運命 4

[運命] 4



最近世の中がきな臭くなってきた・・・


シウミン達の住んでいる地方でも

戦争が起きるのではないかと

大人たちが密かに話題にしている


高校生になったシウミン達も

もう子供ではない・・・

いろいろな事を感じ知っている



今日は久々の通信日だった

前回の満月の夜は都市部でテロがあった為に

田舎の町でも塀周辺の警備が強化されて

さすがにシウミンも塀の側に行くことを断念した



塀につくと微かに歌声がする

シウミンはその歌声に沿うように歌いだした

塀の向こうからトン・トン・ツーと信号が送られてきた


「ルハン・・・ごめん・・・」


「前回は抜けられなかったのか? 」





出会った当初は

モールス信号での会話を続けていたが

シウミンが信号を上手く使えず

その素人さに業を煮やしたルハンが

突然塀の向こう側から話しかけてきた


急に話しかけられたシウミンは驚いたが

同じ言語という事で塀越しの会話が続いている


国は違え同じ年頃の男の子同士

趣味や興味のある事には共通点があった

特にルハンとシウミンにはかなりの共通点があり

毎回いろんな話で盛り上がっていた・・・・


だからなんだかんだと5年間も

不思議な関係が続いていたのだ


そう他の誰にも内緒の2人だけの秘密の関係・・・・

秘密とはいえ

今では友情とも思える気持ちをお互いに持っている



後は顔だけが分かってない・・・・

ルハンは密かに塀の一部分を金属で削っていた

どうしてもシウミンの顔が見たくてたまらない・・・

仲が良くなればなるほどシウミンの顔を見たいのだ


石の上にも3年というように

小さな金属で同じ場所をひっかき続けた結果

小さなのぞき穴があと少しで空きそうになっている・・・

今日も会話をしながら手元では塀を削っているルハンだった



「もしかしたら・・・もう来れないかもしれない・・」

「え? 」


シウミンの発言にルハンは手元を動かすのをやめた


「そっちは分からないけど・・・

俺たちの国では戦争モードになってきている」


「・・・・」


「多分もうすぐ・・・軍事訓練に行かされると思う・・・」



ルハンは黙ったままシウミンの言葉を聞いていた

自分達の方がそんな事は良く知っている

スパイとしていろんな国に潜入させられる身の上だからだ

そして先輩達がどんどん宿舎からいなくなっていた

クリスとレイ、ルハンにタオはそれぞれ組織に従順する姿を見せながら

戦争が始まったらどうするかをいつも話合っていた


くそっ・・・

ルハンは止めていた手を動かし始めた


ガリガリ・・・ガンガン

塀を思いっきり尖った金属で叩いた

あと・・あと少しだ・・・ちくしょう・・・


「ルハン? 何してるの? 大丈夫なの? 見張りが来ちゃうよ」

塀の向こうからシウミンの不安そうな声がする


「大丈夫だ・・・こんなとこには来ない・・ちょっと待ってろ」


ガツッ・・・・


「あ・・穴? ルハン・・・穴開けてたの?」

シウミンの目の前に小さな小さな金属の先端が見えた


グリグリ・・・

ルハンは力任せにその先端を回して抜き去った


小さな小さな穴が2人の間の塀に現れた

「シウミン・・穴の前にいて・・俺どうしてもお前の顔が見たい」



満月で月明りがあるとはいえ夜中の時間帯だ

シウミンは手にしていた懐中電灯を上からあてて

穴を覗いた


目の前には綺麗な瞳が見えた

空の輝く満天の星のようにキラキラしている


「ルハン・・・ルハンの瞳って綺麗だね」

シウミンがのんきな事を言っていると


「一度塀から少し離れてよ・・・お互いに目玉しか見えないじゃん」


何年もの間

見たくて見たくてたまらなかったシウミンの姿を今見ている

ルハンは想像よりも実物が幼く可愛らしい事に驚いた

色白の肌に大きな一重の意志の強そうな・・つりあがった瞳

そして綺麗な鼻筋に男の子なのに赤く柔らかそうな唇・・・

ルハンは目に焼き付けるかのように

しっかりとシウミンの姿を凝視する・・・・


「見える? 今度は俺がルハンの事見るから・・少し離れて」


キラキラした瞳の持ち主のルハンは物凄くハンサムだった

栗色のサラサラした髪に笑うと目じりに皺のよった

薄い唇もとても魅力的だ


シウミンはあまりのカッコよさに言葉を失って見つめていた

ぼんやり見つめていたシウミンの瞳に

キラキラしたルハンの瞳のアップが映し出された


「俺たち・・・まだ16歳だぜ・・・人生はまだまだだ

戦争が終わって

平和な世の中になったら・・・俺と・・・会って欲しい」


「ルハン・・・」


「こんな塀越しじゃなくて・・・大人になったら

一緒にサッカーしたりお酒飲んだり・・たくさん話をしたい」


「うん・・・俺もルハンとたくさん話をしたい」


「だから・・・戦争が起きたとしても・・兵隊に徴収されたとしても

必ず生き残ってほしいんだ」


ルハンの突然の申し出にシウミンは驚いた


「うん・・・分かった・・ルハンと再会するまでは・・

俺・・・生き延びてみせる」


シウミンの笑顔にルハンは思わず涙を流す

生き延びなきゃいけないのは俺の方だ・・・


それからすぐに戦争がはじまり

シウミンは陸軍に召集され

ルハンは組織によってスパイとしての活動を余儀なくされた・・・




続く
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やっと完成しました

夏休みですね
みなさんはいかがお過ごしですか

私も夏休みとなり
帰省をしたりいろいろのんびりできて

3月から書きかけだったシウミン君のセンイル話
やっと書き終わりました

センイル話じゃなくなりましたね

何か今の自分の気持ちを表しているような

よく分からない話になってます

完結しているので
毎日続けてあげていきますので
お暇な方はお付き合いください

その後で「運命」の続きを書いていきます

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本当に美人さんだわ・・・ソウルコンお疲れさまでした♪

14日東京ドームのSMT参戦します・・・
ドジュンに惚れるのBlu-ray予約できるのかな?
最近情報難民な宗文です

Android's Tear 1

[Android’s Tear]



彼はもうどの位そこにいたのだろうか

すっかり寂れた博物館の一角に置かれたまま

訪れる人もなくただ静かにその場所に存在していた





今から数十年前に一世を風靡したロボットMⅡ0001

人間型ロボットの始まりで愛玩用に作られた


その頃の人類は飛ぶ鳥を落とす勢いで人生を謳歌し

怖いものは何もない的に文明を進化させ

宇宙開発にも成功し、どんどん宇宙までをその手におさめていた



そんな時に「愛玩用」として開発されたのがMⅡタイプのロボットだった


人類誰もが好きになる美しい容姿とスレンダーな体

友達や恋人の代わりになるために「服従」というプログラムが組まれていて

一時期爆発的人気がでて富裕層の間では誰もが侍らす程だった



しかし人間は我儘なもので「服従」するだけの綺麗なもの・・・

そんな特色しかなかったMⅡはすぐに飽きられてしまった

またそんな時に人類には不治の病が流行り出して

愛玩だけのロボットなど必要とされなくなったのだ



0001はいわゆるサンプルとして研究所に保管されていた

そしてこのロボット博物館に寄贈され現在に至っていた



宇宙からやってきた未知の病原菌により

人類はバタバタとその数を減らしていく

そして今では日々生き延びていくのがやっとの

生活を送る人々がほとんどだった



そんなある日

閉鎖されて誰も寄り付かないロボット博物館に

人影が入って行った



「あ・・・いた・・昔の記憶どおりだ・・

こんなところに長い事閉じ込められてて可哀そうに

今出してやるからな・・・」


1人の男が0001の展示ケースのガラス戸を開ける



博物館は今ではセキュリティすらかかっていない状況で

閉鎖されているのにも関わらず

浮浪者達の寝床として利用されたりしていた



0001の展示室は中二階にあり気づかなかったのか

それとも人間そっくりの姿に不気味さを覚えたのか

偶然にも手つかずで綺麗なままで

誰も侵入した形跡がなかったのだ



「うん・・・少し電気系統が劣化してるみたいだけど

ちょっといじってみれば治りそうだな・・・

バッテリーあたりの劣化がひどいけど

代用品ならいくらでもあるから大丈夫だろう」



男はそう呟くと小柄な体に0001をかついで博物館から去っていった・・・


続く

Android's Tear 2

[目覚め]   0001side



気が付いたら

どこかの家のリビングにいた

ワタシは・・・博物館で永遠の眠りについたはずだったのに・・

なんでここにいるんだろう・・・



「あっ!!!!目が覚めたみたいだ・・壊れてないかな?」


人間の声がする・・・

ワタシは状況が把握できなくて

ぼんやりとしたまま声の方をむいた



「目があいた顔・・・そっくりだ・・なんか生き返ったみたい」


目の前にいるのは男

年齢からいうと・・・30前くらいか・・

見た目はもっと若いけど肌の状態から20代後半だと推測する



その男はワタシの顔をさっきから見つめて

「そっくりだ」と呟いていた



「なまえ・・なんですか?」

相手はワタシが名前を問うたので

ビックリして飛び上がりそうになっている



ワタシは愛玩用に開発された・・・

人間に尽くすためにプログラムは組まれている

そんなに驚くことないだろう・・・変な人間だ・・



ワタシはもう一度笑顔を添えて聞く


「あなた・・・お名前はなんですか?」

「顔・・・そっくりだと思ったら・・声まで似てるんだ・・」



男は涙で溢れそうな顔をくしゃとゆがめて笑顔をつくる

人間って時々分からない表情をする・・・

そういう時って心の中を読み取るのが難しい

泣いているのか笑っているのか・・

どちらでもなくどちらでもある


「俺・・・シウミン・・・しうちゃんって呼んでみて」

「しうちゃん?」


ワタシの一言で目の前の男・・シウミンは泣きだした


こういう場合はどう対処するんだっけ・・・

錆ついたと思われる組み込まれたプログラムから

こういう時の対処の仕方を引っ張り出して来た



ワタシは泣き崩れるシウミンの横に移動して

黙って頭をやさしく撫でた・・・



