想う ~中編~

[想う]  ~ 中編~ 

ユナside


5歳年上のお兄ちゃんは、小さい頃からけんか相手だった

5歳違いだとそんな事はない・・・と皆言うけど

実年齢よりも、頭の中がお子ちゃまなお兄ちゃんは

高校生になるまで、小学生の私と対等におやつの取り合いをしていたのだ


ルックスもサッカーの能力も抜群だったお兄ちゃんは

高校生活はサッカー漬けの日々になって

あまり私の相手をしてくれなくなった


そんな時にお兄ちゃんに一番の親友が出来て

時々遊びに連れて来るようになった


そのミンソクオッパは、女の自分から見ても可愛らしい人で

白い肌に大きな猫のような瞳にぷっくりとした唇を持っていた

そしていろいろな知識を持っていて話すと面白い人だった

いつもお兄ちゃんと大声で笑いながら話をしている

ミンソクオッパは事情があって家族と離れて暮らしているらしく

遊びに来ると私の事をすごく可愛がってくれた・・・それは今でも変わらない


大学受験の前あたりでは

サッカーバカだったルハンお兄ちゃんのために

毎週勉強を教えに来てくれていた

私はもう一人お兄ちゃんが出来たようで

ミンソクオッパの事が大好きだった



でも私よりもお兄ちゃんの方がオッパの事を好いていた

あれは「友達」の枠からはみ出ている好意だと

中学生の私が分かるくらい・・・

好意よりも執着しているように見えた・・・



高校を卒業するとお兄ちゃんは大学でサッカー部の寮に入ってしまい

ミンソクオッパも違う大学で勉強に忙しくなり

家に遊びに来ることはなくなった


そしてお兄ちゃんはプロの選手になってますます忙しくなり

ミンソクオッパも大学院に進んで

勉強漬けの日々を送っているようだった


今日私の20歳の誕生日

久しぶりに家にお兄ちゃんとミンソクオッパが来てくれて

私の成人のお祝いをしてくれるそうだ・・・・・・・・








「ただいま~」

ルハンの声にリビングにいた両親が

嬉しそうに玄関まで迎えに行った


「おお・・・久しぶりだな・・・試合はテレビで見てるけど」

「あなた・・少し痩せたんじゃないの? ちゃんと食べてるの?」

「玄関先で質問攻撃? 家に上がらせてよ~ミンソクも連れた来たよ」

ルハンが苦笑しながら両親をかき分けて

ミンソクを玄関に上がらせる



「お久しぶりです・・・ご無沙汰しっぱなしですみませんでした」

リビングに通されると、ミンソクがルハンの両親に丁寧にあいさつをする

「元気そうね~あれから6年・・・あの時は本当にルハンがお世話になりました」

母親が懐かしそうにほほ笑むと、今日の主役がリビングに入ってきた


「ユナちゃん・・・成人おめでとう・・・

少しばかりだけどお祝い持ってきたよ」

「ミンソクと一緒に買ったんだ!!!!2人で選んだんだぞ」

ルハンがそう言ってミンソクのカバンから包みを受け取り

ユナに向かって手渡した


小ぶりの箱で包み紙は高級デパートの名前が記されている


「えええ? 何だろう?」


可愛いワンピースを着て、あどけない少女の雰囲気の残るユナは

好奇心で瞳をキラキラさせながら、

箱の包装紙を外して中のものを取り出した


「うわっ!!!!可愛い時計だあ~!!!!

お兄ちゃんにミンソクオッパありがとう!!!!」


ユナが手にしたのは

若い子に人気のある有名なブランドの腕時計だった

決して安いものではない・・・だから2人で折半したのだろう

2人がどんな顔をしてこの時計を選んだのか想像しただけで

嬉しくて顔全体が緩んでくる


ユナはルハンに抱きついてお礼を言い

次にミンソクに抱きついてお礼を言った


「ユナちゃんが喜んでくれてよかった~」とミンソクが嬉しそうに笑うと

「選ぶのに大変だったんだぞ」とルハンが言いながら

ユナの腕をぐっと引いてミンソクから離した

え?

思わずルハンの顔を見たユナは

笑顔だけど瞳が笑っていない兄にドキっとした

(お兄ちゃんって・・・まだ・・・)

ユナは気づかないふりをして、はしゃぐ事を続ける


「さあさあ食べましょう・・・せっかくの食事が冷めてしまうわ」

「そうだよ今日は飲もう!!!!ルハンにミンソクくん!!!グラスを持って」

乾杯!!!!!


久々に楽しい宴となり

いつもなら少しの事では酔わないミンソクが

珍しく酔っぱらってソファで眠り始めた


「母さん・・ミンソクずっと徹夜だったみたいなんだ

もう俺の部屋で寝かせるから・・お開きにしていい?」


「そうね・・・ここはやるからミンソク君を寝かせてあげなさい」


ルハンは大切な宝物でも扱うように

眠っているミンソクをお姫様抱っこをして階段を上っていく

その姿を見ていたユナは

兄のミンソクへの長年の想いがまだ続いている事に気づいた

ルハンの後を追うようにミンソクの荷物を持って

ユナも階段を上がっていく


ユナが2階にたどり着くと

ルハンはすでに部屋の中に入っていた

閉めそこねたドアが少し空いている


ルハンは大事にミンソクを自分のベットに寝かせると

ものすごく優しい顔で愛おしそうに寝顔をながめていた


そして顔をそっと近づけると

眠っているミンソクの唇に自分の唇をそっと重ねる


覗くつもりではなかったがユナはその様子を見てしまった

そして眠っているミンソクから顔を離したルハンの

ものすごく辛そうな顔をみて自分の胸もズキンと痛むのを感じた


ミンソクの荷物をそっと廊下に置くとユナは階段を下りていく



お兄ちゃんのヘタレ・・・・片思いのまま何年過ぎてるの?

馬鹿じゃん!!!!


心の中でそう毒づくと、大学時代に女遊びが絶えなかったのは

ミンソクへの想いを断ち切ろうと足掻いていたんだと気づいた


なんで告白してないで逃げるんだろう・・・同性だから?

やはりお兄ちゃんは馬鹿だよ・・・・


ユナはルハンの気持ちを想うと、バカバカと毒づきながら

そっと涙を流していた
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苦しい・・

るぅの心、るぅの想い・・
しうちゃんの心は・・・?

ユナ、もっとるぅに言ってやって!
『ヘタレ!』ってww

こんばんは(*´∀`*)

お返事&更新ありがとうございます<(_ _*)>


るぅ、、ファイティン!!
可愛い妹がいたんですね(*´-`)

更新楽しみに待ってますヾ(=^▽^=)ノ

Re: 苦しい・・

> あんさんへ

今「想う」ですので苦しいでしょうね~

まだもやもやしたまま続きます・・・気長にお待ちください

Re: こんばんは(*´∀`*)

> aさんへ

そうですこの妹は大事な時に活躍します

まだもやもやしますが気長にお待ちください
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Author:宗文san
るーみん大好き宗文です。2人の幸せを祈ってます。ここでは2人の妄想話が主になります。BLが苦手な方は読まずにお帰り下さい。

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