鹿とむしゅたー 4

[鹿と むしゅたー] 4


ルハンは少年が裸だということに気づき

思わず自分の姿を確認する

そしてパジャマを着ている事に安心するが

あまりの想定外の事に頭が真っ白になっていた


隣のルハンが慌てて動いたために

少年が目を覚ました


少女かと思う位可愛い寝顔だったけど

瞳を開けると黒目がちでまた可愛らしさが倍増されて

その瞳はぼんやりとルハンを見つめている



「お前・・誰?」

ルハンの問いかけに少年は数秒キョトンとしていたが

すぐに自分の体をみて驚愕の表情で叫んだ




「僕・・・僕・・・ニンゲンになった~!!!!!!!」


ニンゲンになった~って・・え?


ルハンが驚いて少年を見ると少年は泣きそうな顔で自分を見ている


「お前・・・もしかして・・むしゅたー・・なのか?」


少年はルハンの問いかけに不安げにコクンと頷いた







~その頃 ハムスター国 王宮~


王宮の花が綺麗に咲き誇る庭園のテーブルに

ハムスターの姿をした人間型の生き物が2匹座っていた



ここは童話界と人間界の間に属する世界で

いろいろな動物が統治しているそれぞれの王国が存在していた

人間界へも行きやすい立地条件のため

時々冒険をしに行く輩も存在したが

国の中では人間のように振舞っている住人も

人間界に行けばただの動物になってしまう

時々神様の気まぐれで人間になれる住人もいたが

それにはいろいろな条件が必要だったので

ほんとうにそれは稀なケースだったのだ




「シウスター王子・・本当に人間界に行ってしまったけど

大丈夫なのでしょうか・・・私は不安でたまりません」


王子の誠実な執事のチェンが力なく呟くと

占星術師であるスホがカードを並べながらほほ笑んだ


「大丈夫です。王子には吉のカードしか出てません・・

それよりも昔の恩人を捜しに行ったんですよね

見つかるかどうか・・・占ってみましょう」


シウスター王子が子供のころ

好奇心に負けて人間界に行ったことがある

(もちろん執事のチェンも護衛としてついて行った)

その時にネズミ捕りの罠に捕まり

死にそうになっていたのを人間の少年に助けられた

その少年の話す言葉は人間のものだったが

不思議な事にチェン達にも理解できた




シウスター王子はその時に助けられた少年が忘れられなくて

いつか大人になってもう一度会いたいと願っていたのだ



「あの少年なら私達の言葉が分かるようでしたから

お礼を言っても通じると思いますが・・・・・

王子は会ってお礼を言って・・・

そのあとどうするつもりなんでしょう」


そこまで言うとチェンは口を閉ざした

シウスター王子が人間の少年に異常に執着していた・・

それは何年たっても変わることがなかったのだ


ここにきて王子に縁談の話がたくさん持ち込まれている

多分その事と今回の人間界行きの話しは無関係ではない・・・


「王子は恩人の少年に恋していたんでしょうね・・・カードに現れてます

 おや? 何か王子の身辺で起きてます・・それが何かまでは分からない・・」


スホはそう言うとカードをもう一度シャッフルして再度並べ始める


「うーん・・何だろう・・何かが起きてます・・でもチェンさん・・・

最後は王子は幸せになると出てます・・・だから大丈夫ですよ」


スホの占いは最終的には当たっていることが多いので

『最後は王子は幸せになる』という結果を聞いて

チェンはため息をつきながらも

何とか心を落ち着かせようとしたのだった
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こんばんは(*´∀`*)

お返事&更新ありがとうございます<(_ _*)>

ウサギ可愛かったですね(*´-`)
首から下げちゃう辺りが
さすがシウちゃんですよね( 〃▽〃)
、、、バンビだったら、、、、、(*ymy*)


シウちゃん王子だったんですね!!

スホ占い、、、なんか説得力ないですよね 笑

更新楽しみに待ってます(●´∀`●)/

Re: こんばんは(*´∀`*)

> aさんへ

コメントありがとうございました
新年あけて
そろそろカムバですかね?
TAOが金髪にしていたので
シウミン君もあの帽子で髪の毛隠していたのかな・・とか
いろいろ考えてしまいますね~
ぼちぼち更新ですがお付き合いくださりありがとございます
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宗文san

Author:宗文san
るーみん大好き宗文です。2人の幸せを祈ってます。ここでは2人の妄想話が主になります。BLが苦手な方は読まずにお帰り下さい。

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