一番大事な人 ~るーみん編~

前回あげたシウミンsideは

正確にはシウミン「部下」sideになってました~すみません・・


シウミン君のドラマがすっごく可愛くて

ピエロが可愛くて・・・シウミン君の存在が可愛くて

もう胸が痛い・・・何故か涙が出ます←

私でこうなのだから大陸の鹿さんは悶え死んでますね・・多分・・


今回はるーみん編ですが正確にはルーハンsideです




[一番大事な人] るーみん編



俺・・・珍しく熱を出した

俺・・顔も頭もスタイルも人より抜き出てるけど

なんと体も丈夫だったんだよね~風邪なんてほとんど引かないし・・


でも今回海外任務のしうちゃんを見送った後

久々にクリスの屋敷に戻ってきたら

体に力が入らなく頭もふらふらして・・・

おかしいな・・と感じた時には

ベットから起き上がる事も出来なかったんだ


ギョンスが看病してくれたんだけど

しうちゃんの仕事が海外での情報収集だから

絶対に教えないでって周囲に頼み込んだ・・・


しうちゃんの事だから、俺よりも仕事を優先するに決まってるけど

少しでも俺の事を気にかけてくれて任務に支障が起きたら大変だもん

俺だって、しうちゃんの仕事の大変さは良く理解しているつもり・・・


失敗して命がなくなる可能性もあるわけだし・・・


俺たちが出会ったのだって、

タオを救出に行った時に同じ部屋に監禁されて

拷問を受けていたのが、しうちゃんだった


しうちゃんに一目ぼれして、タオよりもしうちゃん救出に全力を注いだ程

昔からモテモテだった俺は自分から恋する事もなく大人になっていた

そして、しうちゃんに会って初めて恋を知ったんだ



国防省情報部の少佐「氷のシウミン」をおとすのは大変だった

それでも俺の「初恋」だったし「運命の人」だと直感したから

飾ることもなく素のままの自分で誠意を示し続けていた


しうちゃんの俺に対する姿勢が塩対応すぎて

自分がマゾなんじゃないかって疑っちゃった位だ

でもレイ達に言わせると、

しうちゃん限定でマゾ決定らしい・・不本意だけどさ


誠意を示し続けたおかげで、しうちゃんがやっと俺に心を開いてくれて

お互いに愛し合っている事が分かった時は天にも昇る気分だったよ



ああ・・・昔の事を思い出してたらしうちゃんに会いたくなってきた

でも今回の任務は一週間はかかるって言われてたから

しうちゃんが戻ってくるまでには治さないと・・・


あと何日だ? 俺が寝込んでから何日過ぎたんだ?

頭の中がぼんやりして考えがまとまらねぇ・・・

まぶたが重くなってきた・・・薬が効いてきたのかな?




おかしいな・・・薬飲んでも熱さがんねぇ・・・・

クリスが呼んだ医者は風邪だって言ったのに・・藪医者だったのか?

瞼を閉じながら心の中で医者に向かって悪態をついた


体中がだるくてギョンスの呼びかけにも答える気になれない


しうちゃん・・・しうちゃん・・・会いたいよ・・・

会いたくて涙が出そう・・・でも我慢する・・・

俺頑張ってんだよ・・しうちゃん帰ってきたら俺の事・・褒めてね




頭がひんやりする・・ギョンスが氷嚢代えてくれたのかな・・

ちょっと気持ちいい・・・

ギョンスが誰かと話をしている・・カイ?

誰かがの俺の頬に手を当てた・・



え?