「ルハニ・・・会いたかったよ・・・」


『しうちゃん』はワタシに抱きつくと

しばらく大きな声を出して泣き続けていた








[過去 ]  シウミンside






俺の大事な恋人のルハンが逝ってしまって1年が過ぎた


逝ってしまった後

しばらくは

2人で行った旅行のホログラムを見たり

写真を見たり・・・

いろいろと気を紛らわせようと努力をした


ルハンが逝く時に自殺はしないと約束した

ルハンは病気で死ぬ・・・

俺が自殺をすると

あの世では、いる場所が違ってしまって

会えなくなると言われたからだ


不治の病に侵されたルハンにも

思うところがあったのだろう

でも1人はあまりにも寂しすぎて

猫でも飼おうかと思った時

ルハンの言っていた一言を思い出した










「俺さ・・・昔に流行った人型ロボットにそっくりなんだって」


「お前みたいな美形なロボットなんて・・・何に使うんだよ」



「ペットみたいな? 愛玩用だったらしい・・・

大学の時に教授に言われた」



その話をしてからしばらくして

ロボット博物館に展示してあると聞いて2人で見に行った




博物館自体はすでに閉鎖されていたが

まだ廃屋になる前で

大学教授からの紹介状を持っていけば

中に入る事ができたのだ



そして自分に似ているとされるロボットと対面したルハンは

ものすごく不思議そうな顔をして見つめていた


「目があいてないから・・どの位似ているか分からないけど

そっくり・・と言うよりは兄弟ぐらいかな?」


俺の言葉にルハンは小さく頷いた



「しうちゃん・・・こいつが俺そっくりでも見分けつく?」


ルハンが悪戯っ子のようにニヤリと笑いながら聞いてきた



「ああ・・・見分け位簡単につくさ」

俺は自信満々に答える



「なんで? そんなに自信満々なんだよ」

不服そうな顔をしてルハンは可愛く唇を尖らせた




「目を見れば違いが分かるさ」


「目?」


「お前が俺を見つめる目にはハートが浮かんでいる」


「あ・・・」

ルハンが恥ずかしそうに笑い


「じゃあ後ろ姿だったら見分け付かないだろう?」


「分かるよ」


「どうして?」


「俺のルハンを求める『本能』で嗅ぎ分けられるからさ」


「何言ってんだよ・・・バカ・・・」


ルハンはそう言うと俺を優しく抱きしめる



お互いにバカバカと言いあいながら唇を重ねあって

お互いの気持ちを確認し合う・・・・・










俺の大事な人・・・

ルハンさえ側にいてくれれば他に何もいらない

そんな幸せで満ち溢れていた日々はもう戻らない・・・






続く

Android’s Tear 3

[ルハン]   0001side



『しうちゃん』というワタシの新しいご主人は

しばらく泣き続けてからワタシから離れた



油切れ状態で上手く回らなかった節々も

ワタシが目覚める前に手入れをしてくれたのだろう

頭の中も潤滑が上手く回ってきたようだ・・・・

ようやく色々と考える事ができる




「ルハニ? 誰ですか?」


ワタシの問いに『しうちゃん』恥ずかしそうに答えた


「お前そっくりなやつ」



なぜ顔を赤くして答えるのだろうか・・・

ワタシが首をかしげるようにすると

『しうちゃん』は思い出したかのように

ホログラムを作動させた






「しうちゃ~ん!!!!猫がいるよ!!!!」

「ルハナ~待てよ~今撮ってるんだから」

「ねこ~!!!!食べ物あげるから待って~」

「ルハナ~」



立体画像の中で金髪の若い男が笑っている

この男がワタシに似ているというルハニなのだろう

『しうちゃん』は撮影側のために時々しか映らないようだ



いつの間にか外は夜になっている

窓ガラスが鏡のようにワタシの姿を映していた

その姿を観察し分析してみた

やはり『しうちゃん』の言うように

ワタシは『ルハニ』に似ている・・・

だけどワタシは映像のようには笑った事がない




ガラスに映った自分の顔を見て

先ほどみた映像のような笑い方をしてみた



「しうちゃん?」

