もうすぐお正月

今回は、[偶然による必然的な出会い]の
惑星ソリップでのシウミンとヤチェ星人ルハンの話です

時系列で言うと
「クリスマスの意義」のすぐあとの
とある1日の様子です



[もうすぐお正月]


「ギョンちゃんのご飯食べたい~!!!!!
ギョンちゃんって・・いつ帰ってくるの~?」

「タオ・・・・さっき説明しただろう?」

ソファに座ってふてくされたタオに
クリスが困ったように話しかける


ソリップの有能なシェフでもあるギョンスが
自分の将来の事などの手続きのため地球に帰省中だった

それが丁度クリスマス休暇中だったので
クリスマスのご馳走が今年はなかった
その事もタオを大変失望させている

そしてギョンス不在中は
メンバーが当番制で食事を作ったりしていた
他の仕事もあるために
どうしても簡単な食事しか作れない
そしてお正月を前にして
タオの中で、お正月料理が食べられないのでは・・・
そんな恐怖に襲われて
つい先ほどの発言となったのだ・・・

(ヤチェ星人達はソリップにきてから
食事が美味しくて
すっかり食いしん坊になったのだ)

「タオ!!!てめえ~うるせぇぞっ!!!!
せっかく しうちゃんがスイートポテトパイ作ったのに・・・
お前に食わせない!!!!」

ルハンがキッチンから出てきて
タオの頭を一発殴る

「るうちゃんのバカー!!!!!
タオ・・・パイ食べたいよ~」

「ルハン・・・お願いだからタオを泣かすな」

タオとルハンが口論している横で
クリスが大きな体に似合わない程オロオロしていた

「シウミニヒョン・・今ギョンスから連絡入りました
スペースハリケーンと遭遇して、
一番近くの宇宙ステーションに避難しているようです」

通信室からチェンとレイが出てきて
キッチンのシウミンに報告する


「ハリケーンに遭遇したのか・・数日足止めだな・・・
こっちに接近しないから良かったけど・・・」

パイを切り分けながらシウミンは呟いた

「宇宙ステーションって? るうとしうちゃんがデートした所?」

「大きな水族館のあるステーションだよ~僕もチェンと行ったもん」

レイがえくぼを見せながらルハンに答えた

デートを思い出したのか
ルハンは蕩けそうな顔をしてシウミンの背中に抱きつく

「こらっ・・ルハン・・重い・・・」

シウミンが後ろをむいて
ルハンに文句を言っている隙に
タオがパイを3切れくすねて逃げて行った

「タオ~どこに行くの? お茶はいらない?」
レイがお茶のポットを手に声をかける

「セフナと部屋で食べる~」

「チェン・・・僕たちもパイもらって部屋で食べよう」

「シウミン・・俺はコーヒーだけ貰っていく」


背中に抱きついたルハンに文句を言っているうちに
リビングにはシウミンとルハンの2人だけが残された

「しうちゃん・・・しうちゃんの作ったパイ美味しい」

「コーヒーここに置くぞ・・・それよりギョンス達大変だな」

「お正月って・・・
去年のお正月みたいに美味しい物たくさん作るんでしょ?」

「まあ・・・食材は地球で調達して来てるから・・・」

シウミンはそう言うとルハンの顔を見つめる

「ん? 俺の顔に何かついてる?」

ルハンがキョトンとした顔でシウミンを見つめ返す

CHU!!!!

ルハンが驚いて目をパチパチさせた
そんな驚いたルハンの顔をみてシウミンは優しくほほ笑む

「しうちゃん・・・しうちゃんから突然ちゅーされた・・」

恥ずかしがりやのシウミンは宿舎などの公共スペースでは
自分からキスやハグなどしてきたことなかった
いま2人だけだとしてもルハンは想定外の事にビックリしたのだ

「地球の行事でクリスマスの事説明したよね・・」

「大事な人とすごす1日・・・」

ルハンの答えにシウミンは満足気にほほ笑んで
彼の頭をやさしくなでた

「お正月はね・・・家族と過ごす大切な日なんだ」

「家族・・・・・るうには家族って分からない」

家族という概念のないヤチェ星人のルハンは
寂しそうにうつむいた

シウミンはそんなルハンを
優しく包み込むように抱きしめる

「俺は・・ルハンにとって何?」

ルハンは顔をあげてシウミンを見つめる

「しうちゃんは・・るうにとって大好きな人・・大事な人
恋人・・・しうちゃんいないと・・るう・・死んじゃうかも」

その言葉を聞いてシウミンはニッコリほほ笑む

「俺にとってルハンも大好きで大事な大切な人だよ」

ルハンはその言葉に嬉しそうにほほ笑んだ

「家族はね・・・大好きで大事な人とずっと一緒にいるための
恋人から1ランク上がった状態の事だと思って・・・」

「うん」

「俺は・・・ルハンと家族になりたい」

「うん・・・」

ルハンの瞳から涙があふれる

「しうちゃん・・・ありがとう・・・俺・・・
この星にきて・・・すごく幸せ・・・・」

2人はしばらく抱き合って
幸せな気持ちを分かち合っていた


「家族になりたい」という言葉は
地球でプロポーズする時の台詞の一つだと
ルハンが知るのはもう少し後になってから


「デート」に「クリスマス」・・そして「お正月」
ルハンがソリップに来て知った事
そこに「家族になりたい」が加わった・・・

数日後
ギョンス達が戻ったソリップで
ルハンが「家族」宣言したのは
また別の話で・・・・



おしまい



スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

宗文san

Author:宗文san
るーみん大好き宗文です。2人の幸せを祈ってます。ここでは2人の妄想話が主になります。BLが苦手な方は読まずにお帰り下さい。

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR