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スケッチブック 前編

[スケッチブック] 前編  シウミンside


シウミンはデビューしてそこそこのアイドル
メンバーの中で地味な顔つき

歌もダンスもそつなくこなすために
ファンからの認識がいまいち
いわゆる器用貧乏という奴で
インパクトに欠けていたのだ

本人も控えめな性格が災いして
メンバーの中にいると
どんどんと後ろに下がってしまう

最近はマンネlineが成長期で
どんどん背が高くなり
今では
メンバーの中で最年長なのに関わらず
マンネの後ろにすっぽり隠れてしまう

事務所もマネージャーも
シウミンの秘めた魅力を盛大に出せないものか・・・と
頭をなやませていた時に
バラエティの企画の話が持ち込まれてきた


「え? 僕が
言葉の通じない他国の人と
一緒に生活するんですか?」

「相手は中国の新人タレントで
韓国語は話せないんだ
同居して
お互いに親密になるのを追いかける・・・
みたいな番組だって」

マネージャーが
企画書をめくりながらシウミンに話をする

「え・・僕・・
どっちかと言えば人見知りなのに・・
ベッキョンとかチェンとかに話を持っていけば・・・」

マネージャーは
シウミンの口に手をおいて話を途中でとめた

「ベクやチェンは
最初からフランクに友達になるでしょ・・・
シウミンだから・・って
企画されたのに・・チャンスだよ」








「ヒョン・・単独バラエティ出演おめでとう」

リビングで企画書を読んでいるシウミンの後ろから
誰かが抱き着いてくる

「ベク・・重たいぞ」

「いいなぁ~俺も一緒に出して下さいよ~」

「ベク・・ウミニヒョンが困ってるよ」

チェンがそう言って
シウミンの背中からベッキョンを剥がす


「明日から収録始まるんだ・・・・
初めて会う中国人と
ルームシェアするんだって
しかも相手韓国語話せない・・
俺も中国語話せない」

「ウギョルみたいだね~
同居だから
우리들, 동거합니다???
ウドンってか?」

ベッキョンが
元気のない自分を励ますために
わざとおどけているのに
気付いたシウミンは

「やるっきゃないか」と両手を上げて
思いっきり伸びをした



早朝の仁川空港
行きかう人はほとんどいない

カメラが遠くでシウミンを捕えている
何台も自分を追っているが
すぐ近くにはいないので
収録中だと忘れそうになる

相手の中国のタレントの
顔も名前も知らされていない
ただ同じ歳で男の子だと言う事だけだ・・・


先ほど着いた飛行機に乗っていて
今こちらに向かっているとの事だった

シウミンはため息を小さくつくと
手にしたスケッチブックを握りしめて
椅子に力なく腰掛ける

今日宿舎を出るときに
「これ持っていくと役に立つよ」と
イラスト書くのが好きなカイに
スケッチブックを持たされた


ぼんやりした視線の隅に
カメラを引き連れた人影が見えた

カメラが一緒という事は一般人ではない

シウミンは椅子から立ち上がって
相手を見つめた


天使・・・


収録相手は同じ歳の男の子なのに

今シウミンの目の前にいるのは
この世の人とは思えない位
愛らしい顔をした天使のような少年だった

彼の瞳も不安そうに揺らいでいる

「你好」

シウミンが勇気を出して大声で叫ぶ
不安そうに揺らいでいたその瞳は
シウミンの挨拶を聞いて
嬉しさで満面の笑みを浮かべる

彼の周囲が瞬間にして花が綻ぶように空気が変わる

シウミンはその様子を息を飲んで見つめるのがやっとだった


ウドンの相手のルハンとの初めての出会いだった



続く

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宗文san

Author:宗文san
るーみん大好き宗文です。2人の幸せを祈ってます。ここでは2人の妄想話が主になります。BLが苦手な方は読まずにお帰り下さい。

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