そのほほ笑み方をして映像の中の男の様に声をかけてみる



『しうちゃん』はワタシの笑いかけに涙を流している

そしてワタシに『ルハン』という名前をつけてくれた




続く

Android’s Tear 4

[繰り返し]    0001side





『ルハン』という名前を貰ったワタシは

『しうちゃん』が外出中は家で留守番をしていた



『ルハン』が『ルハニ』『ルハナ』と同じ意味だと学習し

映像に移っていた『ルハナ』は『しうちゃん』の恋人だという事も認識した



ワタシが映像の中の『ルハン』と同じような表情をしたり

同じような口調で話をすると『しうちゃん』は驚きながらも喜んだ



ワタシはその『しうちゃん』の喜ぶ姿を見たくて

留守番をしている間は何度も何度も映像のルハンを見て

その言葉遣いや表情、仕草を学習する日々を続けていた



このころのワタシは『しうちゃん』の笑顔を見るために

何でもできそうな気持だった・・・

どうしてそんな気持ちになったか

当時はまだ理由が分からないでいた












[現在]   シウミンside




気まぐれに持ち込んだルハンに似たロボット・・・


そいつは人間の愛玩用にプログラムされていたためか

俺の心の中の要望を口に出さずとも叶えてくれる



最初はルハンに「似ていた」だけなのに

今ではルハン本人ではないか・・・

そう思えざる負えない事が増えた



まるでルハンが生き返ったようで・・・うれしい反面

これはルハンのコピーで本人ではない・・

そういう感情が彼を拒否してしまう




1人で生きていくのが辛くて

博物館から持ち出してきたが

複雑な心境で

つい2人っきりの時間を避けてしまうようになった


久々に彼と会うと

小さな仕草までが本人にそっくりになっている

このロボットがいかに優秀なのか・・・

嫌というほど実感した



ルハンそっくりの顔で

寂しさを訴えられると

自分の中での葛藤が

簡単に崩れ去るのを感じる




しかしダメだ・・・こいつは俺のルハニじゃない・・・



ルハンという名前まで相手に付けて置いて

まだ本人に操だてしてる自分におかしくて笑ってしまう




でももう俺にも時間がない・・・

最近体調が悪いと感じていたが

とうとう皮膚の柔らかい部分に湿疹が現れた






ルハンが発病した時と同じ・・・



もうすぐあいつの側に行けるのかと思うと

目の前のルハンに申し訳ない気もしてきた




俺の最期の願いを聞いてもらうために

俺たちは2人の思い出の場所を旅する事に決めた





続く

Android’s Tear 5

[旅]   0001side



「しうちゃーん!!!!!魚がいるよ~」


ワタシは映像に残されていたルハンを事細かく分析し

彼だったらどのような行動や表情をするのかを実践している

『しうちゃん』はワタシに最高の笑顔を向けてくれる

そしてワタシはその笑顔に満足しこころが満たされてる

ワタシに『こころ』というものが存在すればの話だが・・・



『しうちゃん』はワタシに

もうすぐ人類は滅亡すると伝えた


「滅亡?」

「ああ・・・俺たち以外に人間を見てないだろう?」



たしかに旅を始めてから他の人間を見ていない

人間が生活していただろう建物を宿代わりにして

2人で車を動かして移動しているが

ガソリンスタンドにはガソリンが残っているのに

それを使う人間がいないのだ



まだ都市部に行けばチラホラと姿は見るが・・・・



ワタシと『しうちゃん』は自然をいっぱいに感じて

毎日笑って楽しい時間を過ごしていた



旅を始めてから少し経つと『しうちゃん』の体調に変化が起きてきた


「ルハン・・・もう旅も終わりだ・・俺・・歩けなくなってきた」



どうしても行きたい場所がある・・・そう言って『しうちゃん』は

車椅子に乗ったままワタシをその場所に連れて行った




色々な花が咲き乱れている丘にある大きな木の根元

そこに小さな石碑があった



ワタシはそこが『しうちゃん』の大事な人の墓だと気が付く


そう


