今日から公開ですね

今日4月2日からシウミン君のドラマを纏めたものが
映画館で上映されます
2週間のみの上映なので私は今日行ってきました

邦題は「恋はチャレンジ」~ドジョンに惚れる~

ドジョンに惚れる

大画面で見れて本当に嬉しかったです

上映中に可愛い可愛いと悶えていた怪しい奴は私です

爽やかな青春ものなのでご家族みなさんでどうぞ←
2週間しか上映しませんので気を付けてください・・・1日2回上映の映画館が多いかな?そこも気を付けてください


そしてこのドラマがネットで見れた当時
この話を元に「るーみん」にした「包子に惚れる」と言う話を書いてます

お暇で読んでもいいよ~と思われる方
是非是非過去の話に飛んで読んでください・・・・

最近更新が滞っててすみません・・・

包子に惚れる


前回の「永遠に」は自分でも良く分からないまま書いてました
なので最後が変でしたよね・・・
当初予定していた誕生日話は途中のまま
あの話を書いてしまったわけです

書きかけの誕生日の話はルハンの誕生日までに書き上げたいと思ってます

今別の話を書いてます
この土日で上げたいと思ってます

ドジョンに惚れる2
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ひまわり歯科医院へ ようこそ ~前編~

[ひまわり歯科医院へようこそ] ~前編~



それは突然の出来事だった

ルハンは隣の席にいる同期で同僚のレイから受け取った

飴のようなキャラメルのようなものを何気なく口に含み

いつもの癖で奥歯で噛みしめてしまった


うっ・・・


ふにゃっとした感触が口の中に広がると同時に

奥歯にズキンと鈍痛を感じた


やべえ・・・


そしてそのアメの甘さが口に広がると同時に

左上の奥歯がズキズキと

まるでそこだけ別の生き物の様に

ルハンの意思とは関係なく

痛みを増してきていた


「レイ・・・お前・・・俺に何を寄越したんだよ」


「隣の課の女の子からもらったイルボン土産・・・

ぽんたんあめ? だったっけ?」


もともとたれ目の可愛い顔で

何かを思い出そうかと首をかしげながら

見るからに天然不思議キャラさく裂のレイは

何故ルハンが自分に強い口調で尋ねるのか

不思議そうにしている



痛い・・・やばい・・・歯が痛い・・

左頬を手で押さえてルハンはデスクの上に突っ伏した


「どうしたの? 変な汗かいてるよ」

ルハンの苦しそうな顔をみてレイが驚いて声をかけてきた


「歯・・・歯が・・・いた・・・い」




ルハンは小さいときに歯医者で

ものすごく怖い体験をしている

その事が大人になった今でもトラウマとなり

虫歯予防には人一倍・・・

いや人十倍・・百倍くらい気を使っていた

なので大人になった今まで

歯医者のお世話になる事はなかったのだ



ついさっきまでは・・



しかしこの歯の痛さは尋常じゃない・・・

我慢にも限界がある

サッカー選手として学生時代に活躍していたルハンは

少しの傷くらいは平気な位強かったが

歯は違った・・・


痛い部分が頭に響くのだ・・・

おまけに左頬が腫れ上がってきたとレイに言われて

定時よりも早く上がらせてもらう事にしたのだ



「本当にこの医者大丈夫なんだろうな・・・」


ルハンは介添えという名目で

仕事をさぼって付いてきたレイに確認をする


「うん・・この公園で遊んでた子供たちが入れ替わり入って行ったよ」


先日レイが公園で休憩していた時に

公園に隣接した歯医者に幼稚園児位の子供たちが

出入りしていたと言うのだ


「子供たちがかかる歯医者ならルハンも大丈夫でしょう?」

他人事だからなのかニコニコと笑っている



ひまわり歯科医院と書かれた看板は

古ぼけていて建物もそれに準じていた

中には頑固爺のような歯科医がいそうで

ルハンは二の脚を踏んでいる


子供時代の恐怖が蘇る・・・こわい・・・

そんな事お構いなしのレイがドアを開けて入っていく


建物は古ぼけていたけど

中はとても綺麗に掃除されていて

子供が喜びそうな飾りつけがされていた


「すみません・・・初診なんですが」

レイが受付にいる女性に声をかけた


自分達の祖母位の年齢の女性が対応してくれて

初診カードを渡された


「あの受付なら・・・医師は絶対に爺だな・・」

ルハンはブツブツいいながらカードに記入する


「僕待っててあげるね・・・今日は子供たちいないね」

レイの呟きが聞こえたのか受付の女性が笑顔で答える


「もうすぐ幼稚園の終わる頃だから・・・今から沢山来ますよ」


「ルハンはタイミング良かったんだね~」

ルハンは左頬を抑えたままレイを軽くにらんだ



「ルハンさんどうぞ」

治療室から声がする

想像と違って若い男性の声だった


「今日はどうしましたか?」

マスクとメガネで顔が隠れているけど

若い男性の医師だった


子供の頃に酷い思いをした時の医師は中年だったので

年齢が違うだけで少しほっとする


「あー左頬が腫れてますね・・・今日は治療はできませんので

痛み止めだけ処方します。腫れがひいたら来てください

レントゲンを撮ってみないと何とも言えませんが

多分軽い虫歯はありそうですね」



ルハンが痛み止めを貰って歯科医を出ると

隣接した公園から子供たちがわらわらと入ってきた

「せんせー」

「せんせい~」


その様子を見てルハンは

こんな子供が治療できるんだから

自分だって大丈夫だろう・・・そう感じて少しはホッとする


幼稚園児で混む時間を覚えて

次回はその時間を外そう・・・ルハンは決心した

ひまわり歯科医院へ ようこそ~中編~

[ひまわり歯科医院へようこそ] ~中編~


「ルハン~聞いた? 今日緊急ミーティングが入ったよ~」

外回りから戻ったルハンに

隣のデスクに座っているレイが声を掛けて来た


「え? 今日俺・・・歯医者の予約あるんだよ・・・

有給にして早帰りしようと思ったのに」


「う~ん多分休めないと思う~ 」


ルハンは小さく舌打ちすると

スマホを持って部屋の外に出る



「はい・・ひまわり歯科医院です」

電話に出たのは受付のおばさんではなかった

男にしてはすこし高い声・・・あの若い歯科医だろう・・・

声を聞いただけでドキドキし始めた自分に驚きながら

ルハンは電話を続ける


「すみません・・今日予約入れていたルハンなのですが・・・

どうしても会議が入ってしまって・・・

多分遅くなるので別の日に予約入れ直したいのですが」


「ああ・・・この間初診のルハンさんですね・・・・

今日は私の予定ありませんから夜お待ちしています」


「はい?」


ルハンは言われた意味が分からずに変な返事をしてしまった

電話の向こう側では歯科医がクスクスと笑っている


「歯科医院の2階が住居スペースになっているので

ルハンさんが会議が終わってからいらしても治療できます」


「あ・・・多分7時には行けるかと思います」


「分かりました準備しておきます・・・

虫歯は早めに治療した方が良いので特別ですからね」



特別ですからね


この言葉がルハンの頭をリフレインしている

どういう意図なんだろう・・・・・


「ルハン・・・どうしたの? 顔真っ赤だよ? 今からミーティング始まるよ」

探しに来たレイに指摘されて

ルハンは自分が異常に歯科医を意識しているのに気づいた


なんなんだ・・・どうしたんだよ・・・俺・・・・

その後のミーティング内容はルハンの頭の中に全く入ってこなかった





ピンポーン♪

インターフォンを押すとすぐに返事が聞こえた

「鍵空いてますよ・・・どうぞ」


最小の灯りしか付いていない待合室に座っていると

奥の方からドタドタと階段を走ってくる音がした


「お待たせしました・・・さっそく治療室に入ってください」

マスクとメガネ姿の歯科医が

治療室のドアをあけてルハンを呼びいれた



レントゲンを撮って

虫歯の確認をすると

やはり左上の奥歯に虫歯があった


「綺麗な歯ですね~いつも丁寧に歯磨きされているんですね」

治療の椅子に寝かされただけでも緊張でガチガチのルハンは

ぎこちなくうなずいた


「そんなにガチガチにならないでください

治療がしにくいですよ・・・・そうだ・・・」


歯科医は部屋の端にあったパンダのぬいぐるみをルハンに持たせる


「これ・・・さっきタオが忘れて行ったんだけど・・・少し借りよう」


「????」


歯科医は驚愕するルハンを優しい瞳で見つめると

小さい子どもに言うように優しくささやいた


「大丈夫ですよ・・・痛くないですから・・・先生を信じて・・・

大きくおくちを開けていて下さいね~」



久々の麻酔注射の痛みと

歯を削るドリルの音

昔の恐怖が思い出されて

気が狂いそうな状況下

ルハンはパンダのぬいぐるみをギューっと抱きしめながら

さっき見たメガネの下の優しい瞳を想ってじっと耐えていた





「さあ・・・お口をぶくぶくしてくださいね~今日の治療は終わりましたよ」

目を覆っていたタオルが外されると

歯科医のとても優しい瞳がルハンを見つめていた


「へんへい・・・あひがとう」

麻酔で上手く口が回らなくて変な言葉になっているルハンに

歯科医がやさしく頭をなでる


「本当はとっても歯医者が嫌いなんでしょう・・・よく頑張りましたね」


ルハンは自分の目じりに涙がにじんでいるのに気付いて

あわてて目をこすった・・・・


会計をすますと歯科医はマスクとメガネを外した


ドッキューン!!!!!!

眼鏡越しの瞳がすごく優しくて

それだけでルハンを虜にしたが

一重ながらにも大きなつりあがった瞳に

すごく可愛い赤い唇

男性なのに「可愛い」という表現がピッタリの姿に

ルハンは見つめたまま身動きが取れないでいた


キューピットの放った弓矢よりも強い・・・まるでバズーカ砲のような

そう愛のバズーカをルハンは受けてしまった・・・


一目ぼれをしてしまったのだ


ぼんやりと身動きのとれないルハンの様子に

「ルハンさん・・・大丈夫ですか? 具合悪そうですよ・・・

良かったら2階で休んでいきますか?

私しか住んでいないので・・・・少し休憩していってください」


時計はまだ8時過ぎた辺りだった

ルハンは思いっきりうなずく・・・・

歯科医の親切に付け込んでいる様で

少し後ろめたさはあったけど

小さなチャンスも必ずものにするポリシーのルハンとしては

願ったりかなったりの状態だった

思いっきり具合の悪い風を装って歯科医の住居に入り込んだ


そして一目ぼれをしたその日に

歯科医が「シウミン」という名前で

自分と同じ歳で趣味も一緒という情報を入手する事に成功した

この日からルハンの猛アタックが始まる



続く

ひまわり歯科医院へ ようこそ ~後編 上~

[ひまわり歯科医院へようこそ] ~後編上~


「こんにちは~」

ひまわり歯科医院の扉に下がっている

「午後は15:30 からです」のプレートを無視して

ルハンが元気よく入ってくる


「あら~今日はこんな時間にどうしたんですか?」

「ウンヨンさんにお土産を持ってきました」

虫歯の治療をすっかり終えたルハンは

その後もなんだかんだとシウミンの元にやってくる


この時間帯は受付のウンヨンとシウミンの休憩時間で

患者がいないのを見計らって今日は訪ねて来たのだ


週に1度の虫歯治療を5回行う間に

猛アタックを続けまくって

すっかりシウミンと仲良くなり

なんとか「友達」の地位を築いたルハン

シウミンが恋愛に疎い事に気が付いて

急ぐことはせずじっくり次に進もうと考えた


そして友達から次のステップに上がるために

「外堀埋め立て計画」を実行中だった

その一歩として

シウミンの大叔父の代からの受付ウンヨンの攻略だった

(この歯科医院はシウミンの大叔父が開業していたのを

可愛がられていたシウミンが引き継いだ)


自分の親よりも年上の女性の好感度を上げるため

色々な事を行っている・・・

今日は先日出張で行った釜山のお土産を持ってきた


「お土産です~どうぞ~」

「あら~釜山の有名なお菓子じゃないの?懐かしいわ」

亡き夫との新婚旅行で釜山に行った話を

ウンヨンから聞いていたのを覚えていたルハン・・・

絶対に喜ぶだろうと購入したのだった

「せんせーい!!!!ルハンさんからお菓子頂きましたよ~」

受付の後ろの扉をあけてウンヨンは住居スペースに声をかける


「午後までまだ1時間あるからお茶にしましょう」

ウンヨンは受付の後ろにある

休憩スペースにルハンを誘った


トントントン・・・・

シウミンが階段を下りてくる足音がする


久々にシウミンの顔が見れるかと思うと

ルハンの顔が自然とにやけてしまう

ウンヨンにばれないようにと

片手を口に当てて緩んだ顔をごまかす・・・・


「ああ・・・ルハン・・・いらっしゃい・・・

ウンヨンさん・・・コーヒー入れますね」

扉から顔だけだして挨拶をしたシウミンが

コーヒーを入れるために扉の向こうに消える


ああ・・・今日もカッコいいなぁ・・・・

ルハンが端正な顔をみごとなまでに崩して

シウミンの後ろ姿をうっとりと見つめている


くすっ・・・・


人生を半世紀以上生きて来たウンヨンの前では

いくら隠してもルハンの想いはバレバレだった

一生懸命に自分の機嫌をとっているのも

味方になってもらいたいからだろう・・・・



元々人見知りの性格に

大叔父の歯科医院を継いだのもあり

シウミンには友達があまりいない

子供のころから知っているウンヨンは

その事がいつも気にかかっていた

歯科医院が休みの時も

家でひとりで過ごすことも多いと聞いている



ところがルハンが現れてからここ数か月

シウミンの様子に変化が見えて来た

高校時代はサッカー部だったという共通点から

日曜日にはフットサルをしたり

時々夜にお酒を飲みに行ったりしているようだ

そして笑顔が増えて楽しそうなのだ


良かった・・・今日爆弾でも投下してみましょうか・・・


ウンヨンは投下予定の爆弾に

2人がどんな反応を見せるか

想像して小さくほほ笑んだ





「しうちゃんのコーヒー美味しい~」

ルハンが美味しそうに飲む姿を

シウミンがほほ笑みながら見つめている


「そうだ・・・先生に相談なんですけど・・・

嫁に行ったうちの娘の出産が近いの話ましたよね」


「ああ・・・九里にいる娘さんですよね」


「実は・・・赤ちゃんが双子という事がわかりまして・・・・・」

「ふたご????」

ルハンが驚いてウンヨンの顔を見つめる


「勝手なお願いなんですけど・・・私・・

娘の手伝いに行かなくてはならなくて・・・

ふたごなんで・・・しばらく娘の家にいることになりました」

「え?」

「それって・・・・うちを辞めるって事ですか?」

シウミンも初めて聞く内容に目を丸くする


「1か月後には娘の所に行きたいので

1か月のうちに新しい受付の方を探して下さい」


「・・・・・・・・・」


「私みたいなオババでなくて

もっと可愛い若い女の子でも・・・・・・」

ウンヨンがそう言いかけた時に

突然ルハンが立ち上がった


「やだっ!!!!!!しうちゃん!!!!!!

そんなの俺やだっ!!!!!!!!」

そう叫ぶと歯科医院を飛び出していく

「ルハン!!!!!」




「ルハンさん鞄・・・忘れて行きましたね」

「・・・・・・」

突然の出来事にシウミンは動揺を隠せないでいる


「先生はどうしたいですか?」

ウンヨンの問いかけにシウミンは黙ったままだった


「あと1か月・・・お願いしますね・・・

午後の診察始まりますよ~

今日はタオくんが来る日ですから

しっかり診察してくださいね」

ウンヨンの問いかけに

シウミンはハッとして時計を見て

両手で頬を軽く叩くと

気持ちを入れ替えて治療室に入って行った




すみません・・・後編なのに続きます・・・・

ひまわり歯科医院へ ようこそ ~後編下~

[ひまわり歯科医院へようこそ] ~後編下~


「先生・・本当にお世話になりました・・・

先代の先生からだから・・・長かったですね」


受付をしていたウンヨンがシウミンに挨拶をした

娘が双子を出産するので、

ひまわり歯科医院を辞めさせて欲しいと申し出て1か月・・・

とうとう最後の日が来てしまった


「僕の生まれる前から、

本当にありがとうございました。

僕がなんとかここで開業できたのも

ウンヨンさんのおかげです・・・

なんか・・・寂しいです・・・」


しんみりとしてシウミンが挨拶をすると


「結局・・・先生は受付を募集してないけど・・

どうするんですか?」


ウンヨンは心配そうに問いかける



ウンヨンが退職願いをしてから1か月の期間があったが

シウミンはその間次の受付を探すことはしなかったのだ



1か月前に初めて退職の話を聞いた時に

仲良くしていたルハンが一緒にいた

そしてウンヨンの

「可愛い若い女の子でも次の受付に・・・」という

話の流れになったときに

ルハンは「嫌だ」と言って飛び出して行った

その日の夜に

本人が忘れて行ったカバンを取りに来るかと思っていたら

ルハンの同僚と名乗るレイという男性が

ルハンのカバンを取りに来た


携帯もカトクもメールもその日から繋がらなくなり

それ時以来ルハンの顔を見るどころか連絡も取れなくなった



仲良くなってから毎週のように遊びに行ったり

平日も外回りという理由で時々仕事をさぼって

ひまわり歯科医院の休憩時間に顔を出したりしていた

それが急に会えなくなったのだ


シウミンの胸には大きな穴が開いたようだった

初めてこんな大きな喪失感を感じ

戸惑いも隠せないでいた

ルハンが自分に好意を持っていたのは気づいていた

でも自分はルハンを「友達」と思っていた・・・はずだった



元々友達も少なかったし・・・

ルハンが押しかけてきていた以前の生活に戻るだけだ

そう思っても・・・この寂しさは・・・

どんどん大きくなっていくこの気持ちはなんだろう


シウミンは新しい受付を募集することをせず

1人で受付と診察とを行う事にした



「先生・・・元気だして下さい・・・

ルハンさんはまた遊びに来ますよ・・・

あの人かなりポジティブだと思いますよ」


「!!!!!!!!」


ウンヨンからルハンの名前が出てシウミンは思わず赤面する


「先生・・・・ご自分の気持ちに素直になって下さいね」


意味深な言葉を残してウンヨンが去って行った・・・・・




治療時間も終り歯科医院の戸締りを終えて

2階の住居スペースに戻ろうとしたときに

歯科医院の玄関のインターフォンが鳴った


「何だろう・・・・今頃・・・8時だぞ・・・宅急便かな」

玄関の内鍵を解除して扉を開ける


シウミンはビックリしてそのまま動けないでいた

そこにはニコニコしたルハンが立っていたのだった


「あの・・・この歯科医院では受付募集してませんか?

