塔の上のシウミン姫

いつも遊びにいらして下さる方々
ありがとうございます

本当は[運命]の最終回を書こうと思ったのですが
体調不良で寝込んでしまい
話をうまくまとめられてません

そこで寝込んでいた時に妄想していたおバカな話をあげます

ラプンツェルとは全く関係ありません・・・


[塔の上のシウミン姫]





レイは今日もぽかぽか陽気の中
大好きな空中散歩を楽しんでいた

散歩の途中でいつも通る巨大な塔を横目にみて、
ふといつも思わない気分に襲われ
一番上まで行ってみよう・・・・そう思った

乗っていた箒を上手く操って急上昇する


この塔は魔法使い仲間(レイは実は魔法使いだったのだ)では有名で

昔から誰の魔法か分からないけど
誰も近づくことのできない魔法がかけられていて
塔の中にはどこかの国のお姫様が幽閉されている・・・そんな内容だった


比較的他人の事に興味のないレイは
塔の横を通ってもお姫様うんぬんには全く興味をしめしてなかった

ただ数日前に通ったときに耳に入ってきた歌声が気になっていた
誰が歌っていたのか・・・お姫様か・・それ以外か・・・
レイの琴線に触れた歌声の持ち主の顔ぐらいは見たい・・そう思っただけだった


地上からかなり高い場所にある窓をめがけて箒で飛んでいく

「あ・・・あの歌声・・・僕の好きな声だ・・・誰が歌ってるんだろう・・・」

魔法がかけられているために塔には触る事ができない
窓の外をうろうろと旋回するしかレイにはできなかった
飛行を安定させて窓の中をのぞくことができた
そして窓の中から外を見ていた人物と思わず目があった



その人はレイの心を一瞬にして虜にする
誰かのために歌を歌っていたその人物は
窓の外を見て驚いて歌声をとめた









「暇ですね~」

塔の中では暇を持て余した人々がお茶を飲んでいる

「俺たち・・・何で外に出られないんだろう」

子犬のような愛嬌を持った人物の呟きに
人の良さそうなたれ目の人物は苦笑する

「外の情報は丸々入ってくるのにな・・・
塔に幽閉されてもうどのくらい経つんだろうな・・・」

1人だけ上等な服を着た色白で猫目の人物が
PCを操りながらため息をつく

「シウミンさま・・・・
テレビにインターネットに色々見れますけど・・・・
ここから外部へは連絡取れませんし・・・
誰が何のためにかけた魔法なんでしょうか」

「俺の先祖が何かやらかした為なんだろうな・・・・
お前らまで一緒に外に出られなくて・・・すまない」

シウミンと呼ばれた人物は腰までの長さの髪の毛を無造作に束ねると
奥の方にいるもう一人の人物に声をかける

「ディオや~ベクやチェン達におやつでも持ってきて」

「はーい」

「チェンや~良かったら歌でも聞かせて」

「はい」

チェンと呼ばれた青年は歌うことでご主人の気分が紛れるのなら・・と
心をこめて歌を歌っていた


「おいっ・・・窓の外・・・誰かいるぞ」

ベッキョンの声にチェンは驚いて窓の方をみた

この塔は地上からかなり高い場所にあり
その窓も部屋の上部にあって自分達もそこまで登れない

でも窓の外から除いている人物がいる
たれ目で優しそうな顔をした人だ・・・

外を飛んでいる? 魔法使い?