ワタシにそっくりな『ルハン』が眠る場所



『しうちゃん』はワタシに

自分が死んだらその場所に埋めてほしい・・・・そう頼んだ


体のところどころに現れたきた湿疹を見せて



「俺・・・発病したんだ・・・この病気は治らない

後はただ衰弱して死んでいくだけなんだ・・・」

ワタシは衝撃で言葉が出ない


黙ったままのワタシを見て

『しうちゃん』は申し訳なさそうに呟いた



「ここには俺の愛する人が眠っている・・・だから

俺が死んだらここに埋葬してほしい・・・・

その為に君を博物館から連れてきた・・・ごめん」



ご主人さまの命令がワタシの中にインプットされる

ワタシは微笑みながら頷く


「大丈夫だよ・・しうちゃん安心して・・・・

必ず望みは叶えてあげるからね」




ワタシと『しうちゃん』の楽しい日々も終りが近づいている

その事を考えるとなぜか胸が痛くなってくる



ワタシには心臓というものはないはずなのに・・・なぜだろう・・


ワタシのご主人さま『しうちゃん』は

それからすぐに寝たきりになり

ワタシに「ありがとう」と言う言葉だけを残して

逝ってしまった・・・・・・・・






続く

Android’s Tear  Last

[現在]   0001side




ご主人様の希望通りに

丘の上の墓を掘り起こして遺体を埋葬した


途中で白骨化したルハンと思われるものが出てきたが

ワタシの掘り方が荒かったせいか

骨はバラバラになってしまった




しばらく考えたが

元の姿に戻すことが困難だと理解し

ご主人さまの遺体の上に骨を並べて重ねる事にした


頭蓋骨はご主人様の硬直した遺体をなんとか曲げながら

胸に置いて抱きしめるような形にして上から土をかける



すべてを埋めてから人間がするように

その上を花で覆うようにする



そしてワタシはその場に座り込んでしまった



気づくと水がワタシの頬を濡らしている



これは・・・なみだ・・・・



ワタシには泣くという機能はなかったはずだ・・・


そして備わってないはずの心が痛む







~ルハン・・・ありがとう~




ご主人様の最期の一言が耳に蘇った

ワタシの眼から涙があふれ出して止まらない

そしてワタシは大きな声で泣き続けた




ワタシは愛玩用のロボット・・・

だから夜の相手も出来た・・・しかしご主人さまは

ワタシをその相手にする事はなかった

やさしいハグはしてくれたが・・・キスすらなかった




そう

ワタシはロボットなのに

人間のご主人様を「愛して」しまった

いま感じている胸の中の大きな穴

これは「喪失感」というものなのだろう・・・・



ワタシは墓碑の所にうずくまって

ご主人さまと2人だけで行った旅の思い出を反芻している







涙が止まらない・・・


ワタシはもう壊れてしまった



バッテリーもあと僅かだろう・・・



何も考えるのをやめよう・・・








かつてルハンと名付けられたロボット0001は

自らその電源を落とし

墓碑を抱きしめるかのようにして眠りについた




オブジェと化した0001の姿は

人類が滅亡して

次の知的生命体が地球を支配しても

朽ち果てた姿になっても

墓を守るかのようにそこに存在し続けていた・・・














おしまい

MV公開されましたね

リパケ発売になりましたね

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シウミン君がかっこよすぎて何も考えられません・・・

お話が更新できない言い訳してます・・・すみません・・・

「運命」の続きは近々アップさせていただきます





前回の話は自分でも何を書きたかったのか・・・

私はあまり悲劇は書かないのですが

書き始めたころから自分の気持ちが暗くなってきていたんですね

今の職場に異動になるのが分かってた頃ですから・・・・




話変わりましてSMT参戦してきました

若い子達は良く分かりませんが

EXOは中堅になりつつあるのかな・・と感じました

シャオルの団結力のすごさ・・・すばらしいですねぇ

