自業自得 2 プラネット番外編

[自業自得 2] プラネット番外編


ギョンスはシウミンの顔から感情が抜けていくのを目の当たりにした

パリパリパリ・・・その姿を心を氷が閉ざして行くようだった


そうちょっと前に

カイと一緒に見た映画で雪の女王が氷の宮殿を作った場面のように

シウミンの周囲は氷で閉ざされていくかのように思えた



まずい・・・このままじゃこの人・・・心閉ざす・・・・



ギョンスは無意識にシウミンの腕をつかむと

「ここは放っておいてあっちで暖かいコーヒーでも飲みましょう」と

玄関先の喧騒を無視するように奥のキッチンへと歩きだす


シウミンはギョンスの一言で我に返り

カイに背中を押されて玄関を後にした




「はいどうぞ・・・シウミン少佐」

ギョンスが暖かいコーヒーをシウミンの前に差し出した


シウミンが黙ってギョンスの顔を見つめる


「まだ自己紹介してませんでしたね・・・僕はギョンスといいます

タオ達の仲間です。でも現場担当じゃないので

今まで少佐とお会いする事なかったですね。タオやレイから噂は聞いてます」


シウミンはギョンスの話を聞くとニッコリとほほ笑んだ


「君がギョンスくん・・・そして隣がカイくんだね・・・俺も噂はルーハンから聞いてる

2人とも優秀なスタッフだって・・・でも仲間で友達でもあるって言ってたよ」


ルーハンが自分たちの事をシウミンに話しをしていた事を知り

ギョンスとカイはお互いに顔を見合わせて恥ずかしそうにほほ笑んだ


「甘いものはお好きですか? 僕アップルパイを作ったのでどうぞ」

ギョンスはアップルパイを一切れ取り分けてシウミンに渡す


「あの場から連れ出してくれてありがとう・・・

ああいう場合どう対応したもんだか分からないから助かったよ」


「ルーハンは自業自得なんです」

ずっと黙っていたカイが唐突に口を開いた


「自業自得?」


「ええ・・あの人は自分に好意を寄せている人の気持ちを

利用するだけ利用して、飽きると捨ててたんです」

カイが嫌そうな顔をして話し始める

「俺・・・ルーハン好きだけど・・

あの人の誰彼かまわず平気でエッチできる所とか

恋愛に関してルーズな点は嫌いなんだ」


ギョンスがカイの腕を掴んで話しを止めさせようとするが

カイは自分の腕をつかんだギョンスの手を反対の手で優しく包み込んで

小さく大丈夫だから・・・と伝える


シウミンは興味深げな表情をしてカイに続きを話すように促した


「サーデグは、その恋心をルーハンに上手く利用されてました・・・

サーデグは恋人のつもりでいたようです・・・ルーハンはセフレ扱いだったのに」

「でも少佐に出会ってルーハンは変わりました。今までの遊び相手をすべて切って、

本当に身ぎれいにしてから少佐に告白したんです・・・俺驚きました」


シウミンは小さくほほ笑む

カイが言葉に詰まったように黙ってしまったので

ギョンスがその続きを話し始める


「初めて恋を知った中学生のようにドキドキしながら

食事ものどを通らずに少佐の事ばかり思ってたんですよ」

「サーデグは自分に自信があるからルーハンからの別れ話も

頭から信じてないんでしょうね・・・やはり自業自得なんですね」


ギョンスが小さくため息をついてコーヒーを一口飲む


3人の間に流れる沈黙を破るかのようにドタドタと走ってくる足音がした


「ずるい~っタオもアップルパイ食べる~」


あの場にいない3人でこっそりアップルパイを山分けしているんだろうと

タオが勝手に思い込んで慌てて走ってきたのだ


「大丈夫だよ・・・ちゃんとタオの分はあるから焦らないでいいよ」

ギョンスが苦笑して

アップルパイを一切れ皿に乗せてタオに手渡す


「よかった~!!!!」タオは大喜びでシウミンの横に座って

瞳をキラキラさせながらアップルパイに食らいついた


「今あっちはどうなってるの?」

ギョンスがタオに紅茶のカップを渡しながら聞くと


「ん? るぅちゃん? 自業自得だから」と答えてパイを食べ続ける


「あーっカイ!!!!!それ2個め? ずるい~っタオも2個食べるっ!!!!」


カイにギョンスにタオにまで「自業自得」と言われたルーハン

自分と出会う前はどんな生活をしていたんだろう・・・・

ここまで言われるなんて・・・笑うしかないな・・・


シウミンは苦笑しながらも思考を巡らせてみる

日頃の口ぶりからも経験は豊富だろうな・・・と感じてはいたが

仲間からも呆れられるような恋愛を重ねていたんだろうか



でも今は違う・・・

ルーハンの言葉や態度からは誠意を感じ取ることができる



シウミンは小さく頷くとギョンスに声をかけた


「悪いけど・・スーツを貸してくれないか?

カイやタオのだとサイズが合わないから・・・

ギョンスのがあれば・・・

あと整髪料があればそれも頼む・・・・・」


突然の申し出に3人は驚いてシウミンの顔を見つめた
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

こんばんは(*´∀`*)

ぎょんちゃん優しい子ですね(*´∇`)

シウちゃん、、、なにやら男前が登場しそうですね(*´-`)

自業自得なるぅ、、、残念な奴だったんですね、、、笑


更新楽しみに待ってます<(_ _*)>

Re: こんばんは(*´∀`*)

> aさんへ

今回はるーみん?しうるう?

ちょっと悩みながら書いてます

コメントありがとうございます
プロフィール

宗文san

Author:宗文san
るーみん大好き宗文です。2人の幸せを祈ってます。ここでは2人の妄想話が主になります。BLが苦手な方は読まずにお帰り下さい。

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR