願う ~5~

願う ~5~


ルハンが奇跡的に助かってから三週間が過ぎた

その間寝たきり状態だったが

家族とミンソクの献身的な介護のおかげで

だんだん容体もよくなってきた

そろそろ体を起して体につながっているチューブも

少しずつ外していくこととなった


今日はルハンの担当医が状況説明にやってくる日



ミンソクは医師の通訳としてルハンの横にいた


「ルハンさん・・・ご気分はいかがですか?」


「だいぶよくなって来ました・・でもまだ痛いところとかあります」


「もう少ししたら体を動かすことからはじめましょうね」


「はい・・・俺・・脚の感覚がないんですけど・・骨折してるんですか?」


ルハンの一言に周囲の人々が息をのんだ


「ルハンさん・・・非常に言いにくいのですが・・・」

担当医からの言葉をミンソクは自分の言葉になおしてルハンに伝える


「ルハン・・・あのね・・良く聞いてほしいんだ・・・

今回の事故・・・

悪天候の中の無理なフライトと操縦ミスによって

飛行機は山にぶつかったんだ

そして機体はぐちゃくぢゃ・・

火災が起きなかったから死者は6人で済んだそうだ」


ルハンはミンソクの顔をじっと見つめて次の言葉を待つ


「ルハンの命は助かった・・・だけど失ったものもあるんだ・・・」

そう言うとミンソクはルハンの体を起し

背中の部分にクッションを置いて優しく抱きしめながら

そっとルハンの体に掛けられていた毛布をはがす


「・・・・・・・・」

ルハンが自分の下半身を見て息をのむのが分かった


「ルハン・・・お前の左足・・・膝から下が無いんだ・・・

ぐちゃくぢゃになった機体の残骸に挟まれてて

お前の命を助けるために切断された・・・と聞いている」



「う・・・うそだ・・・うそ・・・俺の・・あし・・」



「うわぁぁぁぁぁぁ俺の足・・・俺の足が!!!!」



ルハンの叫び声が病室に響きわたる




ミンソクは黙って、泣き叫ぶルハンの体を抱きしめるしかできなかった
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るーみん大好き宗文です。2人の幸せを祈ってます。ここでは2人の妄想話が主になります。BLが苦手な方は読まずにお帰り下さい。

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