「君たちなんでここにいるの?閉じ込められているって本当?」

「そんな所にいるあなたは? 魔法使いですか?」

チェンの問いかけに窓からのぞいていたレイは笑顔で答える

「うん・・・いま箒で空中散歩中なんだ」

「俺たちをここから出してくれない?」

ベッキョンが思いっきりの笑顔でダメ元で頼んでみる

「ごめん・・・僕の魔法じゃ塔にも触れない」

レイの返事に中の人々はがっかりした表情で肩を落としていた

「でも・・・僕にも何かできるかな? 」

黙って考え事をしていたディオが
突然レイの方をむいて口をひらいた

「言い伝えによると・・・
このシウミン様を助け出せるのは真実の愛の力だそうです
だから・・・このシウミン様の事を全国に広めてほしいです」


「ああそんな噂聞いた事ある・・・
うん・・・今から写真とってインスタにアップするよ
あれ・・・動画の方がいいかな?」

レイは片手で箒を操りながら右手でスマホを取り出した

「シウミンさま? どの人? 動画とるからカメラ目線でお願い!!!!
何か言葉を発してくれればもっといいな」


シウミンは上部の窓を見上げるようにしてレイの方を見つめた

そして囁くように

「誰か・・・私をここから出して下さい・・・」

瞳には涙をうかべ哀願するような表情で動画に収まった



数時間後にSNSを見ていたシウミンは
レイが約束通りに動画を上げてくれた事を確認する

塔に幽閉された美しいお姫様というタイトルで
この世と思えないくらい美しいシウミンが涙目で
助けてほしいと訴えている・・・

「うわっ・・・俺は姫じゃないぞ・・・なんだこれ????」




「どうだった? あんな感じでいい?」

窓の外からレイの声がする

「レイさん・・・うちのシウミンさまは『姫』じゃないです『王子』です」
チェンが慌てて訂正をするがレイは笑ったままだった

「麗しいお姫様とその女官たちでいいじゃん
その方が助けに来てくれるもの好きがたくさん集まるし~」

たしかにレイの動画はシウミンの美しさを上手く表していた
シウミンの後ろにベッキョンやディオの姿も写っている
3人とも髪が長かったので女性にも間違うくらいだ

「チェンが映ってなかったのは僕が削除したの・・・
チェン目当ての人が来たら困るから・・・・
初めて会ったときからチェンは僕のものにする予定だから
この救出大作戦には僕も1枚噛むつもり・・・
必ずチェンも外に出してあげるからね」

凄い事をサラッと言ってレイは去って行った
残されたチェンは顔を赤くしたまま両手で頬を抑えている


レイのあげた動画はあっという間に世界中に広まった
シウミン姫の美しさに
虜になった輩がたくさん名乗りをあげた






「美しい・・・俺の理想の嫁だ・・・絶対に助け出してあげるから」

「ルハンさま・・・少し落ち着いてください・・・大丈夫ですか?」

「鼻血出てますよ・・・拭いてください・・鼻息荒過ぎだし」

ルハン王子も動画を見た途端にシウミンの美しさの虜になった1人だった

お付きのチャニョルとカイを引き連れて
今すぐにでも塔まで駆けだして行きそうな勢いだ

「この塔がどこにあるのか調べないと・・・って・・こらっ!!!!
ルハン様!!!!待てよ~!!!!!」

カイの話を途中にルハンは馬にまたがり走り去って行く

「あの人のことだから本能でたどり着くんじゃねぇ? 俺たちも付いて行こう」
チャニョルの言葉にカイはため息をついて馬にまたがった

「シウミン姫~!!!!!!!今から~るうが助けに参上します~!!!!!!」
そうさけんでルハンは馬の腹を蹴ると全速力で走らせていく









恋する力は素晴らしい!!!!
ルハンはいつもとは別人の働きぶりを見せた
いつもはここぞというときには
「へたれ」体質が出てしまい
詰めの甘さを見せていた彼だが
地図も何もみずに本当に本能だけで塔までたどり着いた

そして塔の下ではシウミン目当ての輩の多さに怯むことなく
鼻息を荒くしてその競争を次々と勝ち進んでいく

少しパワーが落ちてきた・・・そんな様子が見えると
チャニョルやカイがSNSの動画を見せる

涙目で「誰か・・・ここから出して下さい」というシウミンの訴えに

「うぉぉぉぉぉぉぉ~しうちゃん必ず出してあげるからね」と
パワーが復活するルハンだった


良くあるおとぎ話のように
塔の下ではいばらの森を切り開いて進んだり
化け物と対戦したり
ズタボロになりながらもルハンは勇敢に戦っていく

その様子は塔の上のシウミン達に配信されて見る事が出来た

やさしそうなイケメンのルハン王子が
自分の名前を叫びながら化け物を倒していく
そんな様子を見ていたシウミンは
いつの間にかルハンに魅入られていく


最後の大物を倒して
血だらけのルハンは肩で息をしながら
チャニョルとカイに支えられ
シウミン達のいる階の扉をあけた




おおおおお
すっげー可愛い・・・
本物は何倍も何百倍も可愛い・・・
ここまで来て良かった・・・神様ありがとう・・・

ルハンは感動で泣きそうなのをぐっとこらえる


ルハンの前にたったシウミンは
つりあがった大きな瞳に涙をたくさん溜めたまま
ニッコリと微笑んだ
まるで女神さまの様な美しさだ

「シウミン姫・・・ただいま参上いたしました・・ルハンと申します」

騎士の挨拶として片ひざを地につけてシウミンへの敬意を示す

「ありがとう・・・」

シウミンはルハンの額に着いた血を自分の服で拭うと
その唇に自分の唇を合わせた




柔らかい・・・

ぶちっ


何かが切れた音を周囲のみんなが感じた

それがルハンの理性が切れた音だとは誰もすぐには気づかなかった


ルハンはシウミンを抱き上げると奥にある寝室に飛び込む

「しうちゃ~~~ん!!!!!!!!!」

「ああああ・・・あっ・・・ルハン・・・・」









奥の寝室から聞こえてくる嬌声を
聞こえない・・・という大人の対応をし
その場に残された5人は初めましての挨拶をかわす


「とりあえず座ってください・・・お茶でも入れますから」

ディオがそういうと居間のソファに客人たちを座らせる


「チェン~魔法が解けたみたいだね~
僕もそっちに行ってもいい?」

部屋の上の窓からレイが覗いている


「今からお茶にしますからレイさんもどうぞ」



レイのもたらした情報によると
シウミン達が幽閉された理由は意外なところにあった


「ルハンを勇者にするために俺たち幽閉されてたんですか?」

ベッキョンは理不尽という顔をしてレイを睨み付ける

「なんか~ヘタレ王子を再生させるのに
運命の相手を幽閉して助け出させる・・・そう考えられたみたい」

ディオは呆れて目を見開いたまま声が出なかった

「でも・・・シウミン様は姫じゃなくて王子なのに・・・
その所は大丈夫なんでしょうか・・・・」

チェンが心配そうにレイに尋ねると

「今もお盛んにヤリまくってるようだから関係ないんじゃないの?
本当の運命の相手だったわけだから・・・・」

エクボをみせながらニッコリ笑ってレイは答えた

「ぼくの運命の相手もチェンだしね」
どさくさに紛れて手を握りしめる


いつの間にかここにもカップルが数組成立していた

「あなたの入れてくれたお茶美味しかったです」
カイはいそいそとディオの手伝いをしているし

「ねぇ~可愛いね~連絡先教えて~」
チャニョルはベッキョンにまとわりついてる








「しうちゃん・・・・俺の運命の相手だとすぐにわかったよ・・
男とか女とか関係ない・・・しうちゃんだけだから俺の好きな人は」

「ルハン・・・俺も・・・」

シウミンはそういうとルハンの胸に顔をうずめて幸せそうにほほ笑んだ






おしまい





訳の分からない話です

寝込んでいた時の夢でみた話なのでオチもありません・・・・・・
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運命 Last

[運命]Last


3年後

シウミンとルハンが再会してから3年の月日が流れた

村の生活は都会とは違い大きな刺激もなく
淡々と日々は過ぎていく

大した変化のない毎日が平凡に過ぎていく事
それが1番幸せな事なんだ・・・
シウミンはそう思えるようになった

自分も歳をとった・・・そういう事なんだろう


ルハンを闇市から拾って
世話をしてくれていたセフンは
ルハンの記憶が戻ってから
しばらくふさぎ込んでいたが
タオがセフンを気に入って
いつの間には仲良くなった2人で
都会に戻って行った

探していたルハンが見つかって安堵したクリスは
自分の可能性を求めて海外に飛び立っていった
(気配りの出来るスホを秘書代わりに連れて行った)

レイは自分で事業を立ち上げて
チェンにその手伝いをさせて毎日忙しそうにしている


都会に出て行ったチャニョルとベッキョンも
年に一度は村に戻ってきてシウミンのcaféに顔を出してくれる


シウミンのcaféが雑誌で取り上げられた事が切っ掛けで
ディオの幼馴染のカイが尋ねてきた
久々の再会に2人は涙で喜び合った
そして2人で小さなビストロを開店しようと準備に忙しくしている


たった3年・・・されど3年・・・

自分達を取り巻く人々がそれぞれの道に進んでいく


戦争が過去のものとなり人々の日常が戻ってきている


ルハンもすっかりcaféの仕事を覚え
ホールの仕事も笑顔でこなせるようになっている


休みの時は2人でサッカーの真似事をしたり
塀越しに約束した事をひとつずつ消化していっている

シウミンの足がサッカーに適さなくなってしまったけど
そんな事は2人には関係ない事だ


そして今日は2人が塀越しに交信した最後の日

あれから13年の年月が流れてしまったけど
シウミンはルハンが最後に自分宛に送った信号について
ずっと気にかけていた

当時モールス信号を良く理解してなかった自分は
「ありがとう」と言う意味だとずっと思っていた

ルハンと探している間に
たまたまディオとその話をした時に
その内容が違っていた事を指摘された

「ありがとう」ではなかった・・・・

ルハンが塀越しの自分に対する感情がそういうものなら
自分はどうだったのだろうか・・・

自分の顔を見たいと
ルハンは何年もかけて塀に穴をあける作業をしていた

ルハンと再会した時にシウミンは自分の気持ちが
ルハンが最後に送ってきた信号と同じだと確信した

2人で暮らしたこの3年間は
戦争で負った心の傷を癒すためのリハビリ期間で
2人の関係は好意を持った同居人・・・
そんな3年間だった
でも・・・
そろそろちゃんと気持ちを伝えなければ・・・
シウミンはそう思った


Caféの仕事を終えて店仕舞いしてから
シウミンはルハンを誘って
塀のあった場所までやってきた

奇しくも今日も満月が綺麗に見えている



「あのさ・・・ルハン・・・今日って
俺たちがここで交信した最後の日なんだよ・・覚えてる?」

ルハンの頬がぴくりと動いた

「うん・・・穴をあけた日だ・・・しうちゃんを初めて見た日」

「ルハンとの約束を守るために・・
俺はプライドも捨てて生き残る道を選んだ・・・・
捕虜生活で足を痛めてしまったけど・・・」

「うん・・・」

「ルハン・・・あの日・・・最後に信号を送ってくれただろう」

「・・・・・・」

「覚えている?」

「・・・・・」

黙ったままのルハンの手をとり

シウミンはその手のひらに信号を送る・・・・

とんとん・つー・とん・・・・

ルハンの瞳が涙であふれてきた



「ルハン・・・俺もルハンと同じ思いだったんだよ・・・」

「しうちゃん・・・」


「あ・い・し・て・い・る・ え・い・え・ん・に・・・・」


ルハンが送った信号は「愛している永遠に君だけを」
最後にどうしても自分の気持ちを伝えたかった
たとえシウミンが理解できなくてもいいと思っていた

でも・・・それは伝わっていた・・

今シウミンが同じ信号を自分の手のひらに伝えてくれている

「しうちゃん・・・」

シウミンが優しく抱きしめてくれた
ルハンは涙があふれて止まらない

「ルハン・・・好きだよ・・愛してる・・・」

シウミンの瞳からも涙があふれてきた

「しうちゃん・・・しうちゃん・・・ありがとう」


しばらく抱き合った2人は
どちらともなく唇を重ねあう

初めて出会ってから
長い年月をかけて
やっとお互いの唇の感触を感じられるまでになった

しばらくの間
2人はそのまま満月に照らされて
神様が作り上げた恋人たちのオブジェのように
動かないでいた

そしてその夜
2人はやっと恋人同士になる事ができ
お互いの肌の温もりを感じられる関係になれた





「神様って本当にいるんだな・・・」

愛し合ったけだるさが残る体のまま
シウミンの胸に顔をうずめてルハンがぽつりと呟いた

シウミンはルハンの髪を優しく撫でながら囁く

「俺たちはまだ人生の半分も生きてないんだ・・・
今まで生きてきた年数よりも
これから生きていく年数の方が長いんだ」

「うん・・・」

「これからずっと一緒だよ・・・ルハン・・・」

「うん・・・しうちゃん・・・俺離れないから・・
覚悟してね」


もう2人は離れる事はないだろう・・・

これが
不思議な出会いから
長い年月を経て結ばれた2人の
運命なのだから・・・・







エクストラスーパームーン

[エクストラスーパームーン]

*Eternalと設定は似てますが全く違うものとしてお楽しみください*



20161114 68年ぶりエクストラスーパームーン


「今日は大事なお客様がくるから、ちゃんと正装しておきなさい」


城の主であるハンギョンが一族の居候のルハンにそう告げると
自分は衣裳部屋にこもって衣裳選びに没頭していた


一般的にドラキュラとして知られている種族とよく間違えられているが
ハンギョン達の種族は闇の一族と呼ばれ
ドラキュラ族とは一緒にされたくない・・・・そう常に思っている

成金と一緒にしてほしくない由緒正しい一族だという誇りを常に持っていた

まだ一族になりたてのルハンは
全てにおいて誇りと威厳にみちた人々には煙たさを感じていた
そんな中でハンギョンは人間世界に上手く入り込んで
柔軟な思考をもった話の分かる人物 (ルハン調べ)だったので
ハンギョンの城に居候を決め込んで
今ではわが城の様にふるまっている

ハンギョンも若い一族の居候を嫌がらずに好きにさせていた

ルハンが一族に加わったのは本当に偶然な事だったのだが
その時一緒に人間から一族に加わったレイという人物も
一緒に居候を決め込んでいた



「ルハン~リボンが上手に結べないよ~」

ソファでぼんやりしていたルハンの元にレイがやってきた

どうすればそんな変な結びになるのか・・・・
不思議な形の団子状態になっているリボンタイをつかみながら
レイは泣きそうになっている

「今日の大事な客って誰? ってなんでこんな結びにしたんだよっ!!!」
ルハンは眉間に皺を寄せながら団子状態のタイをほどいていく

「ああ・・ハンギョンさんの大事な人だろう? 魔族の美人さんだよ」

ルハンは一度だけ見たことのあるハンギョンの恋人の顔を思い出した

すごく美しい人だが目力が半端なく
あのハンギョンが完全に尻に敷かれている状況を思い出して小さく笑った

「あと・・魔族の見習いの子を連れて来るって・・・」

「お前なんでそんなに詳しいんだよ!!!!!」

「賄の人たちが大騒ぎしてたから情報収集してきた」
しれっとしてレイは笑っている


古くから闇の一族と魔族は長老同士が仲が悪く
二つの種族の交流は全くなかった

別の種族の主催のパーティなどで同席するぐらいだった

ある時ハンギョンがその手のパーティに出席し
そこで魔族の1人に一目ぼれをした
相手もハンギョンに一目ぼれにちかい状況で
2人は瞬時に恋に落ちたのだ

それ以来2人はお互いの長老の苦言もなんのその
堂々と交際宣言し周囲の雑音など蹴散らしていた

その2人のすがすがしいバカップル度は
見ている人が恥ずかしさを通り越して称賛する程だった

しかし2人の間には障害が多すぎて
まだ一緒に暮らすことはできないが
時間をやりくりして
お互いの屋敷を行き来して甘い時間を過ごしている




魔族の見習いの子・・・って・・・もしかして・・・

ルハンは以前ハンギョンの荷物持ちをして
人間界に入り込んだ時に
彼の恋人も荷物持ちとして
可愛い子を連れていた事を思い出した

お互いに目で挨拶しただけだったけど
ルハンの心にその姿はしっかりと焼き付いていた


「よしっ!!!!」

大きな掛け声を出すとルハンは衣裳部屋に飛び込んでいった

もしその子なら何とか連絡先とか聞きださないと・・・
カッコいいと思ってもらえるようにしないとね・・・・・


あわてふためくルハンの後ろ姿を見て
レイは意味深にほほ笑んでいた・・・








「ヒチョル様~もう少し魔力を安定させてください!!!!!」


100年ぶりの真ん丸満月の浮かぶ夜空を
クラッシックカーがふらふらしながら飛んでいた


