クリスマスの訪問者 後編

[クリスマスの訪問者]  後編



(なっなんで・・・僕・・
この人と一緒に隠れてるんだろう?)

チャニョルはビクビクしながら
横にいる天使のような美しい顔をした
「サタン」の様子を伺っている

チャニョルの元に来た
ルハンと名乗る「サタン」は
これから多分ここに来るだろう
「サンタ」を待ち伏せするため
今チャニョルの布団に隠れている


緊張しまくりのチャニョルは
その大きな瞳が潤んできた

今にも泣きだしそうだ

ガツッ・・・

「痛い」

「お前は寝たふりすんだよっ!!!!!!
泣いてる暇ねぇんだよっ!!!!!ボケっ」

チャニョルは必死に涙を堪えて
布団をかぶっていると・・・


コトン・・


窓の方から音がした


「来た・・」
ルハンが緊張した様子でチャニョルの隣に丸まった


よいしょ・・・

赤い帽子に赤い服・・・
サンタの服装をした小さい影が窓から中に入ってきた

月明りで見るその姿は
色白で猫の様につりあがった大きな瞳を持った
男だか女だかわからないけど
すごく可愛いサンタだった


「ビンゴ!!!!」
となりのルハンが小さくガッツポーズをする

(な・・ナニこの人・・・鼻息荒くなってきた・・こわっ)
チャニョルは小さく深呼吸をして
意識をサンタの方に向けた



「えっと・・・チャニョルくんは・・
ゲームソフトが欲しいって・・・
これだね・・・」

袋の中をガサガサと探して
チャニョルのプレゼントを取り出している

サンタの服のそでが長くて
小さい手が半分隠れている
いわゆる萌え袖状態になっていた

小さな可愛いサンタさんは
チャニョルへのプレゼントを確認すると
ニッコリと満足そうにほほ笑んだ

そのあまりの可愛らしさに
チャニョルが見とれていると

「しうちゃん!!!!」
隠れていたはずのルハンが飛び出している

ルハンの姿を見たサンタは
驚きのあまり大きく目を見開いて
小さく呟いた

「ルハン・・・なんで? ここに?」


えっ? しうちゃん・・ルハン・・って知り合い?
このサタンの探しているサンタって・・・この子???


「しうちゃーん」
「ルハーン」


♪And I will always love you. ~♪

今まさにチャニョルの頭の中を
あの有名な映画のOSTが流れ始めていた


サタンとサンタは
離れ離れになっていた恋人同士の再会のように
固く抱き合うとお互いに涙を流している



「会いたかった・・しうちゃん・・ごめんね」

「俺も会いたかった・・・会いたくて死にそうだった」

2人はチャニョルが目の前にいるのにもお構いなしで
熱い口づけを交わし始めた・・・・


しばらくするとチャニョルの存在に気づいて
サンタの方がルハンから少し離れようとしたが
ルハンはがっしりと腰を掴んで離そうとしなかった

「バカ・・・チャニョル君が見ている・・・」

そう言って頬を赤くして
恥ずかしそうにうつむいたサンタは
ものすごく可愛らしく
思わずチャニョルは息を飲んだ・・・


ボカッ!!!!

痛っ

ルハンの蹴りがチャニョルに命中する

「なんて顔して俺のシウミンを見てんだ!!!!!
やっと捕まえたんだ・・お前になんか触らせないっ」


「そんな・・・つもりはございません・・」
チャニョルはその剣幕に必死で否定をする



2人の話によると

2年前のイブの夜
今日みたいなシチュエーションで
2人は出会い・・・一瞬にして恋に落ちた

シーズンオフにはデートを重ね
恋人として真剣交際をしていた・・・しかし

サンタ一族とサタン一族は仲が悪く
そんな一族同士の結婚など認められず

あっと言う間にお互いの家のものの手によって
2人の仲は引き裂かれた

去年のイブは仕事もせずに家に引きこもり
ひたすら毎日泣いて暮らしていた・・・

どうしてもシウミンと再会したかったルハンは
サンタ一族の来そうな子供の家に先回りして
待ち伏せしていたのだった


「ロミオとジュリエットじゃないっすか?」

話を聞いていたチャニョルは
理不尽な大人の都合で引き裂かれた2人の話を
大粒の涙を流しながら聞いていた

「お前本当にいい奴だなぁ・・・」

ルハンがぽつりとつぶやくと
シウミンも小さく頷いた

「そうだ・・しうちゃん・・今日は誰とペアなの?」

「ギョンスと配ってる・・」

「ちっ・・・あいつか・・・」

「ギョンス・・・あっちの高層マンションだから
少し時間かかると思う・・・」

「よしっ!!!!」

ルハンは小さくうなずくと
シウミンに向かって囁いた

「俺・・・しうちゃんがいないと生きていけない
だから俺と一緒に駆け落ちしよう・・・」

「ルハン・・」

「家も何もかも捨てる・・しうちゃんだけがいればいい」

「俺も・・俺もルハンだけがいればいい・・
ルハン・・・一緒に連れて行ってよ」

2人は見つめあってお互いの意思を確認すると
小さく誓いのkissをする

「ソリを北側のベランダの所に隠してある
あいつに見つかる前に行くぞ」

「うん・・ルハン・・愛してる」

愛していると言われて
ルハンは端正な顔を惜しげもなく崩した
デレデレの顔でシウミンをお姫様抱っこをして
チャニョルの部屋を飛び出す

「あっ・・忘れてた・・・・
お前へのプレゼントベットの上にあるから
じゃあな」


ルハン達が出て行って
チャニョルは緊張から解き放たれたためか
その場に座り込んでしまった・・・

しばらくぼんやりしていたが
ルハンの最後の言葉を思い出して
ベットの上を見る・・・
彼が最初に担いでいた大きな袋が置きっぱなしだった

これの事?

チャニョルが恐る恐る袋の中を覗くと


うわっ!!!!!


袋の中には全身を縛られて
さるぐつわを噛まされて
眠らされていたベッキョンが入っていた


(サタンさんは、その子の一番大事なものを奪っていく・・)
その事を思い出して鳥肌がたった・・・

あわてて縄をほどき
ベッキョンを起こす

「なんで俺・・・お前の家にいるんだ?」

ベッキョンの問いに
どう答えたらいいか困惑している所に
追い打ちをかけるような事態が発生した


「おい・・・そこの子供・・・
この家に来ていたサンタは
どこに行ったか知ってるか・・・」

怒りに満ちた低い声が
チャニョルに降りそそぐ・・・・




クリスマスの夜

悪い子の家にはサンタさんは来ません
代わりにサタンさんが来て
大事なものをひとつ奪って行きますよ・・・


チャニョルは自分の前に立っている
サタンのようなサンタに全身凍り付いている



もうこんな怖い思いをするなら
サタンもサンタも来なくていいよぉ~!!!!!!
僕何か悪い事した? 誰か答えて~!!!!






おしまい


くだらなくてすみませんでした


fc2_2014-05-04_14-09-28-951.jpg
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

宗文san

Author:宗文san
るーみん大好き宗文です。2人の幸せを祈ってます。ここでは2人の妄想話が主になります。BLが苦手な方は読まずにお帰り下さい。

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR