クリスマスの再会 後編

[クリスマスの再会 後編] Eternal るぅみんver.


クリスマスイブの当日


予定通りレッスンは夕方に終わり、翌日は休みということで

練習生達はみんな大喜びで事務所から外に繰り出して行く


「クリスマスパーティは弘大でやるから・・8時ごろ始めるよ

後でお店の地図はカトクするね」


レイがシウミンにそう言うと

用事があると言って先に帰って行った


タオは別の友達をそのパーティに呼ぶんだと交渉しに行き


ジョンデは母親がクリスマスケーキを作ってくれたから

それを差し入れに持っていく・・と一度家に戻っていった


パーティをするのがクリスの知り合いの店のために

クリスはすでに店にいてあれこれ準備をしているようだった



「俺たち2人っきり・・・めずらしいな・・・

まだ時間あるけどどうしようか?」


(今もルハンの奴・・俺の事ガン見している・・・

そんなに見つめていたら・・恥ずかしいに決まってるだろう!!!)


ルハンと2人っきりにされて

シウミンは自分の心臓が早鐘を打ったようになってきた

急にドキドキし始めたのを気づかれないように

大きく伸びをして、ルハンに何気なさを装って話しかける


シウミンが恥ずかしさを隠している姿が

ルハンには昔のミンソクと重なって見えて

思わずニヤけて目じりが下がってしまう


ああ・・・本当にミンソクと同じなんだな・・・可愛い・・・



地下鉄の駅に向かって2人で歩いていると

急にシウミンが何かを思い出したかのように小さく叫んだ


「ルハン!!!!お前さ~ソウルのクリスマスって初めてだよな?」

「うん・・・」

(大昔からソウルにはいるけど・・・来韓したばかりって言ってるから)


「パーティまで まだ時間あるからさ弘大に行く途中で降りればいいし」

シウミンは良いこと思いついたと言わんばかりに1人でうなづいている


「え? どこに行くの?」


「まあ俺に任せて!!!!弘大に行くのに反対方向からになるけど」


シウミンはそう言うとルハンの腕を掴んで

足早に駅への階段を下りて行った







「うわっ!!!!すっげ~綺麗」


2号線を途中下車してルハンが連れて行かれた場所は

再開発で綺麗に整備された清渓川だった


市民の憩いの場として整備されているので

昼でもたくさんの人々が癒されに訪れる場所として有名だ

夜はライトアップされてその風景がガラリと変わり

恋人達のデートスポットとしてにぎわっている



今日はクリスマスイブという事で

そのイルミネーションもいつもより盛大で美しかった

そしてたくさんの恋人達であふれかえっていた


「ここって・・・昔は川を塞いで道路になってたとこだよな・・・」


ルハンが思わず呟いた言葉にシウミンは驚く


「俺は父さんに聞いたことあるけど・・

なんでルハンがそんな古いこと知ってるの?」


ドキン・・・


「いや・・・俺も・・・何かの映像で見たことあった・・・・

そうそうこの川を再興するための番組か何か・・・」


「へぇ~そんなドキュメンタリー番組みたいなの

見た事あったんだ」

シウミンがそれ以上追及してこなかったので

ルハンはほっと息を吐いた


「ねぇ綺麗でしょう・・・この景色をルハンにも見せたかったんだ」

川のイルミネーションを見つめながらシウミンは嬉しそうに囁いた


うん・・・ミンソク・・・綺麗なのはミンソクだよ・・・


ルハンはシウミンが自分のためにこの場所に連れてきてくれた事が

あまりにも嬉しすぎて涙が出そうになる


周囲が暗くなってきたのをいいことに

ルハンはそっと目じりを指でぬぐった


「あのさ・・・ルハンってどうして・・いつも・・・

俺の事をガン見してるの? あまりにも見られるから俺・・恥ずかしいんだけど」


そう言ってシウミンはルハンの方を振り向くと

ルハンはいつものように優しい笑顔で自分を見つめている


その瞳はいつもと変らずシウミンへの好意で満ち溢れていた


かぁぁぁぁぁぁぁぁ

シウミンは恥ずかしさで赤く染まった顔を見られないように

ルハンに背を向けると川の中に置いてある飛び石を伝って

反対側に走って行こうとした・・・・


うわっ!!!!!!




この日のソウルの最高気温はマイナスを示していた

なので川の横の道は凍り付いていて滑りやすくなっていた

慌てたシウミンはその凍った道で足を滑らせてしまったが


とっさに手を伸ばしたルハンに捕まる事となり

そのまま胸の中に体ごと抱きしめられる姿になってしまった



時間が止まったかのように、しばらく抱き合っていたが

シウミンが我に返って「ごめん・・」と小さくつぶやいた

ルハンはその腕を緩めようとせずシウミンの首筋に顔をうずめる

「ルハン?」

「・・・ミンソク・・・・・俺の・・ミンソク・・」




いつも夢で逢っていた人は自分の事をミンソクと呼んでいた・・・

あの楽しかったクリスマスの記憶・・・

いつも呼びかけていた声はこの声だったはずだ・・・・



ルハンにミンソクと呼ばれたシウミンは

体中に電気が走ったのではないかという位衝撃を受けた

そして自分がずっと待っていた人はルハンだと本能で気がついた



体中がざわざわする

この胸の疼きはなんなんだろう・・・


シウミンの瞳から涙があふれ出てきた

その涙が頬を伝わりルハンの首筋に落ちた

その感触でルハンは我に返ってあわてて抱きしめていた腕を緩める


「ごめん・・・シウミン・・・驚いたよね・・嫌だった?」

シウミンは首を横にふると意外な事を言い出した


「もう一度俺の事を呼んで・・・」


「シウミン?」


「違う・・・さっき呼んでくれた方の名前で・・呼んで・・」


「ミンソク・・・・」


「もっと呼んで・・・もっとその名前を呼んで・・・」


シウミンはそう言うとルハンに抱きついた

瞳から涙があふれて止まらない


「ミンソク・・・ミンソク・・・ミンソク・・俺のミンソク」


「それ・・・子供のころからずっと夢の中で呼ばれていた名前なんだ

そして俺の事を呼んでくれてた声がルハンと同じ声だった」


シウミンを抱きしめるルハンの瞳からも涙があふれてくる


「うまく説明できないんだけど・・・俺・・・

その夢に出てくる人の事が好きで・・でも顔が分からなくて

いつか大人になったら・・・会えるんだと思っていた・・・

ルハンがその人だったんだね・・・」


ルハンはシウミンの頬に手をそえて嬉しそうにほほ笑んだ

そしてその唇にやさしくキスを落とす




俺・・・知ってる・・・このキス知ってる・・・

そしてこのキスをした後に俺はルハンにこう言ったんだ・・・


「なんだ・・・僕たち・・・両想いだったんだね・・・」




シウミンの口からこぼれた言葉を聞いて

ルハンはシウミンを抱きしめて声を出して泣いた




ルハンに抱きしめられて

シウミンは気持ちが穏やかになっているのに気付く

ずっとこうされたかった・・・ルハンに抱きしめられたかった・・・

たぶん・・・ミンソクは俺の昔の名前・・・

ミンソクと呼ばれていた頃にルハンと魅かれあったんだろう・・・




俺たちは運命の相手だということなのか?



ルハンは俺の事最初から気づいていたんだ

だからいつも俺の事見つめていて・・・でも俺は気づかないで・・・



「ルハン・・・ごめん・・俺・・前世の記憶ないんだ・・・

ただルハンを好きだった事は分かってる・・・そしてまた・・・

お前の事好きになり始めている・・・・」


清渓川に沿って作られている遊歩道の隅の方のベンチに2人で座った

周囲はカップルばかりでルハン達が目立つことはなかった


ルハンはずっとシウミンを抱きしめ、涙を流し続けている

シウミンの言葉に黙ってうなづき彼の耳元に「俺も愛している」と囁いた



「ミンソク・・・唇にキスしてもいい?」


ルハンに言われてシウミンは真っ赤になりながらも

小さくうなずいた


ルハンの唇が静かにシウミンの唇に重なる


最初は優しかった口づけも何度も繰り返して行くうちに

どんどん深いものに変って行く


シウミンはルハンからの口づけの甘美さに

体中が蕩けてしまうのではないかと思う

そして自分がどれほどルハンを求めていたのかを

嫌というほど感じられた




クリスマスの夜


離れ離れになっていた恋人達の魂が

長い時間をかけて

やっと再会することができた


もう2度とその手を話すことはない

ずっと一緒にいるんだ・・・・


ルハンはそう心に誓うと

愛する人を抱きしめ

その耳元に愛の言葉をささやくのだった











続く       おまけがあります
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Author:宗文san
るーみん大好き宗文です。2人の幸せを祈ってます。ここでは2人の妄想話が主になります。BLが苦手な方は読まずにお帰り下さい。

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