受付の応募にきました」


え?


「とりあえず中に入れて!!!!」

あまりにも驚いたシウミンは

目を見開いたまま小さくうなずいた




住居スペースのリビングでルハンを座らせると

シウミンはコーヒーを淹れる


今起きている事がうまく理解できずに困惑している

その気持ちを整理するために何度も深呼吸をした

その間ルハンはニコニコしたまま椅子に座っている




「やっぱり・・・しうちゃんのコーヒー美味しい♪」

シウミンは黙ったまま不思議そうにルハンを見つめる

そして意を決するように口を開いた


「お前・・・俺の事嫌いになったんじゃないのか?」


「え?何で?」


「だって・・・携帯もカトクもつながらなくなって・・・・」


シウミンの泣きそうな顔にルハンはニッコリと微笑む


「俺・・・しうちゃんの事が好き

だから・・・しうちゃんを他の誰にも渡したくないから

この1か月すごーく大変だったんだ」


「?」


「受付に可愛い女の子が入って

しうちゃんがその子の事好きになったら大変だ・・・・

どうしたら阻止できるんだろう・・・と真剣に考えたんだ」


「?」


「俺がその受付やればいい!!!!って結論がでて

医療事務の勉強とかしてすっごく大変だったんだよ」


「はぁ?」


「そのために携帯もカトクもつながらないようにしてたの

しうちゃん・・・ごめんね・・・俺も辛かったんだよ」


「お前・・・自分の仕事は?」


「辞めたよ・・・ちゃんと1か月前に退職願だしたから

後任に引き継ぎしたし」

ルハンの発言にシウミンは驚きを通り越して呆れた



「俺・・・そんなに高い給料出せないぞ・・・」


「そんなの問題じゃない・・・俺はしうちゃんが好き・・・

ずっとそばに居たい・・・そう思ったんだ・・・・

しうちゃんは俺の事嫌い?」


ルハンが悲しそうな顔をして

首をかしげなからシウミンの事を見つめる


その様子をみてシウミンの頬が赤く染まった

ルハンはシウミンを優しく抱きしめて耳元でもう一度囁く


「初めて会ったときから・・俺・・しうちゃんが好き・・・

ずっとそばに居たい・・・しうちゃんは?」



ルハンに会って

ルハンの笑顔に見つめられて

ルハンに優しく抱きしめられて

ルハンに耳元で好きだと言われて


シウミンのぽっかりと空いていた胸の空洞が

あっと言う間にルハンで埋められていく・・・・

ああ・・・こういう意味だったんだな・・・・



シウミンは自分からルハンの背中に手を回して

ぎゅっとその体にしがみつく


「俺も・・・お前の事・・・好きみたいだ・・・」


ニコニコと笑っているルハンの瞳から涙が流れる


「ルハン・・・泣いてるの?」

「しうちゃん・・しうちゃんこそ・・・」

ルハンに指摘されてシウミンは

自分が涙を流していた事に初めて気づく


「しうちゃん・・・・」

ルハンの手が優しくシウミンの頬に添えられる

シウミンが瞳を閉じるとルハンの唇がそっと重なった




ルハンさんは・・・あの人はかなりポジティブだと思いますよ・・・・


ウンヨンの言葉がシウミンの脳裏によみがえる


甘い甘い口づけがしばらく続いて

名残惜しそうに唇が離れるとシウミンは小さく囁いた


「お前・・・バカだろう・・・」

シウミンの言葉にルハンは嬉しそうに笑った


