エクストラスーパームーン

[エクストラスーパームーン]

*Eternalと設定は似てますが全く違うものとしてお楽しみください*



20161114 68年ぶりエクストラスーパームーン


「今日は大事なお客様がくるから、ちゃんと正装しておきなさい」


城の主であるハンギョンが一族の居候のルハンにそう告げると
自分は衣裳部屋にこもって衣裳選びに没頭していた


一般的にドラキュラとして知られている種族とよく間違えられているが
ハンギョン達の種族は闇の一族と呼ばれ
ドラキュラ族とは一緒にされたくない・・・・そう常に思っている

成金と一緒にしてほしくない由緒正しい一族だという誇りを常に持っていた

まだ一族になりたてのルハンは
全てにおいて誇りと威厳にみちた人々には煙たさを感じていた
そんな中でハンギョンは人間世界に上手く入り込んで
柔軟な思考をもった話の分かる人物 (ルハン調べ)だったので
ハンギョンの城に居候を決め込んで
今ではわが城の様にふるまっている

ハンギョンも若い一族の居候を嫌がらずに好きにさせていた

ルハンが一族に加わったのは本当に偶然な事だったのだが
その時一緒に人間から一族に加わったレイという人物も
一緒に居候を決め込んでいた



「ルハン~リボンが上手に結べないよ~」

ソファでぼんやりしていたルハンの元にレイがやってきた

どうすればそんな変な結びになるのか・・・・
不思議な形の団子状態になっているリボンタイをつかみながら
レイは泣きそうになっている

「今日の大事な客って誰? ってなんでこんな結びにしたんだよっ!!!」
ルハンは眉間に皺を寄せながら団子状態のタイをほどいていく

「ああ・・ハンギョンさんの大事な人だろう? 魔族の美人さんだよ」

ルハンは一度だけ見たことのあるハンギョンの恋人の顔を思い出した

すごく美しい人だが目力が半端なく
あのハンギョンが完全に尻に敷かれている状況を思い出して小さく笑った

「あと・・魔族の見習いの子を連れて来るって・・・」

「お前なんでそんなに詳しいんだよ!!!!!」

「賄の人たちが大騒ぎしてたから情報収集してきた」
しれっとしてレイは笑っている


古くから闇の一族と魔族は長老同士が仲が悪く
二つの種族の交流は全くなかった

別の種族の主催のパーティなどで同席するぐらいだった

ある時ハンギョンがその手のパーティに出席し
そこで魔族の1人に一目ぼれをした
相手もハンギョンに一目ぼれにちかい状況で
2人は瞬時に恋に落ちたのだ

それ以来2人はお互いの長老の苦言もなんのその
堂々と交際宣言し周囲の雑音など蹴散らしていた

その2人のすがすがしいバカップル度は
見ている人が恥ずかしさを通り越して称賛する程だった

しかし2人の間には障害が多すぎて
まだ一緒に暮らすことはできないが
時間をやりくりして
お互いの屋敷を行き来して甘い時間を過ごしている




魔族の見習いの子・・・って・・・もしかして・・・

ルハンは以前ハンギョンの荷物持ちをして
人間界に入り込んだ時に
彼の恋人も荷物持ちとして
可愛い子を連れていた事を思い出した

お互いに目で挨拶しただけだったけど
ルハンの心にその姿はしっかりと焼き付いていた


「よしっ!!!!」

大きな掛け声を出すとルハンは衣裳部屋に飛び込んでいった

もしその子なら何とか連絡先とか聞きださないと・・・
カッコいいと思ってもらえるようにしないとね・・・・・


あわてふためくルハンの後ろ姿を見て
レイは意味深にほほ笑んでいた・・・








「ヒチョル様~もう少し魔力を安定させてください!!!!!」


100年ぶりの真ん丸満月の浮かぶ夜空を
クラッシックカーがふらふらしながら飛んでいた


「シウミンにチェン!!!!もっとしっかり運転しろっ!!!!」

「ハンドルが取られます・・・ハンギョン様の所まで持ちません」
シウミンの一言にヒチョルが首をかしげる

「ちょっと車体が重すぎたか・・・待ってろ・・何とかするからな」

ヒチョルは手にした薔薇を模った手鏡に呪文を唱えると

そこに映し出されたハンギョンの姿をうっとりと見つめる

鏡の中のハンギョンはテレビ電話の様に
ヒチョルに向かって声をかけた

『今どこまで来てるんだ?』

「うん・・・近くまでいるんだけど・・魔力不足で空から落ちそう」

『うわっ!!!今から使い魔よこすから・・踏ん張れ』

「はやくしろ・・・俺・・お前不足が長すぎて・・パワーが足んねぇんだよ」


その会話が終わるか終わらないかのうちに

ふわり・・・

車は大きな足に捕まれ
自力で空を飛ぶよりも何者かに運ばれている状態になる

な・・・何?

