馴れ初め 後編

[馴れ初め]  後編  プラネットより愛をこめて 番外編


ん? ここどこ?

ルーハンはぼんやりした頭で自分の現状を把握しようとする

どうやら誰かに背負われているようだ

誰かって? 誰? まさか・・・

「うわっ!!!」

「こらっ!!!もうすぐ着くから背中で暴れるな」

シウミンの声がして

自分がシウミンに背負われているとルーハンは確信する

「やだ・・・おろして・・」

「もう部屋につくから・・暴れるな!!!」

うっ・・・

急に暴れたためかルーハンの胃が逆流を起こし始める

「ううう・・・ぎもぢわるい・・・・」

「うわっ待て!!!」

カードキーをドアにあててシウミンは急いで部屋に入った

「うううう・・・」

「まだ!!!!まだ我慢しろっ!!!!」

シウミンは自分の上着のポケットから

スマホや財布を取り出してテーブルの上に投げ出すと

ルーハンを背負ったままバスルームに飛び込んだ


おええええええええええええ・・・・・

間一髪で頭から嘔吐物を被らずに済んだけど

シウミンのスーツはルーハンの嘔吐物で汚れてしまった

「おやおや・・・」

シウミンはルーハンの服を脱がすと

「綺麗に洗ってやるから、大人しくしてなさい」そう言って

自分の嘔吐物で汚れているルーハンを丁寧にシャワーで洗い始める


シウミンにしてしまった行為にショックを受けたルーハンは

そのままおとなしくシウミンに身体を洗ってもらい

清潔なバスローブを着せられてベットに座らせられた

「俺もシャワー浴びて来るから・・眠かったら寝てていいぞ」


シウミンはシャワーから上がると

バスローブを羽織ったままフロントに電話をして

汚物まみれになった2人の服のクリーニングを頼む

取りにきたボーイにチップをはずみ服を渡してベットルームに行くと

さっきと同じ姿のままのルーハンの姿を見つけて驚く

「ルーハン・・・どうした?」

シウミンの声にあわてて涙をぬぐうルーハン

「何で泣く? あんなこと位で泣くことあるか?」

呆れたようにシウミンが言うと、

ルーハンは顔をあげてその大きな瞳から涙を流した

「ごめんなさい・・・少佐にゲロゲロしちゃって・・・」

「そんな事くらい別にどうって事ないから・・・泣くな」

「・・・・・」

「服は明日の朝までにはクリーニングできるそうだ・・下着も洗濯だしたから」

「少佐・・・なんでそんなに優しいの?」

「は? ルーハンはわざとやった訳じゃないだろう?」

そういうとシウミンは優しくほほ笑む

シャワーを浴びて洗いざらしの髪はいつもと違い

ボーイッシュな少女のように見える

ルーハンが一目ぼれした可愛い姿のシウミンが目の前にいた

「お・・俺・・・少佐が好きなんだ・・・こんな気持ち初めてで・・・」

シウミンは黙ってルーハンの横に座った

「今までしてきたのは恋愛じゃなかったと思える位・・・

監禁されていた少佐を助けてから

毎日少佐の事ばかり思い出されて・・・

胸が痛くて・・会いたくて・・・涙がとまらくて・・・・」

「でもタオに言われるまで、その思いが『好き』だと気づかないで・・・」

「ありがとう」シウミンはルーハンに向かって優しくほほ笑む

「だからワインを酔うほど飲んだんだね」

「俺・・・男だよ・・・男に好きだと言われても引くよね・・・」

シウミンは「らしくない」ルーハンにクスっと笑う

「そんなに俺の事を気に入ってくれてありがとう・・・

俺たちってまだ会うのって2回目だよね・・・お互いに何も知らないんだよ」

ルーハンはシウミンを黙って見つめる

「まずはお友達から・・・でいいかな?」

「え?」

「あと少佐って呼ぶのもやめてほしいな・・・友達なんだから」

ともだち・・・ルーハンは口の中で復唱する

「シウミン・・・シウちゃん・・・しうちゃんって呼んでもいい?」

「いいよ」

「しうちゃん・・・これからも会ってくれるの?」

泣きそうな顔が嬉しさで笑顔に変わった

(なんか可愛いな~そしてルーハンって面白い子だな)

「じゃあまず、お互いの情報交換でもしようか?」

シウミンが楽しそうにほほ笑むと

ルーハンも嬉しそうにほほ笑んだ

2人は一晩中いろんな話をしても話題が尽きるとこがなかった

ルーハンは今までの恋愛がゲームのようなもので

本当の恋愛はシウミンが初めてなんだと実感する

シウミンが自分の初恋の相手だと思うと胸が甘酸っぱく疼く

しうちゃん・・・大好き・・・

ルーハンはきらきらした瞳でシウミンを見つめる


シウミンも実は救出にきたルーハンに恋をしていた

でもこのことは内緒・・・

シウミンは自分がSなんだと実感したのだった


お互いが初恋だった2人は

恋人同士になるのにそんなに時間はかからなかった
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Author:宗文san
るーみん大好き宗文です。2人の幸せを祈ってます。ここでは2人の妄想話が主になります。BLが苦手な方は読まずにお帰り下さい。

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