大切なものは・・・5

[大切なものは・・・] カイside 5


旅館の韓国語での案内図を見ながら

僕とヒョンは食堂「あかつき」にたどり着いた

スタッフの女性が笑顔で案内してくれて個室に通されると


「おっ・・迷子にならずにたどり着けたね」と

ミンソクさんが出迎えてくれた


御馳走が並べられているテーブルに数人の人だかりがしていて

その中心にルハンの姿があった


僕達が驚いてその様子を見つめていると


「熱心なサッカーファンはルハンの事分かるんだね・・・

日本人でもルハンに気づくとサインを求めたり

一緒に写真を撮ってほしいって頼んでくるんだ・・・

そしてルハンは出来る限りのファンサービスはしている」

ミンソクさんの説明に

僕たちはルハンの知名度を嫌と言うほど感じた


3組程のファンをやり過ごすと

ルハンはご機嫌なようすで僕達にほほ笑む


夕食の並べられている6人がけのテーブルに

僕とヒョンが隣どおしに座り、

ルハンとミンソクさんは僕たちの向かい側に座った


「やっぱり・・・ルハンって凄いんだね~国民の英雄だもんね」


ギョンスヒョンの言葉に嬉しそうにルハンは笑った・・・そして


「元英雄だな・・・片足じゃサッカー出来ねぇし・・・」

そう言って膝までしかない左足を

僕達に見せるつもりで

テーブルより上まであげようとして

ミンソクさんに怒られてた

やっぱり残念な人に間違いない・・・


今義足は製作中との事だけど

事情を知らない人が

ドキリとするような脚も隠すことをしない


義足が完成すれば

義足をはめてのリハビリが始まるそうだ

ミンソクさんの希望だと

フットサルを楽しめる位まで

回復してほしいらしい


「そんな暗い顔すんなよぉ~

サッカーは出来なくなったけどさ

俺は生き返ってミンソクとラブラブできて

最高に幸せなんだ

今、人生を謳歌してんだぜ」


ルハンはそう言うと

ミンソクさんに向かってウィンクをした

ミンソクさんはニッコリとルハンに微笑み返す


あれ?

なんかいつもと違う・・・


ひっかかる違和感をヒョンに伝えようと横を見ると

ギョンスヒョンはすっかり料理人の顔になって

目の前の御馳走に感嘆の声をあげていた


「和食って・・・芸術なんですね・・・もりつけ方も綺麗」


そう言うとスマホでパチパチと写真を撮っていた


そんな料理人としての

カッコいいギョンスヒョンの顔は僕は大好きだ

違和感をすっかり忘れて

目の前の美味しい料理に舌鼓を打ってた僕は

食後の玉露を飲む時に違和感の正体に気がついた



ミンソクさんの雰囲気が違っていたんだ

カッコいいイケメンのいつもの彼ではなく

半端ない色気がダダ漏れしていて

体の内側からあふれ出る色香に妖艶さが混じっている

十分に愛された後なんだろうと推測できた


そして隣のルハンを見ると

イケメンが伸びきってだらしなく

緩み切って非常に残念な顔になっている

ミンソクさんを十分に堪能した結果の状態と推測する


僕が2人の様子にそんな事を考えていると

さすがにギョンスヒョンもこの雰囲気に気がついて

僕の脇を肘で突っつくと瞳で僕に語りかけてきた

(ヒョンは言葉数が少ないので、いつの間にかヒョンの目だけで

何を言いたいのか分かるようになってきた・・僕って凄い)


僕も小さくうなづいてヒョンの耳元に囁いた

「ルハン我慢できなくてヤっちゃったんだね」


僕達が大浴場で、健全にみんなと仲良く温泉につかっている時に

すでにこの人は自分達のプライベート露店風呂で

ヤってたって事なんだ・・・・

まあ今朝がたのヤる気満々のルハンの様子を思い出せば

部屋に入るなりミンソクさんを押し倒したって・・・・想像できる


僕とギョンスヒョンは食事を終えると

「ごちそうさまでした。すごく美味しかったです」と

ルハンとミンソクさんに声をかけて

明日の朝食の時間を確認し部屋に戻ろうと席をたつ

するとルハンは横を通る僕の腕をつかんだ


(何もたもたしてんだよっ!!!!さっさと思いを遂げろよっ!!!)

耳元でそう囁くと、ルハンは僕の顔を見てニヤリと笑う



ルハンに背中を押された状態になったけど

かえって意識しすぎて、ぎくしゃくしそうだ

ヒョンが好き過ぎて大事過ぎて

どうしたらいいのか分からないのが本音・・・・


部屋に戻るとギョンスヒョンは僕の腕を強くひっぱって

畳の上に敷いてあった布団に僕の身体を投げ飛ばした


え?

ヒョン? 何か怒ってるの?

状態が把握できないまま

僕は目を見開き動けないでいると

僕の上にギョンスヒョンが馬乗りになって

僕の顔の横に手をつけて (いわゆる床ドンって奴?)

心の読み取れない真顔で僕を見下ろしている


こんな真顔のヒョン・・・初めて見た・・・


ビックリして目を見開いたままの僕の顔に

ヒョンは顔を近づけて来て僕の耳元に囁く


「いつまでもたもたしてんの・・待ちくたびれて

こっちから襲っちゃうからね」


そう言うとギョンスヒョンの方からキスをしてきた

濃厚なキス・・・いつもキスは僕からするから

ギョンスヒョンからのキスなんて・・想定外だ・・

それも舌が絡み合う様な濃厚なのって・・・

一瞬頭が真っ白になったけど

大好きな人とのキスに

僕は嬉しくて体がとろけそうな位感じていた


名残惜しそうに唇が離れると

「カイ・・・大好き・・・」

ギョンスヒョンが僕を見下ろして囁いた


(このシチュエーションのままだと・・僕がされる方?

それは嫌だ・・・僕はヒョンを愛したい)


僕にしては珍しく瞬時に状況を把握して

下からヒョンに抱きつくと

キスをしたまま体の位置を入れ替えた

「ヒョン・・・ギョンスヒョン・・大好き・・

愛している・・・ヒョンの全てが欲しい・・・いい?」

ギョンスヒョンは僕の瞳を凝視すると

静かにその瞳を閉じた


ずっとずっと憧れていたギョンスヒョンは

この時から僕だけのものになってくれた

僕たちは飽きる事なくお互いを求めあって

僕はヒョンの体を気遣う余裕も何もなかったけれど

体を重ねることで

心までひとつに溶け合って

2人の魂が交じりあって行くように感じて最高だった

僕たちの初めての夜は長くもあり短くもあったけど

ただただヒョンの事が愛おしくて

胸の奥が締め付けられるようだった

そして不思議な事に

僕の涙腺が壊れてしまったようで

涙が流れていつまでも止まらなかったんだ




続く

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おはようございますヽ(´▽`)/

るぅ、、、笑
残念なところも素敵です(*´-`)
でもあんまり色気駄々漏れなシウちゃんは心配(^_^;)

ぎょんちゃん大胆(//∀//)でも可愛い!!!
カイおめでとう(≧▼≦)笑

Re: おはようございますヽ(´▽`)/

> aさんへ

ぎこちないけど
なんとか初めてが終わりました

そのころお隣は・・・想像におまかせします~
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宗文san

Author:宗文san
るーみん大好き宗文です。2人の幸せを祈ってます。ここでは2人の妄想話が主になります。BLが苦手な方は読まずにお帰り下さい。

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