クリスマスの意義

お正月3日になります
みなさんはいかがお過ごしでしょうか
お仕事の方もいれば帰省中の方もいて
家族の世話に追われている方もいらっしゃると思います

クリスマスに上げようと思ったお話がありまして
今更ですが・・・とりあえず上げます・・・すみません・・・

出演は偶然による~の惑星ソリップのみなさんです

偶然による~の話をまだの方は
先に読まれた方が分かりやすいかと思います

偶然による必然的な出会い




[クリスマスの意義]


クリス達が

惑星ソリップに居候して早2年が過ぎた


正確には「居候」ではなく「警備要員」に昇格しているが

物凄い片田舎にあるような小さな惑星に

泥棒や強盗、海賊に宙賊・・・そんなものは襲ってくることもなく

毎日のんびりと農作業を手伝っているのが実情である


クリス達の育ったヤチェと

シウミン達の育ってきた地球連合政府とは

もちろん文化も風習も何もかもが違っていて

最初のうちはお互いに戸惑っていたが

今ではその違いを楽しむようになり

知識を教え合ったりしている


ソリップは地球から遥かに遠い辺境の地にあるが

地球標準時間を採用している

そして時間だけでなく

風習も地球のものが取り入れられているため

ヤチェ星人達にとって不思議なものばかりだった




「ねぇ~ぎょんちゃんはいつ戻ってくるの?」

タオが

ゆでたジャガイモとゆで卵を食べながら呟いた


「クリスマスに合わせて帰ったから・・・

新年あけて戻ってくるはずだよ」

チェンがカレンダーを見ながら答える


「ぎょんちゃん・・・早く帰ってきてほしい・・」


タオの呟きにシウミンがコーヒーポットを手にしながら

「タオ・・・お前もコーヒー飲むか?」と聞いてくる


「しうちゃん!!!!!こんな奴にコーヒーもったいない!!!!」


ルハンがタオを睨みながら

シウミンに自分のカップを渡してコーヒーを注いでもらった


「ねぇ!!!!クリスマスって何? そんなに大事な行事なの?」

タオがずっと疑問に思っていた事を口にした



ソリップで優秀なシェフの役目を担っていたギョンスが

重大な用事があるとクリスマス前に地球に戻って行った

新年あけて戻ってくる予定なのだが

すっかり口が奢ってきたタオにとって

ギョンス不在の食事が不満爆発の要因になっていたのだ

シウミンもチェンも

時間があれば美味しい料理を作る事が出来る

しかし2人ともソリップの仕事が忙しくて

ギョンスのような手をかけた料理は作れない

クリスやレイは「食事」という観念のない生活をしていたから

簡素化されたとはいえ不満を口にする事はなかったが

タオだけが我儘を言っている状況だった

(夕食は当番制で作る事になり

今日は料理のできないタオが当番なので

ゆでじゃがいもとゆで卵になっていた)


「そういえばクリスマスの意義って考えた事ないですね」

チェンがタオに言われてシウミンに聞いてきた

「そうだな・・・慣習として残ってるけど・・

元は1人の宗教家の生誕祝いだよな」

「いつ頃から必要な行事になったんだろうね」

「ああ・・そうだな・・

地球の民が全員その宗教を信仰しているわけじゃないのにな」

地球連合政府の統括下の惑星で育ったシウミン達も

今更問われると答えに窮している・・・


「地球連合政府がまだ地球だけの時代に

世界中にクリスマスという行事が流行して

宗教とは切り離されてただのお祭りになった・・と学校で教わりました」

セフンがタオのためにココアを入れながら周囲に説明をする


「お祭り?」

タオが不思議そうに首をかしげるので

「タオ達の星にはお祭りって無いの?」とセフンが聞いてくる

しばらく考えてタオがクリスの顔を見ながら

「ヤチェの祭りって・・・・ふりーせっくすでぃ・・と一緒?」

ぷーっ!!!!!!

シウミンが飲みかけていたコーヒーを盛大に吹いた

セフンは驚きのあまり

目を盛大に見開いてタオを見ている

チェンは言葉の意味を理解して

真っ赤な顔をしたままフリーズ状態だ


「嫌な事思い出させるな!!!!

