偶然による必然的な出会い 18


[偶然による必然的な出会い] 18



「終わったな・・・・」

クリスがぼそりと呟くと

ルハンの足元に転がった死体を蹴った


ゴホッゴホッ・・・・

締め付けられていた喉が急に解放されたので

ルハンはしばらく咳こんでいた


「タオ? 6人で正解?」

レイが転がっている死体を数えながらタオに聞く


「うん・・タオが感じた殺気は6人分だったよ」

カイが宿舎の玄関の灯りをつけたので周囲は少し明るくなる


「しうちゃん・・・・」

ルハンがシウミンの元に走っていく

シウミンは初めて人を殺してしまった衝動から

拳銃を握りしめた手をほどくことが出来ないでいた


「だ・・・大丈夫だ・・・」


「大丈夫じゃないでしょう・・・ほら手をかして」


ルハンがシウミンの手に自分の手を重ねて

拳銃を握りしめたまま固まった指をひとつずつ解していく


「しうちゃん・・・ありがとう・・・俺を助けるために・・」


「俺こそ悪かった・・・ここは宇宙だ・・俺たちの地球の常識は通用しない

そんな事を忘れてた・・お前が人を殺す姿を見たくなかったんだ・・・」


「うん・・・分かってる・・・でもああいう奴等の命を助けても

結局俺たちが殺られるだけなんだよ・・・」


ルハンが優しくほほ笑みシウミンを抱きしめ

シウミンは黙ったままルハンの胸に顔をうずめる

ルハンは愛おしそうにシウミンの髪をそっとなでた

初めて見せるシウミンの弱気の姿を周囲から隠すように

ルハンは体全体で包み込むように抱きしめた




「あれ? これって包丁だよね~名前が付いてるよ・・・」


レイが死体の脚から抜いたのはナイフではなく包丁だった


「ギョンスヒョン~!!!!!俺が誕生日にあげた名入包丁じゃないですか!!!!」


レイの手元を見てカイが大声をだした



「うん・・すっごく使いやすくて、僕の手になじんでるよ・・・・

だから敵にジャストミートしたでしょう」


ギョンスがレイから包丁を受け取ると楽しそうに笑った


くるくるっと包丁を手元で回すギョンスを見て

(ギョンスヒョンが料理中は絶対に怒らせないようにしよう・・・)

カイは心に固く誓う



クリスが黙々と侵入者の遺体を運んでいた

宿舎の脇にタオとセフンが穴を掘って

チャニョルが掘った土を一輪車で運ぶ・・・・


その様子をベッキョンが何か言いたそうにして見ていた


ドスッドスッ


2人の掘った穴にクリスが遺体を投げ入れてた


「これでラスト・・・」


「あのさ・・・ちょっと聞きたいんだけど」

ベッキョンが言いづらそうに口を開いた


「なんだ?」

クリスがベッキョンに顔を向けると


「こいつらって・・・クリス達の仲間じゃないの?」


「何でそう思うんだ?」

クリスは表情を変えずに答える


「だって・・・その左腕の入れ墨が同じじゃん・・・」

クリスが黙ったままベッキョンを見つめていると


「違う!!!!!こいつらとタオ達は違う!!!!!」

側にいたタオが突然叫びだした


「何がどう違うんだよっ!!!!!」


「タオ・・・自分の星で処刑されるところだったの・・

たいちょー達のおかげで追放ですんだんだ」


タオの瞳から涙があふれてくる


「タオ達の星も悪いことたくさんやってるけど・・・

こいつらとは違う・・・まだソリップの存在はしらないはずだよ」


「タ・・タ・・・オ・・・」

セフンがタオを慰めるように涙を手の甲で拭った



「そいつらとルハン達は違う星から来ている・・・・」

いつの間にかシウミンがルハンと一緒にクリスの横に来ていた


「シウミン・・なんで違うって分かるんだよ!!!!」


「左腕の入れ墨は多分ルハン達の星の真似だろう・・・

行動を見てもただの盗賊とかそんな類だろうな・・・

ルハン達の動きは無駄がなかった・・・あいつらはバラバラだった」


あんな状況下でも冷静に分析をしていたシウミンにベッキョンは驚く


「一番の違いは・・・顔だな」


「顔っ???????」ベッキョンが素っ頓狂な声をだした


「顔って・・・」


「冗談で言ってるわけじゃない・・・

ルハン達の星では政府が人口管理をしている・・・

住民は精子と卵子を定期的に提供して

政府が子供たちを創り上げているそうだ。」


「遺伝子組み換え・・って事ですか?」

黙って聞いていたチェンがレイやクリスの顔をみて呟く

そして、はっとした顔でシウミンを見つめた

「だから・・・みんな超美形なんだ・・・・

でも侵入者たちは・・・ブサイクな顔だった・・・」


「人間って美形に弱いもんな・・・」

チャニョルの一言にシウミンは頷く


「ルハン達の星は侵略して領土を増やしている

顔も戦略の一つになるんだ」


「しうちゃん・・・俺たちの事・・知ってるの?」


「昔噂で聞いたことがある・・・美男美女でみんな腕に入れ墨をしている

侵略しながら植民地を増やしている惑星があることを・・・・」


シウミンの言葉にクリス達は黙って次の言葉を待った
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こんばんは(*´∇`)

お返事&更新ありがとうございます<(_ _*)>


シウちゃんもぎょんちゃんも凄い(*゜Q゜*)

もうなんか
るぅとシウちゃんには信頼関係が出来てますね(*´-`)

るぅ達は凄い星からきたんですねぇ、、
美形を作る遺伝子、、、
確かに一番の武器かもしれないですね 笑


更新楽しみに待ってますヾ(=^▽^=)ノ

うらやましい

管理されてるとはいえ美男美女で戦闘に長けてるなんて・・・。
めっちゃ欲しいっすww

そして、ぎょんちゃん素敵
包丁が武器♪←主婦のたしなみ!

宗文さんのタオちゃんは優しくて泣ける( ノω-、)
おてふんも、そろそろ話せるようになるんでしょうか・・・わくわく

Re: こんばんは(*´∇`)

> aさんへ

コメントありがとうございます

ギョンスの武器は役に立ちましたけど
チェンの用意した武器は・・・
この話は番外編で書かせてもらいますwwwww

もう少しお付き合いください

Re: うらやましい

> あんさんへ

おセフンもそろそろ変化します

意外と長くなってしまったのですが
そろそろ終盤です
忘れられている方1名も出番があります・・・
プロフィール

宗文san

Author:宗文san
るーみん大好き宗文です。2人の幸せを祈ってます。ここでは2人の妄想話が主になります。BLが苦手な方は読まずにお帰り下さい。

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