偶然による必然的な出会い 5

[偶然による必然的な出会い] 5

「はい・・・はい・・分かりました

治療できるように準備しておきます」

ギョンスが通信機を置くと、

心配そうに見守るカイ達の方を振り向いた

「シウミニヒョンからの連絡を伝えます。

火の玉に見えたのは小型宇宙船

牛小屋の向こう側にある山の斜面に激突。

宇宙船は粉々に大破したもよう

激突前に脱出したと思われる異星人が4人。

けがをしているもよう

銀河共通語を話せるのでコミュニケーションは大丈夫・・・

4人はEXO顔らしい・・・・」


「え? 異星人? EXO顔って何?」

だまって聞いていたベッキョンが首をかしげながら質問をしてきた

「あのね~僕達が超イケメンの事をEXO顔って呼んでるんだよ」

カイが説明をする

「大昔に地球を中心に活躍した星間アイドルがいてさ~

シナ・ワールドという星ごと巨大テーマパークをつくったアイドル・・・

そのアイドルがプロデュースした銀河系で通用するようにって

美系ぞろいのアイドルがEXOだったんだよね~」

チャニョルが嬉しそうに話に加わってきた


「多分親世代か? その上の世代になるかもしれないね活躍した時代は・・・

古い資料でそれを知って、それ以来僕達の間では超イケメンを「EXO顔」って言ってる」


「うちのお婆ちゃんはシナが好きだったみたいだね~僕シナワールドに行ったことあるもん」


ギョンスとカイとチャニョルが懐かしそうにワイワイと話している横で

セフンが黙って簡易ベットをひっぱりだして組み立てていた

それを見ていたベッキョンが

「おしゃべりよりも怪我人が来るんだろう? 準備はどーすんだよ」と呆れたように言った


「あっごめん!!!!!カイにチャニョルも手伝ってね・・・セフナありがとう」

ギョンスは慌てて戸棚から簡易手術セットを取りだして準備を始める

「意識がないのが1人いるそうで、あとは自力で歩けるそうです」



宿舎の外でトラックのエンジン音がしたので

中にいた5人は外に飛び出した


「着きましたよ~ここが自分達の宿舎です・・治療しますから

荷台から降りて下さい・・・ギョンスその2人をよろしく」

そう言うとシウミンは背中に人をおぶったまま荷台から飛び降りる

(うわっ!!!!この人自分より背の高い人を楽々と担いでいるよ・・・すげ~パワー)

ベッキョンが驚いてトラックの前で突っ立っていると

「はーいこっちですよ~」ツアーの添乗員かと

突っ込みを入れたくなる仕草のチャニョルが荷台の2人を先導している


「うっうっ・・・ぼくのくまさん・・・」

しくしくと泣いている1人を大柄な美系の男性がやさしく抱き抱えていた

「着きましたから降りて下さい!!!!!って顔近いですっ!!!!」

運転席からチェンの悲鳴に近い声がする

運転席から飛び出して来たチェンの後に続いて

女性の様な優しい顔だちの男性が何故か

運転席から降りてくる

「ねぇ~ちゃんと答えてね~」と嬉しそうにほほ笑んでいる


シウミンはカイの手をかりながら背中のルハンをベットに寝かせた


「カイ・・・悪いけど手伝ってくれ・・この人の脳波とるから」

意識のないルハンに手際よく脳波検査の器具をとりつけていく


その隣の椅子に「ぼくのくまさん」と言いながら泣き続ける青年と

困ったように眉をさげて慰めている美丈夫が座り、

もう一人は何故かチェンの後をくっつきまわる・・

ベッキョンはこの4人があまりにもイケメンなのに驚いた

(何食ったらこんな美系になるんだよっ!!!背も高いし・・・なんかムカつく)


