ではありません・・・女性の方が好きです

でも彼だけは特別だったんです・・・『親友』だと思っていました

でも・・・『親友』の枠には入りきれなかったんです・・・・

友情と愛情の違いってどこなんだろう・・・・悩みました・・

でもどうしても彼のすべてが欲しい自分は彼を愛しているんだと実感しました」


「相手の方もルハンさんと同じだったんですね・・・だからやっと両想いになれたと・・・」

ルハンは頷きながら優しくほほ笑んだ


「僕がこういう仕事をしているから

いろんな憶測で記事にされる事も多いです

でも彼との事は自分の口からみなさんに報告したかったんです

僕はお付き合いをしている人がいます

彼は一般人です。尊敬できる仕事をしています

一生パートナーとして共に生きていく事を誓い合いました」

ルハンの瞳から涙が流れる


「ルハンさん・・・おめでとうこざいます

一生支えあえる愛する方を見つけられたんですね

それはステキな事ですよ」

MCの大女優の優しい言葉にルハンの瞳から涙があふれて止まらない

恋人は同性だとのカミングアウトに 愛する人を見つけたのはステキな事と言われ

ルハンは最高の笑顔を見せた


「ぜひとも結婚式には私を呼んでくださいね・・・これからも益々のご活躍を期待しています」

MCのコメントで番組は終了した









~ギョンスの店~


テレビを見ていた仲間たちはみんな泣いていた

ルハンとミンソクの関係を公表すると聞いてたから

どうなるんだろうと見守るつもりで集合していた


番組が終わってしばらくは大変かもしれない

でもあのルハンの晴れ晴れとした顔をみて良かったと思った

「カミングアウト無事終了ですね~乾杯しましょう」

主役抜きでの祝宴が始まった・・・






番組終了後は

ルハンの恋人は男だった・・・という事でしばらく大変だったが

生放送の力をかりて公表したのが良かったようで

タレント好感度は下がらずにかえって上昇したほど

ルハンの年齢も年齢だったためにファンもそれほど騒がなかった


それからバラエティに出演して

恋人の事を聞かれると

端正な顔を残念なほど崩してノロケまくるルハンの姿が

また面白いと言って視聴者の評判をよんだりしたのだった




出会って

お互いを想いあって

そしてお互いの幸せを願った

今では一緒にいて生涯を共にするために支え合っている


運命の人

ルハンはミンソクをそう思っている

自分の人生の分岐点ではいつも支えてくれていた

もう絶対に離さない・・死ぬまで一緒だよ・・・


ミンソクもルハンを運命の人だと思っている

共に白髪になるまで支え合って生きていこう・・・




そんな2人を仲間が温かく見守っている

そんな仲間たちによって2人の結婚式がサプライズで準備された

もちろん「ヨンエさんの波乱万丈」のMCの大女優も招待されることになる



お付き合い頂きありがとうございます

いつも遊びにいらして下さる方々

「出会う・想う・願う」にお付き合い頂きありがとうございました

途中で夏休みに入ってしまって

帰省やら旅行やらで忙しくなってしまって・・・願うの最後が簡素になってしまって

今読み直してて苦笑してます

ミンソクsideの番外編を考えてますので少しお待ちください



実は韓国マニアの同年代の女友達と釜山に行ってきました

韓国マニアなので

ソウルに韓国人の友人が(日本語ペラペラ)数人いる人なんですが

残念ながらK-POPと韓国ドラマには興味ないので・・・

K-POP活動はできずに、エステにグルメに買い物三昧してきました


そう・・・SJのサイン会が釜山であったのにも関わらず・・・です

初めての釜山だったから観光もしたし

シウミンくんの手形とハイタッチしたから良しとします

11137147_522824484533207_3296682255133684832_n.jpg

ロッテ免税店にEXOメンバーの手形がありました・・・シウちゃん・・・小さいのおてて・・・女子なみ・・

11223791_522823497866639_2445742942651981214_n.jpg

しうちゃんのケンタ人形は新大久保でゲットしたのを連れて行きました

黄色くんは海雲台のマックでゲットしました

海雲台のカフェベネでお茶したサジン・・・・