俺知ってるこの手・・

まさか・・・


次に唇に柔らかい感触を感じた・・・

この口づけ知ってる

ぼんやりと目をあけると

会いたくて会いたくて泣きそうな位

愛しい人の顔が目の前にあった



「しうちゃん・・仕事・・大丈夫?」

俺がかすれた声で聞くと


「ああ・・・もう終わったよ・・・あとは側にいてやるよ」と言ってほほ笑んだ

しうちゃんだ・・・しうちゃんがいる・・・

熱で衰弱していた体と精神のために

いつもより涙腺が緩んでいるようだ・・・

俺の目から涙がぽろぽろとあふれて止まらなくなっている



しうちゃんは困ったような顔をして

俺の頬を伝う涙を親指でぬぐってくれた


ギョンスとカイが部屋から出ていくと

スーツを俺の部屋着に着替えたしうちゃんがベットの横にやってきた

俺の方が背が高いからスエットが少し大きくて袖があまってる・・・

袖口から指がちょこんと見えてる・・・ああ・・超かわいい


「しうちゃん・・・風邪うつるから駄目だよ・・」


「俺は鍛えているから大丈夫だ・・そんな軟じゃない」

そう言ってベットの中に入って来て俺を抱きしめてくれた


いつもは俺がしうちゃんを胸の中に抱きしめて過ごしているから

今日はいつもと逆になってる


しうちゃんが俺の頭をなでながら優しく歌を歌ってくれた

いつもは俺が歌ってあげている俺の国の子守唄

すっかり覚えたしうちゃんが俺のために歌ってくれている・・・

ああ・・なんか胸が熱くなって涙が出てきそうだ・・・


俺はしうちゃんの肌のぬくもりと

しうちゃんの匂いに包まれながら熟睡することができた




俺は久々に夢を見た

しうちゃんと俺と仲間たちで南の国でバカンスしている夢

しうちゃんの部下達ものんびり楽しそうに過ごしている

しうちゃんは俺の好みの可愛いミニちゃんの風貌で隣でほほ笑んでいる

俺はもうそれだけで嬉しくて涙が出そう・・いや実際に泣いてしまっていた



「ルーハン・・ルーハン・・どうした?」


しうちゃんの声がして体が揺すられて目が覚めた

目を開けると心配そうにのぞきこんでいるしうちゃんの顔があった


自分が泣いていたのに気づいて手で涙をぬぐうと

「悪い夢でも見たのか?」としうちゃんが声をかける


「違う・・・しうちゃんが俺の横にいてくれる・・嬉しくて涙でたんだ」


俺の言わんとすることが分からずに首をかしげたしうちゃんに

俺は抱きついてキスをする


「おはよう・・・しうちゃん・・愛してる」


しうちゃんは優しくほほ笑むと

「おはよう・・・熱は下がったみたいだな」と俺のおでこにキスをしてくれた


俺・・知ってるよ・・・しうちゃんは中々「愛している」って言ってくれないのを

いつも俺からしか言わないから時々不安にもなるけど

しうちゃんのその瞳を見れば心の中なんて丸見え・・・

俺への愛があふれているのが、ちゃんと分かるんだ



「腹減ってないか? ギョンスが作ってくれたお粥あるぞ・・・」


「お腹すいたかも・・でもお粥の前にしうちゃんが食べたい」


俺の言葉にクスっと笑ったしうちゃんは

「とりあえず先にお粥を食って体力取り戻せ・・・」と言って

俺の顔をじっと見つめてから耳元に

「しばらく休暇だから・・いくらでも食べさせてやるから」と囁いた



その一言が俺にとってどんな抗生剤よりも効き目ばっちりで

もうその夜には元気とりもどして完全復活してやった


クリスやレイ達は驚くよりも呆れた顔をしていたけど

でもそんなの気にしない

夕飯の後のデザートとして

しうちゃんを食べさせてもらうんだから


そしてたっぷり愛し合った後

しうちゃんを胸にしっかり抱きしめながら まどろんでいると

「ハニ・・もう大丈夫なのか」と上目使いで聞いてくる

「うん・・しうちゃん補充したから完全復活したよ」

「もう心配かけんなよ・・・お前は俺にとって一番大事なんだから」


え?????

しうちゃん・・・今なんて言ったの????

