鹿とむしゅたー 番外編 その後の話 後編

[鹿と むしゅたー] その後の話  後編



「わあ~久しぶりだね~クリスにタオ」


「あーるうちゃん頭に鹿の角生えてる~」


「タオだって耳としっぽあるじゃん・・・人間じゃなかったんだな」


「ごめんね~だますつもりなかったんだけど・・・お仕事だったし」

タオはそう言うと照れくさそうに笑った


タオ達が宮殿にある客間に案内されると

ドタドタドタと大量の足音が聞こえてきた


「お友達? パパのお友達?」 「おとーしゃんのおともらち?」

ルハンの子供たちがなだれ込んできた


「うわぁぁぁぁ~かわいいっ」


小さいもの大好きなタオは自分に襲いかかってきた

ちびハムスター集団に眼を細めて喜んでいる


「きゃあ~だっこして~」 「しっぽがあるよ~」


元気のいいのが6人で

よたよた歩いているのが3人

ベビーカーに乗っているのが3人・・・・総勢12人の子供たちだった


そこにシウスターが執務時間をぬって挨拶にやってきた


「初めまして、あちらではルハンがお世話になりました

この国の王子のシウスターといいます・・・ゆっくりしていってくださいね」


可愛い笑顔でペコリと挨拶する

その姿を見たタオの顔つきが変わってきた

目じりは下がり口元もだらしなく緩んでいる

シウスターの可愛らしさに明らかにデレデレし始めたのだ


すると・・・・


ぞくっ!!!!


タオの背中を急に悪寒が走った・・・・

おそるおそる後ろを振り向くと

視線だけで人殺しが出来そうな位

物騒な目つきのルハンが立っている

ものすごく低いけど威圧的な声がタオに聞こえた

「俺のしうちゃんに見とれてんじゃねぇ・・・」


タオは初めて見るルハンの豹変した姿にブルっと体をふるわせた


「ルハン~ちょっと来て?」

「しうちゃん~何~????」


シウスターに呼ばれて

デレデレした顔で歩くルハンはタオの知っている姿だった


タオが茫然とルハンの後ろ姿を見ていると

「おにーさん・・おにーさん」と足元から声がする

足元に眼をやると一番年上の利発そうな子供がタオに話しかけている


「パパの一番はママでママの一番はパパだから・・・

そこは僕達でも入り込めないの・・パパは大人げないから気をつけてね」


「うん・・・分かったありがとう・・・死にそうな位、超怖かったよ~」


タオは小さくため息をつくと笑顔を作る

自分にわらわらとよじ登ってくる子どもたちと

何をして遊ぼうかと考えながら

しっぽをぶんぶんと振り回していた




「それにしても爽快だなぁ・・このガキの数・・」

クリスが出されたコーヒーを飲みながら

タオにまとわりつく子どもたちの姿を見て感嘆の声をあげた


「うん・・・俺も驚いている・・鹿族って的中率が凄いんだね

しうちゃんを愛すれば愛するほど毎回妊娠させちゃって・・・」


「まあハムスター族も多産だからな・・・それで必要になったのか・・・」


「クリス持ってきてくれた?」


「ああちょっと恥ずかしかったけど仕方ない

人間界でしか手に入らないからな・・・12グロス持って来たぞ」


「12グロスって・・・12の3乗だっけ? 1728個・・・もう少し欲しかったな」


「後は自分で何とかしろっ!!!!!

本能をもう少し抑制出来るように精神修行するんだな」


クリスはそう言うと人間界から持ってきた包みをルハンに渡す


「クリス達って・・ずっと人間界で暮らすの?」


「タオとも言ってたんだけど・・

国と人間界を行ったり来たりしようかなって

人間界を知ってしまったから

国にずっと住むことも出来なくなったし・・・」


「ふーん」


「お前みたいなやつがおかしいんだぞ・・・

人間界を捨てて

自然たっぷりのこっちの世界を選ぶんだからな」



「俺は、しうちゃんのいる世界が俺の世界なの

だからどこでもかまわない・・・それに今最高に幸せだよ」



ルハンはそう言ってから急に黙り込んだ・・・

クリスは黙って見守っている


「でも・・・子どもたちが大きくなったら

しうちゃんと人間界に少し戻ろうかと思ってるんだ・・・

育ててくれた親に黙って来ちゃったから・・・心配してるだろうなって

自分に子供できて・・・初めて親の気持ちが分かった・・」



「そうだな・・・それもいいかもな・・・」


クリスはそう言うと

ルハンの子供たちのおもちゃ状態になっているタオを見つめながら

コーヒーを一口飲んだ



おしまい




[おまけ]



「しうちゃ~ん!!!!!今夜からまたたっぷり愛してあげるね~」

「ルハン・・・僕しばらく妊娠したくないです・・子供たちも年子状態だし

すこし年齢を離した方が良くないですか・・・うわっ!!!!!」

シウスターが話終わらないうちにルハンはその体をベットに押し倒す


「しうちゃん・・・愛してる・・しうちゃん無しだと生きていけないもん

人間界から秘密兵器入手したから・・・安心して」

「ルハニ・・・ぼくも愛してます・・・」

いつまでたっても新婚気分の2人の甘い夜は始まったばかりだった



おしまい


[おまけ2]


「これって・・洗って再利用できないのかな・・・12グロスすぐに無くなりそう」

「ルハニのばかっ!!!!!!」


本当のおしまい



おバカversionで失礼しました
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こんばんは(*´∀`*)

るぅ、、、
シウちゃん大変(^^;笑

グロスって単位?があるんですね!

クリスは度々お使い頼まれそうですね、、笑


更新楽しみに待ってます(●´∀`●)/

Re: こんばんは(*´∀`*)

> aさんへ

ダースの次の単位がグロスになります

るうの必要なものって12ケ入りなのでひと箱が1ダース
その上がグロスとなるので・・・・
この単位で必要なものを表そうかと(笑)

読んでいただきましてありがとうございます

クリスさんにはこれからも活躍してもらうつもりです(笑)
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宗文san

Author:宗文san
るーみん大好き宗文です。2人の幸せを祈ってます。ここでは2人の妄想話が主になります。BLが苦手な方は読まずにお帰り下さい。

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