「シウミンにチェン!!!!もっとしっかり運転しろっ!!!!」

「ハンドルが取られます・・・ハンギョン様の所まで持ちません」
シウミンの一言にヒチョルが首をかしげる

「ちょっと車体が重すぎたか・・・待ってろ・・何とかするからな」

ヒチョルは手にした薔薇を模った手鏡に呪文を唱えると

そこに映し出されたハンギョンの姿をうっとりと見つめる

鏡の中のハンギョンはテレビ電話の様に
ヒチョルに向かって声をかけた

『今どこまで来てるんだ?』

「うん・・・近くまでいるんだけど・・魔力不足で空から落ちそう」

『うわっ!!!今から使い魔よこすから・・踏ん張れ』

「はやくしろ・・・俺・・お前不足が長すぎて・・パワーが足んねぇんだよ」


その会話が終わるか終わらないかのうちに

ふわり・・・

車は大きな足に捕まれ
自力で空を飛ぶよりも何者かに運ばれている状態になる

な・・・何?

運転席のチェンとシウミンが恐々と窓から顔を出して見上げると
ハンギョンの使い魔である巨大なドラゴンが
大きな羽を羽ばかせて車を運んでいる途中だった


2人が驚いた口をふさぐ暇もないうちに
車はハンギョンの城に到着した

最初っからドラゴン寄越せよ・・・
2人が心の中で思った事は主には内緒






「ヒチョル・・・きれいだよ」

大きなスリットの入ったチャイナドレスを着たヒチョルは
自慢の美しい脚をハンギョンに惜しげもなく見せると
ニッコリとほほ笑む

その瞬間からハンギョンの目じりは下がり
鼻の下まで伸びているかのような
日ごろの端正なハンサムさが失われ
すごく残念な顔が現れた


後ろに控えていたルハンとレイは
ハンギョンの端正な顔を
そこまで崩す要因の恋人の顔を見つめた

相変わらずとても綺麗な顔をしていて
久々の逢瀬のせいか
特に今日は色香がにじみ出て
ハンギョンの首に腕を回し
熱い口づけを仕掛けてくる



ヒチョル・・・愛してる・・・

ハンギョン・・・俺も・・・・


あっと言う間に2人だけの愛の世界に入っていく・・・

周囲の事も全くお構いなし・・・いつもの事だ・・・



残されたルハン達は、どうしようか・・・とキョトキョトしていたら
ヒチョル側のお付きの子達も
同じように引きつっているのに気付いた



あっ・・・あの子がいた・・・

ルハンは色の白い大きな猫目の見習いの子をじっと見つめる
ご主人のチャイナドレスに合わせたのか
見習い2人とも可愛いチャイナ服を着ている
そしてルハンの視線に気づいた1人は
ルハンと気づくと真っ赤になって視線をそらせた

「ねぇ・・・君・・・この間会ったよね・・・」

視線をそらせたまま小さくうなずく

その姿の可愛らしさにルハンは全身鳥肌が立つほど興奮する

「名前・・・教えて・・・俺はルハン・・・闇の一族」

ルハンの言葉に小さく顔をあげて

「俺・・・シウミン・・・ルハンの事知ってる・・・有名だから」

恥ずかしそうに上目使いで自分を見上げている可愛い子

「シウミン・・・シウミン・・・・可愛い名前だね・・・」

ルハンの言葉にシウミンは、はにかむ様に笑った





ずっどーん



ルハンの心にキューピットの放ったバズーカ砲が命中した


突然シウミンの手を取ったルハンは

「俺と付きあってください!!!!!真剣交際をお願いします」と頭を下げた


え?

ビックリしたシウミンがルハンの顔を見つめると
ルハンはその端正な顔を惜しげもなく崩して泣いている

え?ええええ?

驚いて言葉を発しないシウミンにルハンは続ける

「俺・・・俺・・シウミンと付きあえなかったら・・・悲しくて死んじゃう」

はい?

急に力強く抱きしめられてシウミンは大きな猫目をさらに驚愕で大きくする

驚いて少し開いたシウミンの口がルハンの唇で塞がれた


あっ・・・・ルぅ・・は・・ン・・・


シウミンの体から力が抜けていく・・・
ルハンのkissは魔法の様だ
シウミンの体を溶かしてしまいそうだ・・・・










「カップリング成功ですね」
「うん・・ルハン前から気になってた子があの子だったんだね」


残されたレイとチェンは
ルハンとシウミンの熱いkissを満足気に眺めていた

チェンがふと振り向くと
主人たちの姿が見えない

「あれ?ヒチョル様たちがいない・・・・」

「最近会えてなかったから・・・
今頃、寝室で張り切ってるんじゃん」

レイが何気なく凄い事を言う



「あっちでお茶でも飲もう・・・食事の準備はできてるけど
ハンギョン達が落ち着いてからだね~」

レイがえくぼの出る可愛い顔でチェンの腕を掴んだ

「僕もチェンと親密な関係になりたいと願ってたんだ」

窓から外の月を指さして

「ほら・・・僕たち2人の事を祝福しているようじゃない?
僕たちの今後の事をちゃんと話あわないとね」

真っ赤になったチェンの腕を掴んで
レイは楽しそうに居間に向かっていく






今日は100年ぶりのエクストラスーパームーン

巨大で真ん丸なお月さまが
恋人たちを明るく照らしてくれている


庭園のベンチでルハンに
優しく抱きしめられているシウミンは
話の展開について行けずに
ぼんやりとしていた



あるパーティで見かけたカッコいい人
ハンギョンと一緒だったから
闇の一族だと推測できた
そのイケメンぶりから「ルハン」と
すぐに名前も知る事ができた


でも自分は目立たない地味な存在で
主人どおしが恋人でも
ルハンの相手にはなれない・・・そう思って諦めようとしていた
でも片思いの辛さからチェンにだけは話をしていた

チェンは忙しいヒチョルの代わりに
ハンギョンと逢引のスケジュール調整を任されていた
ハンギョンも忙しいのでそちらはレイが担当していた

チェンから相談を受けたレイが2人を取り持ってくれたのだ



片思いで辛くて諦めようと思っていた相手が
実は自分の事を気にかけてくれていた・・・
好きだ、付き合ってほしいとまで言われた

ルハンの胸の中でシウミンは嬉しすぎて涙から止まらない
自分の首筋に水滴が落ちてくるのを感じて
ルハンも泣いているんだろう・・・と思った


「ルハン・・・」

「なに?」

ルハンが優しくほほ笑んでシウミンを見つめる

「ルハン・・・ずっと好きだったんだ・・・」

ルハンの手が優しくシウミンの頭をなでる

「次のスーパームーンまで100年・・・
俺たちにとってそんなに長くない・・・

次のスーパームーンもその次のスーパームーンも
しうちゃんと一緒に観たいな・・・」

そういうと蕩けるようなkissをくれる

「うん・・・ずっと一緒だよ」










「それにしてもデカイ満月だよな」

ハンギョンの寝室の窓から満月を見つめてヒチョルが呟いた

久々に肌の温もりを確かめ合った恋人同士は
頭を寄せ合いながら外の月に視線を合わせる


「あーあシウミンとチェンをほったらかしのままだ」

「今更ヒチョル・・・何言ってんの?」

「まあ・・お前んところのルハンとレイが相手してくれてるからいいか」

「ふふふ・・・ルハンもレイもヒチョルの所の子達を狙ってるよ」

「ふん・・・この間からこそこそしてる・・って感じてたけど・・・それか?」

「ふふ・・・気づいてましたか?」

楽しそうにハンギョンは笑うとヒチョルの体を抱きしめる


「バーカお前の考える事は俺さまにはバレバレなんだよ」

お前がずっと俺だけを愛してくれる事も知ってるさ・・・
俺だってそうだ・・・・俺だって愛している・・・

あんな綺麗な月を見ているとつい願い事したくなるよな・・・

俺の願い事・・・たった一つだけ・・・

ずっとハンギョンと一緒にいられますように・・・



ヒチョルが心の中で満月に願った事はハンギョンには内緒
何故ならばヒチョルは人一倍恥ずかしがりやだったから・・・





100年に一度のエクストラスーパームーン

恋人たちの甘い時間を演出してくれる大事な大事なお月さま








おしまい

20161114 68年ぶりエクストラスーパームーン2





ハンチョルの話を思いついて、ルーミンをおまけしました・・・
プロフィール

宗文san

Author:宗文san
るーみん大好き宗文です。2人の幸せを祈ってます。ここでは2人の妄想話が主になります。BLが苦手な方は読まずにお帰り下さい。

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