EXOクン達も頑張ってました楽しかったです

でもSJ兄さん達が5人でスカスカな中でも

観客を楽しませる雰囲気づくり凄かったな

東方神起が戻ってきたら4時間オーバーになるのかな・・・と

推しメンじゃないときには座ってた私を許して下さい・・・




来月からEXOクン達の日本ツアーが始まります

それを楽しみに仕事頑張ります

そしてここの更新も頑張りますのでよろしくお願いします


コメントいつも嬉しく読ませてもらってます
鍵コメも拍手コメもありがたく読んでいます

リアル世界でシウミン君がどんどんイケシウになってしまい
こっちの世界のるーみん妄想が辛くなりつつあります

しうるう? そんな雰囲気で実はるーみん・・・・・

そんな話になっても温かく見守ってください・・・・・・




宣伝もせずに人知れず細々と更新続けて行きます・・・

ヘタレの決意 前編

いつも遊びにいらして下さる方々ありがとうございます

「運命」が途中ですが

七夕の時に書いた話の その後のその後がありますので

先にそちらをあげます・・・・すみません・・・




[ヘタレの決意] 前編 ~七夕狂想曲 その後のその後~


高校時代にサッカーの試合で対戦して

偶然とも必然ともいえる運命の再会を果たしたシウミンとルハン

10年たってもお互いの事が好きだと自覚してから

何とか2人で過ごす時間を作り出そうと奮闘するが

違う高校に在籍し、家も近所ではない上

お互いにサッカー部の練習も多く

結局、週に一回顔が見れるかどうかの状況だった

進学校のシウミンはそこに勉強する時間も含まれるため

いつもルハンがシウミンの家の近所まで出向いて

何とかお互いの気持ちを確認しあっていた




大学進学の話が出るころには

身も心も固く結ばれて

お互いに離れたくない気持ちでいっぱいだったが

どうあがいても同じ大学に行くことが困難だったため
(偏差値の違いが2人の壁となっていたのだ)

ルハンがシウミンの志望大学の

近くの大学に行くことで妥協点を見出した
(ルハンは大学にこだわりは持ってない←)


そして再会から2人で入念に練り上げた計画を

大学合格時に実行する事となった


そう

「ルームシェア」という名の「同棲」だ


いつかはお互いの両親にカミングアウトする予定だが

今は離れていた10年間を取り返すかのように

いちゃいちゃしていたい・・・2人はそう考えて

とりあえず友人として2人で部屋を借りたのだ


もしかしたら親が部屋に来るかもしれないと

一応部屋は二つ別々にベットも別・・・

とはいえ恋人になった2人に部屋もベットも一つで十分

そんな事で大学も卒業しそれぞれ就職してしても

2人の蜜月な「ルームシェア」は続いていた




「ルハン~朝だぞ」

「うーん・・起こして~」

ルハンはベットの中から手だけだしてシウミンを呼ぶ

「まったく・・早く起きろよ」

シウミンはすでに身支度を整えている

小さくため息をつくと

ベットまで来てルハンにおはようのkissをし

それから2人分の朝食を用意してコーヒーを入れる


寝ぼけ眼のルハンはあくびをしながら

パジャマのまま席にすわった


2人は同じ会社に就職したが

企画と営業という職種の違いから

出勤の時間に少しズレが生じている

いつも早く出勤するシウミンが

朝食の準備をする事になっていた



~♪~

2人の愛の巣でもあるマンションに

早朝からインターフォンが鳴る


早朝だから宅急便でも郵便やでもない

こんな時間に押しかけて来るのは・・・1人しかいない・・・

2人は顔を見合わせて苦笑すると

シウミンは席を立って玄関に向かい

ルハンは大慌てでパジャマをスーツに着替えた


「おはよう♪」

ドアの向こうに立っていたのはシウミンの妹のユナだった


続く
プロフィール

宗文san

Author:宗文san
るーみん大好き宗文です。2人の幸せを祈ってます。ここでは2人の妄想話が主になります。BLが苦手な方は読まずにお帰り下さい。

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