レイの策略  ひまわり歯科医院~番外編~

[レイの策略]  ひまわり歯科医院~番外編~


レイは第一志望の会社に入社が決まり

意気揚々と入社式に挑んだときに

意外な人物と再会をした


「あれ~!!!レイじゃん!!!!!お前もこの会社なんだ?」


誰もが振り向く爽やかなイケメンの代表といえる

ルハンがその笑顔を惜しげもなくさらして手を振っている


げっ・・・・


レイにとってのルハンは鬼門だった

母親同士が仲が良く

小・中と一緒の幼馴染だったレイとルハンは

小さいときから一緒にいる事も多かった


我儘いっぱいに甘やかされたルハンに

大人しくぼんやりしてる事の多かったレイとは

大人から見ると一緒にしておくのに丁度いい相性だったのだ


しかし自我が確立されてくる思春期になると

レイはルハンのだらしなさが我慢できなくなる


ルハンはモテた。「来るもの拒まず、去る者追わず」の精神で

小学校の高学年から彼女の途切れる事はなく


ハッキリ言うと女性にだらしない状況で

中学では年上のセフレもいたりしていたのだ・・・・

レイはいつもそのトラブルに巻き込まれてひどい目にあっていた


レイは自分が女性を苦手としゲイになった要因に

ルハンの女性スキャンダル被害にあっていたからだと思っている


入社式も済んで研修も終り

配属先が発表になるとルハンとレイは同じ部署になった


せっかく高校と大学で別々になり

ルハンに振り回される事もなく静かな7年間を過ごしていたのに

ここに来て再会するとは・・・・腐れ縁だ・・・とレイは頭を抱えた


元々女性関係以外ではルハンとの関係は良好だったので

同僚としては色々と相談したり仕事面では頼ったりもしていた

入社して3年過ぎ

相変わらず女性にだらしない生活を送っているルハンを見て

気が付いた事が一つあった


ルハンは自分から付きあう事を一切していないのだ

気になって飲み会の時にそれとなく聞いてみた


「俺・・・自分から好きになった事ない・・・そんな人と出会ってない」


「好きじゃない人と付き合ってたの?」


「付きあえば自然と好きになるのかな・・と思ったけど・・ダメだったな」


レイはルハンの今までの行動を思い出して納得をする


ルハンは初恋すらまだだった・・・・

人を好きになるという事を知らない・・・・


今まで散々な思いをさせられてきたけど

ルハンが少しかわいそうに思えてくる
(レイには大学時代からの恋人がいるから)


「ルハンの好みの子ってどんなの?」

レイの問いに少し悩みながら、ぽつりぽつりと答える


「白くて柔らかくて可愛くて・・・知的な感じで・・・笑顔が素敵で・・」

レイがその条件に不思議そうに首をかしげていると


「あと強い人がいいな・・・俺いざっていう時にヘタレだから」


幼稚園時代に流行った「正義の味方包子マン」を彷彿させるような

そんな条件を聞いてレイは小さくため息をつく


そんな人いないよな・・・

そういえばルハンのランドセルに

包子マンのキーホルダー付いてたな

本当にルハンはああいうのが好みだったんだ・・・・無理だな・・・



そんな飲み会からしばらくして

レイは外回りの途中で大発見をする・・・

缶コーヒーを飲みながら公園のベンチで休憩していると

子供たちの声がわらわらと聞こえて来た


幼稚園でもあるのかな・・と、ぼんやりと顔を向けると

ふるぼけた建物から幼稚園児が出て来た


「せんせーいバイバーイ!!!!」

「てんてい~ばいばい~」

「タオにセフン!!!!さようなら!!!歯磨きちゃんとするんだぞ」


建物の入り口に立つ小柄な男性に

レイはくぎ付けになる・・・・・・


白くて柔らかそうで・・知的で笑顔が素敵で・・・・

ルハンの言葉が脳裏によみがえってきた


男性の顔をよく見ると

子猫のようなつりあがった瞳に可愛らしさが滲み出ている


「あ・・これって・・・」

男性が入って行った建物を見ると

「ひまわり歯科医院」という看板がかかってる


「あの人歯科医なんだ・・・そうか・・・」

レイはしばらく考え込んでからニコリとほほ笑んだ








ルハンが恋をした

もちろん初恋だ

だらしなかった女性関係は

いつの間にか清算されていた


歯医者にトラウマがあり

常に歯磨きを人の百倍くらいするルハンを

歯医者に行かせるようにするのにレイは苦労した


しかし連れて行くと

レイの思惑どおりにルハンは歯科医に魅かれていった



好きだと自覚してからのルハンは凄かった

いけいけどんどん状態で

あっと言う間に友人の位地をゲットし

受付の女性を味方に取り付けたようだった


ところが・・・

しばらくしてルハンが電話でレイを呼び出した

「しうちゃんの所にカバンを置いてきたから・・・

取ってきて・・・」

「なんで自分で行かないの?」

急に泣きだしたルハンに驚いたレイは事情を聞きだす


受付の女性が一か月後に退職して

もしかしたら可愛い女の子が受付をするかもしれない

そうしたら、しうちゃんが女の子を好きになってしまう・・・



小学生からルハンの事を見ていたレイにとって

いつも自信満々の姿ばかりで

こんなルハンの姿は初めて見る・・・

いざという時に「ヘタレる」のは良くある事だったけど

恋愛でもヘタレるのか・・・・


何とかしてやろう・・・レイはルハンの頭を優しくなでながら

最善の方法を模索し始める




数か月後

「レイヒョン・・ここの歯医者さんって・・」

レイは恋人のチェンを連れて、ひまわり歯科医院の前に立っていた


「ここの歯医者さんは小さい子がくるんだよ

チェンも絶対に大丈夫だから・・・安心して

特別に時間外に診てもらえるようにしてるから・・」


「ぼく・・本当に歯医者ダメなんです・・・」

涙目のチェンの腕を掴んでドアを開ける


「あ~レイ!!!いらっしゃい~!!!!予約のチェンさんですね」

ルハンが爽やかな笑顔で出迎えてくれる


「しうちゃ・・じゃない・・・先生!!!チェンさんお願いします」

治療室から白衣のシウミンが出てくると

小さい子をあやすような優しい笑顔で

チェンを治療室に連れて行った



「ルハン・・元気そうだね・・仕事慣れた?」

他に患者もいないのでレイはルハンに話しかける


「うん・・・毎日しうちゃんと一緒でラブラブ~

本当にレイには感謝してる~」

端正な顔をだらしなく崩してデレデレする




本当の恋を知ったルハン・・・

その手助けができて良かった・・・


「今日はチェンで治療は終わりだから

Closeの札にして2階に行こう!!!!!

しうちゃん達が終わるまで夕飯の支度するから

レイも手伝ってね」


幸せそうなルハンにレイも嬉しそうにほほ笑んだ




おしまい








仕事が忙しくてなかなか更新できません

ルハンのセンイル話・・・まだ途中で書けてません・・

すみません・・・・
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るーみん大好き宗文です。2人の幸せを祈ってます。ここでは2人の妄想話が主になります。BLが苦手な方は読まずにお帰り下さい。

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