この近所のホテルでSJのサイン会があったようですね

トゥギが同じ日に近所からインスタあげてました・・・ニアミス~

11892105_522824877866501_8685739489575587220_n.jpg

同行の友人にお願いしてSPAOとシンナラレコードに行ってみました

サイン入りのポスターを思わず写メ~


SPAOは翌日に行ったら店内のポスターが全部変わってました

この写真は夏versionだったようです

11899986_522823187866670_7089621986623487277_n.jpg


旅の珍道中は表ブログにもう少ししたら書きます

お暇でしたら遊びに来てください

 Insensitivity な男  ~願う番外編 前編~

出会う・想う・願うの話のミンソクsideです


 Insensitivity な男  ~願う番外編 前編~




ミンソクは初めてルハンを見た時に衝撃を受けた

フィールドを走り回るルハンは

羽が生えているかのように軽やかで

女の子みたいな容姿をしていた・・・

でもそのサッカーは見た目を裏切る位 男前でカッコよく

サッカーをやっていた自分の好きなプレースタイルだった

でももう自分はサッカーをする事はない・・・


なんの未練もなかったはずだった

ミンソクは心の中で確認する

でもこの気持ちはなんだろう・・・・


もし・・・未練がまだあるとすれば・・・・

あのルハンと一緒にプレーしてみたい・・・どんな感じなんだろう・・



話をしたこともないルハンなのに

そのサッカーはミンソクを魅了して止まなかった・・・



母子家庭だったミンソクは母親の負担を少なくするために

私立高校の特待生度を利用して、

特進クラスのある高校に入学した



入学金に授業料は無料

3年後に有名大学に合格するために補講も多く

予備校に入らずにすむために予備校代も無料となる

さすがに大学は無料とはいかないにしろ

3年後に国立大学に入学出来る環境が整っていた


ただ・・・特進クラスは部活動には参加できない・・・

高校に入学して知り合いもいない、まして特進クラスなんて

クラスメートが全員ライバルみたいな環境下だったので

友達もなく、学校と家との往復で勉強だけの毎日を送っていた・・

そしていつの間にか季節も秋から冬になろうとしていた



「今日は給油日だからな!!!忘れずにもらいに行けよ」

担任が帰りのショートの最後にそう言って教室を出ていく

「ミンソク~今日の当番ヨソプだよ」

後ろの席の生徒が黒板の当番表を眺めて声をかけてきた


「ヨソプって・・風邪で休みだな・・・」

ミンソクは小さく呟くと周囲を見回す

みんな放課後の補講に行く準備に忙しくしている

小さくため息をつくと

「給油倉庫に行ってくる」と言って教室を出て行った


倉庫が空いている時間は20分間

そのうちにポリタンクを取りに行って

給油して戻さなければならない


ミンソクの特進クラスは倉庫から一番遠いために

先生に怒られない程度の小走りで廊下を走って行った



あ・・・

ミンソクは給油倉庫にルハンの姿を見つけて

心臓がドキドキするのを感じた


あいつ・・・美化委員だったんだ・・・

心臓が破裂しそうな位ドキドキしているのを隠すため

ミンソクは倉庫まで走ってやってきた


いつも校庭で走り回っている姿を

遠くから見つめていたルハンが

今目の前にいる・・・


倉庫にいた音楽教師がミンソクに声をかけてきた

ルハンが自分を見つめているのに気づいて

慌てて教師の方に顔を向けて返事をした


「自分が寒がりだから・・・取りに来ました」

ルハンはまだ自分の事を見つめている

恥ずかしさを隠しながらミンソクは笑顔で

「灯油ください」と言うと


ルハンは、ハッとした様子で

慌てて1-Aのポリタンクを渡してくれた


「重たいから・・・気をつけて」


「大丈夫~」


その言葉に添えられた笑顔が眩しくて

ミンソクは赤くなった顔を見られないように

ポリタンクを持って教室に走って行った



「委員長~給油ありがとう」

特進クラスで自分の事しか考えないクラスメートの多い中

黙ってクラスの雑用をするミンソクは周囲に好感を持たれている


「補講の席取りしておいてやるよ・・いつもの席でいい?」

