ひまわり歯科医院へ ようこそ ~後編 上~

[ひまわり歯科医院へようこそ] ~後編上~


「こんにちは~」

ひまわり歯科医院の扉に下がっている

「午後は15:30 からです」のプレートを無視して

ルハンが元気よく入ってくる


「あら~今日はこんな時間にどうしたんですか?」

「ウンヨンさんにお土産を持ってきました」

虫歯の治療をすっかり終えたルハンは

その後もなんだかんだとシウミンの元にやってくる


この時間帯は受付のウンヨンとシウミンの休憩時間で

患者がいないのを見計らって今日は訪ねて来たのだ


週に1度の虫歯治療を5回行う間に

猛アタックを続けまくって

すっかりシウミンと仲良くなり

なんとか「友達」の地位を築いたルハン

シウミンが恋愛に疎い事に気が付いて

急ぐことはせずじっくり次に進もうと考えた


そして友達から次のステップに上がるために

「外堀埋め立て計画」を実行中だった

その一歩として

シウミンの大叔父の代からの受付ウンヨンの攻略だった

(この歯科医院はシウミンの大叔父が開業していたのを

可愛がられていたシウミンが引き継いだ)


自分の親よりも年上の女性の好感度を上げるため

色々な事を行っている・・・

今日は先日出張で行った釜山のお土産を持ってきた


「お土産です~どうぞ~」

「あら~釜山の有名なお菓子じゃないの?懐かしいわ」

亡き夫との新婚旅行で釜山に行った話を

ウンヨンから聞いていたのを覚えていたルハン・・・

絶対に喜ぶだろうと購入したのだった

「せんせーい!!!!ルハンさんからお菓子頂きましたよ~」

受付の後ろの扉をあけてウンヨンは住居スペースに声をかける


「午後までまだ1時間あるからお茶にしましょう」

ウンヨンは受付の後ろにある

休憩スペースにルハンを誘った


トントントン・・・・

シウミンが階段を下りてくる足音がする


久々にシウミンの顔が見れるかと思うと

ルハンの顔が自然とにやけてしまう

ウンヨンにばれないようにと

片手を口に当てて緩んだ顔をごまかす・・・・


「ああ・・・ルハン・・・いらっしゃい・・・

ウンヨンさん・・・コーヒー入れますね」

扉から顔だけだして挨拶をしたシウミンが

コーヒーを入れるために扉の向こうに消える


ああ・・・今日もカッコいいなぁ・・・・

ルハンが端正な顔をみごとなまでに崩して

シウミンの後ろ姿をうっとりと見つめている


くすっ・・・・


人生を半世紀以上生きて来たウンヨンの前では

いくら隠してもルハンの想いはバレバレだった

一生懸命に自分の機嫌をとっているのも

味方になってもらいたいからだろう・・・・



元々人見知りの性格に

大叔父の歯科医院を継いだのもあり

シウミンには友達があまりいない

子供のころから知っているウンヨンは

その事がいつも気にかかっていた

歯科医院が休みの時も

家でひとりで過ごすことも多いと聞いている



ところがルハンが現れてからここ数か月

シウミンの様子に変化が見えて来た

高校時代はサッカー部だったという共通点から

日曜日にはフットサルをしたり

時々夜にお酒を飲みに行ったりしているようだ

そして笑顔が増えて楽しそうなのだ


良かった・・・今日爆弾でも投下してみましょうか・・・


ウンヨンは投下予定の爆弾に

2人がどんな反応を見せるか

想像して小さくほほ笑んだ





「しうちゃんのコーヒー美味しい~」

ルハンが美味しそうに飲む姿を

シウミンがほほ笑みながら見つめている


「そうだ・・・先生に相談なんですけど・・・

嫁に行ったうちの娘の出産が近いの話ましたよね」


「ああ・・・九里にいる娘さんですよね」


「実は・・・赤ちゃんが双子という事がわかりまして・・・・・」

「ふたご????」

ルハンが驚いてウンヨンの顔を見つめる


「勝手なお願いなんですけど・・・私・・

娘の手伝いに行かなくてはならなくて・・・

ふたごなんで・・・しばらく娘の家にいることになりました」

「え?」

「それって・・・・うちを辞めるって事ですか?」

シウミンも初めて聞く内容に目を丸くする


「1か月後には娘の所に行きたいので

1か月のうちに新しい受付の方を探して下さい」


「・・・・・・・・・」


「私みたいなオババでなくて

もっと可愛い若い女の子でも・・・・・・」

ウンヨンがそう言いかけた時に

突然ルハンが立ち上がった


「やだっ!!!!!!しうちゃん!!!!!!

そんなの俺やだっ!!!!!!!!」

そう叫ぶと歯科医院を飛び出していく

「ルハン!!!!!」




「ルハンさん鞄・・・忘れて行きましたね」

「・・・・・・」

突然の出来事にシウミンは動揺を隠せないでいる


「先生はどうしたいですか?」

ウンヨンの問いかけにシウミンは黙ったままだった


「あと1か月・・・お願いしますね・・・

午後の診察始まりますよ~

今日はタオくんが来る日ですから

しっかり診察してくださいね」

ウンヨンの問いかけに

シウミンはハッとして時計を見て

両手で頬を軽く叩くと

気持ちを入れ替えて治療室に入って行った




すみません・・・後編なのに続きます・・・・
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るーみん大好き宗文です。2人の幸せを祈ってます。ここでは2人の妄想話が主になります。BLが苦手な方は読まずにお帰り下さい。

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