包子に惚れる 4

[包子に惚れる] 4


~ミンソク~


ミンソクは部室棟の前で

中に入ろうとして、

一歩踏み出しては後戻りを何度も繰り返していた


あの日ルハンにサークルに勧誘されてから

ぐずぐすしている間に2週間が過ぎてしまっている


すぐに行けばよかったのに・・・今更行っても

どなたさまですか?

そんな対応を取られそうで二の足を踏んでいたのだった


今日ピエロの化粧してないし・・・誰だか分からないよね・・余計・・

どうしよう・・・・



地味で消極的な性格が自分でも嫌になる

ピエロを演じている時はそんな事ないのに・・・


すると

後ろから大きな声で騒いでいる男性の声がした


ミンソクはとっさに建物の陰に隠れて様子をうかがう

ルハンが中年の男性に向かって

必死に何かを訴えている姿があった


男性は笑顔でうなずきながらも

ずんずんと部室棟に入って行く

縋りつくようにルハンも男性の後を追っていく



あれ?

ルハンだ・・・どうしたんだろう・・・



「待って下さい!!!!部員はちゃんと4人確保しますから・・・

もう少し待って下さい!!!!!」


「約束の期限は過ぎてるんだよ・・・

部室を使いたいサークルが他もあるんだから

ちゃんと書類提出できないなら部室を明け渡してもらうから」


有無を言わさない勢いで男性はエレベーターに乗り込んだ

その後をルハンが必死で追いすがる


その様子を見ていたミンソクは急いで階段で3階まで先回りをした




~ルハン~


学生課の職員に部員4人を確保すると宣言したにも関わらず

自分の履修の事など雑務ですっかり忘れていたルハンは

とうとう職員に呼び出されて部室のあけ渡しを要求された


ルハンに空き部室を回してくれた高校の先輩は

ゼミ合宿で連絡が取れず・・・・

レイとの約束を破って女の子を勧誘しようとしたが

「そんな事したら絶交だからね」と言われ女の子も断念した


どうすれば部室を取られないで済むか

ルハンは頭の中を高速回転させながら思考をめぐらす

しかし職員の勢いに押し切られるようにして

部屋の前までたどり着いてしまった


「しつれいしまーす」

男性職員が部室のドアを開けると

中にはレイと知らない男性が

ギターの伴奏で楽しそうに歌っている所だった



はぁ?


ルハンがびっくりして立ちすくんでいると

レイが気づいて演奏をとめ

「この子ジョンデ・・今日から部員だよ」と紹介する


「キム・ジョンデです・・よろしくお願いします」

困ったような眉をもっとさげてジョンデは挨拶をした


「はあ・・どうも・・・」間の抜けた挨拶しかできないルハンに

男性職員は「3人いるのか・・・あと1人だな」と呟いた


その言葉にハッとして


「あと1人大丈夫です・・入部希望者がいます・・ぜったいにいます」

ルハンは大きな声で宣言する

男性職員は疑い深い表情でルハンの顔を睨みつけた



「あのぉ・・・」

部室の入口で睨みあっているルハンと職員の後ろから

かすかに小さい声が聞こえてきた

2人が振り向くと色白の小柄な男の子・・・

中学生にも見える学生が立っている



あっ!!!!!


ルハンは瞬時に彼があの時のピエロだと気づいた


「この子!!!!入部希望者です!!!!うちのサークルに入ります!!!」


「はぁ? 本当にそうか? お前・・こいつらのサークルに入る気か?」


2人にものすごい勢いで迫られて

男の子は一歩後ずさりをする


ルハンはまるで獲物を逃すまいとする豹のように

男の子の後ろに回ってその体をしっかりとホールドした


うわっ・・・

背中にルハンの感触を感じて真っ赤になったミンソクは


「あの・・・ここのサークルに・・

入部希望の・・・キム・ミンソクです」と

ものすごく小さい声で言った





「これで文句ないっしょ?」


ジョンデとミンソクの名前を書いた書類を男性に押しつけると

鬼の首を取ったかのようにほほ笑むルハン

学生課の職員は悔しそうにしながらも規則は規則だと

しぶしぶ帰って行った




男性職員が帰って行って

やれやれと椅子にすわったルハンに

「あのぉ・・・僕入部して・・良かったんですか?」

俯き加減でミンソクが小さい声で聞いてきた


「ミンソク・・だったっけ? あの時のピエロだよね~

あの時、助けてくれてありがとう・・そして今入部してくれてありがとう」

ルハンは最高の笑顔を見せてミンソクに握手を求める


うわぁ・・・小さくて可愛い手・・・俺の手にすっぽりと収まってしまう

ミンソクの手を、自分の両手で撫でまわしながら

ルハンはそんな事を考えていた



~レイ~


ルハンがさっきからデレデレしている・・・

幼馴染で付属中学からずっと一緒だったけど

こんなデレデレしたルハンは初めてみる


いろんな女の子にもてて

手当たり次第の付き合いしていたけど

どこか冷めた部分をもっていたルハン・・・


でも・・・この可愛い男の子を前に顔を崩しっぱなしだなぁ・・・


あれあれ

握手した手をどさくさにまぎれて握ったまま撫でまわしている・・

大丈夫かな・・・

レイはぼんやりとそんな事を考えながら

「助けてくれたって・・どうしたの?」とルハンに聞いてきた




~ジョンデ~


「いろんな事にチャレンジするサークル」

レイからそう聞いて入部を決めたけど

初めて会う代表のルハン? なんか凄く綺麗な人・・・軽そうだけど・・


レイもかなり美人で笑うとたれ目が余計に可愛くなる


そして代表の人に手を握られたまま固まっている彼・・・・

中学生にも見えるけど多分同じ1年生なんだろうな・・・

色白に一重の大きなつりあがった目が印象的で

赤くふっくらとした唇が

女の子の唇みたいで綺麗な印象を与えている


ええええ?


自分以外はものすごく「顔偏差値が高い」事に気づいたチェンは

チャレンジって・・・もしかして芸能プロのオーディションなのか?と

変に気をまわしてドキドキしていた



~ミンソク~


ルハンがデレデレした顔で

握手するつもりで差し出した手を握りしめたまま離してくれない

こともあろうか撫でまわしている・・・


え? 何これ?


不安そうにルハンの顔を見つめると

誰もを虜にしてしまう様な最高の笑顔を

自分に向けてくれた


先に部室にいた2人は呆れたような顔をしてルハンを見ている



これからどんな展開が自分を待ち受けているのか

ミンソクは不安に押しつぶされそうになっている・・・・・



続く
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こんばんは(*´∇`)

サークル四人集まったんですね(*´-`)
二組のカップルが(*/ω\*)

ちぇんちぇんも顔偏差値高いよ(*´∇`)

何をするのかわかりませんが 笑
サークル活動楽しみです(≧▼≦)

Re: こんばんは(*´∇`)

> aさんへ

四人集まりました

さて何をしましょう(笑)
ドジュンに惚れるのパロなので
だいたいの流れは同じなんですけど・・・

サイクリングしておでんでも食べさせようかな←嘘です 

ルハンが暴走しないように見守ってください
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宗文san

Author:宗文san
るーみん大好き宗文です。2人の幸せを祈ってます。ここでは2人の妄想話が主になります。BLが苦手な方は読まずにお帰り下さい。

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