あんなの祭りでもなんでもない」

ルハンが凄く嫌な顔をして部屋から出て行った


困った顔をしたクリスとレイが

お互いに目配せしながら小さくうなずく


クリスが小さく溜息をついた後に

タオの言葉の説明をした


「ヤチェでは家族とか恋人とかの観念があまりないんだ

子供は政府が作って育てる・・・

俺たちは子供だけで軍事訓練を受けながら育ってきた

地球みたいに親からの愛情というものを貰った事がない

セックスはスポーツみたいな感覚だな・・・・

タオの言ったその日は・・・お偉いさんが好きな相手を選んで

まあその・・・言葉の意味そのものだ・・・・フリーな1日なんだ」

説明しているクリスも真っ赤になっている


「いわゆる乱交状態なんだよ・・・あちこちで裸でヤリまくって

ヤチェの人たち全員がそんなの好きなわけじゃないから

嫌な人達は見つからないように隠れてるんだ・・・・

ルハンは・・・あの容姿で目立っているから・・・

いつも嫌でも相手させられて・・・・」

レイの説明の言葉が途切れる


「るうちゃん・・・僕たちの事を庇うために・・・

お偉いさんの相手してたんだよね」

タオが思い出したように涙を流している


「どっちにしろ・・・お前達って・・・

ヤチェではあぶれ者だったんだな

感覚的には俺たちの地球人に近いかもな」

シウミンは苦笑しながらタオの頭を優しくなでた


「ギョンスは・・・大事な人に大事な告白して

地球に残してきた両親を説得して

この星に永住する手続きを取りに行ったんだよ」

シウミンの説明にその場の全員が驚いた


「クリスマスはね・・・今の慣習で言うと

大事な人と過ごす大切な1日になってるんだ

それは恋人だったり家族だったり・・・・」


「ぎょんちゃんは・・・

恋人のためにわざわざクリスマスに戻ったの?」

タオの質問にシウミンは優しく頷く


「去年は僕たちの初めてのクリスマスだからって

たくさんご馳走作ってくれたの・・・

恋人に会えなくても我慢してたの?」

タオの質問にシウミンは

意味深な笑顔で黙ったままだった



「もしかして・・・カイの家に行ったんですか?」

セフンが聞いてくる


「俺は妹がいる・・・チェンとセフンは兄さんがいるだろう?

だからこの惑星に移住しても大丈夫なんだけど

ギョンスは1人っ子だから・・・そこが心配だったみたいだな

そこの心配事がクリアしたから手続きに行ったんだよ」


「そういえばベッキョンも一緒に地球に行ってるよね」


「ベクも移住の手続きを取りに行ったんだ」


「俺たちはこの惑星に最後まで住むことに決めたんだ

だからタオ達も遠慮することなく

ずーっとこの惑星の住人になったいいんだぞ」


シウミンの言葉にタオはセフンの手をとって喜んだ


「ずっとセフナと一緒にいてもいいの?」

セフンは黙ったままうなずいている





「おい・・・開けるぞ」

シウミンが自分の部屋を開けると

ベットで頭から布団をかぶっている

ルハンの姿が見えた


くすっ・・


「ルハン・・・どうした?」

ルハンからの返事はない


「さっきの事は気にしてないぞ・・・

タオが泣きながら

「るうちゃんは僕たちを庇ってた」って言ってたぞ」


ビクッ


ベットの布団の塊が小さく動いた

シウミンはその塊の横に座ると


「クリスマスの次には

お正月という行事があるんだよ

ルハンも去年経験したと思うけど

クリスマスよりも盛大なお祭りになるんだよ

ギョンスもその頃には戻ってくるんだけど

盛大なパーティ料理を作らないと・・・・」

そこまで話をしてちらりとルハンの方を向くと

ルハンは布団から顔を少し出していた


「ルハン・・・手伝ってくれるよね」

シウミンの笑顔にルハンは目を伏せて小さく呟いた


「しうちゃん・・・俺・・・」


「俺たちが出会う前の事なんて・・・

俺は気にしてない・・

問題は今このお互いの気持ち・・・

そう思わないか?」


シウミンの言葉にルハンは顔をくしゃくしゃにして笑顔をみせた


「しうちゃん大好き!!!!!」

そう言うといつものようにシウミンに抱きつく


「お正月になったら住民が増えるんだよ・・・

この住宅エリアも手狭になったから増築しないと・・・だな」


「増築するの?」


「ああ・・・ベッキョンに

ブルマーコーポレーションで開発された

簡単に家が建てられるグッズを

買ってくるように頼んだんだ」

それを聞いたルハンの瞳がきらきらと輝き始めた


「しうちゃんと俺の愛の新居?????」


「まだ誰が住むか決めてないぞ・・・うわっ」


シウミンはルハンに押し倒され

キラキラと輝くルハンの瞳を下から見上げて

小さくほほ笑んだ・・・


そして、さっきタオに説明した自分の言葉を思い出す


(クリスマスはね・・・今の慣習で言うと

大事な人と過ごす大切な1日になってるんだ

それは恋人だったり家族だったり・・・・)


