偶然による必然的な出会い 23

[偶然による必然的な出会い] 23




「聞こえなかった?

俺たち出ていくから宇宙船を頂戴って言ったんだよ」

自分の顔を見つめたまま黙っているシウミンに、ルハンはもう一度言う


「やだ」

え?

小さな子供が駄々を捏ねるような返事を聞いたので

ルハンは一瞬聞き間違えかと思ってシウミンの顔を凝視した

シウミンは怒ったような顔をして眉間に皺をよせている

小さい子供みたいに頬がぷうっと膨らんだ感じで

不謹慎にもルハンは可愛いと思ってしまった



「お前ら行くところないのに・・・

それに今回の事はお前達がいたから俺たち助かったんだぞ

次にまた攻撃されたら俺たちどうすればいいんだ?」


あ・・・


「お前達がこんな田舎な惑星で農業やるのが嫌になった・・・

と言うなら止めない・・・だけど違うだろう?」



「俺たちに悪い・・だから出ていく・・そんなの認めないよ

セフンは・・タオのおかげで回復の兆しが見えてきた

チェンだってレイさんのおかげで

発明品にもより工夫が見られるようになった

ギョンスとベッキョンはクリスを相手にいつも楽しそうだ

お前達と生活していくにつれて

俺たちは変わって行った・・・そして多分お前達にも変化はあったはずだ・・」


「しうちゃん・・・」


ルハンは座っているシウミンの正面に回ってその顔を見つめる


シウミンはニコッと笑うと「俺もさ・・俺も変わった・・」と言った


「しうちゃん・・・」


「俺は今まで仕事と仲間のために自分の事は二の次にしていた・・・

地球で陥れられて人間不信にもなった・・・・

この星に来て、チェンやギョンス、セフン達の事を

守らなければならないって気負っていたのも事実だ・・・」


「ソリップの責任者として・・・みんな俺を頼る・・頼られるのは嫌じゃない

だけど・・・疲れる事もある・・・そんな時ルハン・・お前と出会ったんだ」


「うん・・・」

ルハンはシウミンの横に座った

シウミンはルハンの方を向かずに話を続ける


「最初は侵略者の一味かと思って警戒してた・・・だけど・・

お前があまりにも間抜けで・・一緒にいて驚いて・・

心配で・・・でも一緒にいるとすごくリラックスできる・・って言うのかな」


ここまで言うとルハンの方をちらっと見て、恥ずかしそうに視線をそらした


「それに毎日あんな顔して見つめられたら嫌でも意識しちゃうし・・」

シウミンの言わんとする事がルハンに分かって嬉しそうにほほ笑んだ


「俺たち・・・ここに居ていいの?」

「ああ・・・居てほしい・・・ルハン・・・俺のためにも・・・」

「しうちゃん・・・」

「お前といると・・素の自分に戻れる・・・

お前がいると俺は気負わなくていい・・・」


「うん・・・・」


ルハンはシウミンを後ろから優しく抱きしめる


「俺は・・・ルハン・・どうやらお前の事が好きみたいだ・・・」

「うん・・・俺・・しうちゃんが好き・・初めて会ったときから」

「ああ・・・だから・・これからもこの星で一緒にいてほしい・・」


シウミンはルハンの腕の中で向きを替えて

ルハンの顔を見つめながら言った


2人の唇は吸い寄せられるように重なった

最初は優しく・・それから深く口づけは繰り返される

ルハンの瞳から涙が流れてシウミンの頬にそれが落ちていく


名残惜しそうに唇が離れるとシウミンはルハンの胸に顔をうずめた

ドクン・・ドクン・・・

ルハンの心臓の音が聞こえる・・・その音を聞きながらシウミンは思う

俺たち・・・生きているんだ・・



「しうちゃん・・これからも俺に甘えて・・

俺はいつでもしうちゃんを守るから」


「ああ・・・ルハン・・ずっと一緒にいてくれ・・」

「うん・・もう俺たち・・ずっと一緒だよ・・ここで生きていこうね」


シウミンがルハンの胸から顔をあげて嬉しそうにほほ笑んだ

ルハンの胸は愛おしさでキュンと疼く


2人はお互いの唇を重ね合わせると

恋人同士の深い口づけをいつまでも交わしていた
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非公開コメント

おはようございます<(_ _*)>

るぅとシウちゃんくっつきましたね(*´-`)

とりあえず離れることはなさそうで安心しました(*´∀`*)


更新楽しみに待ってますヾ(=^▽^=)ノ

でた!

しうちゃんの「やだ!」
ほっぺた、ぷぅの破壊力たるや!

るぅも胸きゅん、あたしも胸きゅん
ふたりがくっついてなにより、しあわせです^^

Re: おはようございます<(_ _*)>

> aさんへ

コメントありがとうございます

もうすぐラストです

お待ちくださいね~

Re: でた!

> あんさんへ

るうだけに見せる甘えたさんの姿
責任者の重荷をおろせるのはここだけなので

皆の前ではイケシウチーム長です

次がラストですが、甘えたシウミンの話も書きたいと思います
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宗文san

Author:宗文san
るーみん大好き宗文です。2人の幸せを祈ってます。ここでは2人の妄想話が主になります。BLが苦手な方は読まずにお帰り下さい。

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