偶然による必然的な出会い 2

[偶然による必然的な出会い] 2



「今どこらへんを飛行中なんだ?」

クリスが航路が表示されている画面を覗き込む


「うーん・・・ワープ何度もやったから・・遠くまで来てるはず・・

それよりもその航路表示壊れてるからね・・・」

操縦桿を握っていたレイが苦笑しながらクリスに答えた


「たいちょーこの船自体が超ボロボロなの知ってた?

航路表示はずっと同じ場所しか示してないよ~」

タオがクマのぬいぐるみを抱きかかえながら

つまんなそうに呟く


「やはり僕たちは調査という名目での追放なんでしょうね」


「ああ・・・

植民地に出来る星を報告できたら

戻れるかもしれない・・・・

まあ期待してないけどな・・・

あんな星戻らなくても造作ないさ」


「たいちょー・・・タオのせいで・・

こんな事になって・・・ごめんなさい」


「タオ・・・分かったからもう泣くな!!!

泣いてても仕方ないぞ・・・

食料が無くなる前にどこかで補充しないとな」


クリスが、クマのぬいぐるみを抱いたまま泣く

タオの頭をなでながら優しくささやく




クリス達は悪名高い惑星ヤチェに属する戦闘員だった

ヤチェ自体がいろんな星を侵略し

植民地化して勢力を拡大していた


クリス達戦闘員は

子供の頃から厳しいトレーニングを課せられて

常に他人を蹴落として上昇するという

精神を叩きこまれていた



そんな中、突然変異とも言えるタオが現れ

タオと同室で生活していたクリス、レイ、ルハンの3人が影響を受けた



タオは戦闘能力は他人よりも抜きんでているにも関わらず

争い事が嫌いで、可愛いものが好きで、すぐに泣くという

戦闘員としてはマイナスだらけの存在だった


何度も矯正施設に入れられたけど

タオのヤチェ星人としては失格の性格は治る事はなく

クリス達に庇われるように目立たないように日々を過ごしてきた

ある時タオが取り返しのつかない失態をやらかして

処分を受けるときにクリスが庇った


指令長は前からクリスを煙たいと感じていたために

都合よく2人まとめて処分しようとした



その態度にルハンが激怒してよく回る口で委員会に異議申し立てをした

結果、タオとクリスにルハンは表向きは調査チームを組まされたが

(新しく侵略できる星を調査するという名目だ)

実際は大海原ともいえる宇宙に追放される事となったのだ


レイはタオの影響から

侵略して支配下に置く政策に嫌気がさしていて

自分からクリス達と一緒に行くと立候補したのだった



与えられた宇宙船はかなり中古のもので

宇宙の藻屑になっても構わないという指令長達の思惑が感じられる


ルハンは宇宙船に乗ってからずっとイライラしっぱなしだった



「うわっーつめてぇ!!!!!なんだよ~!!!!!!」


「るうちゃん? どうしたの?」


クマのぬいぐるみをギュっと抱え直したタオが心配そうに聞いてくる


「この船さいてーだなっ!!!!!!シャワー壊れたぞ!!!!水しかでねぇ」


上半身裸で髪が濡れたまま

ルハンが文句をいいながらみんなの所に来た


「ほれ・・ぬれた所拭いて服を着ろ」

クリスがタオルをルハンに投げると

レイがのんびりした声で皆につげた



「壊れたのはシャワーだけじゃないよ~

みんなに残念なお知らせです~エンジンが止まりそうです」



はぁぁぁぁぁ?


怒りが頂点まできていたルハンは

そばにあった椅子を壁に投げつけた



グワッシャーン!!!!!!!


「きゃーるうちゃん!!!!!壁から煙拭いた~!!!!!」


「ばかっ!!!!何やってんだ!!!!」


「エンジンが完全に止まっちゃったよ~」



「何で俺たちがこんな目に合わなきゃいけないんだよっ

ちっきしょー絶対に生き延びてやるっ!!!!」


ルハンはそう言うと

操縦席をレイから奪ってガチャガチャとボタンを押しまくる

サブ電源で機器類はまだ生きていたので

現在地と一番近い惑星が検索できた・・・・


「あったぞ!!!!!すっげー小さい惑星だけど・・そこには食料とかもありそうだ」


「エンジン止まったけど・・なんか動いているよ・・・流されてるの?」


「いや・・・その惑星の引力に引き寄せられている」レイが計器を見ながら呟く


「って事は・・・地面に激突じゃないか・・」クリスがぼそっと言った


「えええええええええええ? まじかよーっ!!!!!!!」


激突しかその惑星に降りる方法がないと分かると

4人は衝突のショックを和らげるために

シートベルトを着用してその瞬間に臨んだ



「ちっきしょー絶対に俺たち生き抜いてやるからなっ!!!!!」

ルハンが大声で叫んだと同時に宇宙船はその小さな惑星に落下した
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いつも素敵なお話ありがとうございます<(_ _*)>

おぉ♪
シウちゃん達のいる星に墜落?ですか?笑

次回は出会っちゃいそうですね(*´-`)

更新楽しみに待ってます(●´∀`●)/

Re: タイトルなし

> aさんへ

いつもコメントありがとうございます

今回はフルメンバー出演を心掛けてまして(笑)
なので配置に今悩んでます

総リーダーの使い道? 思い浮かばなくて・・・ごめんね状態になりそうです
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宗文san

Author:宗文san
るーみん大好き宗文です。2人の幸せを祈ってます。ここでは2人の妄想話が主になります。BLが苦手な方は読まずにお帰り下さい。

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