ルハンといたら・・・毎日がクリスマスだな・・・・


見上げるルハンの顔はデレデレになっている

多分今の自分もデレデレした顔をしているんだろうな・・・・

シウミンはどんどんとルハンに感化されていく自分に

戸惑いながらも幸せだと感じ始めていた








~地球からソリップに向かうヒボム便~


「ベク~そんな顔しないで~」

「チャニョル!!!!

なんでお前もカイと一緒にソリップに移り住むんだよ」

「だって~今回のクリスマスで俺の告白にOKしたでしょ?

俺たち付きあうんでしょ? だったら離れたくないじゃん」

「お前みたいなでかい奴の住む場所ないわっ!!!!!」

「大丈夫・・・俺もブルマーコーポレーションの「簡単お家君」買ったから

土地さえあればすぐに家が出来上がるから」

「はっ? このヒボム便はどうすんだよ?」

「会社には話通してあるから大丈夫なんだ~」

「けっ・・・抜かりないヤツ・・・・」

「えへへへそれほどでも~」

「褒めてないわっ!!!!ボケ」





「ヒョン・・・あの2人もソリップで一緒なんですか?」

「住民が多い方が楽しくていいじゃない?」

「俺は・・・ギョンスヒョンと一緒ならどこでもいいです」

「カイ・・・散々待たせてごめんね・・・」





おしまい


クリスマスに上げたかった・・・・正月になってしまいすみませんでした・・・

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明けましておめでとうございます

新年からカイドありがとうございます。
クリスマスなんていら~ないくらい日々が愛のかたまり♪

久々に歌う二人をみてカイドやらシウルウが浮かんだ私の頭はかなりキテます。

今年も愛の溢れるお話楽しみにしています。

こんばんは(*´∇`)

ブタ年、、、笑



皆で暮らすことになったんですね(*´-`)

簡単にお家作れるのいいなぁ、、笑

るぅは弟達を守るために色々大変だったんですねぇ(´;ω;`)
ってことは、、?
もしかして、るぅの子供がいたり、、するんでしょうか??
余計なことだったらごめんなさいm(._.)m


12人皆が幸せそうでいいですねぇ゜+。(*′∇`)。+゜

素敵なお話ありがとうございました<(_ _*)>

楽しみに待ってますヾ(=^▽^=)ノ

Re: 明けましておめでとうございます

> しーさんへ

今年もコメントありがとうございます
私の話の中ではカイドってちゃんと設定あるんです
ただ本編に出てこないだけで~
出会う~想う~願う シリーズも
ビストロのオーナー兼シェフのギョンちゃんの恋人が
ダンサーで日本の病院でリハビリ中なんですよ
それでルハンがそこの病院に行ってリハビリして
リハビリ停滞中のカイがルハンの頑張り見て
自分も頑張ろうって・・・という話も実は想定してました

喫茶うたかたも マネージャーだったギョンちゃんとカイも設定してます

固定カップルだと妄想しやすいですね♪
今回の話も地球での家族会議もちゃんと想定してます
私の頭の中だけで・・・

Re: こんばんは(*´∇`)


> aさんへ

コメントありがとうございます

るぅの子供はいません・・・
るぅ達の惑星は、
政府が子供を作って管理しているんです
遺伝子組み換えで美形を作り出すわけです
ヤチェ星では家族はありません
子供たちは政府の管理下で戦闘員として育てられます

という設定が私の中にあるんです

ヤチェから来た四人はソリップで初めて「愛」を知るんです

こんなお答えでよろしいでしょうか・・・(;^ω^)
プロフィール

宗文san

Author:宗文san
るーみん大好き宗文です。2人の幸せを祈ってます。ここでは2人の妄想話が主になります。BLが苦手な方は読まずにお帰り下さい。

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