運転席のチェンとシウミンが恐々と窓から顔を出して見上げると
ハンギョンの使い魔である巨大なドラゴンが
大きな羽を羽ばかせて車を運んでいる途中だった


2人が驚いた口をふさぐ暇もないうちに
車はハンギョンの城に到着した

最初っからドラゴン寄越せよ・・・
2人が心の中で思った事は主には内緒






「ヒチョル・・・きれいだよ」

大きなスリットの入ったチャイナドレスを着たヒチョルは
自慢の美しい脚をハンギョンに惜しげもなく見せると
ニッコリとほほ笑む

その瞬間からハンギョンの目じりは下がり
鼻の下まで伸びているかのような
日ごろの端正なハンサムさが失われ
すごく残念な顔が現れた


後ろに控えていたルハンとレイは
ハンギョンの端正な顔を
そこまで崩す要因の恋人の顔を見つめた

相変わらずとても綺麗な顔をしていて
久々の逢瀬のせいか
特に今日は色香がにじみ出て
ハンギョンの首に腕を回し
熱い口づけを仕掛けてくる



ヒチョル・・・愛してる・・・

ハンギョン・・・俺も・・・・


あっと言う間に2人だけの愛の世界に入っていく・・・

周囲の事も全くお構いなし・・・いつもの事だ・・・



残されたルハン達は、どうしようか・・・とキョトキョトしていたら
ヒチョル側のお付きの子達も
同じように引きつっているのに気付いた



あっ・・・あの子がいた・・・

ルハンは色の白い大きな猫目の見習いの子をじっと見つめる
ご主人のチャイナドレスに合わせたのか
見習い2人とも可愛いチャイナ服を着ている
そしてルハンの視線に気づいた1人は
ルハンと気づくと真っ赤になって視線をそらせた

「ねぇ・・・君・・・この間会ったよね・・・」

視線をそらせたまま小さくうなずく

その姿の可愛らしさにルハンは全身鳥肌が立つほど興奮する

「名前・・・教えて・・・俺はルハン・・・闇の一族」

ルハンの言葉に小さく顔をあげて

「俺・・・シウミン・・・ルハンの事知ってる・・・有名だから」

恥ずかしそうに上目使いで自分を見上げている可愛い子

「シウミン・・・シウミン・・・・可愛い名前だね・・・」

ルハンの言葉にシウミンは、はにかむ様に笑った





ずっどーん



ルハンの心にキューピットの放ったバズーカ砲が命中した


突然シウミンの手を取ったルハンは

「俺と付きあってください!!!!!真剣交際をお願いします」と頭を下げた


え?

ビックリしたシウミンがルハンの顔を見つめると
ルハンはその端正な顔を惜しげもなく崩して泣いている

え?ええええ?

驚いて言葉を発しないシウミンにルハンは続ける

「俺・・・俺・・シウミンと付きあえなかったら・・・悲しくて死んじゃう」

はい?

急に力強く抱きしめられてシウミンは大きな猫目をさらに驚愕で大きくする

驚いて少し開いたシウミンの口がルハンの唇で塞がれた


あっ・・・・ルぅ・・は・・ン・・・


シウミンの体から力が抜けていく・・・
ルハンのkissは魔法の様だ
シウミンの体を溶かしてしまいそうだ・・・・










「カップリング成功ですね」
「うん・・ルハン前から気になってた子があの子だったんだね」


残されたレイとチェンは
ルハンとシウミンの熱いkissを満足気に眺めていた

チェンがふと振り向くと
主人たちの姿が見えない

「あれ?ヒチョル様たちがいない・・・・」

「最近会えてなかったから・・・
今頃、寝室で張り切ってるんじゃん」

レイが何気なく凄い事を言う



「あっちでお茶でも飲もう・・・食事の準備はできてるけど
ハンギョン達が落ち着いてからだね~」

レイがえくぼの出る可愛い顔でチェンの腕を掴んだ

「僕もチェンと親密な関係になりたいと願ってたんだ」

窓から外の月を指さして

「ほら・・・僕たち2人の事を祝福しているようじゃない?
僕たちの今後の事をちゃんと話あわないとね」

真っ赤になったチェンの腕を掴んで
レイは楽しそうに居間に向かっていく






今日は100年ぶりのエクストラスーパームーン

巨大で真ん丸なお月さまが
恋人たちを明るく照らしてくれている


庭園のベンチでルハンに
優しく抱きしめられているシウミンは
話の展開について行けずに
ぼんやりとしていた



あるパーティで見かけたカッコいい人
ハンギョンと一緒だったから
闇の一族だと推測できた
そのイケメンぶりから「ルハン」と
すぐに名前も知る事ができた


でも自分は目立たない地味な存在で
主人どおしが恋人でも
ルハンの相手にはなれない・・・そう思って諦めようとしていた
でも片思いの辛さからチェンにだけは話をしていた