「そうかもね・・・しうちゃんに関する事だとバカになれるかもね」



その後

ひまわり歯科医院は

イケメンの受付と

イケメンの歯科医がいると

口コミで評判になり大盛況となった


ルハンにとってはすぐ近くで

シウミンに言い寄る輩をチェックできるので

転職して良かったと実感していた



ひまわり歯科医院は

相変わらず幼稚園児の患者が多い

それは先生の治療が子供たちに沿ったやり方だから

ルハンはシウミンに一目ぼれしたけれど

シウミンに治療してもらったおかげで

子供の時のトラウマがなくなった

それも好きになった要因の1つかもしれない



ウンヨンの投下した爆弾は意外な効果をもたらした


ひまわり歯科医院では

今日も子供たちの元気な声が響き渡っている

時々幼稚園に間違えられるのはご愛敬・・・・・









おしまい

レイの策略  ひまわり歯科医院~番外編~

[レイの策略]  ひまわり歯科医院~番外編~


レイは第一志望の会社に入社が決まり

意気揚々と入社式に挑んだときに

意外な人物と再会をした


「あれ~!!!レイじゃん!!!!!お前もこの会社なんだ?」


誰もが振り向く爽やかなイケメンの代表といえる

ルハンがその笑顔を惜しげもなくさらして手を振っている


げっ・・・・


レイにとってのルハンは鬼門だった

母親同士が仲が良く

小・中と一緒の幼馴染だったレイとルハンは

小さいときから一緒にいる事も多かった


我儘いっぱいに甘やかされたルハンに

大人しくぼんやりしてる事の多かったレイとは

大人から見ると一緒にしておくのに丁度いい相性だったのだ


しかし自我が確立されてくる思春期になると

レイはルハンのだらしなさが我慢できなくなる


ルハンはモテた。「来るもの拒まず、去る者追わず」の精神で

小学校の高学年から彼女の途切れる事はなく


ハッキリ言うと女性にだらしない状況で

中学では年上のセフレもいたりしていたのだ・・・・

レイはいつもそのトラブルに巻き込まれてひどい目にあっていた


レイは自分が女性を苦手としゲイになった要因に

ルハンの女性スキャンダル被害にあっていたからだと思っている


入社式も済んで研修も終り

配属先が発表になるとルハンとレイは同じ部署になった


せっかく高校と大学で別々になり

ルハンに振り回される事もなく静かな7年間を過ごしていたのに

ここに来て再会するとは・・・・腐れ縁だ・・・とレイは頭を抱えた


元々女性関係以外ではルハンとの関係は良好だったので

同僚としては色々と相談したり仕事面では頼ったりもしていた

入社して3年過ぎ

相変わらず女性にだらしない生活を送っているルハンを見て

気が付いた事が一つあった


ルハンは自分から付きあう事を一切していないのだ

気になって飲み会の時にそれとなく聞いてみた


「俺・・・自分から好きになった事ない・・・そんな人と出会ってない」


「好きじゃない人と付き合ってたの?」


「付きあえば自然と好きになるのかな・・と思ったけど・・ダメだったな」


レイはルハンの今までの行動を思い出して納得をする


ルハンは初恋すらまだだった・・・・

人を好きになるという事を知らない・・・・


今まで散々な思いをさせられてきたけど

ルハンが少しかわいそうに思えてくる
(レイには大学時代からの恋人がいるから)


