大切なものは・・・7

[大切なものは・・・] ルハンside



「ほんとにバカだなぁ・・・」

ミンソクが俺の頭に優しく手をあてて

心配そうに顔をのぞき込んでいる

カイ達のためと言いながらも

俺もこの温泉旅行はものすごく楽しみにしていた

楽しみにしすぎてついつい羽目を外してしまい

今朝も部屋付きの露天風呂でミンソクを襲ってしまった

あまりのミンソクのだだ漏れするフェロモンに溺れ切って

興奮した俺は事の最中に頭を思いっきりぶつけてしまった

(イク寸前だったから2人でイクまで痛くなかったのに

朝食の席に着いた途端にジンジン痛くなってきたのだ)


「ルハン・・・たんこぶ出来てるぞ」

「ええええええ?」

涙目になった俺に

ミンソクは冷やしたおしぼりを

たんこぶにのせてくれた


「ばか」


耳元で俺にだけ聞こえるように吐息で囁くと

ニヤリと笑って席に座った


もう朝からなんだよっ!!!!ミンソク!!!!!

俺はジンジンする部分が

頭だけじゃなくなってきて少しあせった

俺の焦っている様子を楽しそうに見て笑ってるミンソク

部屋に戻ったら絶対に襲ってやる!!!!くそっ!!!!


「おはようございます」


俺がミンソクに弄ばれている間に

カイとギョンスが入ってきた


おっ!!!!


2人の顔を見たミンソクが

右眉毛をひょいと上げて俺の顔を見る

俺も鼻の孔を膨らませてそれに答えた



こいつらとうとうヤった・・・

俺は前の席に座ったカイの顔を見てニヤリと笑う

俺の方を見たカイは

小さくうなずいて恥ずかしそうに笑った


そうか良かったな~


隣のギョンスは椅子に座る前に

ミンソクにこっそり耳打ちしていた

すると・・・

ミンソクは嬉しそうに

ギョンスにウインクを送った・・・・


どきん!!!!!


何何何????俺ミンソクのウィンク初めて見た!!!!

おいっ!!!!なんだっ!!!超可愛いじゃないかっ!!!

キスしたいぞっ!!!!くそっ!!!!



よっぽど俺がもの欲しそうな顔をしていたのか

ミンソクが俺の方を見てニカっと笑い

「さあ朝ごはん食べよう」と周囲を促した


俺はカイをからかいたくて仕方なかったが

テーブルの下でミンソクに足を蹴られたので黙ってた


それにしても昨日と今日で

こんなに雰囲気が変わるもんなんだ・・・・

幸せそうな2人を見ていると

なんだか俺も幸せになってくる・・・・不思議だな


カイの少し自信なさげに不安そうに揺れていた瞳は

今ではしっかりとした意思を表していて頼もしく見える


ギョンスは愛されているという自覚から

今日はより綺麗に見えた

「2人良かったな・・」ミンソクの耳元で囁くと

ミンソクも小さくうなずいた



病院に戻ってからのカイは今までとは違って

リハビリに熱心に取り組み始めた

自慢じゃないが

俺も義足が来てリハビリにも熱が入ったが

俺を上回るような取り組み方で鬼気迫るものを感じた

それからすぐカイの退院が決まった


俺たちに別れの挨拶をしに来た時に

「大切なものを守るためにこれからも頑張る・・・

ルハン気づかせてくれてありがとう・・・・

ミンソクさんも色々ありがとう・・・」

カイはそう言ってソウルに戻って行った


数日後・・・


「ルハン・・・どうした? からかう相手いなくて寂しいの?」

リハビリ室でぼんやりしていた俺にミンソクが声をかける


「そうだな・・・寂しいのかもな・・・」

珍しく俺がボソッと呟くと

ミンソクが苦笑しながら俺の頭をなでてくれた


「カイはとっくに怪我が治ってて

後はきっかけが必要だったんだよ

きっかけ作ってあげられて良かったじゃないか」


「俺も負けてられないな」

「うん」

「俺も大事なものを守るために頑張るぞ」

「うん」

ミンソクが泣きそうなのを堪えて

必死に笑顔を見せようとしていた

この笑顔を守るためにも俺・・まじ頑張らなくちゃ・・・


「そういえば一つひっかかる事があんだよ」

「何?」

「カイ・・・あいつさ・・・

何でお前を「ミンソクさん」って呼んで

俺のことを「ルハン」って呼び捨てにしてたんだ?」


俺がずっと気になっていた事をミンソクに聞くと

ミンソクが驚いた顔をして俺を見つめる


「お前・・・それって有名人だからじゃない?」


「へ?」


「お前・・・サッカー選手として超有名なんだよ・・・・

ドイツに行った時だって・・・日本にいたって声かけられるじゃん」


「俺って・・・そうなの?」

ミンソクが今度は呆れた顔をした

「お前だって芸能人の事・・・

知り合いじゃなくても呼び捨てだろう?

カイにとってルハンは芸能人と同じなの」


今度は苦笑しながら俺の頬に手を伸ばした

ミンソクの手が温かい


そうか・・・俺ってそんなに有名だったんだ・・・


「昔から変わってないよな・・・自分がすごくカッコよくて

みんなから愛されているのに気付かない・・・・」


「みんななんて・・・俺には関係ない・・・

ミンソクに愛されてれば幸せなんだから・・・

俺にとって大切なものは「ミンソク」だけだから」

またミンソクの瞳から涙があふれそうになっている


「ミンソクの側にいるために生き返ってきたんだからな」

ミンソクは俺の手を掴んだまま静かに涙を流していた

そして俺の言葉に何度も小さくうなずいた




おしまい
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こんばんは<(_ _*)>

ほっこりしました(*´-`)

カイは無事に退院出来たんですね!!


四人とも幸せそうで(*´∇`)

ちょっと残念だけど
真っ直ぐなるぅ素敵です(o>ω<o)
愛されてるシウちゃん最高(≧▼≦)

素敵なお話ありがとうございましたヽ(´▽`)/

Re: こんばんは<(_ _*)>

>aさんへ

いつもありがとうございます
やっと終わりました・・・
おバカverをひとつ書いてから
るーみん書きます
待っててくださいね~
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宗文san

Author:宗文san
るーみん大好き宗文です。2人の幸せを祈ってます。ここでは2人の妄想話が主になります。BLが苦手な方は読まずにお帰り下さい。

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