ストーブに給油をし終わるとミンソクは笑顔で答える


「ありがとう・・いつもの一番前に荷物おいといて・・タンク返却してくる」


タンクを返却に行くとルハンの姿はなかった

少しがっかりしたような、ほっとしたような変な気分になった

音楽教師にお礼を言って廊下の手洗い場で手を洗う

すると校庭でボールを運んでいるルハンの姿が見えた


あのルハンを目の前で見た・・・綺麗な顔をしてたな・・・


やり取りを思い出すと自然と口元がゆるんでくる


「あ・・・補講始まっちゃう・・・」

補講が行われる特別教室に、

教師に怒られない程度の小走りで向かう


ミンソクは幸せな気分に包まれたまま

補講の授業を受けた



それからルハンと接点のないままの日々が過ぎていく


ある時いつものようにサッカー部の練習を眺めていると

ルハンが自分を見ている事に気がついた

ルハンは視線が合うと慌てて目をそらす・・・

そんな事が数回あったあと


ひょんなことからルハンに声をかけられて

一緒にフットサルをすることになった


「勝ち負けとか関係なく

サッカー好きな奴だけが集まってるから・・・」


そんな誘い文句にも魅かれたけれど

あのルハンと一緒にプレーが出来るのかと思うと

嬉しくて仕方ない

ミンソクは時間をやりくりして約束の公園にやってきた



久々にボールを蹴る感触がたまらなかった

ルハンと同じチームだったことも嬉しかったが

初めて一緒にプレーしたにも関わらず

ミンソクはルハンの動きを予測できて

最高のパスを出すことができた

自分でも無意識だったのに

ルハンの要望にこたえることが出来て最高に嬉しかった


この1回だけで十分満足だったのに

フットサルチームのメンバーはミンソクを仲間にしてくれ

その後の人生でもずっと付き合いは続いて行く


ルハンのおかげで

勉強だけだった高校生活が楽しくなった

そして「俺たち親友だろう」というフレーズと共に

ルハンのミンソクへのスキンシップが激しくなってくる


「親友」というものを今まで持ったこともなかったミンソクは

そのスキンシップは親友として普通なのか

判断することが出来ず


あの綺麗な顔で嬉しそうに「俺たち親友だろう」と言われれば

常に抱きつかれているような状態や

頬や額へのキス

首元に顔を埋められる、腕を組んだり手をつないだり・・・

諸々の事が「親友」の証なのか疑問に思いながらも

ミンソク自身がそうされることが嬉しくて

そのまま激しいスキンシップを受け続けていた



大学生になると違う大学に進学したために

高校時代のようにべったりとはいかなかった


ルハンはサッカー部に入部していたし

ミンソクは司法試験に向けて

ロースクールに入るための勉強をしていたため

フットサル仲間と会うのよりは少し多く会っている程度だった


「ルハンに彼女できたんだってさ~」

ベッキョンだったかレイだったかに言われて

ミンソクは凄くショックを受けたのを覚えている


その後もルハンは手当たり次第にいろんな女の子に手をつけて

でも何故かいつも振られるという状況を繰り返していた


その噂を聞いてミンソクは何とも言えない気持ちになった


ふられたという噂を聞く度に

「親友」として慰めるための飲み会を開いた

ルハンのミンソクを見つめる瞳に

辛そうな表情が加わったのはこの頃からだった


そしてとうとうミンソクにも彼女ができた

頭の良い笑顔のさわやかな年上の女性だった

女性と付き合うのが初めてのミンソクは

彼女に言われるままの付き合いだった

一緒にいて苦痛じゃないから付き合っているようなもので

男友達といた方が楽しいと感じていて

何か違う・・・と思いながら流されていた


でも長続きはせずに結局別れてしまった

理由ははっきりしている

彼女からの誘いに断り切れず

ベットインしたときに出来なかったからだった


男として欠陥があるんだろうか・・・


ミンソクはそれ以来女性と付きあうことが怖くなっていた



続く
プロフィール

宗文san

Author:宗文san
るーみん大好き宗文です。2人の幸せを祈ってます。ここでは2人の妄想話が主になります。BLが苦手な方は読まずにお帰り下さい。

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR