包子に惚れる

いつも遊びにいらして下さる方々ありがとうございます

「ドーム」はラストの飲み会を
もっと詳細に書きたかったんですが

自分が話に飽きてきちゃって・・・
でも4月からずっと貯まっていたものを吐き出したくて
そしてここに書かせてもらいました

つまんないですよね~需要はなかったでしょうね・・・
(でもレイさんの不参加聞いてキボムみたいになるのでは・・
そんな不安に押しつぶされそうになりました)

さて話は変わりまして

タイトルを見て気づかれたと思いますが

そうですあの話のパロです
どうしても ルーミンにしたくて力技で作ってます

良かったらお付き合いください


[包子に惚れる] 1



それぞれの出会い

~ミンソク~


ソウルの春は故郷よりも早く来るようだ

まだ風は冷たいけれど春の匂いを運んできている



ミンソクはこの春 故郷の高校を卒業すると

ソウルの大学に進学した

入学してまだ一週間だが

アルバイトの口を探しに学生課にやってきていた


昨日、福祉関係でボランティアをしている劇団のオーディションがあった

時々ピエロとして、子供たちを喜ばせるバイトをしていたミンソクは

自分の為のオーディションだと感じて意気揚々と受けた・・・


しかし現実は甘くなく面接で落とされてしまった

この劇団は公演の度にバイト代が出るので競争率も高かったのだ


父親を小学生の時に亡くし母親と妹と祖父母との生活を長くしていて

それ程裕福ではない家庭に育っているので

大学生活も奨学金とアルバイト代で賄わなければならない


なので今日は新しいバイトを探して学生課に出向いてきたのだ

しかしバイト先もあまり良い条件のものがなく

諦め顔で求人コーナーから離れ

学生課の建物から外に出て大きなため息をついた


ふと見ると建物の横にあるサッカー場が賑わっていた

どうやら学生対抗のフットサル大会が行われているらしい


ミンソクは高校時代までサッカー部に所属していて

サッカーは観るもやるのも大好きだった


でもフットサル部に入部するとバイトをする時間がなくなってしまう

生活するために部活としては諦めなければならなかったのだ


「あの人・・・すごい・・」


ミンソクの視線の先には女子学生の黄色い声援を受けながら

キラキラと輝いている男性が一人いた


さっきから華麗なドリブルで敵をかわしていく

シュートも的確でパス回しも上手だ

まるで背中に羽でも生えているかのような軽やかなプレーに

ミンソクは思わず見とれてしまっていた


「いいな・・あの人と一緒にプレーしたいな・・・」


近くにベンチがあったので

ミンソクは座って最後まで試合を見てしまった

その男性の所属しているチームが優勝したようで

彼はチームメイトとハイタッチしながら大喜びだった


仲間からルハンと呼ばれていた男性は

いつの間にかミンソクの心を掴んでしまっていた


あの人・・・ルハンって言うんだ・・・どこの学部なんだろう・・・

また会える時あるかな・・・・

ミンソクの胸がキュンと疼く・・・

それが恋の予兆だなんて

初恋もまだのミンソクには気付くわけもなかったのだ




~レイ~


レイは勝手知ったる校舎の屋上でギターを弾いていた

屋上は解放されているのにも関わらず認知度が低く

ちらほらとしか学生はいない

付属高校出身のレイは

隣接していた大学のキャンパスにもよく遊びに来ていたので

この春から大学生になったばかりなのにすでに詳しかったりする


幼馴染のルハンと一緒にサークルに入ろうかと見て回ったけど

あまりピンとするものがなかった


大学に入ったらサッカーを止めると宣言したにも関わらず

ルハンにはサッカーやフットサル関連のサークルの勧誘が多い

今も高校時代の先輩に拝み頼まれて試合に出てる



「レイ!!!!待ってろよ~

試合で活躍する交換条件として

部室もらう事になったからなぁ~」

ルハンはそう宣言すると試合に臨んでいった


部室・・・部室があればそこでギター弾いたり

キーボード弾いたりして作曲ができるな・・・それは良いことだ

ルハンは自分で何かサークルを立ち上げるつもりらしい・・


「まあいいけどね・・女の子禁止にしてくれれば・・・」

レイはそう呟くと

中学時代からルハンの女性関係に巻き込まれて散々だった過去を思い出す

自分がゲイの傾向にあるのもルハンのせいだと思っている


ギターを抱えたまま、ぼんやり過去の回想に浸っていたレイの耳を

すごく美しい旋律が掠めて行った・・・


え??? 何この声・・・

瞬間全身に鳥肌が立った

レイはその声の主を探そうと屋上をさまよったが

すでにその旋律も聞こえなくなり、声の主も去っていったようだった


「セイレーン・・・・僕のセイレーン・・・

絶対に声の主を見つけるから・・・」


自分の心に響いた歌声の持ち主・・・どんな人なんだろう・・

レイは小さくほほ笑むとギターを持ち直して

さっき聞こえてきた旋律を弦で再現してみた・・・


それ以来しばらくレイの屋上通いが続く・・・



~ジョンデ~


ジョンデは小さい頃から歌手になりたかった

歌うことが大好きで高校時代は音楽大学を目指して勉強をしていた

親からは浪人はダメと言われていたので

音大の他に普通の大学も受験していたが

残念ながら音大は落ちて普通の大学に進学することになった

大学生活はまだ始まったばかり

でも受験に落ちた精神的ショックから立ち直れていなかった

今もひとがいない場所を探して

課題曲だった歌を歌っていた

諦めきれない自分に苦笑すると

「ちゃんとキャンパスライフを充実させないとね」と呟いて

屋上から

オリエンテーションの始まる大教室に向かって

階段を下りて行く


「屋上って意外に穴場なんだな・・人も少ないし・・・

時々ここにきて歌っても大丈夫そうだな」

元々下がり気味の眉をもっと下げて

秘密基地を見つけた小学生のように

楽しそうにほほ笑んでいた




~ルハン~


「レイ~!!!ほれっ!!!」


ルハンがレイに向かって何かを投げた

レイが慌てて掴み取り、手を広げると鍵がひとつ


「約束通りに部室をゲットしたぜ!!!!BOX326!!!!

後で俺も行くから、合鍵つくっておいて~!!!!」


「ルハンすごいね・・・一昨日フットサルで大活躍したんだって?

有言実行でさすがに男の中の男だねぇ」


レイの褒め言葉に胸の前で親指を立てて嬉しさを表しているルハン


「でもさ・・その後の勧誘を断るのにすっげー大変だったよ」


「フットサル位だったら入ればいいのに・・・」


「俺・・サッカー漬けの生活はもういいんだ・・・

なんか別の事やりたい!!!!!青春が無駄になっちゃう」


ルハンの「青春」という言葉にレイは吹き出す


「古臭い言葉出して来たね~せいしゅん・・ねぇ・・・

今から合鍵つくりに行ってくるから・・・次の授業終わったら

ホールの方の食堂で会おうね」


「おうっ!!!!俺も学生課にいってサークル登録してくるからさ・・

後でなっ!!!」



サークルを立ち上げる気満々だったルハンは

事前に登録に必要な書類をすべてそろえていた

そして念願の部室を手に入れてサークル登録の手続きをしに行ったのだ

学生課のある建物から出てくると後ろから声をかけられる


「ルハン・・・」

ふりむくと今付き合ってるスンヒョンが鬼の形相で立っていた

「ルハン・・・」

反対側からやはり付き合っているソヒョンが眉間にしわを寄せて仁王立ちしている


やべえ・・・


ルハンが引きつった笑顔を浮かべていると

今日これからデートをする予定だったユナが

今日の夜のデート相手のスジと喧嘩しながらこっちに向かっていた


そうルハンは今現在、四股交際をしていたのだった


中学から女性にモテモテのルハンは貞操観念が低く

来るもの拒まず状態でいろいろな女性とお付き合いをしていた

広く浅く深く・・・本当にいろいろ・・・


いつも一緒にいたレイが

ルハンをめぐる女性たちのトラブルに巻き込まれて

散々な思いをしてきたのに、大学に入っても懲りることなかったようだ


ルハン自身は被らないように上手く調整していたつもりだったが

一昨日のフットサルでの大活躍で

「あれは私の彼氏」とそれぞれで自慢していた

そのおかげで四股が判明し、自称ルハンの彼女同士で大騒ぎになった

そして今ルハンに対して

誰が本命なのか決めてほしい!!!!!と迫っている



可愛い子も怒ると鬼みたいに凄い顔になるんだな・・・

そんな事を思いながら適当にやり過ごそうと笑顔をふりまくが

今日はそんなものでは済まされそうにない


マジやばいって・・・・ルハンは小さくため息をつくと・・・


「あっ!!!!」

とんでもない方向を指さして声を上げた

四人は一斉にその方向を見つめた


よしっ!!!!

その隙にルハンは猛ダッシュしてその場から逃走する


「ちょっと~待ちなさいよ!!!!!」

怖い顔の女性達がルハンを追いかける


ゼミ活動をする小さい教室のならぶ棟に飛び込んだが

追っ手は諦めずに後ろを追いかけてくる


迷路のような廊下をすり抜けても怒号は聞こえてくる

さすがに恐怖を覚えてそこらへんの教室に逃げ込もうと

ドアノブをがちゃがちゃさせるが

カギのかかっている部屋ばかりだ

やっと鍵のかかっていない扉があってそこに飛び込んだ



へ?


ルハンの目の前に驚いた顔をした

ピエロが立っていた・・・・


続く
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るーみん大好き宗文です。2人の幸せを祈ってます。ここでは2人の妄想話が主になります。BLが苦手な方は読まずにお帰り下さい。

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