大切なものは・・・6

[大切なものは・・・・] ギョンスside


朝、目覚めたら隣に愛おしい人の寝顔があった

これって嬉しいような恥ずかしいような不思議な気持ち

映画や小説によくある

恋人たちの朝の風景そのものなんだけど

その当事者になったら・・なんだろうコソバユイ感じがする


カイがずっと僕の事を好きでいて

カイの怪我で

僕もカイを弟以上に思っていた事を自覚して

2人の思いが通じ合って

晴れて恋人同士になった・・・・んだけど

リハビリのために日本に行くことになったカイと

固定客も付き評判も上々で

軌道に乗り始めたビストロを

1人で切り盛りしている僕とは

遠距離恋愛状態になってしまった


すぐに戻ってくるだろうと高をくくっていたのに

ダンサーとして踊るためには

まだまだリハビリが必要らしい・・・


気づけば一年もの間、遠距離状態だった

僕が時々病院に会いに行ったけど、日帰りがほとんどで

身も心も結ばれた恋人同士とは言えなかった


そんな頃

店の常連だったチャニョルの仲間で

サッカー選手のルハンが

飛行機事故に巻き込まれて片足を失った


その親友というか恋人のミンソクが(僕とも友達である)

リハビリに適した日本の病院を紹介してほしいと言ってきた


ミンソクにはカイとの事を話していたから

頭の片隅にでもそこの病院の事が残っていたんだろう

そして彼らはカイのいる日本の病院に転院していった

それからカイからのメッセの他に

ルハンのお世話係のミンソクからも

カイの様子が送られてくるようになった


カイのケガは完治している・・・

もうバレエも踊れる状態にはなっているはず

でも踊れないのは心の問題・・・

本人が気づいていない心の何かのため・・・・

その事はカイの主治医から聞かされていた



ミンソクからは

「ギョンスが好き過ぎて

2人の関係を真剣に考え過ぎて

変にプレッシャーになってるんじゃないか」

そんな事を言われた


そんな時にちょうど

テレビ局勤めのチャニョルから

ラブコメ映画の舞台になりそうな

小さなビストロを探していると言われ

半月程ロケ場所として提供することにした


思いきって店を休みにし

僕達2人の将来の事を真剣に考えないと

だめな時期に来てるのではないか


そんな不安を抱えながら日本に来たけど

久々に顔をみたらカイは泣きだしてしまうし

僕もカイが愛おしくて堪らない感情で溢れそうだった



恋人として最後までいってないからだとか

ルハンが余計な気をまわして

「温泉旅行」という

僕達の初Hのためのおぜん立てを整えてくれた


なのにまだカイは躊躇している

もう待てない・・・

だから僕からカイを襲った・・・・

途中からカイは覚醒して僕を愛してくれた

2人のセックスはぎこちなさと

たどたどしいものだったかもしれない


でも後悔はしなかった

やっと体も一つになれた・・・・

カイの寝顔を見ながら

僕は今までのいろんな思いがよみがえって

胸の奥を締め付けてたまらない・・・

本当にこの子は僕にとって大切な人なんだと実感する


これからもずっと

僕は横でこの寝顔を見守っていきたい・・・・


知り合った頃よりもがっしりと逞しさを感じる

少年から大人の身体付きになってきたね・・・


眠っているカイの瞼にキスを落とすと

いつもは寝起きの悪い恋人は珍しくぱちりと瞳をあけた


「ヒョン・・・夢じゃなかったんだね」

眩しそうに僕の事を見上げる

その唇にやさしく口づけをおとす


「おはよう・・僕だけのカイ・・」

カイは恥ずかしそうに、でも嬉しそうに顔をくしゃっとさせた


昨夜僕の事を抱いている時は

初めて見る大人の雄の顔つきをしていた

いま思い出しても体が疼きそうなくらいだ・・・


でも目の前にいるのは今まで通りの可愛いカイ

どんどん大人へ成長していく僕の恋人は

まだ僕の知らない新しい面を

これからも見せてくれるようになるのかな・・・


カイが目を覚ましたので

せっかくだからと

部屋に付いている露店風呂に2人で入ることにした


朝のさわやかな空気を感じ

目の前に広がる美しい海をみながら

若い僕達は欲望のまま不健全な行為に没頭した

没頭しすぎて2人とも湯あたりで気分が悪くなり

裸のまましばらく洗い場に寝そべって火照った体を冷やしていた


「ヒョン・・・」

カイが僕の頬に手を添える


僕もカイの瞳を黙って見つめる


「ヒョン・・・病院に戻ったら・・パッセの練習始めるよ」

「・・・・・」

「すぐに僕もソウルに戻る・・遠距離はもう飽きた」


僕は言葉がうまく出てこなくて黙って頷いた

知らないうちに涙が頬を伝っていたようで

カイが頬に充てていた手でやさしくぬぐってくれる


胸が熱くなってきた

こんな小さな事でも幸せに感じる・・・

先に立ちあがったカイが僕を宝物を扱うかのように

大事にお姫様抱っこをしてベットまで運んでくれた


身支度を済ませてから

僕達は恋人つなぎをして朝食会場の食堂にむかった


続く
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るーみん大好き宗文です。2人の幸せを祈ってます。ここでは2人の妄想話が主になります。BLが苦手な方は読まずにお帰り下さい。

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