あまり言ってくれない言葉に真顔で見つめかえしたら

しうちゃんは頬を染めて俺の胸に顔を擦りつけた


一番大事って言ったよね

俺の聞き間違いじゃないよね

分かっていても言葉にして言われると凄く嬉しい


「しうちゃん・・・・ありがとう・・・

俺にとってもしうちゃんが一番大事な人だよ」

「・・・・・・」

「しうちゃん・・・絶対に離れないからね・・離さないから覚悟してね」

「そんなの知ってる・・・覚悟してる・・・」

そう言うと

ものすごく恥ずかしそうに俺の顔を見てほほ笑んだ



俺の一番大事な人・・・・世界で一番カッコよくて可愛いんだ




おしまい



シウミンくん・・・・カッコよくて可愛い最強兵器です・・・もうすぐ福岡にくるんですね・・・

クリスマス休暇

今日はクリスマスですね

今回はプラネットシリーズのシウミン少佐とルーハンの話です
久々の彼らの話で読んでない方でも分かる様になってます

2人が付きあい始めて初めてのクリスマスという設定です

いつもお世話になっている
ルミラーさんへのセンイルチュッカヘーで
この話をソンムルしたいと思います・・・まとまりなくてごめんなさい・・


[クリスマス休暇] プラネット番外編


ルーハンはシウミン少佐と恋人同士となって
初めてのクリスマスを迎えるにあたり
真剣に悩んでいた

お気楽に生きてきた彼の人生の中で
5本の指に入るくらい悩んでいる案件だ
(このすべてが少佐絡みだったりするのだが・・・)

世間一般ではクリスマスというのは
恋人同士で愛を確かめ合って
甘いロマンティックな夜を過ごす・・・

それが定番になっていると
ルーハンは信じて疑わない

しかしそれがシウミンには通じないのだ


「誕生日でさえ『祝う』という事がなかったから・・・
しうちゃん・・・
どんな気持ちで子供の頃
クリスマスを過ごしていたんだろう」

そう思うとルーハンの瞳から
ぽろぽろと涙があふれて止まらなくなった


崩壊した家庭で両親に愛されずに育ったシウミン
親に注目してもらうために勉学に勤しみ
優等生を演じ続けて大人になった・・・

ルーハンはシウミンと付きあい始めてから
彼の心の中に隠れていた
小さな「ミンソク」の存在を知った

そしてルーハンは
溢れんばかりの愛情をその子に注いだ
2人だけの時に現れる「ミンソク」も
ルーハンのおかげで成長し
あと少しでシウミンと人格の融合ができそうだ・・・



ルーハンは夕べのやりとりを思い出して眉間に皺を寄せる


「しうちゃん・・・クリスマス休暇は一緒に旅行に行こう」

「残念だが俺にはクリスマス休暇はない・・・
仕事で出勤だ・・・悪いな」

「えええええええええ?????? チェン達は休みだって言ってたよ~」

「ああ・・あいつらは色々あるだろうから休暇だ
その分の書類整理をこっちでやるんだよ」

「なんでぇ~せっかくのクリスマス~2人で初めてのクリスマス~
2人で旅行に行きたかったのに~」

ルーハンが駄々捏ねてブチブチ文句を言うと
シウミンはキョトンとした顔でルーハンを見つめてこう言い放った

「旅行なんて・・いつでも行けるだろう・・・
何でその日にこだわるんだ?
たかが1人の宗教家の生まれた日という事だろう・・・
なんで大騒ぎするのか良くわからないな・・・」



そう言われてしまうと何も言えない・・・

ルーハンはそこでこの話を打ち切って
どうしたら良いのか作戦を練る事にした


「絶対にしうちゃんと
甘~いロマンティックなクリスマスを過ごすんだ・・・
しうちゃんの中のクリスマスの定義を覆してやる!!!!」

そう言うと拳を握りしめて
天に向かって誓いをたてる
やはりルーハンは何事にもポジティブシンキング
(そんな所がシウミンは気に入っている)



~プラネット国情報部~

「ほら・・・お前らさっさと帰れ・・・
今日はイブだろう・・用事があるんじゃないのか?」

シウミン少佐は自分のデスクに座って
目の前の書類の束を処理しながら部下達に声をかける

「はい・・あと5分で帰ります・・・
少佐も無理なさらずに休暇とってください」

チェンが心配そうな表情で
シウミンの事を見つめながら答える

部下達が帰り支度を始めたころに
情報部のドアがバタンと大きく開いた


「おうっまだ居たのか?
残ってるのは情報部だけだぞ・・・
さっさと帰りたまえ」

中年太りの腹を撫でながら
部長が部下の追い出しに顔を出したのだ

「シウミン少佐・・
君は今年も休暇返上で仕事三昧なのかな?」

嫌味たっぷりの笑顔で部長は少佐に声をかける


この部長と少佐は
誰が見ても分かるくらいの犬猿の仲だった

今もシウミン少佐は
微笑みながら部長に対応をしている・・が
その瞳はコードネームの「氷のシウミン」そのままだ

その瞳を見て部下達はゴクリとつばを飲み込む

その時ベッキョンが隣のチャニョルを肘で突いた

「あっ・・ぶ・・部長・・・
さっき統括マネージャーが探してましたよ」

チャニョルが愛嬌たっぷりの笑顔で部長に話かける

「おおっ・・そうだった今日はお偉方同士での飲み会だ・・
大変だ・・」と言って
部長は太ったからだを揺すりながら
小走りで去って行く


完全に部長がいなくなったのを確認して
チェンがほかの部下達に目配せをした

ベッキョンはシウミンの目の前の書類を奪ってケースにしまう
「この書類の期限は来月中旬まで大丈夫です」

情報部の部屋の隅からセフンがトランクを持ってくる
「はいっ・・少佐の着替えが入ってます」


チャニョルが座っていたシウミンを
後ろから抱き上げて立たせる
「少佐~定時になりました♪」


突然の部下達の行動に
シウミンは目を細めて怪訝そうに部下達を見つめた
「お前達・・・何考えてる?」

チェンがシウミンの前に立って質問に答えた
「少佐・・・今年はクリスマス休暇を取ってください」

「はぁ?」

「少佐は働き過ぎです。今年はもう任務ありません
リフレッシュが必要です」

チェンの言葉が合図となり
部下達が一斉に「そうです休暇が必要です」と
シウミンを拉致するかのようにして運んでいく



「しうちゃーん!!!!待ってたよ~」

地下駐車場にいたルーハンが
運転席から声をかける

そこでシウミンは
部下達の意図が分かり
抵抗する事をせず
大人しく助手席に乗った


「少佐!!!仕事の事忘れて
『命の洗濯』してきてくださいね」
チェンがそう言って
笑顔で手を振ると車は走り出した

しばらく無言でいたシウミンは
隣で顔を引きつらせながら
自分の様子を伺うルーハンを見て
小さく笑った

「で・・どこに連れて行くつもりだ?」










キラキラと夏の太陽が照り付ける
どこまでも続く青い空に
エメラルドグリーンの海

ここは常夏の島

ルーハンの友人の別荘に連れてこられたシウミンは
気持ちを上手く切り替えて休暇を楽しむことにした


常夏の島は開放的な気分になれる
いつも表に出てこない
「ミンソク」の部分も現れたりして
ルーハンにとっては甘々な時間を過ごすことができた

可愛い幼い表情をする「ミニ」なシウミンに
ルーハンはすっかり骨抜きのデレデレ状態

夕べもたっぷり愛し合った名残のベットの中
ルーハンの胸の中で
すやすやと眠るシウミンの頭を優しくなでながら
ルーハンは初めて「ミンソク」の人格を
知ったときを思い出し
少し涙ぐんでしまった・・・