チェンは忙しいヒチョルの代わりに
ハンギョンと逢引のスケジュール調整を任されていた
ハンギョンも忙しいのでそちらはレイが担当していた

チェンから相談を受けたレイが2人を取り持ってくれたのだ



片思いで辛くて諦めようと思っていた相手が
実は自分の事を気にかけてくれていた・・・
好きだ、付き合ってほしいとまで言われた

ルハンの胸の中でシウミンは嬉しすぎて涙から止まらない
自分の首筋に水滴が落ちてくるのを感じて
ルハンも泣いているんだろう・・・と思った


「ルハン・・・」

「なに?」

ルハンが優しくほほ笑んでシウミンを見つめる

「ルハン・・・ずっと好きだったんだ・・・」

ルハンの手が優しくシウミンの頭をなでる

「次のスーパームーンまで100年・・・
俺たちにとってそんなに長くない・・・

次のスーパームーンもその次のスーパームーンも
しうちゃんと一緒に観たいな・・・」

そういうと蕩けるようなkissをくれる

「うん・・・ずっと一緒だよ」










「それにしてもデカイ満月だよな」

ハンギョンの寝室の窓から満月を見つめてヒチョルが呟いた

久々に肌の温もりを確かめ合った恋人同士は
頭を寄せ合いながら外の月に視線を合わせる


「あーあシウミンとチェンをほったらかしのままだ」

「今更ヒチョル・・・何言ってんの?」

「まあ・・お前んところのルハンとレイが相手してくれてるからいいか」

「ふふふ・・・ルハンもレイもヒチョルの所の子達を狙ってるよ」

「ふん・・・この間からこそこそしてる・・って感じてたけど・・・それか?」

「ふふ・・・気づいてましたか?」

楽しそうにハンギョンは笑うとヒチョルの体を抱きしめる


「バーカお前の考える事は俺さまにはバレバレなんだよ」

お前がずっと俺だけを愛してくれる事も知ってるさ・・・
俺だってそうだ・・・・俺だって愛している・・・

あんな綺麗な月を見ているとつい願い事したくなるよな・・・

俺の願い事・・・たった一つだけ・・・

ずっとハンギョンと一緒にいられますように・・・



ヒチョルが心の中で満月に願った事はハンギョンには内緒
何故ならばヒチョルは人一倍恥ずかしがりやだったから・・・





100年に一度のエクストラスーパームーン

恋人たちの甘い時間を演出してくれる大事な大事なお月さま








おしまい

20161114 68年ぶりエクストラスーパームーン2





ハンチョルの話を思いついて、ルーミンをおまけしました・・・
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幸せw

こんばんわ!あ~宗文さんのルーミンお話読めて幸せですv
こちらへお邪魔するとホント幸せで安心してお話が読めて世界に浸れます。
ハンチョルは相変わらず大人の色気で、ルーミンは二人が幸せでラブラブで、レイチェンもあり、ここはパラダイスですw
実は私宗文さんのお話読むまでヒチョルってアニメ好きの面白い人という認識しかなくて(笑)こんな色気のある人だったんですね。
これからもお話楽しみにしています(^^)

ありがとうございます

> へぱりさんへ

コメントありがとうございました
ヒチョル・・・私の中で一番なんですよね
でもお金はシウミン君に一番かけてますwwwwww
妄想話は頭の中には沢山あるんですが
なかなか書けなくて・・・
今日はシウミン君襲来(雪のこと)で真っ白の世界に
またまた妄想話が浮かびました
もう少しお待ちくださいね~

お邪魔します

ここ数日で一気に読み漁り、読破しました。
るーみん最高ですね。
はんちょるとかツボ過ぎて辛い。
センスが同じとお見受けしました♪
取り敢えずまた最初から読みます。

ありがとうございます

> しじゅさんへ

コメントありがとうございました
なかなか更新できずにいますが
また遊びに来てください
濡れ場のない話ばかりですけど・・・
最近のシウミン君はイケシウなので
るーみんならぬシウハン?ぽくなりそうで・・・
個人的にはシウミン君にベタぼれのルハンが好きです
プロフィール

宗文san

Author:宗文san
るーみん大好き宗文です。2人の幸せを祈ってます。ここでは2人の妄想話が主になります。BLが苦手な方は読まずにお帰り下さい。

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