「脳には異常は見当たらないみたいだ・・・とりあえず酸素ボンベを用意してくれ」

シウミンは計器をのぞいてカイに指示をだす


しくしくと泣き続ける青年がセフンは気になるらしく

心配そうに眉間にしわを寄せて2人のようすを眺めている


その姿に気づいたギョンスが大柄な男性の方に声をかけた

「あの・・・その人さっきから「僕のくまさん」って何があったんですか」


「ああ・・こいつが大事にしていた熊のぬいぐるみが

さっきの衝突の時にどこかに行ってしまったんだ・・・

一緒に燃えてしまったのかもな・・・」そう答えると

クリスは両手をつかって熊の大きさを表した


その様子をじっと見ていたセフンはしばらく考えて

すたすたと居住空間の方に歩いて行った


「レイさんは・・・ケガとかしてないんですか?」

「ぼく? してないかな? ちょっと待って・・・ほっぺすりむいたかも」

チェンはそう言われてレイの顔を見つめる

たしかに頬に擦り傷があって血がにじんでいた

レイはニッコリとほほ笑むと

キスでも出来そうな位の至近距離に顔を寄せる


うわっ!!!!顔が近いっ!!!!

超イケメンにこんなに近くで見られるとドキドキする

チェンが真っ赤な顔で目を伏せると


「チェンが消毒してねぇ~クリス達もかすり傷程度だと思うから

この消毒薬でいいよ~」とレイは楽しそうに笑った



「とりあえず何の異常も見当たらなそうだな・・」

シウミンはほっと溜息をつくとカイにほほ笑む

「衝突のショックで

寝不足だったのを思い出して眠ってんじゃないんですか?」


「ばーかお前じゃないんだから・・・

カイ!!!!ちょっとお茶でも入れてきてくれ」


クリスとタオも擦り傷程度だったので消毒程度ですみ

ギョンスもカイと一緒にお茶の支度をしにキッチンに向かった


「まるで野戦病院のようですね・・擦り傷程度ですみましたけど」

ベッキョンがシウミンに向かって言うと

「ここは最果ての辺境の星だからな・・・

簡単な手術くらいは自分達でやるよ

ベッキョンもモニターで勉強しといてくれよな」


「うわっ俺・・・血苦手~」と渋い顔をベッキョンがしたので

シウミンは小さく吹き出した


「必要に迫られればなんでも出来るようになるさ」

そう言ってベッキョンの肩をたたいた



銀河標準以上のイケメンで

体つきもかなり鍛え上げられた筋肉をしている

そして4人とも左腕の中ごろに小さなタトゥーがされていた

シウミンの側のベットで横たわっているルハンもそうだ



このタトゥーってどっかで話聞いたことあったような気がする・・・


学生だったころ趣味の本を読み漁っている頃

地球連邦軍とは親交はない星の戦闘員がこんなタトゥーをしている・・・

ベッキョンは遠い昔の記憶の欠片をうまく思い出せないで

イライラしながら思い出すことをやめた・・・




その頃セフンは

自分の部屋に戻って

地球から送られてきたたくさんのぬいぐるみの山と格闘していた

(セフンはぬいぐるみに興味がなかったが

地球にいる親せきが送ってくるのだった)


その山の下の方から黒と白の物体をとりだす


「お」


しばらく眺めてからそれを両手で抱え

みんなのいる部屋へ戻って行った・・・・・・


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こんばんは(*´∀`*)

るぅはまだ目覚めなかったですね、、
人が変わるんですか?
楽しみです(≧▼≦)笑

セフナが持ってきたのは
パンダですね!
タオちゃんきっと気に入りますね(*´-`)

ルーミン楽しみですヾ(=^▽^=)ノ

Re: こんばんは(*´∀`*)

> aさんへ

コメントありがとうございます

ルハンは頭を強くぶつけたようで(笑)
でもこの後に体張って頑張る出来事があり
カッコいい姿をシウミンに見せることができます

タオの天真爛漫さでセフナは人間になっていきます
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宗文san

Author:宗文san
るーみん大好き宗文です。2人の幸せを祈ってます。ここでは2人の妄想話が主になります。BLが苦手な方は読まずにお帰り下さい。

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