「しうちゃん・・・ミニちゃんが体験できなかったこと
体験したかったこと・・これから俺とたくさん体験しようね
そして俺と2人楽しい思いでを沢山つくろうね」

ルーハンが優しくシウミンに囁きかける

パチリ

シウミンの瞳が開き
上目遣いでルーハンを見つめた

「ああ・・期待してるからな」
そう言って、ほほ笑む姿はシウミンに戻っていた

ルーハンは当初の思惑通りに
シウミンのクリスマスの定義が覆ったのかどうか
もうどうでもいい事だと思い始めていた

一番大事なのは
こうやって2人で抱き合って過ごす時間なのだ

クリスマスはただのきっかけでしかない・・・

まぁいっか・・・

ルーハンはニッコリほほ笑むと
シウミンに優しくキスをおとす

恋人同士の甘い時間は
まだまだ始まったばかりなのだ・・・





「レイさん・・・ルーハンさんに怒られませんか?」

別荘の玄関でチェンが泣きそうな顔で立っていた

「え?だってこの別荘は僕のだよ~
僕だって南の島でenjoyしたいもん・・・」

レイに拉致されるようにチェンは連れてこられた
そしてレイの別荘にルーハンとシウミンが滞在している事を
たった今聞かされて泣きそうになっている

「セフナ~!!!!!この別荘プールついてんだよ~
どっちが早いか競争しようね~」

すっかり南の島仕様のタオとセフンも玄関前にいて
数分後にはルーハンの怒りを買う事になる


結局2人っきりにはなれず
いつものように仲間でワイワイと過ごすことになった
そうは言ってもこの休暇は
シウミンにとって
大切なクリスマスになった事は間違いない・・・



おしまい

1年に1度 前編

いつも遊びにいらして下さる方々ありがとうございます

4月になりました・・・そして宗文は職場の異動がありました
本採用じゃなくて契約社員的な身分なので・・
空きのある所に入る・・って感じなんです

また仕事覚えなくちゃならなくて・・・
この1週間仕事の説明をあれこれ聞いて・・・
脳みそがキャパ越えてスパークしてます

久々にるーみん妄想で平静を取り戻せました
るーみんありがとう・・・
本当だったら真ん中誕生日に話あげたかった
でも今日はEXOデビュー記念日なので・・・

今回はプラネットシリーズのシウミン少佐とルーハンの話です



[1年に1度] 前編 ~プラネットシリーズ~


「少佐・・・今年は珍しく何もありませんね」

プラネット情報部の部屋でチェンがシウミンに向かって言う

ここ数日は溜まっていた書類の処理も終り
ビリビリした雰囲気も無くなって
めずらしくまったりと皆でティータイム中だ

「ああ・・・年度末に何もないのも珍しいな」

「そして年度始まりにもなにもありません・・任務も入ってません」

セフンがスケジュールを確認しながら話に入ってくる

「俺・・・経理にいたからこの時期ってさ・・・超忙しかったんだよね~」

ベッキョンが大きく伸びをしながら言うと

シウミンは小さくほほ笑みながらベッキョンとチャニョルの方を向いた

「お前達が志願してウチに来てくれたからだな・・・
それまでは人の入れ替わりが激しかったし・・・
そこに任務まで入ってくると本当にバタバタだったな」


「そうだ・・・シウミン少佐・・・
今年はタイミング合うんじゃないですか・・・
明日からでも休暇取ってくださいよ」

「ん? セフナなんだ?」

「あの・・・いつかは・・の話です・・・
手配しておきますから是非行ってみて下さい」

シウミンは一瞬怪訝そうな顔をしたが
セフンの言わんとする事が分かりニッコリほほ笑んだ

「セフナこそ大事な人と行けばいいじゃないか」

「いえ・・自分は体験済みですので・・・今年・・少佐行ってください」

「タイミングなんて中々合いませんよ・・・・仕事は私たちに任せてください」

チェンがシウミンの背中を押すように笑顔で付け加える

「そうだな・・・セフナの体験した感動を味わってみようかな」







あれはいつの頃だっただろうか・・・

ある事件で人質になった少年を救出しに行った時だった

床下から少年に接触をした時
彼の体に爆発物がとりつけられているのに気付いた
監視カメラの設置されている部屋の
中央の椅子に括り付けられ
爆弾までとりつけられていたのだ

