運命 11

[運命]11


まずい・・・このままではマズイことになる・・・


セフンはタバコを深く吸い込むと
一気に煙を吐き出した・・・

この村に来てからのテヨンの様子を見て
嫌な予感しかしない・・・・

セフンが一番恐れているのは
彼の記憶が戻る事


出会ってからずっと
テヨンの事しか見ていなかった
彼の心が欲しかった
でも彼の心には別の誰かがいる


テヨン本人は気づいているのか・・・・
彼の記憶が戻ったら・・・自分は・・・


「テヨンが落ち着いたら
すぐに村を離れよう」

セフンは自分に言い聞かせるように呟くと
2本目のタバコに火をつける



「すみません・・・火をいただけませんか?」


突然自分の後ろから声がして
セフンは驚いて後ろを振り向いた


端正な顔立ちに
仕立ての良いジャケットを羽織った
背の高い男性が手にタバコを持ったまま
自分を見ている


「どうもライターを忘れてしまったようで・・・」

セフンは自分のライターに火をともすと

「どうぞ」と男性に向けて差し出した

男性は深くタバコを吸いこむと
美味そうに煙を吐き出す


「あまりお見かけしない方ですが
旅のお方ですか? 塀の取り壊しでも見学に?」

にこやかに男性が話かけてくる

「ええ・・・新聞にあったので
ちょっと興味が湧きましてね・・・」

セフンが何とはなしに話に応じてきた


「都会の方からいらしたんですか?
私は数年前までいたんですけど・・今どんな感じですか?」

男性の話術にセフンはいつの間にかのせられていく








「ねぇ・・・レイ・・この女のひと・・
るうちゃんと同じところに傷があるよ」


寝かされているテヨンに
近づいたタオがレイに囁いた



「あれ?タオにレイ・・・どうしたの?
さっきまでいたセフンさんは?」

コーヒーを運んできたシウミンが
セフンの姿を探してキョロキョロする


「外でタバコ吸ってますよ。
店内は禁煙だっていいましたから」

ディオがカウンターからシウミンに答える


「ねーしうちゃん・・・この人・・・
るうちゃんと同じところに傷があるの」

タオが不思議そうにテヨンの手の甲の傷を指さした


「タオ・・・この人がルハンだとでも言うのか?」


「この傷・・・訓練の時にタオを庇って出来た傷だ」

レイが怖い顔をしてテヨンの事を見つめている


「ルハン・・・本当にルハンなのか?
なんで女の姿をしているんだ・・ルハンは男だったよな?」

シウミンがテヨンの顔を確認するかのように
自分の顔を近づけた時にテヨンがゆっくりと瞳を開いた



続く
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るーみん大好き宗文です。2人の幸せを祈ってます。ここでは2人の妄想話が主になります。BLが苦手な方は読まずにお帰り下さい。

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