「ルハンの好みの子ってどんなの?」

レイの問いに少し悩みながら、ぽつりぽつりと答える


「白くて柔らかくて可愛くて・・・知的な感じで・・・笑顔が素敵で・・」

レイがその条件に不思議そうに首をかしげていると


「あと強い人がいいな・・・俺いざっていう時にヘタレだから」


幼稚園時代に流行った「正義の味方包子マン」を彷彿させるような

そんな条件を聞いてレイは小さくため息をつく


そんな人いないよな・・・

そういえばルハンのランドセルに

包子マンのキーホルダー付いてたな

本当にルハンはああいうのが好みだったんだ・・・・無理だな・・・



そんな飲み会からしばらくして

レイは外回りの途中で大発見をする・・・

缶コーヒーを飲みながら公園のベンチで休憩していると

子供たちの声がわらわらと聞こえて来た


幼稚園でもあるのかな・・と、ぼんやりと顔を向けると

ふるぼけた建物から幼稚園児が出て来た


「せんせーいバイバーイ!!!!」

「てんてい~ばいばい~」

「タオにセフン!!!!さようなら!!!歯磨きちゃんとするんだぞ」


建物の入り口に立つ小柄な男性に

レイはくぎ付けになる・・・・・・


白くて柔らかそうで・・知的で笑顔が素敵で・・・・

ルハンの言葉が脳裏によみがえってきた


男性の顔をよく見ると

子猫のようなつりあがった瞳に可愛らしさが滲み出ている


「あ・・これって・・・」

男性が入って行った建物を見ると

「ひまわり歯科医院」という看板がかかってる


「あの人歯科医なんだ・・・そうか・・・」

レイはしばらく考え込んでからニコリとほほ笑んだ








ルハンが恋をした

もちろん初恋だ

だらしなかった女性関係は

いつの間にか清算されていた


歯医者にトラウマがあり

常に歯磨きを人の百倍くらいするルハンを

歯医者に行かせるようにするのにレイは苦労した


しかし連れて行くと

レイの思惑どおりにルハンは歯科医に魅かれていった



好きだと自覚してからのルハンは凄かった

いけいけどんどん状態で

あっと言う間に友人の位地をゲットし

受付の女性を味方に取り付けたようだった


ところが・・・

しばらくしてルハンが電話でレイを呼び出した

「しうちゃんの所にカバンを置いてきたから・・・

取ってきて・・・」

「なんで自分で行かないの?」

急に泣きだしたルハンに驚いたレイは事情を聞きだす


受付の女性が一か月後に退職して

もしかしたら可愛い女の子が受付をするかもしれない

そうしたら、しうちゃんが女の子を好きになってしまう・・・



小学生からルハンの事を見ていたレイにとって

いつも自信満々の姿ばかりで

こんなルハンの姿は初めて見る・・・

いざという時に「ヘタレる」のは良くある事だったけど

恋愛でもヘタレるのか・・・・


何とかしてやろう・・・レイはルハンの頭を優しくなでながら

最善の方法を模索し始める




数か月後

「レイヒョン・・ここの歯医者さんって・・」

レイは恋人のチェンを連れて、ひまわり歯科医院の前に立っていた


「ここの歯医者さんは小さい子がくるんだよ

チェンも絶対に大丈夫だから・・・安心して

特別に時間外に診てもらえるようにしてるから・・」


「ぼく・・本当に歯医者ダメなんです・・・」

涙目のチェンの腕を掴んでドアを開ける


「あ~レイ!!!いらっしゃい~!!!!予約のチェンさんですね」

ルハンが爽やかな笑顔で出迎えてくれる


「しうちゃ・・じゃない・・・先生!!!チェンさんお願いします」

治療室から白衣のシウミンが出てくると

小さい子をあやすような優しい笑顔で

チェンを治療室に連れて行った



「ルハン・・元気そうだね・・仕事慣れた?」

他に患者もいないのでレイはルハンに話しかける


「うん・・・毎日しうちゃんと一緒でラブラブ~

本当にレイには感謝してる~」

端正な顔をだらしなく崩してデレデレする




本当の恋を知ったルハン・・・

その手助けができて良かった・・・


「今日はチェンで治療は終わりだから

Closeの札にして2階に行こう!!!!!

しうちゃん達が終わるまで夕飯の支度するから

レイも手伝ってね」


幸せそうなルハンにレイも嬉しそうにほほ笑んだ




おしまい








仕事が忙しくてなかなか更新できません

ルハンのセンイル話・・・まだ途中で書けてません・・

すみません・・・・
プロフィール

宗文san

Author:宗文san
るーみん大好き宗文です。2人の幸せを祈ってます。ここでは2人の妄想話が主になります。BLが苦手な方は読まずにお帰り下さい。

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