爆弾は想定外だったので
少し時間を稼ごうと思い
床下から少年に話しかけた
少年は聡明な子だったので
パニックになる事もなく
こちらの指示通りに動いてくれたので
無事に救出できた


「さくら・・・この前家族で旅行に行った時に
すごく綺麗な桜を見たんです・・・・
初めて見て・・・なんか涙でちゃった位・・・
あの桜もう一度観たいな・・・」

「大丈夫だ・・見れるから・・・頑張れ
俺が絶対に見せてやる・・・
その桜の風景を思い出してしばらく目をつぶっていろ」

「はい・・もう一度桜見るまでは・・死なない」





「しうちゃん・・・もうすぐ着陸だって・・・疲れたの?」

ルーハンがシウミンの顔を覗き込んでいる
その瞳には心配という文字が浮かんでいる

「悪い・・・苦手な飛行機に乗せたうえに・・意識飛んでたな」

シウミンはルーハンの手をとって優しい顔でほほ笑んだ


休暇が取れるから旅行に行こう・・・
珍しくシウミンからの誘いに
ルーハンは大喜びで付いてきた
苦手な飛行機でも2時間・・・
大好きな人と一緒!!!!
嬉しさが恐怖を上回ったので
何という事もなかったのだ

行き場所は日本という事しか聞いていない
でもそんな事は気にならない
隣にいるのがシウミンで
2人っきりの旅行なのだから・・・



昼頃に関西空港に着くと
セフンの手配したコーディネーターの人がいて
そのまま車に乗せられて移動させられた
もう何時間も乗っている・・・
飛行機の緊張と車の程よい揺れ具合で
シウミンもルーハンもぐっすりと眠ってしまった
(シウミンは仕事柄熟睡はせず
時々目を覚ましてはいた
隣のルーハンの寝顔の可愛らしさに
キュンキュンしたのは内緒)




「着きましたよ」

コーディネーターに起こされて
ルーハンとシウミンは車から降りる

古風で格式のありそうな日本旅館の前で
女将に笑顔で迎えられた

「ようこそおいでやす・・・
ちょうどよい日におこしいただけましたなぁ」

「お世話になります」

流暢な英語での会話にシウミンは英語で返答をした

ルーハンは何がちょうどよい日なのか・・・ぼんやりした頭のまま考えていた




旅館に着いた時はもう夕飯近い時間になっていた
そろそろ暗くなりはじめている
部屋に通され、いろいろ説明を受けて
食事を用意する都合上
大浴場に行くように言われて
2人は日本の温泉に初めて入った

他の人たちもいるため
邪な気持ちをルーハンは必死で抑え
2人で背中の流し合いなどのボディタッチで我慢をして
部屋に戻ってきた

和食のご馳走が並べられているテーブルに座ると
女将が笑顔で料理の説明を始めた
そして最後に・・・・・

「本当に今日で良かったですね
多分明日から散り始めるので・・・ウチでは風景もご馳走の一つとなっております」

そう言って閉まっていた障子窓を全開した・・・・

うわぁ・・・・・

まどの外には山一面を満開の桜が覆っていたのだ

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つづく









1年に1度 後編

[1年に1度] 後編 


「すっごい~!!!!」

部屋の窓から見える桜の凄さに
食事の手を止めたルーハンが窓際まで走っていく

「しうちゃーん!!!!!綺麗だよ~」

満開の桜を初めて見るというルーハンの
はしゃぐ姿を見てシウミンの顔もほころんでいく

「あの桜は山際に咲いてますので
近くまで行かれませんが、ウチとこの庭にも木があります。
ライトアップしてますのでお食事後にどうぞ」

女将の説明に
「桜の近くまで行けるの? 俺行きたい~!!!!」
キラキラした瞳でシウミンを見つめるルーハン

「食事が終わったらな・・・・さあ食べよう」





「うわぁ~凄いよ~」

今日何度目の凄いを発したか分からないルーハンは
庭の桜の大木を見て大はしゃぎ

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シウミンの腕を掴んで桜の方に走って行く


あっ・・・

急に強風が吹いて2人の手が離れた


え?

桜の花びらが風に舞いながら
ルーハンの体を取り囲んでいく

ルーハンはそれに気づかずに手を広げて
桜の木に抱きつこうと走っている


嫌だ・・・ダメ・・・行くな・・・

シウミンの瞳には桜の木が
ルーハンを連れて行こうとしている様に見えた

強風で花びらが吹雪いている
シウミンはその花びらに襲われてルーハンと離されてしまった

「ルーハン」

ルーハンはシウミンの声が聞こえないのか
嬉しそうな表情のまま花びらに体を包まれていく・・・

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「ハニ・・・・置いてかないで!!!!!!」

強風の花吹雪に邪魔をされながらもシウミンは叫んだ

ビクン!!!!

ルーハンの体が反応する

ハニと呼ぶのはシウミンの中にいるミニが目覚めた証拠

「ミニ!!!!!」

我に返ったルーハンは自分にまとわりつく花吹雪を手で払う

花吹雪に邪魔されて
その場を動けないでいるシウミンの側まで走って行った

「ミニ!!!!!俺が置いていくわけないだろう!!!!
ごめんね・・・手を離してしまって」

ルーハンはしっかりとシウミンの体を抱きしめる

シウミンは自分を見つめる瞳にホッとし
ルーハンの体に抱きついた

「お前が・・・連れていかれるかと思った・・・」

「俺は・・しうちゃんの横にいるよ・・絶対に離れないから」


2人がしっかりと抱き合っていると
いつの間にか強風はピタリと収まり
さっきまでの花吹雪は嘘の様に思える位
桜の大木は静かにその場に佇んでいた


「ルーハン・・・見てごらん・・・桜って下を向いて咲くんだよ」

「え?」

「他の花ってほとんどが太陽に向かって咲くのに
桜は太陽と反対に下むきに咲くんだ」

シウミンに言われて見上げるルーハン

「まるで・・・人間に観てもらうために咲いているようだね」

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「しうちゃん・・・連れてきてくれてありがとう・・・
こんなに綺麗な桜・・・・俺一生忘れないよ」

そういうとルーハンはシウミンに優しくキスを落す

「そうだな・・・一生の思い出だ・・・」

2人はしばらくの間
ライトアップされた桜の下で抱き合ったまま
夜桜を堪能する



ライトアップされた美しい夜桜の下で
イケメン2人が抱き合って桜を見上げている姿は
まるで桜の精のような美しさで
見かけた人達の心にもしっかりと焼き付いた



春とはいえ夜はまだまだ冷え込む
すっかり冷え込んだ2人は
部屋に設置されている露天風呂に飛び込んだ

「しうちゃん・・・寒くない?大丈夫?」

「ん・・・」恥ずかしそうにルーハンの腕を掴むシウミンを見て

ルーハンはその端正な顔を盛大にくずしてほほ笑んだ

露天風呂からは山際の桜が白く浮かんで見える


死の瀬戸際でセフンがもう一度見たいと思った景色・・・

自分も死の瀬戸際にこの景色を思い出すんだろうか・・

多分この景色もそうだけど・・・
このルーハンのデレ顔を思い出すんだろうな

そんな事を想いながらシウミンは

「桜は1年に1度しか咲かないけど・・・・
お前と毎年同じ景色を見つめて行きたい・・・」と囁いた


うん・・・

同じ気持ちのルーハンは湯船の中でシウミンを抱き寄せて

「ずっと一緒だよ・・・しうちゃんが嫌がっても離れないからね」



恋人たちの甘い夜はまだまだ続いていく・・・





おしまい





桜散っちゃいました・・・後編が遅くてすみません・・・






プロフィール

宗文san

Author:宗文san
るーみん大好き宗文です。2人の幸せを祈ってます。ここでは2人の妄想話が主になります。BLが苦手な方は読まずにお帰り下さい。

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