包子に惚れる 8

包子に惚れる 8


「やっぱりルハンだった」

綺麗な女性はルハンを睨みつけながら口をひらく

「お前・・・なんでここに?」

ルハンが驚きのあまり、固まったまま女性を見つめる


「あージウンだぁ~」

レイがやっと思い出したと言うように女性の名前を告げると


「ルハンの元彼女だよ~」と丁寧に補足説明をしてくれる

レイの声の方を向いて


「まあ・・レイまで巻き込んで・・・ルハン何やってんのよ」


「元彼女・・って歳が・・」

ジョンデがレイにだけ聞こえるように囁くと


「ルハンが中学生の時の家庭教師で

当時大学生だったかな?

ルハンの初Hの相手だよ」

レイの余計な説明に

隣のジョンデは耳を真っ赤にして俯いてしまう


「あのボールさばきが気になって

話を聞きに来たら知り合いだったとはねぇ」


ジウンの説明では

大学を卒業した後アナウンサーになり

今日はこのパフォーマンス大会の取材に来ていたそうだった


「お前とは別れて5年たつ・・今日はただの取材か?」

ルハンは元彼女とはいえ、

初体験の相手を前に少し動揺をしているようだ


2人のやりとりをミンソクはぼんやりと見ていた


さっきから胸がズキズキと痛んでくる

頭もガンガンと痛くなってくる・・・・

ドウシタンダロウ・・・・


「ルハンがまさか

こんなくだらない事してるなんて思わなかったわ

友達に誘われて

サークルで面白おかしくやってるだけなんでしょ?」


ジウンの

「くだらない事」

「面白おかしく」のキーワードが

ルハンの怒りに触れた


「お前さぁ・・・

大道芸の事そんな風に言って、

よく取材に来れたよな・・

やりたくなかった仕事なんだろう?」


怒りのこもった低い声にジウンは驚く・・・

初めて聞くルハンの低い声・・・


「ルハンだって今だけなんでしょ?

こんな仕事では将来食べていけないじゃない・・・」


ジウンの口から次々と出てくる

大道芸を卑下して見下したような言葉の数々


ルハンの怒りが爆発する前に

隣にいたミンソクが突然大きな声を張り上げた


「ピエロをバカにするなっ!!!!!」

突然の大声に驚いて皆がミンソクを見つめる


「ミンソク?・・・」ジョンデの声に

はっとしたミンソクが顔をあげると

その瞳は涙が溢れそうになっている

そして自分の荷物を抱えたまま

その場から走り去って行った



「ミンソク~!!!!!」

ルハンの声に振り向きもせず走っていく


「ジウン・・・てめえ・・よくもミンソクを泣かせたな

ぜってーお前の事ゆるさないからな・・

もう俺の前に顔出すんじゃねぇ!!!!!」


女性には優しいのが取り柄だったルハンから

初めて罵倒されたジウンは

衝撃のあまりその場に座り込んでしまった




「ミンソク!!!!待って!!!!」

サッカーで鍛えたルハンの足の方がミンソクに勝り

公園のはずれの雑木林の手前で追いついた

ルハンはミンソクの手を掴んでその場に座らせた


「ミンソク・・・ごめんな・・お前の事傷つけて」

ルハンが悲しそうな顔をして謝ってくる


ミンソクは黙ったまま顔をあげない


「あの女・・・俺の初体験の相手だけど・・

上から支配するような感じだったんだ・・昔から

もう出入り禁止にしたから・・

2度と現れないようにするから」


「ルハンも思ってるんでしょ?」

ミンソクが俯いたまま小さな声で言ってくる


「何が?」

「・・・・」

また黙ってしまったミンソクの言いたい事に気づいて

ルハンは優しい声で話しかけた


「俺さ・・・ガキの頃からサッカーが上手で・・

周囲の奴らの下手さに優越感もってた

すっごく嫌な奴だったんだよね」


「あまりにも自己中心的だったから・・・

ある時みんなから仲間はずれにされて

自分が悪いのに被害者意識もってしまい・・・

悪循環でクラスに溶け込めない時あってさ」


ルハンが昔話を始めたので

ミンソクが不思議そうに顔をあげる


「そんな俺を慰めて諭してくれたのが

近所の児童館で芸を見せていた

ピエロのおじさんだったんだ」


「よっぽど辛くて悲しい顔をしてたんだろうな・・・

パフォーマンスが終わった後

会場の隅でぼんやりしていた俺に話しかけてくれて

やさしくハグしながら諭してくれたんだ」

ミンソクがルハンの顔を見つめると

ルハンは今にも泣きそうだ


「おじさんのアドバイス通りに

自分の非を認めて

クラスの皆にあやまって・・・

無事に溶け込むことが出来たんだ」

「その後1年後にまた再会して

お礼は言ったんだけど・・・

その後はもう来なくなって・・・10年くらい会ってない」


「ルハン・・・」


「ピエロには俺思い入れがあるんだ」


「そのおじさんって・・・どんな感じだったの?」


「丸くてすごく優しい目をしていて・・・あっそう言えば

持っていたカバンにピエロの顔の絵が貼ってあった・・・

おじさんの子供が書いたって嬉しそうに教えてくれた」


カバンにピエロの絵が貼ってあった・・

その言葉を聞いた途端に

ミンソクの瞳が涙で溢れだして来た


「ミンソク? どうしたの?」

「それ・・・たぶん・・・僕のお父さん・・・」




~控室テント~


「あの・・・大丈夫ですか?」

その場にへたり込んでいるジウンに向かって

ジョンデが心配そうに声をかける

自分の味方になりそうな男性を見つけて

ジウンは気の強そうな顔を少し悲しげに作って

ジョンデの方を向いた

普通の男だったら、そこで手を伸ばすんだろう


ジョンデも手を伸ばしかけた所

「ダメっ!!!」

レイが大声を出してジョンデの腕を掴んだ


「僕知ってるんだよ・・・

ジウンがルハンの事食べちゃった理由」

ジウンはレイの顔を嫌そうに睨み付ける


「食べちゃった・・って?」

ジョンデの問いにレイも嫌そうな顔をして

ジウンを睨み付けた


「この人・・女子大生の時に友達と

「何人童貞をものにできるか」って

競ってたんだよ・・・」


「ええええええええええ?」


ジョンデが素っ頓狂な声を出してジウンを見つめた


「男子中学生なんて毎日発情してるようなもんでしょ

綺麗なお姉さんから誘われたら断れないでしょ」


「そして童貞奪ったらすぐにポイだよ」


ジウンはいつの間にか視線を地面に落として黙ったままだ



「ルハンはね・・・すごく傷ついたんだよ・・・

本当の恋を知る前に

身体だけ快感覚えてしまって・・・

それから来るもの拒まずでヤリまくってるよ・・・悲しい事に・・」


「もう・・・いいです・・・レイさん・・・」

ジョンデが興奮するレイを後ろから抱きしめた


「ルハンは今・・本当の恋をしてるんだ・・・・

中学生のするような初恋してるんだよ

あなたのせいで経験できなかった普通の恋をしてるの・・・

もう邪魔しないで!!!!!ルハンの前から消えてよ!!!!」


その場に座ったまま立てないジウンを置いて

レイはジョンデの手を引いてその場を離れた


「ミンソク達を探しに行きましょう・・」

ジョンデが優しく声をかけるとレイは小さく頷いた



(僕は・・昔ルハンの事で

女性全般を信用する事が出来なくなったんだ

その事がきっかけで・・・ゲイになったのかも知れない)

以前飲み会で「好きだ」と

告白された時に言っていた事を

ジョンデは思い出した



ルハンも傷ついたけど

一緒にいたレイも傷ついたんだ・・・

自分は男性と恋仲になる事はない・・・

そう思っていたけど

レイは・・・

この人とは一緒にいたい・・そう思える・・・不思議だな・・


ジョンデはレイの腕に

自分の腕をぎゅっと絡ませると

「さて・・ミンソクとルハンはどこにいるんでしょう~」と

レイに向かってほほ笑んだ


「見つからなかったら・・僕たち二人だけで打ち上げしようね」

レイが嬉しそうにジョンデに答える


とりあえず2人は公園の外れまで行ってみる事にした


続く
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

こんばんは<(_ _*)>

るぅはシウちゃんのお父さんに会ってたんですね!!

なんて、、酷い女だ(`へ´*)
レイレイいい子(*´-`)
チェンチェンもいい子(*´-`)


YouTubeで見ました!
セフナ羊羮好きなんですね(●´mn`)笑
そうですよね!
一挙放送がある時まで待ってみます!!


更新楽しみに待ってますヾ(=^▽^=)ノ

Re: こんばんは<(_ _*)>

> aさんへ

この間のshowtimeは
2014年に向けてみんなで抱負を叫ぶ場面があって
たった2年で状況が激変してしまった今
見ていてすごく辛かったです

年末は歌番組にEXOが引っ張りだこですが・・・
8人なんだ・・・とすごく寂しく感じています

いつもコメントありがとうございます
やっと包子に惚れるが終わりました
プロフィール

宗文san

Author:宗文san
るーみん大好き宗文です。2人の幸せを祈ってます。ここでは2人の妄想話が主になります。BLが苦手な方は読まずにお帰り下さい。

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR