Insensitivity な男 ~願う番外編 後編~

Insensitivity な男 ~願う番外編 後編~


ミンソクがルハンへの気持ちが恋だと自覚したのは

初めての彼女と別れた辺りからだった


彼女とは嫌いじゃないから付き合った程度で

キスしてもハグしてもドキドキする事がなかった・・・


ルハンに抱きつかれたり

首元にキスされた方が何倍もドキドキする自分を思い出し

やはり自分はどこか変なのか・・・・と悶々と悩む日々が続いた


ミンソクが悩んでいる頃フットサル仲間と飲み会があった

ルハンは試合か何かのために不参加で

チャニョルの家で夜通し飲むというものだった

年頃の男の子が5~6人も集まれば

エッチな話で盛り上がったりする

酒の勢いを借りてミンソクは

彼女と別れた原因が自分の不感症のせい・・と告白すると

「初めての時って・・・みんなそんなんだよ・・」と皆が慰めてくれる


そこから何故か、チャニョルが最近入手したAVをみんなで鑑賞する事になった


「これさぁ~先輩から借りたんだけどさ・・・女優さんよりも

男優の方に注目なんだよ」

チャニョルがにやにやしながら再生ボタンを押す


映像が映し出されると

見ていた皆が口をそろえるように呟いた


「うわっ・・・・ルハンに似てる・・・」


「だろ~? 俺もびっくりしたもん・・遠目だと本人に見えるよな」

金髪でふわふわした髪型のハンサムな男優は、

体型も雰囲気もルハンに似ていた


AV女優を口説くシーンやベットインするシーンなど

まるでルハンのH行為を覗き見しているみたいで

ミンソクは胸がドキドキして破裂しそうだった


周囲がAVを野次りながら楽しんでいる中

ルハンに似た男優に抱かれている女優に

嫉妬に近い感情を感じている自分にミンソクは驚いた

そして、自分はあの女優のように

ルハンに愛されたいと思っている事を自覚する


付き合っていた彼女の裸を見ても反応しなかった部分が

ルハンに抱かれている自分を想像しただけで凄いことになっていた

慌ててトイレに駆け込んで自分で処理をして出てくると

周囲のみんなも同じような現象が起こっていた


皆はAV女優を見て興奮しているが、自分は違う・・・

この日からミンソクは別の理由で悩む日々が続いた


自分がゲイなのか・・・だからルハンが好きなのか・・と


いろいろ悩んだ後

ゲイ専用のAVを見たりして自分の気持ちを分析し検証してみた・・・・

(ミンソクは仕事柄、分析や検討は得意分野である)

そしてルハンにだけ反応するという結果を得ることができた


ミンソクはルハンの女遊びの本当の理由に気づいてないため

ルハンの側にいるためには「親友」を演じるしかないと思い

自分の気持ちを隠しながらずっと隣にいたのだった


ルハンの過激なスキンシップは

友情をはるかに超えているものだったのに

鈍感なミンソクは気づくことが出来なかった


あの頃両想いだと気づいていたら・・・

ルハンはドイツに行くことはなかったかも知れない・・・

そうすれば事故に遭う事もなかったかも知れない・・・

事故に遭わなければ脚を失うこともなかったかも知れない・・・

そんな思いが時々ミンソクを苦しめる事がある

ルハンに愛されて幸せを感じれば感じるほど

自分でも抑えきれない感情があふれてしまう時もあった





「ミンソク・・・おはよ」

ベットの中でミンソクがぼんやりと目を開けると

目の前に大好きな人の笑顔がある


「ん・・・俺・・寝過した?」

寝起きで覚醒しきれてないぼんやりとした瞳に

ルハンは優しい笑顔でキスをおとす


「どうしたの? 涙の跡があるよ・・・怖い夢でも見た?」


ルハンの優しい声にミンソクの瞳から涙があふれ出してくる

だまって抱きついてくるミンソクの背中を

ルハンは子供をあやすかのようにポンポンと優しく叩く


しばらくしてミンソクが落ち着くと

「昔の夢見てた・・」と小さく呟いた


「昔?」


「俺が・・ルハンの事・・好きだと自覚して・・・

でもお前は彼女とかいるから・・・・親友でいようとしてた頃・・

もしあの時両想いだと分かってたら・・ルハンはドイツに行かなかった

そしたから事故に遭わなかった・・・脚を失うことなかった」


「ミンソク・・それは違う・・」

ミンソクはルハンを黙って見つめる


「お前のせいじゃない・・俺だってずっとヘタレで告白できなくて

でもお前の事が好きすぎて離れられなくて・・・・

ドイツに行ったことは後悔してないよ・・・数か月しかいなかったけど

あの時の経験があっての今があるんだ」


「ルハン・・」


「事故だってリハビリだって、今になって思えば良い経験だったよ」

ルハンはそう言うとミンソクに優しくキスをする


「俺さ・・けっこう人間的に未熟でいい加減だったのに

ラッキーな事が続いて苦労を知らなかったんだよね

あのままの俺でミンソクと両想いになったとしても

ミンソクを幸せに出来なかったと思う

くさいセリフかも知れないけど

神様がきっと与えてくれた試練だったんだよ

ミンソクを幸せに出来る器の人間になるための・・・」


ミンソクの瞳から涙があふれて止まらない


(ああ・・綺麗だな・・

ミンソクの涙は宝石のようにキラキラと輝いているな・・

俺にとっては、ミンソクそのものが大事な宝石のようなものだ・・)


ルハンはそう思うと強くミンソクの体を抱きしめる


「ミンソク・・・愛している・・ずっと一緒だよ・・・

何十回でも何千回でも何万回でも言うよ

俺はミンソクを愛している・・絶対に離れない・・・」


「バカ・・恥ずかしいだろ・・・毎日言わなくても分かってる・・」



ヘタレと鈍感な2人は、長い時間をかけてやっと恋人通しになった

2人の気持ちはどんな事があっても揺らぐことはない

親友として過ごした過去の思い出も

青春という煌びやかなアルバムの中に納まり

2人のこれからを蓄積させる基礎となっている


「結果オーライという事で・・・今日は2人とも休みだよね~

俺まだまだミンソクが欲しい~」


「バカッ!!!何するんだよっ!!!俺はもう起きるぞ」


起きようとするミンソクをルハンが上から押さえつける


「うわっ・・・ゆうべ散々しただろうっ!!!!」


「だめだよ~こんなに可愛い顔したミンソク見たら・・・

朝ごはんの前に食べたくなるもん」


「あぁ?」


「甘々な可愛いミンソクは俺しか知らない・・・

もうそれだけで生き返って来て良かったって思えるもん」


ルハンの「生き返ってよかった」の一言にミンソクは体中から力が抜けていく

小さくため息をつくとルハンの耳元に囁く


「ヘタレだけど・・お前のそのポジティブさが大好きだよ」

ミンソクは最高に可愛い笑顔をルハンに向けた


ルハンは泣きそうな顔をしてミンソクを見つめると

ミンソクの唇に自分の唇を重ねる

甘美な口づけにお互いが蕩けそうになりながら

体を重ね合う


(ミンソクの体は全然Insensitivityじゃない・・・

むしろ感じ過ぎてそれに俺が溺れそうだ・・・)


恋人達の時間はまだまだ始まったばかりだった・・・・




Insensitivity・・・・鈍感


終わり
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No title

・・・鈍感とヘタレww

ほんと時間かかったし
いろんなことが起こったけど
今は一緒で幸せでよかった・・。

あぁ、可愛いですね~
ルハンとミンソク♪

Re: No title

> あんさんへ

コメントありがとうございます

シウミンくんの鈍感はわざとの時もあるような気がします
でもルハンのヘタレは・・・治らないかも~

次はイケシウでの「るーみん」を書きたいと思います
「しうるう」ならぬ「るーみん」
イケシウだと難しいんですけど、るーみんが好きなので・・・
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宗文san

Author:宗文san
るーみん大好き宗文です。2人の幸せを祈ってます。ここでは2人の妄想話が主になります。BLが苦手な方は読まずにお帰り下さい。

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